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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「小説家は懺悔する」の3冊目の続編で、完結編です。
1冊目(「小説家は懺悔する」)、2冊目(「小説家は束縛する」)も萌えもありよかったですが、私は断然この3冊目「小説家は誓約する」が好きです☆
このシリーズでは作家佐々原(攻め)が律(受け)を溺愛するのですが、受け溺愛攻めの話は大好物の私なのに、今一つ乗り切れないと言うか、言葉はすごく情熱的なのに行動にそこまでの気持ちがこもっていないような、共感しきれないような感覚がありました。
律の気持ちも一目惚れからあまり発展してない感じがして、二人のラブラブが書かれているほど実感できないような、そんな感じがしていたのですが、今回のお話で律の心が理解でき、佐々原の言葉に重みを感じることが出来ました。
今回は律のことを好きになるアテ馬が登場します。
それが佐々原の担当編集者で、30代の年上男性なのですが、この人がめちゃくちゃカッコいい!
そして佐々原を好きなのに編集者に「好きだ」と言われて気持ちが揺れ動く律の心の迷いやコンプレックスが嫌味なくリアルに描かれていて、律にとても感情移入できました。
シリーズ中、何度も佐々原は「律が必要」「律だけいればいい」といった独占欲を滲ませた言葉を紡ぐのですが、今回のクライマックスでの二人のやり取り(喧嘩?)で、佐々原には本当に律しかいないんだな、と思えました。
受けの気持ちが揺れていること、そしてそんな受けの気持ちが揺れていることに気付いた時の攻めの対応をただ相手の不純な心を責めるだけの醜い心として映さず、リアルな人の感情として表現されているところが素晴らしいと思いました。
独占欲の強い、受けを溺愛している攻めがこんな大人の対応ができるかどうか難しいところですが、とても納得できる、よい読後感でした。
あー、この小説、決して大きな事件とかクライマックスがあるわけじゃないのに、とても彼らの想いが伝わってきて、記憶に残るお話だと思いました。
佐々原の「律が本気で好きになったのなら、泣いて縋るけれど、結局はお前を行かせる」がぐっと来ちゃいました。
実際にそんなことがあったら大変なことになりそうなくらい律を必要としてるはずなので、こんな言葉はその時だけだと思うけどね(笑)
初めての作家さんでしたが、こりゃ良いもの読ませて頂きました、という感じ。
ちょっと昔の作品になりますがシリーズ3作品通しての評価です。
イラストが高久尚子先生というのもあって、崎谷先生の『ミルククラウンの憂鬱』を
思い出すような作品でした。
年上攻様ですがいちゃいちゃで苛め癖のない所が良かったです。
いちゃいちゃではどこまでも優しくしたいという攻様はいいな~
受様はちょっとネコみたいな性格なので攻様を好きでも気持ちがふらふらしてしまうの
ですが、攻様もネガティブ入ってるので、結局受様は攻様をほっとけない感じで
お似合い夫婦でした。
攻様と受様にはお互いやたらと溺愛してくれる親友がいるのですがそちらが兄弟なんですよ。
なんかその兄弟の性格が凄く面白いというか、いいスパイスでした。
菱沢先生の作品は初読みだったのですが文章もしっかりしていて良かったです。
出たよ出たよ律のグルグル…前巻で2人強くなったかなと思ってたけど律のほうがまだだったな。 佐々原の作風が悪いほうに変わったのは自分のせいなのかも…前担当者にいいよられて、1つのウソが余計にその後のグルグルにと…あーっ、もうお前は1人で考えるからダメなんだ!さっさと佐々原にでも悩みを打ち明ければ済むことなのにっ。 木崎さんに対しての電話での彼はかっこよかったよ。 律わかったでしょ、あんたものすごく愛されてるんだからね!
大きな展開や派手さはないのに、文章や心理描写がしっかりしているシリーズだと思います。
売れっ子小説家佐々原とコック兼、佐々原の家政婦兼、恋人の律。
楽しませてもらったシリーズです。
ただ、この3冊目は短編集なのですが、同じようなことで律が悩んでいるので、前回のラストがすごく良かっただけに、また同じようなことを繰り返しているな、、、と少々蛇足的な感じもしてしまいました。
個人的な意見ですが、長く続いてそれがプラスになっている作品も多いですが、これは逆かもしれないと思いました。
2人で成長していく、物語の幅や可能性が広がっていくというシリーズなら大歓迎なのですが、今回律がまたしても佐々原が有名人であることに対し不安にかられて、他の男性に言い寄られて心を揺るがし・・・なんというか、シリーズ通して成長していない気が。
有名人が彼氏だし、その仲を詮索されたり言い寄る男が現れたりとなかなか平穏でいられないとは思いますが、あまりにもメンタルが弱く、それが巻を重ねても成長していないというのがどうも・・・。そして佐々原が「俺を捨てないでくれ」とすがるのもまた同じ気が。
そして「大好き」「あなただけ」「運命の相手だ」と再確認しているのも2巻と同じなような感じがしました。
だた、この2人が大好きなら短編形式でも続きは嬉しいものだと思いますので、ファンサービスな1冊ではないでしょうか。
お話は、毎回ネックになる人物が現れますが、すごく悪人ということもなく安心して読めるお話でした。
私はこの作品の1巻目のインパクトがものすごかったために、やはり1巻がベストだったなぁと個人的には思います。
しかし、やっぱり丁寧な心理描写とモノローグの文章の上手さはぐっときて、毎回素晴らしいと思ったシリーズでした。