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君が好きだ。……嘘みたいだ
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
面白かった!主にBL以外の部分が!(笑)
人間関係は近いところでつながり絡まり合っていったが、世界の狭さがマイナスにならないストーリー。やっとメインキャラ3人全員分の背景が描かれ、場が整う。シリーズ3冊分が収束していく食事シーンは圧巻だった。
冒頭は久我のフランス時代のお話。今の久我ができあがる過程が、異国の空気を感じる描写とともに語られる。まるで同じ景色を見ているような、同じ匂いをかいでいるような、その場所にいる気分を味わえる。このシーンだけでも高遠さんのファンになる。
現在軸に戻ると、今度は社内でのいわゆる内ゲバ、しかもそこにメインカプの攻めが絡んでいないというBL小説らしからぬ方向に。これがしっかり書き手の中に一度落とし込まれた後に出てきた文章で綴られていたことに驚いた。
はっきり言ってBL小説で専門用語を書き手が理解していると感じることは少ない。作者が元々詳しいことと、書くために調べたことでは、明らかな違いが出る。それを取り繕うのが上手い作者はいても、ここまで一定の安定感を保っているのは希少。料理・企業・異国の描写がどれも地に足が付いている。
肝心の恋愛に関しては、叶が家族愛を超えた恋情を持っていたという嬉しい誤算(?)。久我とは正反対の男で、この三角関係には懐かしさがある。
久我と叶、刺激的な恋か安定した結婚か、点滅する青信号を手を引いて走って渡るか立ち止まって一緒に待ってくれるか、そういう太古の話を思い出した。理人にとっては自分を壊す男と包んでくれる男。
この作品の始まりがレストランの再建であることを考えれば、そこに関わってきた理人が選ぶ相手は久我しかいないのは分かる。作品の流れに沿った自然な選択。
だが叶の想いの長さを考えたら辛すぎて、心情的には叶に一番幸せになって欲しかった。「横顔が寂しそうな人」って表現がたまらなくきゅんとくる。当て馬に肩入れしたくなる作品というのも好みなので、とても良かった。
シリーズの締めとなるラスト付近の理人の食事シーンは、贅沢にたっぷりページを割いていて、丁寧に3巻分をまとめてくれて泣けた。ちょっと走馬灯のような雰囲気もあったり。
直接的に久我の魅力は分からなくとも、理人を通した久我の存在の大きさはよく分かる。共感や萌えとは違うが、作中キャラの内面を理解する形で納得していく。これはこれでとても楽しかった。
あらゆる点で刺さった作品。理人が逃げ過ぎだったりクサい表現があったりするのは、書かれた時代のせいかな?高遠さんの新しい作品も読んでみたくなった。
とっても人気シリーズだと思っていましたが、どうも自分には"とっても"程は響かず。叶視点の作品だったらと想像すると、修司なんて大事に愛してきた相手への強姦魔でしかない。そんな訳で自分は叶派なんですけど、やっぱ修司みたいなちょっとワイルドな男が人気あるものなんですかね…悲しいね。
フランス修行編は好きですが、修司の行き当たりばったりさもひしひし感じ、本当にこの人と生きていって大丈夫か!という気持ち。ま、理人もなかなか行き当たりばったり感があるからお似合いか!
シリーズ3巻合冊版では、専用あとがきが収録されています。
萌〜萌2
理人の告白シーンが好きです。
ただただ、フレンチのフルコースを前菜から食べて行く様子が丁寧に描写されているのを読んで、こんなに泣く日が来るとは思いませんでした。
食べることは生きることで、生きることは誰かの命をいただくこと。
ジビエが苦手な受けに、その肉や血を飲みこませて、それがお前の血や肉になるんだと言った攻めの食との向き合い方もすごく良かったし、最初はその攻めに「俺の前で食事を残すな」と言われて怒られるから無理やり飲みこむだけだった受けが、最後には「攻めのご飯で生きていきたい」と思えるまでに変わっていく過程が本当に素晴らしい作品でした……
美味しいを知らなかった受けが、無理やりじゃなく食事しながらそこに込められた作り手の意思に触れて涙を流すので、わたしも具合が悪くなるほど泣きました。
10年以上前の作品ですし、攻めの多少の横暴さや無理やりに近い性行為はご愛嬌かなと思います。
その後にめちゃくちゃ反省していて、自分に怯える受けに理不尽な憤りをぶつけることもありませんし、とにかく食事を食べたか、食べていないならと簡単な料理を作って食べさせてくれる愛に完敗です。
何年経っても、素晴らしい作品の素晴らしさは色あせませんし、今読めて良かったです。
愛と混乱レストラン 本編の完結版。
レーヴの支払人から離れ本社の仕事に没頭する理人。
念願だったゴルドがいよいよ手に入りそうなのに、心も晴れません。
いつも曇り空のような理人が、より一層追い込まれていく姿が見ていられませんでした。
レーヴが閉鎖の危機に追い込まれてようやく自分が大事にしたい場所に気付いた理人がスタッフの事を思いながら食事をするシーンは切なかったです。
スタッフみんなのおもてなしも最高にあたたかたったです。
理人が食事を美味しいと思えて本当に良かった!
素敵な作品でした。
それにしてもお互いの気持ちに気付いた理人と久我の関係が急激に
甘々になって読んでいる方が恥ずかしかった(笑)
理人も修司も叶も、『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』も『ヤガミ』も『ゴルド』も一気に激変に晒されたクライマックス。
フレンチ・レストランの老舗として君臨するゴルドへの執着で凍っていた心が溶けてようやく前向きになったと同時に、自身の感情の機微にてんで疎かった理人にも大きな変化が。
一冊目から待ちわびていたシーンがついに出てきて、美味しそうに食事をしなかった理人が、じっくりと作った相手を思い浮かべながら味わうまでに変わった。
修司も最初は暴力シェフと誤解されていたのに、常に筋の通った主張を曲げる事なく『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』を軌道にのせ再建の為に大きな力になった。
何よりも理人がこれだけ変わったのは彼の力だもんなぁ…。
普通シリーズを通して読んでいると、この場面のエピソードをもう少し読みたいっていう点がいくつも浮かんでくるのだが、この話はそういった引っ掛かりがない。
それだけ過不足を感じる場面がなく、ジグゾーパズルが綺麗に仕上がったかのような完成度の高さは見事だ。
あ、でも欲を言えば最後に叶が紳士としての理性を振り切って理人を強引に奪っていく位の気概が見たかった。
きっと修司とまともにぶつかり合う様子もいい勝負だっだんだろうになぁ…と、惜しいものを見逃がした感じ。
話の途中では無理矢理な場面もあったが、それ以外はキスシーンとか相手を抱きしめるだけのシーンでも萌えが満たされるほどで、修司、サラ、叶がそれぞれ好きな相手を想う気持ちがひしひしと伝わってきた。
心に染み入るような満ち足りたラストに拍手を送りたい。
愛と混乱のレストラン3巻目。1巻からいっきに全部読んだんですが、1巻のラストでは泣かされ、2巻のラストではハラハラし、上手くまとまるのかしらとドキドキで読んだ最終巻です。
ル・ジャルダン・デ・レーヴの描写が本当に素敵。上手くい言えないですが、一人きりだった子供時代を送っても、最終的にホームと呼べるものが出来ればそれが最高なんじゃないかと思いました。
修司の過去話から始まり、3巻まるまる通して、食べることは生きることだと切々と説いて下さいました。
その集大成が、理人が最後1人ル・ジャルダン・デ・レーヴで料理を平らげ、涙するシーンに繋がるわけですが…。
悔しいのは、自分がフランス料理に縁がないもんで、登場人物が味わっている感動を共有し難い事ですね…。
キャラクターが皆魅力的で、こういう「ファミリー感」のあるお話は大好きです。特に理人は本当に幸せになって欲しい。
ちょっと惜しいのは、せっかくル・ジャルダン・デ・レーヴという魅力的なお店を舞台に揃えたんだから、そのお店での出来事をもっと重点において修司と理人に信頼や愛が芽生えていくエピソードでお話がすすんだ方が、もっと楽しめたかな~という感じです。途中で理人は離脱してしまうし、3巻ではあまりお店のお話は出てこなかったので…。お店でいざこざが起きたり、より良い店にしようと反発しあって頑張ったのが1巻くらいだったのが勿体無い。
何はともあれ、レストランを舞台にしたお話としては上辺だけでなく、中身や「料理を作るということ」についてしっかりと書かれていて、とても深く心に残る作品でした。
作品全体としては神評価を付けたいです。
↑これが私の3冊読了後の掛け値なしの本音です。
1作目のレビューにも書きましたが『BL』ではなくレストランを舞台にしたドラマだと思えば(それでもまったく入り込めなかったけど)波乱万丈な展開で何とか頑張って読めました。
でも、個人的に『ラブストーリー』としては最低クラス。キャラクターがまったく好みじゃない・魅力を感じられないんです。
特に、久我(攻)が生理的に受け付けない大キライなタイプでした。もともと俺様・傲慢攻がものすごく苦手なんです。
理人(受)はまだマシなんですが、相対的な部分が大きい気がします(久我に比べりゃなんだって我慢できる)。もともとツンツン過ぎる受はダメなので、決して好きではありませんが。
もう読んでてイライライライラ・・・
このシリーズをひとことで言うと『ふ~ん、こういうのが人気なんだ』
ただそれだけです。
たぶん、私と高遠さんは本質的に合わないんでしょう。大好きな1・2作以外は、たとえ好きであっても読み返したいと思ったことがありません。
大変評価の高い作品に申し訳ありませんが、シリーズ通してこの評価しか考えられません。
もちろん作品の出来不出来ではなく、完全に私の好みとの符合の問題です。
シリーズ3作目。
2作目のひきが極悪だったのでリアルタイムで読んでいた方は大変だったでしょうね。
まとめ読みできて良かったです♪
「力でどうこうするのは、最低だと思います」一くん、よく言ってくれました。
修司は深~く反省し責任とったかな・・・。
理人が「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」で食事をして涙するシーンがとても印象的でした。
最後に「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」を買い取った新オーナーがヤガミの会長で八神会長の夢の庭の存続、理人と修司も理解し合えて大団円♪
できれば小冊子「夢の庭」も一緒に読めたら思います。
棺桶には花じゃなくこれを入れてくださいお母さん。
まるで長時間の映画を、またはドラマを1クール見たような、
いやそれ以上の読後感。でも終わるのがもったいないような…
序盤は修司の若かりし頃の話で、冒頭で「アレ?」と思いましたが
読み進めるともう感動です!この時点で既にウルっときます。
2巻で修司にメチャクチャにされた理人が、
会社やレストランの存続問題を通して
自分の本当に欲しいものに気づいたところ。
冷たいお城ゴルドの前から動けなかった理人が
春の庭ル・ジャルダン・デ・レーヴに向かって行けたところ。
修司に会いたいと、修司を好きだと思えたところ。
理人が料理をおいしいと思えたところ。
全てが素晴らしいです。無駄な文章、無駄なキャラクターがない。
感動の嵐だと思います。
最終巻でやっと二人が両思いになるという
なかなかロウペースな作品ですが、文句なんてありません。
3巻に渡り、量りきれない程の萌えと感動を与えてくれました。
高遠先生とこの作品と同じ時代に生まれて
幸せだなあと思わせてくれたお話でした。
なんかもうすでに、私の書きたいことがみなさまの手によって全部書かれてるー!熱いレビューを読んでると、やたら嬉しくなってニヤケちゃいます。
自分がめちゃくちゃ気に入った小説って、とにかく味わい尽くしたいもんで。そのための最後のデザートが、他の方のレビューを読むことだなと思います。しかも尽きないデザート。
料理を比喩にもってきたのはもちろんこの小説が美味しい小説だから!です。
空腹時に読むとヤバい。
とくに受けがフルコースを味わうあの場面、読み手の多くは泣きながらお腹がグーグー鳴ってるというワケワカメな状態になるんじゃないかなと。
丁寧すぎるほど丁寧に描写される、横文字の食べたこともない料理が、やたら美味しそうで困る。
ぶっちゃけ私は違いの分からない貧乏舌の持ち主なんですが、久我シェフの作る料理は本気で食べたいって思ったよ。いいな、久我シェフに私も餌付けされたいもんだぜ。
とにかく面白いです。
恋愛の描写もお仕事の描写も、それにまつわる企業買収事件のオチも、すべてが完璧です。脇役もみんな生き生きしてるし。
叶だけが可哀想だったかな~。