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君が好きだ。……嘘みたいだ
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
待ちに待った3巻では、修司が欧州へ渡ったいきさつ、
フランスでの修業時代がチラリと語られました。
グッとくるエピソードが満載で、泣きツボを押されること多々。
こういう経験が今の久我修司を作ってきたのかと思うと、
修司がとても愛しくなりました。
そして1巻では「素敵なおじさま、理想の上司」でしたが、
2巻でなにやら不穏な動きを見せ……
今回の3巻では、やっぱり!そういう人だった!!な、叶本部長。
大事にしていた理人から拒絶される姿は、切なかったです。
理人も修司に出会う前なら、叶本部長の愛を受け入れたかもしれません。
そう思うと気の毒な叶本部長でしたが、引き際が天晴れで素敵でした。
叶本部長の愛は理人を甘やかし・優しく包んでくれますが、
成長は出来なかったでしょう。本部長を選んでいたら、
理人はいつまでたっても過去の呪縛から解き放たれず、救われない。
理人が前を向いて生きていくためには、彼を一度壊して生まれ変わらせてくれる
修司のぶっ壊し愛が必要だったんだなぁと。しみじみ実感しました。
これぞ破壊による再生の愛の物語です(笑)
そして今回の白眉は、理人が「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」で
食事を楽しむ場面ではないでしょうか?
レストランのスタッフが全力で理人をもてなす姿。
修司が心を込めて作った料理を口に運び、涙を流した理人。
理人の口から『おいしい』という言葉が出た時は、
なんかもう私…感極まって泣いてしまいました。
1巻から痛々しい彼を追いかけてきた読者は絶対、
この場面でぐっとくるハズです。
理人が完食したのを見て、涙ぐむ桃瀬にも胸がほっこり。
「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」のスタッフは最高です。最高のお店です。
『君が好きだ。……嘘みたいだ』
帯にデカデカと書かれていた、この台詞。
これは盛大にネタばれじゃないか?と思いましたが(笑)
ネタバレしてても、激しく萌えさせられました。
ラストの幸せな二人の姿を見ていると、嬉しくて泣けてきます。
自分の気持ちに素直になった理人のデレは殺人的に可愛く、
そんな理人にバカみたいに惚れまくり、やに下がっている修司。
ラブラブな二人には「ごちそうさま」と言うしかありません(笑)
本当に最高で良いラストで、大満足です!
もう、なんと言っていいのかわかりません。
BLというよりも、男同士の恋愛と言うよりも、壮大な愛の物語だったと思いいます。
男同士うんぬんではなく、人間同士の深い愛の物語でした。
このシリーズを読み始めた当初は、ただのレストランが舞台のラブストーリだとばかり思っていましたが
そんな甘っちょろいもんではなかったですね。
登場人物の背負っているものが深く、特に主人公である理人の過去は壮絶であり
その過去を理人がどう乗り越えるのか、どうやって前に進んでいくのかが、
恋愛以上に見どころだったと思います。
1巻では反発し合っていた理人と久我が少しずつ理解し合い、惹かれあい
2巻では理人の過去が明らかになっていく一方で久我は理人に本格的に恋をするようになり
そしてこの3巻では、離れてしまった二人のお互いに対する感情がもう溢れかえっています。
冒頭は久我のフランス修行時代から始まります。
久我が料理に対し、何故あそこまで情熱を持っているのか、食を愛さない理人に対し、何故あのような態度をとったのか
このエピソードを見ることによってわかります。
料理人の父親を嫌いながらも、自分も同じ道を通った理由。
誰かの心と体を満たしたい。
それは、久我が理人に対しても感じる感情でした。
久我は理人のことを愛してしまいました。
レストランを、食べるということを誰よりも憎んでいるけれど、実はそれは憎んでいなければならなかったんですよね。
憎んでいなければ、自分が可哀相な存在に思えてしまうから。
それを理解した久我は理人が可哀相で愛しくて仕方なくなったんだと思います。
一方の理人も、日に日に久我に対する気持ちが大きくなっていきます。
前巻ラストで無理矢理久我に抱かれた理人ですが、彼を憎むことはなく、
彼と離れることによって、彼が自分に対して問いかけてきた台詞が頭の中で蘇ります。
久我が理人に対して言った言葉は、彼の中でこれだけ大きな影響を与えていたんですね。
後半の、理人のル・ジャルダン・デ・レーヴでの食事シーン。
ここが一番のヤマですよね!!
一つ一つの料理を食べながら、蘇ってくる久我の台詞。このレストランでの思い出。
みなさんもおっしゃられていますが、もうここは絶対泣いちゃいます。
料理の意味。命をもらうということ。
私はこの作品を読み始めて、最後には理人が笑って「おいしい」と言ってくれたらいいな、と思っていたのですが
最後の最後で理人から「おいしい」の言葉が出ました。
もう・・・私でこれだけ嬉しいのですから、久我はものすごく嬉しかったでしょうね!
そして嬉しいと同時に、めちゃくちゃ愛おしくて、めちゃくちゃ切なくなったと思います。
「君が好きだ。…嘘みたいだ」
これは帯の台詞ですが、この台詞、いつどのように使われるのかドキドキしていました。
たいへん理人らしい、素敵な告白でした。
さすがの久我もこれには参ってしまったようで…w
いやぁ私も参ってしまいましたがw
その後のラブラブももっと見ていたいけど、それは野暮なんでしょうか。w
きっとイチャイチャしたがる久我に対して、理人は文句言いながらも案外流されてそうですww
「甘い運命」記念小冊子にラブラブな姿が収録されないかなぁ~
それにしても久我は、私のBL小説におけるNO.1攻様になりました。
女にモテるという描写が多々あったのも頷けます、カッコイイです!!
俺様で傲慢で口悪いしガサツだし…
でも料理の腕は天才的で、ここぞという時には優しくて頼りになる。
そしてストレートに思いをぶつけてくれる。
・・・かっこいいとしか言えません!!
しかもあんなこんな台詞をサラっと言っちゃうし…あぁカッコイイ!!素敵!
理人にメロメロになってる姿ももう可愛いし困ったもんです…!!
叶も…最後の最後で逆転勝利を奪われましたね。
可哀相だけど、仕方ないですね。
最後の理人の涙も、切なかったです。
この作品を読んで、愛と食は紙一重なんだなぁと感じました。
“食べる”という行為をここまで大切に考えていませんでした。
ラストの二人の「いただきます」。
私も食材となった生き物に、また料理を作ってくれた人に対して感謝の念を持って食べたいと思います。
そしてこんな素敵な作品に出合わせてくれた友人、そして作者の高遠琉加さんに最大の愛と感謝を贈りたいと思います。
ミドリさん、こんばんは~!
読み終えましたよ!!号泣でした!
ミドリさんのレビューのタイトルになってる
「人間は、愛とメシでできてるんだぜ?」ってセリフ、
すごく感動しました。
修司らしいキザな、だけど
修司が理人に伝えたかった想いがすべて詰まった言葉でしたよね~!
ミドリさんのレビューがキッカケで積み本から引っ張り出してきて良かったです!
幼い頃、父に連れられて行った高級フレンチレストランで置き去りにされてしまった過去を持つ主人公・理人は何を食べても「おいしい」とすら思えない。
彼の生きがいは件の店「ゴルド」をいつか自分の手に入れること。ディレクトールを務める店ル・シャルダン・デ・レーヴは、そのための踏み台に過ぎなかった。
そんな彼にシェフの久我は「皿の上には命が載ってるんだ」と言う。
生きることが苦痛でしかなかったかのような理人のなかにグイグイと踏み込んでくる久我。
互いに相容れることのなかったふたりが惹かれあい、それを自覚していく経過がなんともいえない。
2巻の最後は“久我の暴走”という形で終わっていたので、続きがどうなるのか気が気じゃなかったけれど、期待以上!待っていた甲斐があった。
3巻では、久我のフランス修行時代にはじまり、彼と元カノの気になるその後や、企業内のお家騒動、とエピソード満載で読み応え抜群。
だが、やはりなんと言っても、理人と久我のあれからである。
良くも悪くも自分の気持ちに正直な久我とは違い、理人は何故こんなにも久我に心をかき乱されるのかになかなか気付けない。
美しい花を見てもきれいだと思えず、おいしいものを食べても何も感じられない、あたりまえのささやかな幸せを知らず生きてきた頑なな理人。
その彼が、久我への気持ちを自覚してル・シャルダン・デ・レーヴへ向かう場面からは、まさに秀逸。
久我の作った料理を食べ、そのひとつひとつに込められた想いに気付いた時、はじめて理人の口から「おいしい」という言葉がこぼれる。
これまでこの作品を追いかけてきた読者は、皆一様に(久我とともに)このひと言を待っていたのだ。
「君と一緒にいると……生きたいって思えるんだ」
理人のこの言葉に、涙を禁じ得なかった。
これまでも高遠さんの作品は、手に入る限り読んできた中で結構好きだったのだけど、この作品は別格。読み終えてみてこんなに幸せな読後感に包まれるとは、思ってもみなかった。
3巻を読み終わったばかりだというのに、もう一度1巻から通して読み返してみたいと思っている。
既に素敵なレビューがいくつも上がっているので多くを語るつもりはありませんが、かといって脳内で処理するには愛が余りすぎたので(笑)若干今更ながらレビューさせて頂きます。
このシリーズは、三巻丸々を使って二人が愛し合う過程を描いているので、BLとしては比較的展開の遅い方だと思います。特に受けである理人がいつまで経っても自覚しないので、とにかく焦れったい……! 読み手はもう親になったつもりでハラハラする事必須です。
置き去りにされた過去、あしながおじさんの存在、その正体に隠された真実――そして「ゴルドが欲しい」という自分の目的、それに対する疑問、葛藤。今までの理人なら、乗り越えられなかったかもしれない。けれど、劣等感も迷いも、理人の全てを壊して暴いてかき集めて、最後に抱き締めてくれた久我の存在が、孤独な理人にとってどれだけ救いになったでしょうか。
理人の口から「美味しい」と零れた瞬間、もうどうにもなりませんでした。こんなに心臓を直接叩かれたような衝撃は本当に久しぶりで、そこから最後まで泣きっぱなしでした。生きたい、という理人の言葉に、なにより私が救われました。
ル・ジャルダン・デ・レーヴの人たちも叶本部長もサラも皆良い人たちだからこそ、理人に幸せになってもらいたい。そしてその隣には、いつまでも久我の姿が在ってほしい。登場人物たちの幸せを願ってやまない、切なくもあたたかい物語です。
最後に。
高遠さん、料理の描写が上手すぎです。
棺桶には花じゃなくこれを入れてくださいお母さん。
まるで長時間の映画を、またはドラマを1クール見たような、
いやそれ以上の読後感。でも終わるのがもったいないような…
序盤は修司の若かりし頃の話で、冒頭で「アレ?」と思いましたが
読み進めるともう感動です!この時点で既にウルっときます。
2巻で修司にメチャクチャにされた理人が、
会社やレストランの存続問題を通して
自分の本当に欲しいものに気づいたところ。
冷たいお城ゴルドの前から動けなかった理人が
春の庭ル・ジャルダン・デ・レーヴに向かって行けたところ。
修司に会いたいと、修司を好きだと思えたところ。
理人が料理をおいしいと思えたところ。
全てが素晴らしいです。無駄な文章、無駄なキャラクターがない。
感動の嵐だと思います。
最終巻でやっと二人が両思いになるという
なかなかロウペースな作品ですが、文句なんてありません。
3巻に渡り、量りきれない程の萌えと感動を与えてくれました。
高遠先生とこの作品と同じ時代に生まれて
幸せだなあと思わせてくれたお話でした。
番外編の発売に備えて再読。
しかし、1と2がレンタル先から戻ってこなくて肝心のイチくんの話が読めてません(苦笑)
大好きな作品だし、もう1セット買っちゃおうかな~と思えるくらい萌えたぎったシリーズでした。
前巻までの思い入れも手伝って、もう冒頭のなんでもないシーンからじんじん心に刺さりまくって、最初から最後まで蛇口の壊れた涙腺状態で涙流れっぱなし。
こんな体験はさすがに滅多にしないかもです…。
番外編でこの二人のその後もちょこっとでも見られたら嬉しいな。
もうすぐ発売されるイチくんのお話が本当に楽しみです。
高遠さんの本を読むようになったのは、これがきっかけです!
3巻通して、読み応えがある作品。
1巻は、久我と理人の反発。
2巻は、2人の歩み寄り。
3巻は、生まれ変わる理人。
孤独な理人のレストランに対する執念の謎・彼の生き様にぐんぐん引き込まれます。
久我と理人、各々に対する心の機微や理人にとっての叶という人物など、もちろん恋愛面でもおもしろいですが、それ以上に理人の生き方と成長が見所。
理人の悲惨な環境に同情をさそうのではなく、それらを踏みつけてがむしゃらに生きようとする彼の必死さに涙。
レストランとかカフェが取り込まれた作品って割合多いと思うのですが、ここまでレストランもとい"食べるということ"が重要キーとなっている物は、新しいのではないでしょうか。
BLですが、恋以上に食べることの意味を考えさせられました。
それにしても、殻を突き破ってくる久我と、殻ごと包み込む叶さん、どちらも大切な役割をしてたと思うんですよね!
やっぱ恋愛だと両者はとれないかっ
関係がこじれたままだった修司と理人。
読者は2人がいったいどうなったのかが知りたくて
この完結巻を手に取ったはずなのに
冒頭は修司のフランス時代の出来事が綴られています。
でもおかげで、修司という人となりが
このフランス時代に形成されたんだと言う事が良くわかりました。
で、肝心の本編の方は壮大な一大ドラマのよう。
ル・ジャルダン・デ・レーヴの親会社・ヤガミコーポレーションの経営危機や
それに伴う内部クーデター。
さらには、理人がずっと望み続けていた
フランス料理の老舗・ゴルドにまつわる話など
次から次へとお話が展開していって
修司と理人の恋愛模様と同じ位、先が気になって仕方ありませんでした。
でも、さまざまなドラマが繰り広げられていたのは
すべてこの先のこの場面を描くためだったのでは?と思うような
このシリーズの最大のヤマ場はやはり
理人が足の赴くままにル・ジャルダン・デ・レーヴに行き
客として足を踏み入れ
かつての仲間たちに支えられながら
修司の作った極上のフレンチを口にして
心の底から「おいしい」と言う場面だったと思います。
レストランの面々が
理人が帰って来た事を喜んでくれている場面は
彼らひとりひとりの想いが溢れていて
それだけでも涙を誘うんですが
アペリティフから始まって、前菜・スープ・メイン・デザートと
理人がひとつひとつ思いをめぐらせながら口に運ぶ様子が
これでもか、というほど丁寧に描かれていく場面では
その時の理人の気持ちにこちらもリンクして
涙が次から次へと溢れて止まりませんでした。
いままで何度も辛い思いをして来た理人がやっと救われたんだ、と。。。
最後の最後に、粋な種明かしも用意されていて
まさに大団円!という感じでした。
久しぶりに、読み応えのある素敵な作品に出会えた気持ちでいっぱいです。
>ミドリさま
ミドリさんのおっしゃるように
修司のセリフってストレート過ぎて時にはキツいんですが
だからこそずんと心に響くんですよね~。
『黒王子』!うまい事言いますね!w
理人はこれからどんどんこの『黒王子』に作り変えられていくんでしょうね~。
小冊子、楽しみです^^
>むつこさま
うぉ~~!むつこさん、お久しぶりです!!
いやはや、高遠さんは初読みだったんですが(多分w)
判り易いのに内容がしっかりしてて
しかも萌えもエロもあるなんて、すごいですよね!
『楽園建造計画』も読んでみたい!
そして、むつこさんのこの作品のレビューも是非読みたいです!
>>菊乃さん
>>ミドリさん
おおっ、
すっかり高遠琉加ワールドにハマってたんですね!
うひゃひゃひゃひゃ。
おひまができましたら、いつか『楽園建造計画』もぜひぜひお読みくださいな。
そういや私、このシリーズのレビューしてねぇや。
菊乃さん、コメントありがとうございました!
菊乃さんがものすごい勢いでこのシリーズを読まれているのをこっそり見てましたww
本当に壮大でドラマチックで、一気にガーーーーッと読んでしまう作品でしたよね!
コメントいただいた久我のセリフですが、私は久我の台詞がたくさん心に残っています。
時には冷たいような彼の台詞ですが、ストレートなだけにすごく伝わりますよね。
そんなところが彼の魅力であり、私はメロメロなわけですww
久我は理人にとっては黒王子のような存在だと思います(笑)
小冊子は理人と久我のその後が拝めるようなので、早く新たな久我様を見たいとはやる気持ちを抑えるのに必死ですwww
一緒に楽しみに待ちましょうね!ww
なんかもうすでに、私の書きたいことがみなさまの手によって全部書かれてるー!熱いレビューを読んでると、やたら嬉しくなってニヤケちゃいます。
自分がめちゃくちゃ気に入った小説って、とにかく味わい尽くしたいもんで。そのための最後のデザートが、他の方のレビューを読むことだなと思います。しかも尽きないデザート。
料理を比喩にもってきたのはもちろんこの小説が美味しい小説だから!です。
空腹時に読むとヤバい。
とくに受けがフルコースを味わうあの場面、読み手の多くは泣きながらお腹がグーグー鳴ってるというワケワカメな状態になるんじゃないかなと。
丁寧すぎるほど丁寧に描写される、横文字の食べたこともない料理が、やたら美味しそうで困る。
ぶっちゃけ私は違いの分からない貧乏舌の持ち主なんですが、久我シェフの作る料理は本気で食べたいって思ったよ。いいな、久我シェフに私も餌付けされたいもんだぜ。
とにかく面白いです。
恋愛の描写もお仕事の描写も、それにまつわる企業買収事件のオチも、すべてが完璧です。脇役もみんな生き生きしてるし。
叶だけが可哀想だったかな~。
理人も修司も叶も、『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』も『ヤガミ』も『ゴルド』も一気に激変に晒されたクライマックス。
フレンチ・レストランの老舗として君臨するゴルドへの執着で凍っていた心が溶けてようやく前向きになったと同時に、自身の感情の機微にてんで疎かった理人にも大きな変化が。
一冊目から待ちわびていたシーンがついに出てきて、美味しそうに食事をしなかった理人が、じっくりと作った相手を思い浮かべながら味わうまでに変わった。
修司も最初は暴力シェフと誤解されていたのに、常に筋の通った主張を曲げる事なく『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』を軌道にのせ再建の為に大きな力になった。
何よりも理人がこれだけ変わったのは彼の力だもんなぁ…。
普通シリーズを通して読んでいると、この場面のエピソードをもう少し読みたいっていう点がいくつも浮かんでくるのだが、この話はそういった引っ掛かりがない。
それだけ過不足を感じる場面がなく、ジグゾーパズルが綺麗に仕上がったかのような完成度の高さは見事だ。
あ、でも欲を言えば最後に叶が紳士としての理性を振り切って理人を強引に奪っていく位の気概が見たかった。
きっと修司とまともにぶつかり合う様子もいい勝負だっだんだろうになぁ…と、惜しいものを見逃がした感じ。
話の途中では無理矢理な場面もあったが、それ以外はキスシーンとか相手を抱きしめるだけのシーンでも萌えが満たされるほどで、修司、サラ、叶がそれぞれ好きな相手を想う気持ちがひしひしと伝わってきた。
心に染み入るような満ち足りたラストに拍手を送りたい。