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asa kara asa made
いいですね、この方の書くお話はほんと毎回ハンカチ必須。
また、泣かされてしまった…。
バイトの結から見たテレビの裏側、文字として読む以上に実際はもっと慌しくて大変な世界だと思うけれど、かなり臨場感も出ていると思う。読んでいてワクワクと言うか不思議な高揚感を味わいました。
表の華やかな世界を物語として読むよりも、裏側が見えるほうが物づくりを一緒に味わっているような雰囲気に浸れるのですごく好きです。
それから、京平の元カノや、結と同じバイトの女の子、一穂さんは毎回出てくる女性キャラの使い方が本当に上手いです。最初はちょっといやな感じがした京平の元カノ、女子アナの瞳さんもなんだか嫌いにはなれなかった。
みな自分の生きてる世界で真剣に仕事をしていて、プロ意識が強い、そういう彼らを見て結も成長するように、結の存在も誰かを癒していて、人間って一人では生きていけないなと改めて感じた。
ちょっと不器用な京平さんが可愛くて思い切り悶えさせていただきました。
読んでいる最中、なぜか不安な感じがあり、何があるのかと思いながら読みました。
決して暗い話ではないのに、気持ちが揺れてしまい、少しの怖さを感じたまま読み進めて。
くすりと笑うところもあり、にやけるところもあるけれど、考えさせる作品だと私には感じました。
その引っかかった部分がたまらなく好きで。
引っかかったところが全て解決するわけではなくても、面白く読めました。逆に少しもやりとするところが良い。
この一冊で、いろんな感情を思い、楽しかった。
京平さんと結は最初は合うのかと思ったけど、思いの外、結の懐が深くて安心しました。
二度三度、読みたい作品です
TV局のバイトと君と、報道部社員さんのお話。
この本、すべての、登場キャラの設定とかエピソードにちゃんと、意味があって、関連がある。
すごく繊細で、かつ、ダイナミックに大きい、立体構成の作品のようで感心した。
細かい感想は、ほかの方にお任せで、
読み進むにつれ、それまでのバラバラの部品がキラキラと、大きく組み上がって行く様に、ただただ感嘆。
これ、絶対音で聞きたい!
京平は前野さんで、結が成瀬さんかなあ、
そして京平の父は速水奨さんで!!!
テレビ局の真面目局員とバイトの大学生。
BL作品ではありますが、テレビ局の普段表には出ない
いろいろな部分を垣間見れた作品でした。
また、社会人として働く恋人から知らず知らずの間に大学生の結が
仕事だけではない多くのことを学んで成長していく様子や
そんな大学生から教えられることがあると気づく京平の気持ちが
わかりやすく表現されている作品でした。
また、山本小鉄子先生の挿絵が素敵で主人公を想像しやすかったです。
報道局員の京平と学生時代からの友達の悦巳。
同じテレビ局員の京平の父と、その父と昔関わりのあった羽村結。
読み始めた時結が恋するのは悦巳なのかな・・て思いました。
悦巳とのほうが接触が多かったし、可愛がってもらっていたので
途中からなんとなく、ん?あれ?こっち?
という感じになりました。
二人がどうして惹かれあって、恋人となったかがはっきりわかるのは
かなり後半になってからなので、途中までくっつきそうでくっかない二人に
ちょっとイライラすることもありましたが
そこは、生真面目な京平さんとまだまだ若い結の一歩進んで二歩下がる的な恋が
なかなか前に進めないという理由があったと読み終わってわかりました。
結くんも、意外にいろいろズバズバと物言う大学生で
気になることは何でも聞いて、後で落ち込むタイプ。
感情のままに泣いたり怒ったりして、結構前向き。
気になることは、そのままにしておけないタイプのようで
京平さんの元カノのこととか、今更聞いてヤキモチ焼いたり
海外出張のこと話してもらえなかったことを、怒ってみたり・・・
可愛いけど、結構やりたい放題な感じ。
報道の仕事をしている京平さんは、分かりきってやっている仕事でも
やっぱり凹んでしまう時もあって、そんな時に結が落としていった手帳を眺めて
お守り代わりにしていたなんて、まさしくライナスの毛布のようでした。
京平さんが作ったあのドキュメンタリーには真剣に泣けてしまいました。
あとから、あの時のプレゼント・・・と結もわかりますが
私自身、実際にあの番組を見ている気持ちに完全になってしまいました。
訃報を聞いたときの京平さんの気持ちがその時は仕事を離れて
一人の人間として、悲しみに耐えていたということが
あの番組の場面を読んで、よくわかりました。
笑えるのは、初めての夜真面目な京平がちゃんと結をリードしていて
結は最中でも、相変らずいろいろやかましく、ああ言えばこう言うで・・・
終いには「おとなしくして」と言われちゃう。
そしてHなことなんて何にも知りませんみたいな京平さんが
同性のSEXを熟知してるのが、意外でした。
私としては結と悦巳がくっついて欲しかったという願望がまだちょっとあり
どこかでどんでん返しがないかと思いながら読んでいたので
続きがあったら、スピンオフ悦巳さんで読みたいです。
『オールトの雲』がとてもよかったので、今回の新刊も購入しました。
前作よりも少し大人っぽい雰囲気ですね(ルチル文庫だから?)。
テレビ番組でバイト中の大学生と報道記者の恋。
そしてマスメディアに関わる人達をいきいきと描いています。
私は公平さに欠けるマスコミには辟易していて、
どちらかというと結の母親に近い考えを持っていますが。
京平や悦巳のような業界人がいてくれたらいいなぁと思いました。
この手の真面目で熱意のある人達は、実際にもいるのでしょうが。
少ないだろうなぁ。しかも現実の世界では絶対、出世しないでしょうね(苦笑)
元気で仕事に手を抜かない結。そして堅物の京平。
二人とも成人男性なのに、初々しいというか、何というか。
真面目な彼等がゆっくりゆっくり距離を詰めていく過程が、
むず痒くなるくらい甘酸っぱくて。読んでいて顔がニヤけまくりです。
そして私のツボだったのは、攻めの京平です!
なにこのひと!すごくかわいいんですけど!!
恋の駆け引きなんて出来なさそうな不器用さ(でもやる時はやる!)。
結と京平の噛み合っているのかいないのかな会話は、ほのぼのと笑いを誘います。
口下手だけど、無意識に恥ずかしい台詞をサラッと言ってしまうところなんてもう……
「大事にする」「申し訳ないことに、楽しい」には、胸がキュンキュンしましたよ。
山本小鉄子さんのイラストも、作品にとてもよく合っていて素敵。
これはお気に入りの本になりそうです。
働きマンな局員さん・後藤京平×天真爛マンなバイトくん・羽村結
舞台はテレビ局…朝のお茶の間でさえ忙しいのに、まして更に忙しい朝の報道番組です。
なんでも雑用をやっちゃうバイトをしている結の周りには、
さすがテレビ局だけあって、いろんな性格で色んな才能ある人がいます。
有能ディレクターの悦巳、奔放なバイト仲間の佳代。
そんな中結が気になるのは…優秀で真面目な局員の後藤さんです。
BLに限らず、物語をクリエイトする先生方はどんな職業や状況でも、
本当に細かく用語なども使って臨場感を与えてくださいますよね。
この作品もまた然りで、朝の騒々しさ、仕事の真剣さ、でもそればかりではない…
働く大人たちのちょっとした休息を、重すぎず抜きすぎず描いていらっしゃいます。
割と砕けたところのある悦巳ときっちりな後藤の対比も良い味出してる。
主役は結と後藤ですが、サイドを固める人たちのエピソードもしっかりしていて、
なんというか…それぞれがそれぞれの人生の中で主役である事がすごく分かります。
例えば、代打で来た女子アナの田島に関する話が特に良かった。
人前ではぶりっとした所や魔性を見せたりしても、その実はかなりの努力家でプロフェッショナル。
BLだからといって、女がただただ当て馬だったりしないのがすごく良い。
そしてその姿を見ることで、結がまた一つ恥を覚えて人生を学ぶという流れも良かった。
それから、今作は伏線の張り方がすごく自然だなと思いました…。
後藤さんが作った番組。あれはもう…泣かないわけがない…。
テレビから伝わるのは何だか軽ーいものだっていう印象が、私の中にもどこかに有ります。
でも命の大切さだとか家族の温かみっていうのは、何を通してだって人には伝わりますよね…。
加えて、後藤がいかに仕事を大切にしているのかも凄くすごく伝わる…。
今回はそうやって他の部分で感動やら感心やらが凄くて、
2人の恋愛についてはちょっとだけ味付けが足りなかったかなぁーと思います。
いろいろと、タイミングや感情が良くわからない…
でも2人も「わからない」と言っているので、むしろこれでいいのかな?とも感じます…。
単に私がよそに気を取られすぎたのでしょうか?うーん…?
後半は「夜から朝まで」。
見事にお持ち帰り?をしておいて、真面目な後藤と
経験が無いくせにどこか落ち着いている結がちょっとおかしいです(´∀`*))
しかしやはりリードはしている後藤さん…!
一穂先生の過去2作以上に卑猥な感じで見ていられまてん…っ
…オチは、“らしい”なぁって思いました。さすが局員さん…予想を裏切りません☆
面白かったです。山本小鉄子さんの絵柄も可愛かったし。
テレビ局を舞台にしてて、それ自体面白かったし、登場キャラもみんな魅力的。
悦巳とか瞳たんとか。
でもでも、ちょっと主役二人が薄い気がしました。
真面目で頑張り屋さんの結。ほんとにいい子だし、魅力的なのもよくわかるんですが。
京平がそんな結のことを何で好きになったのかがわからないんですよね。
本人もわかってないみたいだけど。あんな堅物が男の子を好きになるわけだから、それなりに理由というか、ココが好き!ってなとこがあるのかと思ったんですけど。
まぁ、そうですよねー人を好きになるのに理由なんてないんですよねーそうですよね…
二人がドンドン恋に堕ちていく様は面白かったです。
京平も必死にアメリカから帰って来たし。人間らしいところもあるじゃーんなんて思いました。
「夜から朝まで」では京平さん、漢を見せてくれたし。
まさか彼からリードするとは思わなかったけど。
ベタですけど、電車から降ろしちゃうところとか(逆に電車に乗せちゃうシチュとかも好き)、萌えましたね~vv
絶対無意識にやってる!!可愛い~
こうなると京平の真面目なところとのギャップがいいですね。初Hの朝とかもね、京平らしいし。
結の家族は絶対昔何かあったよなーって思ってたので、あのエピソードがあって納得でした。残酷な仕事ですよね。でも京平が言ってるように、誰かがやらなくてはいけなくて、(視聴者もそれを望んでるわけだし)、でもそれに誇りをもって働いている人もいるんですよね。
京平の撮ったドキュメンタリーも、私も一医療人としてぐっとクるものがありました。
こーゆー恋愛以外の部分もすごく面白かったです。
BLとか抜きにしても、いろいろと考えさせられました。
まぁただ敢えていうなれば、やっぱり恋愛面をもっと濃ゆくというか、掘り下げてほしかったかなーというかんじです。
微笑ましい二人でしたね!
新作は、TV局の報道記者・京平と、そこでバイトする大学生・結のお話。
忙しくてせわしない雰囲気っていうのが、ものすごく感じられました。
毎朝見ている朝の某番組が頭に思い浮かんだのと、一番最初の『朝のリレー』これはわたしも即思い浮かびました。
気になる京平に、代打でやって来た女子アナの告げ口をした結に「当たり前だ」って答えた京平に、結じゃないけど「何で?」って訝しく思いました。
でもその後、ちゃんとそう言った京平の言葉を裏付けるようなエピソードが挟み込んであったのは、「なるほど、そうか」と納得し、さすがだなぁ~と感心しました。
あの女子アナが、イヤな女性じゃなくなったのはすごいと思いました。
いろんなことをちゃんと見ている京平が、頑張る結を好きになっていくところもすごく自然で、そこがまた可愛かったりねぇ。結のメモ帳を宝物のように大事にしていたなんて。
でも、大事なことが言えないあたり、不器用さも持ち合わせてて、ヘタレ攻め?(苦笑)
仕事は全然ヘタレじゃないのになぁ。
結に恋したからこそ、出来上がったあのドキュメント番組。
好きな人が出来たことで成長していけるって、素敵なことですよね。
一穂ミチさんは三冊目ですが、改めてこの作家さんのことが好きだなァと思いました。
キャラクターとかストーリーとか、そういうもの以前に(もちろんそれも含めてなんですが)、行間に流れてる作者さんの価値観とか物事の捉え方などに惹かれます。地に足がついているというか、しっかりしているというか。上手く言えませんが。
舞台はテレビ局。
そこでバイトしてる明るく前向きな学生と、堅物の報道記者の、ゆっくり進む恋のお話です。
恋の部分ではキューンと切なくなれました。
それ以上に、報道という仕事に関わることの怖さが実感できました。
綺麗事だけを語るのではなく、かといって斜に構えて皮肉な語りかたをするわけでもなく。ナチュラルにストレートに「現実」を淡々と描写していました。
いいお話でした。
個人的には、少し「ん?」って感じです。
どうにもこうにも主人公があまり好きになれませんでした。
真面目で仕事熱心で健気な結。恋愛が不器用で嫉妬したり言いたいことが上手く伝えられなかったりというのは可愛いのですが、ちょっと子供っぽすぎる気がしました。
実は脇役の悦巳の方が好きだったり…←
けれど一穂さん独特の「家族愛」や「他人との関わり」の温かさは今回も充分ありました。仕事に対する熱意がひしひしと伝わってきて、この本を読んでTVに対する視点が変わりました!業界の細かい説明が多かったのですが、だからこそリアルでした。
あと、登場してくる女性がいつも素敵ですよね。BLで疎まれがちな女性キャラも、一穂さんが書くと嫌みな感じも無くなります。さすがです!
そしてなんと言っても濡れ場。今回は一穂さんにしてはじっくり…でしたよね?普段ヘタレな京平がこの時だけ結が喘いでいるのを楽しむ、という設定がなんともときめいてしまいました。
ずるいよ京平!←
初々しい二人に萌えさせていただきました。今回もごちそうさまでした。