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彼に憎まれるために、俺は生きている
yume no owari
今回は財閥系のグループ企業を束ねる実業家と記憶喪失の青年のお話です。
二人の出会いから謎解きを経て、正式に引き取られるまで。
お話は受様が記憶を失ってから始まります。
階段から落ちて目覚めて以来記憶が無い受様。
ある人物の取成しで長期入院の可能な今の病院に移りますが
そこは治る見込みの無い人が入るホスピスでした。
しかも入院費を負担する条件が、
その人物について詮索しない事であった為、
本人とも他の入院患者とも親しくなれずにいます。
しかしある時からその送金もなくなり、
いよいよ病院を出る覚悟をした受様に面会人が現れます。
それが今回の攻様ですね。
背が高くがっちりした上質の匂いが漂う攻様に
当然ながら受様は面識が有りませんが、
どうも攻様も面識は無い様子。
自分の身元引受人になるという攻様に言われるままに
彼の自宅の離れの一室へと連れて行かれた受様は
その場で攻様に強姦されてしまいます。
絶対に思い出せ。すべてはそれからだ。
攻様は自分を憎む為にこの場に連れてきたのだ。
自分から見てもちゃんとした人物に見える彼が
触るのも嫌な男を
力ずつで押さえつけずにはいられないほどの憎しみとは?
自分が何者であるのか、
どこの生まれか、誰の息子か、どんな育ちか。
普通の人なら考えもしない自分を語る言葉さえない受様には
攻様が望む事は何も出来ませんでした。
今の自分に出来る精一杯で日々を過す受様。
攻様に対してもあるがままに受け入れる彼の態度に
攻様も徐々に軟化し、
別人として再スタートするチャンスを与えます。
それを償いとしても良いと。
二人の距離が近づき始めた頃、
攻様の弟の親友という男が離れに忍び込みます。
そして彼が放った言葉は「人殺し」でした。
助けを求めた際に告げられた一言が
自分を指す言葉だった為犯人である事は間違いない?!
記憶が無い今の受様には思い出すすべも無く、
しかし全てを思い出しても
過去の自分を変える事は出来ません。
全てを受け入れて警察に突き出して欲しいという受様に
攻様が出した答えとは?
この後にもう一波乱あって大団円を迎える事となりますが、
ココからが一番の読みどころなので
ご自身で読んで楽しんでいければと思います。
記憶喪失モノというと
主役二人の過去の因縁がすっぱり切れて
お相手が思い出して欲しくないというのが王道ですが、
本作は主人公同士の接点にかなりひねりが入っていて
すごく面白かったですよ。
なのでお薦めは王道の記憶喪失もモノで。
柊平ハルモさん『蜜にまみれた罪と嘘』はいかがでしょうか。
極道の長男と元構成員のカプなので苦手な方にはゴメンナサイ!
記憶喪失モノです。
いやいや弟を殺したかもしれない人物に、いくら記憶喪失でも健気に生きていこうとしてるからって、いやいやそれいいの!?と思ってたら、最後の種明かしで、あー!!そう来るの!?って思い、これは良かったねと。
でも、例え最後のその種明かしがなくてそのまんまでも、木津川は悠一を受け入れていたんだろうなと思うと、なんというか懐が深いのか、それだけ悠一に惹かれてしまったのかと・・・。
しかし、殺されてしまった弟の文也が可哀想でなりません。
表紙のイラストすごく好きです(*´ω`*)
記憶を無くし身寄りも分からないまま病院から出ていかなくてはならない主人公・朝里の元へ訪問してきた木津川という男。
よく分からないまま木津川の屋敷に連れて行かれ、強姦され…。
善意で朝里を連れ帰ったのではなく、木津川は朝里に恨みがあり復讐するために連れて帰ったのだった。
この主人公の性格が記憶を無くす前はまともに生きてなかったわりに思考回路が冷静というか、
本を読んでこういう漢字が読めないから学が無かったんだろうなとかマナーの本見て見覚えがある内容だけど豪華な屋敷で落ち着かないから自分は使用人やってたんじゃないかとかそういう分析してる朝里が落ち着いてて好きです。
悪人になりきれない木津川の描写が細やかで、元々こういう酷いことする人じゃないんだろうなというのが序盤から伝わってきました。
弟を殺した犯人だと思ってる木津川が絆されてしまう展開に、これどうやって終わるんだろう…と思ってたら途中でああ!なるほど!と納得したラストでした。
くっついた後の2人のラブラブっぷりがもうちょっと見たかったのが心残り。
私の中でこれは火崎先生の本の中で甘くなくてもと2トップになりました~!面白かったです。
あとがきにもありましたが、シンデレラストーリーです。
何も持たず、自分のことすら思い出せない記憶喪失の男・朝里が、木津川という男の屋敷に軟禁されるところからお話は始まります。
木津川に復讐とばかりに強姦された朝里は、木津川の弟を暴行した犯人で、彼に恨まれているようだということだけは知るのですが、それ以外はあやふやなまま屋敷での生活が始まります。
それまで自分という存在自体があやふやで、生きている意味を感じられずにいた朝里は、たとえ憎まれているのであってもそこに自分の存在価値があると、自分の生き方を木津川にゆだねます。
自分の行動を解析し、過去の自分がどんな環境にいたかを想像しながら、木津川の求める形の人間になろうと毎日を送る朝里と、健気な朝里の長所を認め、過去は忘れてこれから立派な人になればいいと言ってくれる木津川。
こんなに素直な人や、こんなに前向きなお人よしはそういないですよと思いながらも、純粋にその人の役に立ちたいと思ったり、背景や環境ではなくその人個人を認めることができる人たちを見てなんだか幸せな気分になりました。
朝里の記憶が戻るのとともに、それまで謎だった部分がパタパタと明らかになってくるのですが、結構王道な展開ではあるものの、全てのピースがはまってくれてスッキリしました。
おとぎ話的勧善懲悪ものもたまにはいいと思いました。
そうそう、BLにつきもののエッチシーンですが、この作品には必要最低限しかありません。
そもそも、それさえも要らなかったのではないかと思えるくらいなのです。
キスとハグだけで十分愛を感じられると思います。
記憶喪失の男とその男を連れ帰った男の物語。
記憶喪失で病院に入っていた朝里は、ある日、木津川という男に連れ帰られる。
木津川は憎しみ故に朝里を強引に抱く。
だが、それは確かに暴力でありながら朝里にとっては…。
ただの記憶喪失モノではなくて、その奥にもう1つ事件が絡んでいて捻りが合って面白かったです。
憎むべき相手であったはずの男が記憶喪失となり何もかも覚えておらず。
それなのに、自分に罪があるならばと悔い改めようとし。
その記憶のない善良にしか見えない朝里に木津川は少しずつ惹かれていく。
一方の朝里も自分が何者かさえわからない状態では何をどうしようもなく、唯一、現在の自分と繋がっている人物・木津川に存在意義を見出し全権を委ねることに。
最初は乱暴なこともされたが、木津川が実は優しい人物であることに気付いた朝里は自分の出来る範囲で木津川に尽くすことに。
最初の方から感じる背後関係とかだけ見ると絶対に打ち解けないような2人なのに、どっちもどっちというか…。
朝里は、まあ記憶を失くしているのでまるで人が変わってしまった、といえば成り立つとも言えるんだけども、とにかく健気。
ほかに頼る者がないせいもあるんだろうけども、憎まれてると思う相手にそこまで出来るのはすごいなぁ。
そして、木津川。
その健気さに絆されたとはいえ、「生まれ変わった別の人間と思うことにする」というような思考で、いろいろと必要なものを買い与えたり教育をしたりといたれりつくせり。
その裏に好意という名の下心があるにしてもスゴイと思いました。
最後に明かされた真実はまた入り組んでて面白かったです。
にしても…○○はホントどうしようもない人間だなぁ。
最後の最後に××までも………だったなんて。
そして、それに巻き込まれた△△がとても可哀想でした。
そりゃ、憎しみも募りますよ…。
ちなみに。
実は一番萌えたのはあとがきの作者によるその後の2人妄想(笑)
それも書いてくれたらいいのにー!
という妄想でした。
絶対、木津川はそんなやつだと思う。
1冊丸ごと表題作です。主人公は記憶喪失の男で、記憶を取り戻すまでのミステリ要素のあるシリアスチックな作品です。
読後の後味はあまり良くありませんでした。
記憶を取り戻し、自分は「大友惺」であり、本物の「朝里悠一」が入れ替わりをしていたと判明して、木津川と晴れて両思いになりいずれは養子縁組という幸せを掴むという結末でした。
しかし、朝里悠一が次々と人を殺害していると判明したため、気が重くなりました。さらっと流されていますが、自分の母と甥、大友惺の両親と父親の妻の5名殺害というのは結構な衝撃でした。大友両親や母親二人はせめて事故でも良かったのではとも思いましたが、朝里の非道さを際立たせるためにそうしたもかもしれません。
二人が思いを近づけていく過程は自然だったと思います。
セレブ攻め、不幸な境遇の純真受けがお好きな方にお勧めの作品です。
気づいたら記憶喪失・・・という記憶喪失ものでした。
歳の差もので、攻めがハイスペックで受けが健気と、カップリングは個人的に好みだったので楽しめた一冊です。
木津川は悠一の記憶の手がかりになる人物で、どんなにひどいことをされても世界に知り合いのいない悠一は彼に依存していきます。
お話は悠一と木津川の恋愛と、悠一が「自分が何者だったか」を取り戻すまでが絡まって進んでいきますが、シリアスといえわかりやすい文章で読みやすい感じでした。
最初はかなりひどい奴…と思っていた木津川が悠一を可愛がるようになるのが早くて、素直にいい人だなーという感じです。
結局本当の悠一とはどういうものなのか、読んでいてもわからないので、記憶が戻ればこの「悠一」の性格は変わってしまうのかな?と思いながら読んでいたんですが、そのあたり、ラストもとても上手くまとめられていたと思います。
最後の方は引き込まれてしまいました。
ただ、カップルとしての萌えはちょっと薄かったかも。
読み物としては面白かったです。
せつなく苦しい恋愛系の記憶喪失ものでなく、ちょっとサスペンスよりの記憶喪失もの、という感じでした。
「記憶喪失」ネタが読みたくて、詳細検索でヒットしたのがこちらの作品。
全ての記憶を失った青年に、「因果応報だ」と一方的な憎しみをぶつけてくる男。
自分は何者なのか。
自分は何をしたのか。
何故、ここまで憎まれるのか。
ちょっとしたミステリー仕立てなところが面白かった。
記憶喪失である受けの寄る辺なさというか虚無感が良く描かれていたと思う。
だから、唯一自分と関わりがある人間ということで、自分を手酷く扱う攻めにすら縋りたい気持ちになるという、通常では理解しがたい心理になんとなく共感できた。
ただマフィンを作り出すあたりが、やりすぎというかBL展開すぎて違和感が……。
そしていくら相手が記憶を失っていてまるで別人のような真人間になっているからとはいえ、「許す」を通り越して「ラブ」な気持ちが芽生えてくるってところがちょっと強引だなぁと思った。
「許す」気持ちはわかる。
だけど大事な弟をあんな凄惨な方法で殺した加害者を、好きになる心理にはついていけなかった……。
まぁBLだからラブが芽生えてくれないと、どうしようもないんだけど。
そして淡々と書かれてるけど、結構な数の人が死んでるんですよね……。
お話としては面白かったけど、何度も読みたいという感じではなかったです。