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犯すよ。やったら、死ぬまで離さない。
renai no jijo
繊細な見た目だけど芯の強い夏海が料亭を守るためにあれこれと行動する姿は好感が持てました。彼を狙う謎めいたイケメン社長の陣内に、夏海がほだされていく様子をドキドキしながら読みました。最初はあまりがっつかずに、どんどん攻めていく陣内は結構策士だと思います。陣内の内面に触れた時、誰かに面影を重ねられてると直感した夏海が陣内を抱きしめつつも嫉妬を覚えるシーンにはきゅんときました。気持ちが通じ合ったクライマックスが最高でした。
夏海(受)の視点でストーリーは進みます。
亡き母の親友である養母が倒れたことから、旅館を立て直すことになった夏海。資金調達に頭を悩ませる夏海の前に、陣内(攻)が「俺と付き合うのなら借金を肩代わりしてもいい」と登場します。
とはいえ、借金のカタに身体を自由にさせるという話ではありません。
警戒を怠らない夏海にも、無理強いしない陣内にも、読んでいて好感を持ちました。
陣内の狙いは序盤で察せられますし、「ゆうこ」の正体も薄々わかりますし、旅館を強引に奪おうと敵役が登場するという派手な展開があるわけでもないのですが、そういう細々とした事柄で惹かれてしまっていたという話かなと思います。飽きはしませんでした。友人の阿部に夏海が相談する場面は特に面白かったです。ただ、陣内の心中はちょっと見えづらかった気がしました。
好きなイラストは、着物姿の夏海に陣内がたすき掛けをするものです。畳に押し倒した場面より色っぽいのではと思いました。