他人同士 2

他人同士 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×27
  • 萌11
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
15
得点
92
評価数
30
平均
3.3 / 5
神率
16.7%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
新藤まゆり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
他人同士
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784199004957

あらすじ

好みの男を抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜──。次こそ自分が抱きたいと機会を窺いながら、年下のカメラマン・暁(あきら)と同居を続けていた編集者の諒一(りょういち)。けれど暁は豹変した記憶などなかったように、かいがいしく諒一の世話を焼いてくる。この甘やかし上手な男を、もう手放したくない…。体だけと割り切りたいのに暁の存在を無視できなくなっていた矢先、昔別れた恋人と再会して!? 
出版社より

表題作他人同士 2

大学生/カメラマン
ホテルマン/編集者

レビュー投稿数15

過去がトラウマ

諒一が暁に対して素直になれない理由、それが過去の恋のトラウマってことが語られます。
帯、、、なんて嫌な奴なんだ!
でも、確かに振り返れば諒一は帯に寄りかかるばかりで、分からなくもないけど、それにしても最後の最後にやられましたね。しっかり(多分、帯の思惑通り)諒一は恋愛へのトラウマとなり、帯のことはずっと頭に残ってしまう結果に。

で、それがために実は諒一の心に入り込んでいた暁を遠ざける結果になるわけです。あんなに自然に、そしてノンケの彼から想われてるのに。

モヤモヤしますが、3巻があることを知っているので、きっと次で幸せになってくれるはずーと期待しながら読みました。暁はいいやつだ!真っ直ぐで、顔も性格も良くて、家事もできて、言うことない。

でも信じるって難しいよね。ゲイだから、ノーマルだから、ってのは実は関係ないんだろうなって思うけど。男女間でも信じるとか紙切れ一枚とか。
暁の気持ちの力で乗り越えて欲しい。そして諒一も。。。

1

過去と現在の2巻

過去の痛い失恋をさせた男が登場。途中から、この年上の男が少しは優しい心を
持っていますように、、と祈りながら読んでしまった。

大きなトラウマとなる経緯は、単純にいかないこの世界の一端を垣間見せる。

そして過去の男との再会が、彼の心も体も大きく揺さぶる2巻。
傷つきたくない男の大人のプライドが、いつの間にか心に住み着いた
ヤッタら追い出すはずだった年下の、認めたくはないけど大事になっている男との
関係にも影を落とす。

3

エミリー・ディキンスンを読みたくなった

冒頭、諒一の見る「夢」の形で、1巻から暗示されていた諒一の過去、忘れられない痛手を刻み込んだ一人の男とのエピソードが語られます。
この諒一の初恋の男、7才年上の「帯」(たい、通称オビ)は、まだ大学生で心の恋を知らずヤリチン放題だった諒一を一目で魅了し、その優しい物腰や社会人としての振舞、物知りな所、ベッドでの感度の良さで諒一を骨抜きにする。帯以外何も考えられなくなった諒一との2〜3ヶ月の関係の後、帯は突然こっぴどく諒一を突き放す。
この帯の行動や性格、人間性は驚きです。諒一ならずとも、こんな人物に一度取り込まれたらこちらは血の涙を流すしかない。諒一がその後人間不信になり「もう恋はしない」と決めつけてしまうのも必然。
帯の夢なんかを見た事を苦笑しつつ、暁と美術館に行き食事をして行きつけのゲイバーに連れて行き、2人の空気が濃くなった頃、なんと、あの帯が現れる…!
…という展開で、帯の登場で動揺する諒一、仕事に疲弊する暁、そして帯に誘惑される諒一!
波乱。暁と諒一はどうなる?という所で3巻へ。
「帯」という男の磁力、今も昔も抗えない諒一。読み応え抜群の巻です。

2

過去と現在が。

久々読み返しの2巻め。
この巻の前半は、主人公・諒一が見た夢の体裁で、彼にトラウマを残すことになった過去の恋が描写されます。
ここで作者様が上手いな、と思うのはしっかりとしたキャラ造形。ちゃんと年数の分だけ若いけど同一人物である……ということがきちんと描写されているんですよね。だから、彼がこの経験を経てその後どんな人生を歩んで今の姿があるのかがストンと胸に落ちる。無理なく納得出来るんです。

語られる内容は、過去のことも現在のことも辛い局面です。あまりにつらくて最後のページなど「あああ!」と声が出そうになるくらい。そのまま3巻に行かないと気になって仕事が手につかないよ!という感じです。

2

ダークホース登場

諒一が暁にリベンジするのかと思ったら、さにあらず。1巻目で匂わされていた、過去の恋人のこと中心のお話でした。
年上の恋人帯さん(ホテルマン・受なのに鬼畜)がつかみどころの無い、何とも奔放なお方で、こんな人に恋しちゃったら、マトモな恋愛はなかなかできなくなっちゃうだろうなと、諒一が可哀想になっちゃいました。とにかく帯さんは、一般的な受けとは随分違うお方です。小悪魔どころか悪魔って言っていいと思う。それなのに、憎めない・・・

過去の話と今の話がうまい具合に絡まりあって、諒一が過去の自分と今の自分、帯さんと暁の間でグルグルしている様子を楽しめます。
205ページの諒一の台詞「・・・なあ菊池、いまのおまえって、ちいさい頃の自分が想像していた大人か?理想の自分ってものがいたとしたら、ちょっとは近づけてるか?」・・・過去の帯さんと同じ歳になった自分と暁の関係を考えながら言った台詞ですが、ちょっと、心の琴線に触れました。

また、再登場の帯さんがらみで、しっかり物の暁の方も振り回され始めて、とうとう出て行っちゃうし、3巻目の展開が気になるところであります。
そもそも、諒一、そこでこういう行動をとるか?頭悪いんじゃないの?っていう最終シーンです。(諒一は基本、頭脳明晰・鼻持ちならない自信家です。それなのに…)

5

帯に全て持ってかれました

1巻を読んだ時は、なんだか働きマンみたいな設定だな~くらいにしか思ってなかったのですが、2巻に入って、俄然面白くなってきた!

1巻までは割とよくある年下攻め的事情なんだけど(笑)

一緒に暮らしているうちに暁にむらむらむらむらしまくり、いつか抱いてやる!と思うもののなぜか返り討ちに・・・
そんでめでたくあっさりラブラブでお終いかと思いきや・・・

恐ろしい第2巻が待っていたわけだ。

諒一が何故本気の恋をしないのか、紐解く第2巻。
学生時代に遡り、帯(オビ)という年上の男との初めての本気の恋が・・・

この帯が、優しげな振る舞いとは裏腹に、真の悪女ならぬ、悪男、いや悪魔?
こんなに悪であることを心から楽しむような悪い男は、羊はBLでは初めて。

悪い男といっても、単に相手をとっかえひっかえとか、自己中だとか、そういう次元じゃないんです。
自分が相手をコントロールして、絶望させることが生きる喜び、というような男なんだね。
コントロールと言っても、いわゆる「支配」とは違って、
支配というより、「操作」? 要は好きなように操りたいわけで。
凄いのが出てきた~と一気に引き込まれ・・・

またこの諒一が! 学生時代にめためたに切り刻まれているのに、悪を悪と知りつつ、再会した帯の蜘蛛の糸にだんだん絡めとられそうになり・・・
暁のことまで傷つけてしまい・・・ さあ、どうなる!

ってとこで2巻終了! くっそまたかよ!
まったくこういうのって、ほんと気になるところで終わるよね。秀先生さすがです。

4

“他人同士”が“恋人同士”になれるのは、まだ先みたいw

sexはしたけど暁と諒一は、いまだ“他人同士”のままの2巻。

諒一が恋にたいしてドライになった原因の帯という年上の男が登場します。
過去話でとどまらず、帯は現在の諒一の前にも現れ揺さぶる。
忘れたいと思っていた手痛い失恋ではあるけれど
どこか完成されたゲイの男の生き方を見せ付けられた帯との出会い。
あの頃、こうなりたい、こうなるべきと思い続けた帯という男のスタイル。
でも諒一の前に再び現れた帯は異質に映ってしまう・・・

いっぽう1巻では、悩みもなく
諒一を包みこむような強さがあった年下わんこ攻めの暁の弱さもチラリ。

暁と諒一。ふたりともイケメンで強い男ですが
2巻では、そんな強い男の弱い部分が見え隠れします。
相変わらず、職場メイン。
男の仕事の話や仕事の愚痴をかわいいと思えるタイプの読者向けじゃないかな?

“他人同士”が“恋人同士”になれるのは、まだ先みたいw

4

続きを用意してから!

 好みの男が抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜――。
 次こそは自分が抱きたい、と考えるものの、年下のカメラマン・暁と編集者の諒一は、はなんということはなく、元通りの普通の日常を送っていた。
 あれ以来、肉体的な接触はなく、変わったことといえば、当初のお試しの三ヶ月が過ぎ、家賃の代わりに暁が食費を持つようになったくらい。
 相変わらず、豹変した夜の記憶などないように、かいがいしく諒一の世話を焼いてくる。
 諒一は、すっかりそんな生活にも慣れてしまい、甘やかし上手な暁を手放したくない自分に気が付きながらも、身体だけと割り切ろうとする想いが、今もどこかにあって、諒一は悩んでいた。

 そんな矢先、今の諒一の根幹を作ったといっても過言ではない、元恋人の夢を見たその日、再びその元恋人と再会してしまう……

 というのが、今回の話のメイン。

 なんというか……おかげさまで、前半全部は、諒一の夢の形はとっているものの、現在進行形で語られる生々しい過去の恋人との物語で。
 最後はとんでもない振られ方をして、目が覚めて、で終わるんですが。
 諒一と暁の話を期待していると、ちょっと「あれれ?」と期待はずれになってしまうかと思います。
 そんなことよりも諒一と暁の話が見たいなー……と思う一方。
 諒一と暁は、元恋人の登場で、どんどんギクシャクして行ってしまい、最高級にギクシャクしたところで終わります。
 続刊があるのでね。

 なんというか……
 ものすごーく、やりきれないところで終わるので、とにかく続きがほしい! です。

 後、もう一つ言うなら、当初、元恋人の彼はそんなに悪い人でもなかったし、彼には彼なりの事情を抱えていたのかもしれないなー……と勝手に考えたりもしていたんですが、再会した後は相当に性悪になっているような気がして、それもつらいなー……と。

 これを読むなら、ちゃんとこの続きを用意してから読むことをオススメします。
 思いっきり続きの話なので。

3

こ、こんなところで終わりなの!?

既に既刊者としてあった、1巻がほんわか~な雰囲気で終わっていたのでこの先3巻もあってどう続けるのかと思っていたら新いキャラ登場ですか、そうですか…。

しかもこの新キャラ、最後まで読み進めれば少しはいいところが見つかるかもとか思っていたら全然であぜーーん。。。
そのおかげで暁と諒一に思いもかけぬ亀裂が。うわ!おい、嘘でしょう~と言うようなところで2巻は終わっているんですよね。これ、3巻全部買って一気読みしなかったら、ものすごくじれったくて仕方が無かったでしょうね。

2

当て馬?が強烈過ぎました…

強烈な第三の男が登場し、波乱万丈。

諒一の過去の男、帯。
この男は本当に得体の知れないというか、
こんな人と対等に渡り合える人がいるのか?と思うほど。
初めて熱烈に愛した相手が帯なんて、諒一がそりゃあ後々、
自分の気持ちを素直に言えない恋愛下手になるのも納得です。

帯の登場によって、暁と諒一の関係に不穏な影が……
こんなところで終るのか!と思った2巻でした。

2

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う