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keibiin wa furachi ni tsuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
頭がよくてかっこよくてお金持ちで…三拍子も四拍子も揃っているため、かえって毎日がつまらない大学生・尋が趣味のアルバイトで老舗料亭「吉葉」の夜間警備員をすることになり、社長の貴志と・・・という話。
はじめに貴志が面接したときから、尋にはなぜこんなにきつい態度で当たるのだろうと思っていたのですが、これは貴志が素直じゃなかっただけなんでしょうか?ただ、貴志の厳しい態度がないと、お話が進みづらくなってしまいそうなのも事実なので、ちょっと目をつぶりましょう。(つっこみその1)
尋も遊び人風ではあるものの、仕事に対してはチャレンジャーで真面目で負けず嫌いなので、12歳も離れている貴志との火花を散らすようなやり取りもなかなか楽しいです。(実際のところ、雇い主にあんな態度をとったら即解雇になっちゃうんじゃないかと思いますが。)(つっこみその2)
秀作品の醍醐味「お仕事」では、昨今問題となった料亭の裏事情なども絡め、会社としての料亭経営や社長の椅子争いを垣間見ることもできました。弓彦さんはもうちょっとマシな人かと思っていましたが、この長さの小説では悪役に徹するしか無かったですかね。
警備員が1人勤務ということがあるのかな?とも思いましたが、まあいいや。(つっこみその3・・・このほかにも色々と・・・)
で、制服萌えなのはいいんですが、警備員はやっぱり短髪でお願いしたい。特に、帽子から前髪が下がっているのはいただけない。茶髪でもいいから長髪は勘弁してください。(私的好みですみません。)
これだけ色々批判してしまいましたが、何にもこころを動かされないような冷めた人間だった尋が、貴志の言動に振り回されることによって少しずつ熱くなっていく様はなかなか面白かったです。受けちゃんなのに、どんどん男になっていく感じがしました。なので、萌評価にしました。
で、エッチは激しい!今後も激しくなるらしい。もっとやらしくなりたいらしいんです。
ルビー文庫の対象者が低年齢層だとしたら、この濃厚なエッチシーンは考え直さねばなりませんね。
秀香穂里さんによる「お仕事」もの。
本作は、受けが「警備員」です。
といっても本職の、ではなくて。
モラトリアム大学生で実家は裕福、そこそこ頭も要領もよく、何に対しても熱中できない。要するにまだ若いのに人生に飽いている、そんな男の子・大河内尋(ひろ)が、暇つぶし&人間観察で色んなバイトに手を出していて、今回はたまたま友人に紹介された高級料亭の自社ビルの夜間警備員になって、という設定です。
そこで出会うは、料亭「吉葉」の社長、吉葉貴志。
貴志は傲慢な俺様で切れ者で、有能なクール眼鏡。
尋の周りにはいなかった厳しくて仕事に対する本物の熱意を持つ「大人」で、尋は反発しながらも強烈に貴志に惹かれていく…
そこに料亭「吉葉」のスキャンダルと身内のお家騒動が絡んで、大人の世界、大人の男の熱に触れ、甘ちゃんの尋も一歩大人になっていきます。
正直、貴志が尋を脅すように関係する始まり方はイマイチ。でも、尋も貴志の周りにはいなかった可愛くて構い甲斐のある子猫ちゃんだったんでしょうね。
エロはなかなかねちっこく、クールな顔して甘く意地悪に尋をトロトロにします。
さらさら〜っと読めて「萌」です。
秀さんの本という事でAmazonの予約ボタンを押した後でルビー文庫だと気づきちょっとだけ後悔…だって今までルビーで当たりだったこと無いんですもん。
老舗料亭の若社長 吉葉 貴志(よしば たかし 34歳)と裕福な家庭にそだった世間知らずのボンボン大学生、大河内尋(おおこうち ひろ 22歳)の年の差カップルです。
老舗料亭にボンボン大学生が警備員の夜勤アルバイトとしてやって来ると言う設定。
年の差で、傲慢だけどちょっとしたしぐさに優しさが垣間見える攻めと、年上の男にかなうはずも無いのに張り合おうとしてきゃんきゃん煩い強気な受け、設定的にはすごく好きなんだけどなぁ
今まで何不自由なく暮らしてて、大学4年生になっても特にやりたいことも見つからなくて、周りも鷹揚に接してくれるものだから何もすることが無くてつまらない・・・なんて人生を舐めきってたお坊ちゃまが、一人の男に出会って成長していく…なんていうのはまあいいとして、その相手役の社長の行動がどうも私には摩訶不思議で理解不能であった。
無修正の違法DVDをバイト先に持ってきて、休憩室で見て自慰するなんて、やってはいけないことをしてたからって、その後の姿をわざわざ携帯電話で残したのはなんのため??なんてことやら、ほかにも色々良くわからない行動があって、最初から貴志は尋に目をつけていたのかしら?
貴志は34歳で妾腹なのに、嫡子の存在を出し抜いて社長になっていたりと仕事が出来る男と言う設定だけど、なんだか変なところに隙だらけだったりして、あんまり魅力がある男には思えなかった。
ルビー文庫って買うと毎回思うけど、薄いよね~で、それにあわせて中身も薄い・・・そんな気がすると思うのは私だけでしょうか?
私の中で秀さんというのは物凄く地雷の多い作家さんです。だけど、当たりだった時の作品の萌えは物凄いので、見ると買わずにはおれないんですよね。
でも学習しました。ルビーの秀作品は結構高確率で地雷。何でなんでしょう?? 編集部の意向がこうなんでしょうかね??
前置きが長くなりました。
何もかもが揃い過ぎてて卒なくこなせるため、自信過剰で鼻もちならない大学生・尋は老舗料亭の夜警のバイト(いろんなバイトをすることが趣味。お金には困ってない)をすることになり、そこで若社長の吉葉に出会います。
紆余曲折がありつつ二人は付き合うんですが、何だろう、その過程に全くピンと来ないというか、何というか。
すごいもやっとするんですよねー、色々と。
まず両人ともイマイチ魅力が感じられない。何というかよくあるBLのスペック通りって感じで物凄くテンプレ。
そして、惹かれた理由がイマイチしっくりこない。
特に吉葉が尋に惹かれた理由がわからない。別にこのクソ生意気な大学生じゃなくてもよくない?と思ってしまったもんで。
まあ作中、尋は少しだけ成長しますけどね。秀さんはどうもイマイチ解ってない勘違い君が成長する姿を書くのがお好きなんだなと思われる描写が多いです。
そういう意味ではこの作品は秀作品の所々を持ってきてはぎ合わせた感のある作品ではありました。…が、ちょっと萌えが薄かったかなー。
エロシーンは割とふんだんにあった気がするんだけど、「ああやってんなー」みたいな気分になったといいますか。
実に残念です。とりあえずもうルビーレーベルの秀作品は買うまいと心にメモしました。