もう隠せない。 この子が、愛おしい…。

さよなら共犯者 下

good bye kyouhansha

さよなら共犯者 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神145
  • 萌×252
  • 萌23
  • 中立12
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
23
得点
1014
評価数
237
平均
4.4 / 5
神率
61.2%
著者
あがた愛 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
電子発売日
価格
¥730(税抜)  
ISBN
9784801974050

あらすじ

秘密を抱えたずるい大人×孤独でひたむきな男子校生

この気持ちに気づかないふりをするのは、
もう、限界を超えていた…

――――――――――

親からの迎えの連絡を振り切って、
再びヒロセのもとへ戻ってきてしまったはじめ。
もう二人でいられる時間は、きっと長くはない。

ヒロセは葛藤しながらも、欲しかった言葉をくれたはじめの
眩しくてひたむきな想いに、ようやく答えを出す。
そして「最後に…」と懇願するはじめと
甘く切ない一夜を明かすが、翌日、ついにその時が訪れてしまい‥。

ヒロセはいったい何者なのか。二人の“非日常な恋”のゆくえはーー?
少年と大人の逃避行ロマンス、完結。

描き下ろし12ページ収録!

表題作さよなら共犯者 下

関谷廣世,斑鳩自動車株式会社の社員→ディーラー
斑鳩はじめ,高校2年生

その他の収録作品

  • 番外編
  • 第6.5話(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数23

タイトルの意味がわかるとエモい!

ヒロセが何者なのか、何に悩みながら何から逃げているのか判明する巻です。上巻から読むことをおすすめします。


一般的には許されない、社会人と未成年の恋愛。けれど、この作品からはそれぞれがお互いを想うに足る十分な動機と理由があって成り立っているのが伝わってきます。
「さよなら共犯者」の一番のテーマとも言える【正義とは何か?】にも通ずるものがあるな、と思いました。
自分にとって、正しいと思った事を行うことで起きる弊害。普通の人間ならば、自分一人が正しいと貫く事で周りから浮いてしまったり叩かれたりを想像して結果周りに合わせてしまう事が大半でしょう。ヒロセもそんな自分に悩みながらも、まっすぐ「ダメな事はダメ」と言えるはじめが眩しく、自分のしようとしてる事が間違いでは無いと勇気づける存在になったのだと思います。

また、はじめにとってもヒロセの存在は、今まで自分と他者をどこか違うものとして捉えがちだった自分を変えるきっかけになったのだと思います。ヒロセとの出会いが、父親やクラスメイトとの関わり方を変えていった事は間違いありません。
たとえ一般的には許されない関係だったとしても、二人の間には年齢を超えた互いを想う純愛が感じられ、お互いの存在が相互救済になっている二人で読んでいて胸を打たれました。

再会のシーン、本当の名前を呼び合うところは上巻を読んでいる方ならグッとくる事間違いなしです。お話作りが丁寧で全部が繋がっていて無駄がないところ、本当に上手だと思いました。
罪を犯した共犯者としての二人が、恋人同士になって新しい関係へと変わっていく。英語の【Escape from the every day】というタイトルにもエモさを感じます。
表紙も上巻→下巻と、二人の関係の変化が感じられ素敵でした。

0

「さよなら」は誰に向けた言葉なのか

「さよなら」は共犯者である廣世に対しての言葉なのか、共犯者という存在の自分に向けたものなのか?分からないまま下巻を読み始めました。

上巻と同じように落ち着いた雰囲気を壊すこと無くゆっくりとした流れの中、少しずつお互いのことを知り気持ちが近づいていくのが逃避行中のタイムリミットと重なりなんだか切ないです。
決して自分から手を出してこようとしない廣世と、恥じらいながらも欲望をぶつけてくるはじめの素直さにドキドキしました。

はじめが未成年、高校生なので購入するのを少しためらいましたが全くの杞憂でした。
純愛。純粋で真面目な2人の優しい恋のお話で胸が温かくなりました。

1

共犯者

正直言って、じゃあ淫行はいいんかい!って疑問が生じるわけです。教師の誤字なんかより余程問題だろう。この逃避行中にはじめが事故に遭うとか、万一何かあったとすれば弁解の余地なし!はじめは子どもなので自分の見える範囲の正義しか見えておらず、ヒロセは大人だから自分に言い訳をし…と、この作品の根の部分に関わるモヤモヤがあるものの、BL作品としてみれば萌えられるのでまぁいいかという。自分も二重規範の共犯者。
可愛い高校生とその可愛さに悩まされる大人の関係性、そこに加わる性的要素…うん、BL的萌えはもりもり。はじめがよくいる真面目ちゃん受けで終わらず、あがた愛先生の作り込みがしっかりしていて個性があるのが大変可愛い。

0

はーやばやば!最高の一冊!

逃避行系の物語ですが、まとめ買いしたので夢中になって読み切ってしまいました。
表紙とか暗めで(すいません)、タイトルも物騒なので避けたくなるのですがこれは読んでよかったと思える作品でした。
訳ありのサラリーマンと、大企業の息子の逃避行。受け様がついていっちゃうのですが、もうホントにこの受け様が可愛くて可愛くて!健気さとエロさにキュンキュンです。
未成年だし、巻き込んじゃいけないと壁を作り続ける攻め様もあまりの健気さに絆され、愛しちゃうんです。
理性の壁をぶち壊す受け様、最高でした。え、思い返してもこれ名作でしょう!
二人の恋は燃え上がりまくり愛し合って、でもきちんと終わりもきて。
未成年者略取誘拐罪になると思いきや、なんとかセーフになり!←ここはまじで安心しました。。
逃避行ではなく、きちんとした形で2人繋がることができて本当に良かったです。
その後の話でも未成年とはセックスしないと攻め様頑張るのですが、やはり受け様の可愛さ+健気+エロに負け理性ぶっ飛ばしてくれました。もうこの人間くささ、攻め様良きすぎます。がっつくよね、ありゃ。
わざとらしいあざとさじゃなく、優等生なのに清潔感のある小悪魔的魅力をガンガンだす受け様に、メロメロに溺れていく攻め様、最高の構図でした!
これはオススメしたい!

2

同僚の方が気になる

 うーん、私自身は恋をするのに年齢差は関係ないという考えなはずなのですが、なぜかこの作品の2人にはその障壁が大きいように感じてしまって、あまり萌えられませんでした。何が引っかかるのか自分でもはっきりと分からないのだけど。はじめが恋するのはまだ理解の余地があるのですが、それに引きずられてヒロセもすんなり、という所が違和感あるのかな。

 なんというか、精神的な繋がりを強く感じている関係性だと思うので、体の関係にまで発展しない方がもっと自然に読めた気がします。最終的にそこに行き着くとしても、それはもっと先で良かったかも。親友且つ同僚の存在を背負いながら、大企業からの圧力を感じながら、落ち着かない生活をしながら、ずっと年下の同性に恋をしてその身体に欲情できるほどの心の余地や変遷があるとは思えないというか。父親に話をつけにいく覚悟や行動力はすごいと思いましたが、そこで許す父親もなんだかリアルじゃないなぁと。共犯者という関係は魅力的でしたが、個人的にすんなり飲み込めない点のある作品でした。

0

非日常に別れを告げて

ヒロセと逃避行中の、彼の事が好きな高校生ユキ(斑鳩はじめ・受)と、自分に全力で好意を寄せるユキに愛おしさを感じ始め葛藤している、何かから身を隠しているスーツの男ヒロセ(関谷廣世・攻)の、逃避行の行く末とその後を描いた、ヒューマンドラマ・ラブストーリーでした。こちらは下巻となりますので、まずは上巻を読了ください。

己の中の正義と向き合い貫くことへの葛藤、社会人と高校生の恋愛、などなど言いたいこと伝えたいことがぎっしりつまったヒューマンドラマで読み応え抜群でした。重大なネタバレはしないように感想を書いていこうと思います。

上巻ではどちらかというとはじめ目線でストーリーを追っていたのですが、下巻はかなり廣世目線で読んだり考えたりした印象があります。最後まで読み終わり、また上巻を今度はヒロセ視点で読み返してみると、初回では見えなかったヒロセのユキに対する心情が見えたような気がしました。

廣世は、はじめの持つ、自分が諦めてしまった真っ直ぐさを眩しく思い、自分のことをひたすらにいじらしく慕ってくるはじめの気持ちが段々と愛しくなり、ついには大事にしたい、共にいたいと腹をくくり自分の気持ちに向き合ったわけですが。高校生のはじめと社会人の自分が恋愛をするために、現時点でできる最大限のことをしっかりやったのは、やっぱりちゃんとした人だなぁ、と思いました。

はじめは、純粋でしたね。だからこそ、未知を知りたくなって、惹かれて、学んで、成長して。本当にアパートにいたのが廣世でよかったと思います。孤独だと感じていたはじめの世界が、廣世と出会ったことや父との対話で、徐々に広がっていくであろう、学校での描写がいいなぁと思いました。そして、廣世への恥じらいながらも大胆不敵な全身全霊の愛情表現が、もうハンパなかったです。

一人では「あと一歩」がどうしても踏み出せなかった廣世は、はじめの真っ直ぐさのおかげで報われて。
子供のように眠る廣世と、大人びた表情で頭を撫でるはじめ。
お互いが影響し合ってちゃんと良い所に収まりそうで素敵な雰囲気でした。

こちらの作品に出会い、色んなことについて自分はどう思うのか?ということを考えました。読むことができてよかったと思います。

1

あっさりした終わり

上巻の救いようのないような暗さはとても好きだったのですが、下巻になると途端にすべてがうまくまとまってあっさりと解決し終わってしまったなという印象でした。

横領疑惑が晴れてから2人が丸く収まっていくまでの過程をもう少し見たかったなと思いますが、とても綺麗なハッピーエンドで、番外編も良かったです!

0

最高の純愛

作者のあがた愛先生の作品は初見でしたが、とにかく引き込まれるような感情表現がとても心に響きました。
行為をする場面もこの作品のアクセントとなっていてすごく良かったです。
ふたりだけの世界観がまた見やすく、終始ふんわりとした雰囲気がたまらなく好きでした。
非日常という訳では無いですが彼らだけが見える世界というように思えて、素敵でした。

2

よく作りこまれている

全体的によくまとまっていて、筋が通っていると感じました。上下巻完結で、伏線もしっかり回収、動機も浅くなく、ヒロセの行動に納得できるストーリー展開でした。
二人の距離の縮まり方も自然です。しかし、逃亡者との密会という設定上物語が全体的に暗いです。最終的にはハピエンですが、過程の仄暗さも苦手な方はすんなり読み進められないかもしれません。

とらのあな上下巻連動購入特典の小冊子がとてもよかったです。

1

下巻です!

こちら下巻につき、ネタバレにご注意ください!ネタバレなしで読んでいただきたい作品です!どうしても購入前にある程度の評価や詳細が知りたい方は上巻のレビューに留めていただければ...幸いです...絶対その方が作品をめいいっぱい楽しめます!本当に!

ーーーーーー

上巻は導入に近い部分がありましたが、下巻では展開も大きく動き、解答編のようなスッキリ感がありました!ストーリーと絵柄と諸々が相まってシリアスな雰囲気漂う作品です...が!とってもハッピーエンドです!!大丈夫です!w

本当に2人の出会いは奇跡ですね!運命感じました。そんなストーリー展開、大好きです!

0

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