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kazedenakutemo
まずは、表紙の色っぽさにうっとり。
野々宮(攻め)の目を閉じた表情と、遊馬(あすま・受け)をつかむ腕がなんとも言えません!
「風でなくても」「風をつかまえて」の中篇2本立てです。
「風でなくても」は、高校時代の先輩後輩だった二人が、会社の上司部下で再会し、当時のすれ違いを解いて、両想いになる話です。
「風をつかまえて」は、遊馬と恋人同士になった野々宮が、自分の独占欲と性欲を持て余し、遊馬と距離をとろうとしたのだけれど…という話です。
どちらも誤解は解けて、仲直りにエッチをします。
いわゆる不器用な二人の恋愛話です。
野々宮も遊馬も、相手に聞いてみるより、自分で考えて結論を出して行動をしてしまうところがあります。相手を気遣うのは良いけれど、もうちょと意思疎通を図ればよいのに、と思いました。
いい大人が好きな相手のことを思って、ポーカーフェイスを気取りながら、心中は右往左往している姿は、傍から見たら面白いはず。SSで読んでみたかったです。
作者様があとがきで外川(野々宮の部下)の恋愛について語られておられましたが、外川が主人公のスピンオフ作品「甘くなくても」「言葉がなくても」が発行されています。遊馬との後日談はなかったですが、以前は歯向かっていた外川が野々宮の良さを悟るという良い場面がありました。参考までに。
「その一瞬も含めてお前が好きなんだ」
表題の他誌掲載時が2001年、書き下ろしが2005年とあり、やはり読みながら時代を感じさせましたが、火崎先生には珍しいヘタレ攻めというのと朝南先生のイラスト(表紙の目を伏せた攻めと受けの腕を掴む手)に惹かれ購入。
絶版になってますので中古で探しました。
ヘタレ攻めのぐるぐる描写に好みが分かれる作品だと思いますが、タイトルの意味するものが分かったことと、今はもう見ることが出来ない朝南先生のイラストが見れて満足。
攻めの体格の良さ(背が高く手足が長い)が、イラストで堪能でき、巻末の朝南先生のラフ画とあとがきも良い。
5年ぶりの再会愛、過去付き合っていた頃はキス止まり、受けの足には事故で負った傷があります。