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kagachisama to miko
タイトルにある〝輝血(かがち)様〟とは、天災から守ってくれる海神様が憑依する依代のこと。
その依代である輝血様と対になる形で巫女が選ばれ、二人で神事(=エロ)を行うことで島が守られる…と言う因習BLです。
うーん…沙野先生のお話はどれも大好きで性癖に刺さる作品が多いのですが、今作は残念ながら余り刺さらずでした。
昭和初期&因習とあって、オカルトな雰囲気は凄く好みだったんですが……
恐らく、歴代巫女達の悲恋話や、輝血様の奥さんの事を考えてしまい、辛くなったのが原因かと。
浮気モノやNTR系が苦手だと、中々しんどいエピソードですね。
神事とは言え、既婚者を輝血様に選ぶとは闇深い…
全て読み終えると、なるほどなー…と納得できるのですが、それでもモヤモヤが残ってしまいました。
とは言え【神事=エッチな調教】なので、受け様の無垢な身体がどんどん変えられていく様子は最高にえっちです……!
剃毛から始まり、*拡張や女装プレイ、触手や憑依など…めくるめくエロシチュエーションの数々に拍手が止まりません‼︎
幼少期の二人が鬼灯を食べるシーンから既にえっちと言う……縁側で仲良く戯れているだけなのに、思わず「ひゃー////」ってなりました♡
メイン二人のキャラも良く、伏線回収も文句無しに面白いです!
が、個人的にはメインストーリーよりも主人公の姉や、歴代巫女達のサブストーリーの方が印象に残ってしまい、今も心に引っ掛かってます…笑
巫女と吸血鬼と海賊が好きなんです私。
神事が絡むとエロさ倍増。
巫女設定、推し作家様、推し絵師様、これ絶対好きなやつ!!
沙野風結子先生の作風なのかな、受けが厳しい状況に置かれてのスタート、紆余曲折あって、一途な想いが実りに実ってハピエン♡
だから途中がつらくても走れる。
最初に出てくる鬼灯(ほおずき)のくだりがまぁエロティックで、これは間違いなくキーポイントになるなと思ったのですが、期待通り、ラストシーンにつながりました。
ごちそうさまでした♡
シチュエーション萌、というのがふさわしい。
古い習わし、子供の頃からの憧れ?のお兄さん、巫女のおしるし、春画教本!、儀式…
もう、ポイント押さえまくり。
エロさはね、、、自力で剝いとけってとこなんか、ビビりました。思わずそんなの出来るの?とGoogle先生に聞いてしまった。(BLはファンタジー!)
練習風景もエロいし、あとがきにあった抜くとこも確かに。。。
本筋よりもやはりエロシチュ萌な御本でした。
ストーリー的な驚きと言えば、お姉ちゃんも不義な恋をしてたんですねぇ。なんだかそこがリアルに感じました。
Kindle Unlimitedで読了
昭和初期という時代設定ですが、島という閉鎖的な場面がほとんどなので時代設定に関してはそんなに構える必要はありません。
島特有の因習に縛られた人々が出てくるのですが、昔にはこういうことが本当にあったのではないかというおぞましさを感じました。ファンタジーな部分は特に昭和の映画でありそうな雰囲気。ラブの部分は片想いとすれ違いからの拗らせ愛が好きな人に合うと思います。受けの子がちょっと女々しかったのと(これは作品が出た時代の流行りがあると思います)攻めの印象があっさりめに感じたので個人的に神評価まで萌えきれませんでした。エッチな描写が濃厚というか、じっとりと纏わり付く描写で、先生の作品らしさを感じました。
島の因習もの。島に恵みをもたらす海神様の依り代となる輝血様と、海神様を(性的に)おもてなしする巫女のお話。
いい意味でちょっと思ってた流れと違って、単なるファンタジーじゃなくて、謎解きというか、男の子の受けがなぜ巫女になってしまったのか、きちんと理由が説明されているのでモヤモヤがなく、オチはスッキリ。主人公が男の子らしく、意外と行動的なのがいい。が、先代の巫女だった受けの姉含め、代々の輝血様と巫女の関係はなかなかにエグかった…。
幼馴染み同士の両片想いが描かれるのだが、舞台は昭和初めという、男が男を好きになるなんてあり得ない、とされる時代。受けも攻めも、自分の気持ちを表現することすらできなくて、ストーリーが進むごとにこじれる一方。
幼い時の、ふたりで鬼灯で遊ぶエピソードが微笑ましいだけに、すれ違っていく切なさがよりいっそう際立つ。
男の身で海神様をもてなさなければならない受けの体に、攻めがアレコレ教え込んでいく濡れ場はそれなりにエロいのだが、その過程にあまり描写が割かれてなかったのが少々残念。
それより終盤の触手プレイと、想いを伝え合ってからの場面が印象に残る。まさかここで序盤の可愛らしい、鬼灯うんぬんのやり取りが出てくるとは思わず、おお!と思わずテンションが上がりました。
鬼灯を使った子供の遊びを、こんなにイヤラシく書けるなんて……久しぶりに文章でドキドキしてしまった。これからは、鬼灯を純粋な目で見られなくなるかも…。
前半の古い因習に従って…というのはなかなか好きなシチュエーションですが、いまいち戒慈の行動がちぐはぐというか…。
実は好きだったんだー!というタイミングを間違えている気がする。
男前受が基本好みなのでちょっと水哉は唯々諾々と女々しすぎた。
でも田舎の上下関係を考えると結構現実的なのかも?
といいつつ結構キュンとする場面もあって萌2で。
沙野さんの作品は昔はすごく楽しんでいたのに、年齢を重ねるごとに痛みに弱くなったのか、あまり合わなくなってきています。
ただ、こういう孤島だとか因習だとか大好きなので購入しました。
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受けの水哉は、戒慈への恋心を捨て去るために島を出、薬問屋に奉公して三年の18歳(スタート時。メインの話では19歳)。
攻めは赤い瞳と整った容姿を持つ、7歳年上の戒慈(かいの字は違うのですが、スマホで出ませんでした)。
水哉の姉の元婚約者で、島ではその生まれから特別視されていました。
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時代は昭和の始め。
水哉の元へ戒慈が訪ねてきたところからお話は始まります。
水哉の姉は本来ならばとっくに戒慈と祝言を挙げていたはずでしたが、島の祭事の巫女に選ばれ結婚話は流れていました。
そんな姉の急死と共に水哉の下腹部へ巫女の証である痣が表れたことでその役は水哉へと引き継がれ、同時に共に祭事を行う輝血という海神の依り代として戒慈が選ばれます。
BLでの孤島の祭事物は大抵受けのみが特別な存在だったりしますが、受けよりも攻めの方が特別だというのが物珍しくさすが沙野さんだなあという感じです。
そして、その当代の輝血と巫女が常に同時に死ぬというのも。
例えばどちらかが出産で亡くなったとしたら、同じ頃に片側も亡くなるという具合に。
そして触手が!
まああの神様ですからなんでもありなんですが、珊瑚がそんな風になるのを読むのは初めてで驚きましたよ。
海神さまをもてなす為に輝血様、巫女様を奉るという習慣を持つ小さな島を舞台にした因習もの。
ぶっちゃけ、これを読んでいる最中は「う~ん、これは趣味じゃないな…」となるはずだった。
まず、いきなり男巫女となった水哉(受け)の性格だが、前代巫女の役目を終えた姉に対してのコンプレックスが強すぎ!!
戒滋(攻め)の事を密かに恋い焦がれている一方で、自分が女だったら…なんてくよくよ悩みだすので、読んでいて「もう少し男の子としての自信を持たんか~い!!」って喝!!を入れたい位だった。
心情面も村人の無事を祈って神事を治めたいって気持ちと、輝血様となった戒滋の側に居られるって喜び、コンプレックスを差し引いた水哉本人の純粋な想いがどうも噛み合わないな~、と歯痒くて仕方がなかった。
そもそも、肝心の輝血様(戒滋)と巫女様(水哉)がお互いの事をきちんと向き合っていない感が駄目ですわ~。
…と辛口評価になるはずでした…、が!!
クライマックスから終盤にかけて、戒滋を助けたいっていう水哉の行動や、因習に関して感じていたモヤモヤがすっきりした途端、この話に対しての評価が一気にひっくり返ってしまった。
代々の輝血様が妻帯者となる故に巫女様とは神事の習わしを借りた不倫になってしまう不快さや、苛つきながら読んでいた水哉の煮え切らなさすら納得できてしまった。
いやはや、まさか話の土壇場で印象をひっくり返されるとは…。
沙野さんの力量、恐るべし…
うーーーーんんん・・・・
すごく評価に困る作品でした。
設定もキャラクターもめちゃくちゃ好み。挿絵も綺麗。話も読みやすい。
そして、途中まではとても惹きつけられて夢中で読みました。
・・・・が。
途中からだんだん、なんかこう、こっちの萌えるところとは微妙にずれていって、でも完全にずれてるかと言うとそうでもなく、みたいな、痒いところのちょっとだけ横を掻かれていて痒いところには届かないけど全然違うところを掻かれてるんでもない、みたいな、何とも言えないもどかしい感じになっていって、それがずれたまま、中途半端で終了した感じのお話でした。
でも魅力がないかと言うとそんなことはなく・・・。
なので、うーーーんこまった。
要はこちらの期待が大きすぎたということなんでしょうけども・・・。
いろいろ不親切なんですよね。
まず、二人が結ばれるまでにものすごく紙面がかかりすぎているということ。
物語の中盤で結ばれちゃってもよかったんじゃないかと・・・。
そして、一人称のせいか、主人公以外のキャラクターが何を考えているのかわかりづらい。
特にじろうさん。
彼は神事は迷信だと言ってそれを破壊したけれど、その後、それは迷信ではなかったと知ったはず。
自分のしでかしたことの結果がどうなったか、それによって彼がどう思ったのか、彼自身の成長はどこにあったのか、物語のキーパーソンであったにもかかわらず、そこの部分は「がんばってるみたい」な感じにさらっと主人公の口から語られて終わり。
更に、攻めの結婚話がどうなったのかも語られていない。
まぁ、たぶん、なかったことになったんでしょうが、んじゃ、主人公に対して怨嗟としか思えないような手紙を出した乳母はどうなったの?
ただの脅かし?
「お前さっさと死ねよ」みたいな手紙を出しておいて?
そこんとこも正直納得できない。
あと、主人公の母親が可哀相過ぎ。
せめて、母親だけでも、姉は巫女として犠牲になったわけではなく、思う人と結ばれたのだと知る術があったらよかったのに。
とにかくラストが尻切れトンボです。残念。
色々投げっぱなし。
大変失礼ながら、沙野さんの作風そのものがものすごく苦手なんです(もちろん単なる個人的好みです)。
でも『獣の妻乞い』が意外と悪くなかったのでもうちょっと他のも、とこちらを読んでみたんですが・・・
苦手だとわかってる作家さんになぜ手を出してしまうんだろう。何度も同じ失敗を繰り返す懲りない自分に呆れます。
とにかく、こういう『田舎の因習もの』自体がもう無理だとよくわかりました。
肝心の(?)『エロエロ』に辿り着く前に、前半の何とも鬱陶しい陰気さに何度も投げ出しそうになりました。
しかも、別に『エロエロ』なアレコレもまったく求めてないし。←そもそも『花丸BLACK』というレーベル自体が非常に苦手。
言うまでもありませんが、作品として読むまでもない・くだらないとは思いません。ただ、まったく私の好みではなかっただけです。そういう意味ではひたすら苦痛でした。
さらにはイラストも苦手です。
ゴメンナサイ、もう沙野さんは読みません。
攻め:姉の元許婚 戒滋
受け:男巫女 水哉
水哉の身体におしるしが現れ、巫女に選ばれてしまう。
その上幼馴染で水哉の想人・戒滋が巫女の対となる輝血様に選ばれた。
神事に向けて皮を剥いておくようにと言われ…という話。
因習モノ大好きな私にはたまらない話でした。
巫女に選ばれてから閉じ込められ、食事を運ぶ無口な世話役と戒滋しか人との関わりが無くなってしまう環境がいいですね。
濡れ場の描写が好みです。
剃毛、割礼、触手、憑依など色んなプレイいっぱいです。
男が巫女に選ばれた理由に無理がなく、納得できるオチで良かったです。
おもしろかったです~何がって!?
いろんなプレイを堪能出来ましたww
巫女ってだけで女々しい受を想像して敬遠してたんですが、
いざ読んでみると、案外少年らしい言葉遣いに安心しました。
どっちかって言うと、もうちょっと丁寧語使った方がかわいいん
でないの?って思うぐらいの元気良さ。
戒滋は表紙から判断するに、外国人にしか見えないんですが
バリバリ日本人でございます。
黒髪の和少年受はホントかわいかった~
イラストの高階佑さん効果もかなり高いですが、それを凌駕する
エロスの数々に萌え萌えでしたwww
この2人が体を重ねるのはラスト1回だけなのに、直接的な合体より
それまでのいろんなプレイの方がか~なりエロス感じましたよ。
そもそも“おしるし”って言葉自体がエロいんですよね。
“おしるし“って文字見るだけでもコーフン!みたいな...キャハ★
それに、時代設定が昭和初期?みたいで、単語がちょっと古めかしいもの
使ってて、それがまた萌えるww
草叢とか臀部とか褥とか、響きがイヤらすぃ~
摩羅ってのも前後の文章なかったら意味わからなかったし...
それに、着物もポイント高し!
“お代官様、あ~れ~”とは逆に、脱がさず着物の隙間から手を
突っ込んで触るのが余計にイヤらしいww
沙野さんもあとがきで書かれてますが、やりたいことやりつくして、
バランスも考えてないって言うだけあって、ストーリーよりも
いろんなシチュ&プレイ重視のお話だと思います。
でも、だからと言って内容がないわけでもなく、既読感ある内容では
あるけれども、十分楽しめるストーリーだったと思います。
しかし、今まで読んできたBLが意外と普通のエチばっかりだったから
次から次に繰り広げられるプレイには萌えました。
~プレイってのもいいじゃない??ってな感じに。
このプレイのここに萌えた!ってのを書きたいんですが、
それ書いちゃうと読む楽しみ減ると思うのでガマンします、
ってかありすぎて書ききれないだけか♪
萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
姉の元許婚で輝血様・戎滋(かいじ)×異例の男巫女・水哉の、因習を軸にしたすれ違いの恋。
巫女って個人的には萎え単語なんですが、しっかり設計された因習とディティールにこだわった沙野エロ節が効いていて結構面白かったです。
んが。沙野さんと花丸ブラックという強力タッグにすんごいのを予想しすぎたみたいで(…)、そこまでエロくは感じなかったかな。
エロ度は高くないけどエロス度は高い。そんな印象でした。
奉公や神事がまだ身近な昭和初期を背景に、体に鬼灯の痣が浮き出る男女が必ず現れる島が舞台になってます。
その痣が現れた人間は「巫女」と「輝血様」として、島の豊穣を祈願する神事を行わなければならないという因習が根強く残っている。
7歳年上の想い人で幼馴染み・戎滋が姉と婚約したのが耐えられずに、島外へ奉公にでていた18歳の主人公・水哉の体にある日、「おしるし」である痣が浮かび上がってしまう…。
そして、水哉に新たな巫女としての白羽の矢が立ちますが、その相手「輝血様」は、今でも好きな相手の戎滋というわけです。
神事とは、「輝血様」の体に乗り移った海神を、「巫女」が三日間自らの体で性的に持てもてなす=セックスするという腐女子にとっても都合の良い設定となっていて(笑)、そのための水哉の体の準備とゆーか下拵えが、あれやこれやと見所たっぷりでむっふん。
因習と聞いてすぐに触手が思い浮かぶんですが(恥さらし)、そんなの当たり前じゃん!と言わんばかりに触手の他にも、剃毛、現代でいうところのアナルパール、割礼(っぽいの)、女装…等々盛り沢山。きゃほー。
挿入以外にこそ発揮される沙野エロ節が、一番星のように光っておりました。ごらん…あれがエロス星だよ。笑
因習というジャンルに期待するポイントをきっちり押さえているあたりは流石だなぁと思いますが、今回の立役者は何と言っても鬼灯(ほおずき)!
幼小の微笑ましい思い出の一つだった鬼灯が、エロスのモチーフとしての役目を果たしています。
鬼灯がエロいことエロいこと。その比喩もすごいけど、鬼灯に目を付けるその着眼点がすごい。
ストーリーに感心するより、こういうこだわりに感心してしまうのは沙野読者として正しいハズ。笑
口淫とか和合とか尻臀(しりたぶ)とか摩羅とか、そういう時代性を感じさせる単語の選択も話の雰囲気作りに一役買っててグー。
収束の仕方はやや物足りなさを感じましたが、因習の真相が明らかになるくだりでは、おおーってなりました。
まあなんだかんだで、沙野エロスを堪能する仕上がりの1冊じゃないでしょううか。
ごちそうさまでした。
因習ものという事を聞きましたでのさっそく読んでみましたところ、もの凄くツボでした。
絶海の孤島で秘められた因習で巫女で調教で触手で・・・と色々詰め込みすぎかもしれませんが耽美で淫靡でお好きな方はきっともの凄くお好きなんじゃないかと思われます。
10年前のJuneの雑誌を読んでるような気分にさせられました。
最後はかなり駆け足で尻すぼみの感もありますけれど大満足です。
もしかしたら100年前の過去に一体何があったかは文書で読ませるよりも海神様に語らせた方が良かったんじゃないかな。
海神様が出てきたのがほんのちょっとでしたしね。
姉の許嫁・戒滋への秘めた思いを振り切るように島を出た水哉。
忙しいながらも平穏に暮らす水哉の元にある日突然戒滋がやってくる。
とまどう水哉をよそに穏やかに接する戒滋だが……
その夜水哉の体に鬼灯型の痣が現れた。
それは海神の依代となった戒滋と対になり"神事”を行う巫女の証で……
神事=神と人が交わる。
まあ、そういうことです。
痣が現れたことによって男なのに巫女となり、ずっと好きだった人(=かつての姉の婚約者)と神事を行わなければならなくなってしまった水哉。
このあたりの関係性やら葛藤にはしっかり萌えました。
神事のためと戒滋に教えられるアレコレは、真面目に語られるだけに逆にエロいよ!!
そう、エロです。
尺はそんなにないハズなのに(そうでもない?)なんかおなかいっぱいになりました。
戒滋兄ちゃんはもう少し危ない人でも楽しかったかもしれません。
前半の彼は割とジェントルメンなので。
……神事の手ほどきにかこつけてもっと色々すればいいのに(ボソリ)
後半。
海神様が出てきてからの展開が非常に駆け足だった気がします。
物語的にもエロ的にもこっからが本番……じゃなかったのか。
最大の障害であるはずの海神様もえらくあっさり引き下がってしまい、なんだかよくわからないうちにハッピーエンドに。
正直ちょっと物足りなかったです。
どっちかっていうと後半をべたべたで引っ張ってほしかったなー。
アラブの王子様の次は和製ファンタジーですか!!
なんて、書きましたが、実は沙野さんの作品を読むのはコレがはじめてです、以前から気になっていて、何冊か持っていたのですが、今回初めて読んでみたのは挿絵が高階佑さんだったから^^;)
今までの作品で色々な人の感想を読んでいると、結構心身ともにぼろぼろにされるようなエロ度の高い作品が多い印象だったので、今回のもちょっとどきどきしながら読んだのですが、思ったほどエロ度も高くなく、痛いシーンも無かったので普通に読み進められました(笑)
タイトルにも書きましたが今回はファンタジーです。時代は大正から昭和に変わった直後という設定。小さな島に昔からある風習というか、因縁に囚われ、言い伝えに踊らされる人間たちの話なんです。
評価を中立にしたのは面白くなかったとかではなく、結構好きなんだけれど、萌えかと言われるとなんだかこうちょっと微妙にそこからは離れてるかも・・・と評価しづらい部分があったのでこのあたりにしてみたというだけなのです。
輝血様(かがちさま)は島を守る海神様が憑依する男性で、その海神と性交渉がらみの神事を行うのが巫女・・・巫女なんだから本来それを受け継ぐのは女性のはずなのに男である水哉にそのお印が現れちゃった・・・てあたりいかにもボーイズ的ファンタジーですね。
でも、なんていうかこの海神さまに纏わる言い伝えとか、人間の根底にあるドロドロしたモノが暴かれるシーンは興味深かったです。
どんなに表の姿が清らかに見えても深意はわからないものですね。
色々な設定盛り込まれすぎの感はあるけれど、ファンタジーOKで初めて沙野作品に触れるという方にはちょうど良い感じではないでしょうか?
時は昭和初期。
古い因習のある島を出て都会で働いていた受だが、巫女をしていた姉が亡くなったことを知り島へ戻る。その体には、次代の巫女の証しであるアザがあった。
対となる海神様のアザがでたのは攻。
これでうまくいくのかと思いきや、攻は受の姉の元婚約者。そのせいで、受は攻の気持ちはまだ姉にあるのだと勘違いしている。しかも、その婚約で自分の恋心に気づいた受は姉を恨んだり、2人から距離をおいたりした過去もありうしろめたい。
神事のためにこもる屋敷で2人は出会うが、受は攻に対して反発してばかり。
小さい頃の2人の仲がよいシーンがイラスト入りでとてもかわいかっただけに、受の攻に対する反発ぶりは、ここまで依怙地にならなくてもいいのにと少し残念だった。
対となる2人が行う神事とはもちろんエロいこと(笑)
純粋無垢な受なせいか、順を追って進んでいく手ほどきのようなシーンがなんともやらしい。それもどんどんやらしい方向へ進んでいくからはワクワクが止まらなかった(笑)
てっきり古い因習のみが残った話なのかと思ったら、海神様はちゃんと出てくる(笑)体に珊瑚をまとわせるシーンは文章で読むとなかなかエロい。これが噂の触手系?
が、最後が派手なシーンが続いたわりにコンパクトにまとまった印象が。後ひと押し欲しかった。