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mahiru no tsuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
わりと気軽に読めた上巻と比べて
中巻では血腥さが増し、
さらに秀一自身が酷い目に遭うのがこの下巻。
あらすじにあるように、薬を使われ監禁され
おまけに……、という状況にあっても秀一が「らしさ」を失わないのが本当に好き。
裏切られた過去や今置かれている状況にうちひしがれ
ただ助けを待つのではなく。
例えば、敵を全て一人で倒して監禁場所から脱出してくるというような
「そんな無茶な」と突っ込みたくなる“スーパーヒーロー”化するわけではなく、
あくまでも今の自分にできることを冷静に見極めて実行するあたり
「秀一のこういうところが好きなのだ」と思う。
辰巳も私も。
監禁事件は秀一にとってはなかなかに壮絶な結末を迎えて
ある意味あの人の思惑通りではあるんだろうけど
秀一自身の強さや辰巳を筆頭とする周りの人たちのおかげで
余計な心配や不安の要らない終わり方で良かったかな。
真昼の月、完結編。
この作品大好きだったので終わってしまうのが残念です。
今回は秀一の因縁の相手が現れ誘拐されます。
ピンチか?!と思いきやどんな場面でも冷静で動じない秀一でした。
むしろ、居場所が分からずイライラしている辰巳の方が素直な態度で良かった。
でもこの事件をきっかけに、お互いに相手を必要としていることがわかり、
二人の関係も仲間たち(?!)との関係も深まりました。
それにしても最後まで秀一は口では素直じゃない!(それが好きなとこですが)
少し不満があるとすれば、事件の終わり方があっさりしずぎていたところでしょうか。
上・中・下巻通して事件のシリアスさは弱い気がします。
《真昼の月4》中巻からの続き。秀一が東京に行って情報収集して一気に解決。真崎の件で「辰巳ひどっ」と思ったけど、辰巳自身、自分自身を囮にしてしまうあたり、自分の命もそんなに重くないというか、生への執着がないのかなと。秀一が思わず辰巳を助けてしまった自分に舌打ちするのがツボ。
《真昼の月5:最終話》秀一が刑事を辞める原因となった元相棒の東郷が現れて秀一を拉致監禁する話。辰巳が焦るわ怒るわもう大変。そしてまた組がひとつ潰されると…。無意識のクラッシャー、秀一。
ついに秀一が辰巳に落ちたことを認めたけど、態度はこれまで通り基本はツンで、デレを微増。そして、その微増加減が辰巳を煽るんだろうな。やっぱり秀一は天然のタラシだわ。
BLヤクザ物の名作といえば、剛しいらさんの「はめてやるっ!」のシリーズがあり、あちらは関東ヤクザの話で最強の男前受け・辰巳さんがいるわけですが、こっちの攻めの関西ヤクザの辰巳さんも最強でした。ヤクザ物って龍とか竜とか辰とかの名前のキャラが多いですね。強そうですしね。
ヤクザ物は話が面白いので結構読みますが、関西モノって意外と少ないので新鮮でした。「ええやろ?ワシのセックスは。」とか言っちゃう27歳の年下攻め(3歳差)の辰巳は全く年下攻めって感じがしません。まるでオッサンです。アイノベルズ版の3巻に中3の時の辰巳のイラストがあるのですがその頃から既に最強・最凶でおっさんっぽい(でもメチャかっこいいです)。同じ中学の後輩の母親と普通につきあってるなんて・・・そんな15歳は嫌だ(笑)
受けの秀一も見た目・性格共に男前でしかも元刑事ということで、いおかさんの書かれるキャラクターは本当に受けも攻めも私のツボにはまります。受けの秀一が拉致されて他の男に最後までされてしまうというのは非常に気になってました。リロードシリーズの一馬でさえ、何度拉致られてもオモチャとか指までしか入れられてないですからね。
しかしいおかさんの受けはやはりおっとこ前なので、あまりそのことに対してこたえていないし、逃亡の糸口も自分でしっかり見つけています。解放されてから攻めとの甘甘えっちの時にも、自分のことより「他の奴に触らせてすまなかった」と言うのは達観しすぎというかちょっとかっこよすぎませんか?と思いましたが。
秀一は刑事時代に酷く傷つけられて刑事をやめましたが、尊敬できる上司の向坂さんに出会えていたことは本当に良かったと思います。でも元上司が探偵事務所に来ちゃったらもう事務所で辰巳とイチャイチャはできないなと思いました。いや辰巳ならむしろ平気でするかも(笑)
名作です。
古き良き作品といいますか、とにかく名作です。
元祖ハードボイルドって言いたくなります。
攻受ともにキャラがカッコいいです。男前です。潔さとプライドのバランスが最高。
ヤクザ若頭×元刑事
ってのも萌えです。
脇キャラも素敵。
ネタバレはなしにします。
読後には、
いおかいつきさんのHPで真昼の月の短編が読めるので、それ読むのをオススメします。
面白いので♪
興奮がなかなかさめませんよ(笑)
BL熱が再燃して一番最初に買った小説がこの「真昼の月」でした。
最初、何も知らずに雄飛版を買っていたのですが、4巻まで読破したところで出版社倒産の事実を知り「この有り余る萌えをどこに向けたらいいのだ」としばし呆然としたものです。
そういう意味で、こうして完結まで無事読了できたことはとても幸運なことだと感じます。
完結編の中で特に注目したのは、秀一との因縁が非常に深い元先輩刑事の東郷の存在であります。
この東郷が、いともあっさり秀一を誘拐し、強姦までしてしまうのです。
あの辰巳の目をかいくぐって、というだけでもなかなかグッと来る演出ですが、さらに最後までいたしてしまうというのも、これはいおか作品的にも非常に珍しい展開だと思います。
全作品を読破したわけでは無いので定かでは無いのですが、少なくとも私が今まで読んだいおか作品中で、受けがピンチに陥ることは数あれど、そのまま最後までやられてしまうのはこの作品くらいでは無いでしょうか。
それだけこの東郷というキャラの、秀一との確執がいかに大きいか、ということに他ならないと思います。
あれだけ大切にしていた秀一が他の男に寝取られる、という状況で、辰巳がどう動くのかというのも非常に興味深かったです。
それもこれも長く続いたシリーズだからこその思い入れかも知れません。
最後は四方丸くとまでは行かないまでも綺麗にまとまって、秀一もようやく辰巳への想いを認め、向坂さんがすっかり調査事務所の一員になって、爽やかなラストでした。
まだまだ読み足りない思いはありますが、何事も腹八分目が丁度良いらしいので、この辺で満足しておくのが良いのかも知れません。
でもひっそりと続編も期待してます。