魔法使いは片恋王のバッドエンドをやり直したい

mahou-tsukai ha katakoiou no badend wo yarinaoshitai

魔法使いは片恋王のバッドエンドをやり直したい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
75
評価数
16
平均
4.7 / 5
神率
81.3%
著者
ナツ之えだまめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344857285

あらすじ

呪いによって同じ三年間を無限に繰り返す魔法使い・ハイドのもとに、ある日銀髪の王・イブリンが現れる。“星別れ”と呼ばれる破滅の運命を避けたいと、彼は助けを求めてきたのだ。だがハイドがどれほどやり直しても王の死は防げない。厳しくありながらも、自分だけ助かることをよしとせず民を深く思うーーそんな不器用な王。ハイドが幾度のループの末に愛してしまった人。そして迎えた七度目の世界。再会した“氷の王”はなぜかハイドに甘く囁きキスをしてくるような男に変わっていた。片想いでもいい、ただイブリンが生きてくれれば。そう願うハイドだったがーー。

表題作魔法使いは片恋王のバッドエンドをやり直したい

ベルファスト国王、「氷の王」と呼ばれる、28歳
呪いをかけられた魔法使い、16歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

凝ってます

なんだろう、楽しみにしてたけどなかなか読み進められなくて。
とっても壮大で凝ったお話で悲壮感や達成感が有り余るのに、なぜか浸かりきれない。

なぜなぜどうして?が終盤まではっきりしないのと、ハイドとイブリンの会話が少なめだったからかな?

3年を千年繰り返すハイド。
なんでだっけ?そこが謎で。あれ?魔女に見つかったっけ?
星別れ。ハイドの最後の7回の人生は恐ろしい1日を何度も繰り返し。何をどう頑張ってもイブリンを死なせてしまう。

なぜイブリンも覚えてるの?縁が深く繋がってるから?イブリンはハイドのことをいつの間にそこまで?

運命の日の備えもいつの間に!?契約も、え?それでいいの?

良かったんですがお話に乗り切れず。

1

よく頑張った

ナツ之先生だし亀井先生だから購入。良かったなあ。ほんと良かったんです。ただいつまでも覚えているかと言われるとちょーっと自信がないので萌2よりの萌にしました。私は、キャラ云々よりとにかくお話が良かったです。やり直し系が好きな人でしたらおススメしたいです。本編280P弱+あとがき+おまけ1P。おまけが感慨深い。頑張ろう。

全世界の魔法使いが集まる魔法学院を1年でしゅっと卒業、めっちゃ引き止められるのを振り切って、山と海に囲まれたベルファスト王国へやってきたハイド。この国の宮廷魔法使い筆頭だった祖父が国を出奔していたので、恩返しを・・だのと言いくるめて何とか仕えようとしていたのですが、うまくいかず・・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ノックス(黒猫、しゃべる)、ゲルトラウデ(魔女)、国王側近3名、メイヴィス(宮廷魔法使い筆頭)、タウラ(攻め姉)ぐらいかな。ノックスが良かったなあ。

++攻め受けについて

ベルファスト国の王は、代々養子を複数名とってその中から優秀な子を次の王にするという仕組み。いいじゃん。で、国王になったのがイブリン。いつも眉間にしわを寄せているような塩対応な国王だったのですが、同じことの繰り返しでも、少しずつ少しずつ変わっていっているようで、今回は「春ののどかな」雰囲気。そのためキレッキレというよりかは、やんわり用意周到、よーく考えて・・・というように感じました。あれこれ繰り返しているんですけど、これまでの繰り返しでの様子では、国を思い国のため必死に頑張る国王という様子です。

受けさんが本当に頑張り屋さん。フ○ーレンみたいに長い年月を一人+一匹で過ごしているので、淡々?老成とした雰囲気になってきています。何度も同じ3年間を繰り返してしまうので、誰かと縁をつなぐこともかなわず、一人山の中で。途中おかしくなりかけてきたのをノックスが「おなかすいたー」と話せるようになったことで救われて。そしてイブリンと知り合ってからはなんとか星別れ(国王が死に国が亡びるという大災害)を乗り切るように頑張ることを繰り返して・・本当に頑張って。泣けちゃうんですよね、誰も知らない状況で独りで頑張るっていう状況に。

受けの頑張りとお話がとっても好きだった一冊でした。毎日、頑張って参りましょう。

1

どんどん物語の真相に引き込まれていく面白さを堪能すべし

何度も何度もタイムリープを繰り返すお話というのは、見せ方や読ませ方に相当気を遣らないといけない難しい物語構成の部類だと思います。

ネタバレにも気をつけないといけないし、でも読者を置いてけぼりにする話になってもいけない。何を言ってるのか全く分からないわけじゃないけど、でも絶妙に核心を外しながら後半にかけて真相を明らかにしていくこの作品の構成力はすごい。すごくよく考えられているなと思いました。
物語冒頭は、7回目のタイムリープをしたときのハイドの視点で始まっているので、ハイドが置かれている状況や、それに対する彼の行動やセリフが全て???でした。
何かを危惧しているような、何かに迫られているような、焦っているような。
そんな感じで急に話が始まるもんだから、スタート時点は謎だらけです。

何を言ってるのか?何のことなのか?
ハイドはタイムリープを繰り返しているようだけど、そのカラクリとは???

最初は物語の中身がよく掴めず、話が理解できない私の頭がオカシイのかと思いましたが、ポツポツと過去(巻き戻っているから厳密には過去ではないけど)の巻戻りの状況に触れるにつれて、ああなるほどこういうことだったのかと納得。
ハテナだらけの点と点とがどんどん繋がり1つの線となりゆくストーリーの全貌が暴かれていくワクワク感にどっぷりでした!

謎解きのような趣きもあり、壮大なファンタジーに浸る興奮もあり、また信頼し合える仲間たちとの固い絆と友情にアツくなる結束力もあり、各方面に散りばめられた見どころを追いかけるのが非常に忙しかったです。が、そうした忙しさは読み応えの証でもあるので、2人の関係を軸とした周囲の動きにアンテナを張るのもなんのそのでした^ ^

物語の真相に近付いていくほどに読み欲が高まっていく高揚感は格別です。
何度も何度も時間が巻き戻る"星別れ"の無情さに心を砕きながら、イブリンを救おうと頑張るハイドの健気な頑張りは胸アツでした。
何回も訪れる滅亡エンドを回避しなきゃいけないのがハイドに課された使命ですが、何をしてもどう対策をしても、バッドエンドに持っていこうとする"星別れ"の執着がエグい(笑)病気や自然災害…滅亡の規模感がスケールアップしていく"星別れ"とハイドの魔法力との根比べの構図は終わりの見えない戦いです。

1回目と7回目で徐々に状況が違っていったり、イブリンの性格が変わっていたりと、少しの変化からイブリンとハイドの関係が変わっていくことにご注目下さいね。
ハイド(猫のノックスも)だけが時間を巻き戻っているのは間違いないけど、今までしてきたハイドの爪痕がちゃんとイブリンの中に感覚として残されていることが何を彼らの関係にもたらすのでしょうか。
タイムリープが完全なるリセットとなっていないことから生まれていく、2人の恋愛模様をぜひ最後まで見届けて欲しいなと思います^ ^

3

巻き戻り魔法使い(with相棒猫)の、胸熱奮闘記!

作り込まれた設定と、過去と現在とを行き来する時間軸が面白い…!
夢中になって拝読しました。

魔女の呪いによって、3年ごとに巻き戻ってしまう魔法使いが主人公。
愛する人と王国を死と滅亡から救おうとする奮闘記です。

まず亀井高秀先生による表紙やイラストが
本当に本当に美しくて、ため息が…!

特に口絵。
ハイド(受)が相棒の黒猫・ノックスをイブリン(攻)に掲げて見せるシーンが、
本当に可愛いのですฅ^•ω•^ฅ

濡れ場の一枚も麗しく、ぽぽぽっとなりながら凝視…
表紙イラストも、本編中のロマンチックな場面が切り取られたもので
うっとり眺めてしまいます。

そして、練りに練られた”巻き戻し”ストーリー!!
これがなかなかの因縁の絡んだもので驚き。

…実は、一度読んだだけではお話の細かい部分まで把握しきれず、
2回じっくりと読んで咀嚼しました。

といっても、決してこの物語が「分かりにくい」というわけではなく!

主人公が呪いにかけられるまでの経緯にいろんな事情が絡んでいたり、
時間軸が行ったり来たりするため、頭の中の整理に通常より少々
時間を要した、という感じです。


魔女の呪いにより、15歳〜18歳までの3年間を
無限に繰り返し続ける魔法使い・ハイド。
生きる希望と意欲を徐々に失い、分かりきった”未来”に辟易としながら
過ごしていたある日、そんな彼のもとを銀髪の美しい隣国王・イブリンが訪れます。

彼は”星別れ”と呼ばれる王国の破滅の未来を防ぐため、
力を借りたいと必死に助けを求めてきたのでした。
無理矢理王宮まで転移させられ、挙げ句の果てに人違いだと分かると
態度を急変させたイブリンに初めは反感を覚えたハイド。

しかし、次第に彼の本音や心の内が見えるようになると、
なんとか彼と王国を救いたいと思う様に。
けれど何度必死にやり直しても、イブリンの死と王国の滅亡は
防ぐことができずー

と続きます。

冒頭、7回目のやり直しの場面から物語が始まります。
そこからイブリンとの”初対面”、「盟友」と呼ばれる
王を支える4人との出会いなどを経てお話が進み、
合間に「◯回目」としてやり直しのエピソードが挟まれる形です。

胸熱なのは、なんといっても愛するイブリンをなんとか助けようと
ハイドが奮闘する様。

1回目に失敗し、それを挽回し未然に防ぐため準備を整えて事態を防いでも、
努力を嘲笑うかのように次々と新たな災いが襲いかかり、
ハイドの希望を打ち砕いていくー

しかも、死んでやり直しても自分と相棒猫ノックス以外、
誰も今までのことを覚えていない。
無力感と寂しさに打ちひしがれるハイドの姿に、胸締め付けられます。

とこう書くと、とんでもなく切ない雰囲気の物語なのかな…?
という感じがしますが、ここがナツ之先生マジックなのでしょうか、
そんなことはなく。

実は結構、コミカルでポップな要素やシーンもあり、
悲壮感漂いすぎないところが、読んでいてとても心地よかったです◎

「完全に邪悪」な存在のキャラが一人も出てこないところも、
そう感じる大きな理由だったのかなと。
王を支える4人の「盟友」たちも、呪いをかけた魔女でさえも
皆憎めず愛らしく、親しみを覚える要素があったのが印象的でした。

そしてどうやら、絵がど下手っぽいハイド。
序盤で描いてイブリンに吹き出されていた「じいちゃんの似顔絵」が
一体どんな絵だったのか、気になる〜!!(*´艸`)

で!

うーーーんなるほど、そういう事情が!!と唸ったのが
(そして情報整理のため思わずメモをとったのが)、
「そもそもハイドがなぜ巻き戻りの呪いをかけられる羽目になったのか」
という裏事情の部分です。

これ!

一見、「じいちゃんひどすぎんか」案件に思えるのですが。
(実際ひどいことはひどいのですが)

恋に溺れて魔女との約束を守らなかったばかりに、
何の罪もない孫のハイドが巻き込まれ、大変な目に遭っているのだから…

でも、じいちゃん。よく読んで思い返してみると、生きていた間はちゃんと、
孫のことを守ろうとしていたんですよね。
契約を破ったために魔女に追いかけられていることを
分かっているから、孫と共に住む山に強力な結界を張り、
近づけないようにする。

また魔女の目がよく利く「満月の夜」には
決して外に出ないように、と言い聞かせていたり。

物語の中では特に明らかにはされませんが、
実はじいちゃん、全部お見通し(とまではいかなくても、予想の範囲内)だった可能性がある…!?

ハイドが苦しい運命を背負うことになることも、
それを乗り越え王と国を救い、「星別れ」の運命からも
呪いからも解放されることを、どこかで分かっていたのかな…?

事実がはっきりとは分からないところがまた、
逆に想像膨らんでたまらないな…と思ったりしました。

そしてもう胸熱だったのが、「最後の巻き戻りだ」と魔女に宣言されて
立ち向かうこととなった、終盤の7回目の”星別れ”のシーンです。

初めて王の”盟友”達が全員揃った状態で、万全の準備を整えて
迎えたその日。

まさか、まさかのびっくり襲撃に、全て乗り越え終わった後の
さらなる「まさか!」の”魔女との契約遂行”の結末。
(ここ、欲を言えばもう少しハイドの驚きや別れの悲しみ描写があったらなあ、
と思いつつ…!思ったよりあっさり気味だったので;)

ハッピーな結末ではあれど、突然の別れに
「ああ…」と切なさ噛み締めました。
(そして思わぬ形での再会ににっこり、までがセットです☺︎)

本当、頼もしい相棒だよ…!

自分一人しか過去のやり直しの記憶を持っていないー
と思い込んでいたハイドが知った事実。
イブリンの苦しみを知り、そこに思いを寄せて懸命にがむしゃらに走り抜く
一途健気なハイドの姿に心打たれました。

ハイドの奮闘を知ったイブリンが、ハイドに「何回目なのだ?」と
そっと問いかけるシーン、ぐっと胸に来たなあ…

見事苦難を乗り越え、身も心も結ばれるシーンも美しい。
胸を熱くした、魔法使い(と相棒猫)の奮闘記でした✨

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う