冷酷公爵の溺愛にモブ執事は気づかない

reikoku koushaku no dekiai ni mob shitsuji ha kizukanai

冷酷公爵の溺愛にモブ執事は気づかない
  • 電子単行本
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
44
評価数
10
平均
4.5 / 5
神率
70%
著者
二三 

作家さんの新作発表
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イラスト
ミギノヤギ 
媒体
小説
出版社
パルプライド
レーベル
ヴィオラ文庫
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

あなたにとっては迷惑かもしれないが、想うことは許してほしい

異世界に転生した、子爵家の平凡執事ユーイン。
彼は、前世の経験を活かし器用に仕事をこなしていた。
そんなある日、ユーインの評判を聞いた公爵家から依頼が届く。

気が乗らないまま向かった先にいたのは――硬質で冷酷そうな、美しすぎる公爵クライドだった。
その美形に圧倒され、距離を取ろうとするユーインだったが、クライドは何かと理由をつけ、ユーインを側に置きたがり……?

ところが、あるきっかけでユーインはここが前世で読んだ小説の世界だと気づく。
このままでは、自身が関わったことでクライドが殺される展開を思い出したユーイン。
そんな時、クライドからなぜか恋人がいるか聞かれて……?

美形すぎる不器用な冷酷公爵×淡泊な平凡執事

事件回避しながら恋人契約? はじめてだらけですれ違うじれじれな二人の運命は――?

表題作冷酷公爵の溺愛にモブ執事は気づかない

公爵家当主、24歳
子爵家の執事→アルドリット公爵家執、26歳、前世で交通事故死

その他の収録作品

  • 冷酷公爵とモブ執事の新たな日常

レビュー投稿数4

推理小説世界を聖地巡礼するような転生BL

受けは現代日本から19世紀ヨーロッパを思わせる小説世界に転生したモブ執事。身分制度のある社会の中でも、過去、民主主義国家に生きた矜持が受けの背骨を通っていて凛とした態度が心地よい。転生したのが推理小説の中で、自分きっかけで攻めが殺されてしまうかもしれないというスリリングな展開。展開に無駄が無くスピード感がある。淡々とミッションをこなすシゴデキの受けが、どのように溺愛されるのかワクワクが高まる。執事の好みを探ろうと、胸筋をチラ見せさせようとしたり攻めの試行錯誤がおもろい。巻末のSS、コンビものの推理小説定番のやり取りになっていて、くすりと笑える。前作、前々作のゲーム転生ものでも、ゲームの美味しさをしっかりトレースしていて楽しく拝読しましたが、今作では推理小説を聖地巡礼するような楽しさがありました。ニ三先生の作風はどれも好みなので、早く次回作を読みたいです。

0

ありがちなタイトルや設定かもしれないのを裏切る面白さ!

なんて良い攻めなんだクライド!
執事ユーインが生前に読んだ小説への異世界転生ものです。

小説やゲームに転生はもうお腹いっぱいだったのですが、このお話は元の小説へのこだわり具合がちょうど良くて楽しく読めました。

とくにカレーの名前が出たあたりでギュっと心を掴まれました。

人を信じない愛を知らない公爵クライド。
それが媚びない自然体で美しいユーインに…。

全然冷酷じゃないじゃ〜ん!とってもユーインを思いやってユーインの意思を大切にして、ひたすら一途に時に強引に想い続けて。

運命の人は君だったんだよ!ゾワゾワの正体は恋の予感だったんだよ!

二人の視点で交互に語られ、最初にクライド視点を読んだ時の衝撃ったら。
可愛い!どうやってアプローチしようか、どうしたら振り向いてもらえるか。
最高位の貴族の当主なのに身分差を気にせず健気で良い人ですよ。

最後の甘々デレデレ、そこをもっと読みたかった〜。せめてエッチをもう一回書いて欲しかった〜。

こんな楽しいお話だとは。読んでみて良かったです。

0

"冷酷"な公爵はどこにもいませんでした

お値段はちょい高め設定だけど、安定の二三先生の作品。購入して良かったです、すんごく面白かったです!

転生ものだけど、そこまでファンタジックな要素がないので、2人のすれ違う恋愛模様にじっくりと向き合って読むことができたのがとにかく良かった。彼らを取り巻く人間模様や会話のやりとり…それとクライドとユーインのそれぞれの視点で語られる心情描写が2人の恋を盛り上げており、最後の最後までページをめくる手が止まりませんでした。

惹かれ合っているのになかなか想いが通わない2人の恋は非常に焦ったいですが、そこはさすがの二三先生。このすれ違いの期間もちゃんと楽しく演出してくれています。
クライドの恋が伝わらないから面白い、クライドが行動がから回っているからニヤニヤする……噛み合わない会話も全てがクライドのギャップ萌えに繋がっていて、クライドがユーインへの想いを募らせれば募らせるほど、ピュアで不器用な片想いに心酔しました^ ^

冷酷とされる公爵が実は真面目で思慮深く、こんなにも可愛い素顔を見せてくれることに私の萌えゴコロが疼きまくって仕方がなかったです(笑)
恋をしてからのクライドは、主人の立場を最大限に利用して視察という名のデートに誘ったり、執事なのに自分の執務室で仕事させたり、旦那様ではなくてファーストネームで呼ばせたり、極めつきは恋人のフリの契約提案までする始末。キスするのに一万円を払うのを嬉々としてるのも、それでいいのかクライドよ……と思わなくもなかったですが(笑)、必死さが伝わってきてハチャメチャに笑いました。

これだけでは語りきれないクライドのオモシロエピソードがまだまだあるので、知りたい方はぜひ実際に読んで下さいね。恋愛相談をした使用人のアドバイスを受けて、ユーインに見せつけるように胸筋を露わにしたアピールは私のツボでした。
冷酷公爵というのも、ホント嘘ばっかりって感じで、どのクライドもお茶目で可愛いイケメン公爵にしか見えなかったです。

ユーインもそんなクライドに惹かれていき、2人の想いは同じところにあるのに、クライドが運命の相手に出会う未来を知っているせいで、クライドの告白を受け入れることができないのにはやきもきしました。
小説の中身を知っていなければクライドの気持ちに飛び込めるのにと思う一方、小説の中身を知っていたからこそクライドの危機を何度も回避できたんだよなと思う気持ちもありで、どっちが良かったとも言えない複雑な状況が2人を恋を足踏みさせています。

クライドから受け取ったボールをユーインはどう返すのでしょうか。
クライドの気持ちを受け止めるのか、小説に出てくるクライドの運命の相手のために自身の気持ちを諦めるのか。
ユーインは自身の恋にどう向き合っていくのか最後までお見届け下さい^ ^

冷酷公爵の素顔に触れて最後まで満足いっぱいの作品でした。
ユーインの財務管理スキルも素晴らしく、イケメン公爵とシゴデキ執事のナイスカップルにホクホクの読後感でした!

1

人間不信の公爵攻めのバッドエンドを防ぐために…!じれじれ主従転生ファンタジー

お、面白かったー…!・:*+.

二三先生、実は前作の鈍器本『ギルマス〜』がちょっとあまり自分には合わず、
こちら読み始めるまでドキドキしていたのですが。
全くの杞憂でした…
(漫画で言うところの絵柄、この小説のライトめな文章は
ちょっと好みが分かれるところかなと思います)

こちら、主従(公爵×執事)で転生で、
一途・童貞・絶倫美麗鉄オタ攻めの出てくるファンタジーです(*´艸`)

ミギノヤギ先生の美麗な表紙に一目惚れし、手に取りました。
(残念ながら本の中にイラストはありません;)

一般的?な転生ファンタジーとちょっと違っていて面白かったのは、
受けが自分自身の断罪エンドを防ぐために動くのではなく、
攻めのバッドエンドを防ぐため奔走するー

というお話の流れ。

この設定が自分には新鮮で、とても良かった…!

主人公は、前世30歳で事故死した元町工場の経営者で
現在は子爵家の執事を務めるユーイン(受)、26歳。

彼はその腕を見込まれ、ある日突然公爵家からの依頼により
財政管理を任され、その後正式に公爵家の執事となります。

初対面時にはあまり良い印象を持たなかった、
”冷酷無慈悲”で”拝金主義者”と噂の公爵・クライド(攻)。

ユーインが執事となった日から、クライドはなぜか
何かと理由をつけてユーインに接近し、
自分の側に置きたがるようになり…

ムズムズした居心地の悪さを覚えるユーインですが、
やがてこの世界が「前世で読んだ推理小説の世界」であることに気付きます。
そこで小説世界で起こるクライド襲撃事件を防ぐため、動き出すことを決意しー

と続く、主従転生ファンタジー。


両視点で描かれる本作。

で、攻めのクライド視点がとっても良い!萌え転がります...
初対面時に一目惚れし、なんとか自分を恋愛相手として
意識してもらうと奮闘するいじらしい姿にキュンキュンしました(*´◒`*)

受けのこと「あなた」って呼ぶ上品高貴攻め、大好きだー…


使用人には「旦那様」と呼ばれるのが常の彼が、
ユーインには「クライド」と呼ぶことを求めて困惑されたり。
(この時「なに言ってるんだ」という目でクライドを見ている
メイド長の描写が好きです笑)

「これは友だちの話なんだが…」とド定番の手法で
同性愛への考えを聞き出そうとしたり。

主が出かける時は執事が家を守るのが普通なのに、
一緒に出かけたくてうまいこと言ってユーインを連れ出し、
個人情報をあれこれ聞き出したり。

しまいにこれもBLの定番ですが、令嬢たちから送られる秋波を
シャットダウンするため、「恋人のふりをする」契約を持ちかけてー

で、一万円で「キス」可だと知るやいなや
喜び勇んでキスを求めてきます笑

もーーーやることなすこと、ウブで一途で可愛いっ!

肝心のユーインには一向にそんな健気な思いが伝わっていないところが
コミカルで楽しく、焦ったくもある笑

そんなこんながありつつ、
「拝金主義者」でいけ好かない…と思っていた年下公爵・クライドが
実は人としての優しさや相手を尊重する気持ちを持っていることを感じ、
ユーインの方も好感を持つようになり…

という、恋の矢印が双方向になってゆく過程が読んでいてとても楽しく、
ページをめくる手が止まりませんでした。

そんな「恋人契約」から始まる恋の行方と共に、
目が離せないのがクライドに迫る「事件回避」のあれこれ。

体を張ってクライドを守ろうとするユーインが男前!
「守られる受け」ではなく「守る受け」というところ、
萌えどころにズドンと刺さりました。

そもそもなぜ、ユーインはクライドを守ろうと決心したのか?
という根本の部分、彼の心理についても序盤にちゃんと説明があり、
ユーインの責任感の強さが伝わってきて好感が持てます◎

怪我したユーインを心配し、過保護に手当するクライドの姿も良い…

と、攻め受けどちらも共感し応援できる、魅力的なキャラでした✨


途中、情熱的でロマンチックなクライドからの告白を
苦渋の思いでユーインが断るー

という切ないすれ違いはありつつも。

それが変に長引くことなく、ちゃんと双思双愛になるのも嬉しいところです☺︎

童貞同士の二人の濡れ場、思いがけず尺もあり
クライドが愛をもってユーインを蕩けさせる描写に心ときめきました✨

二人の初めての時にはだいぶ気を遣って抱いたクライドだけど、
その後は絶倫!!というのがまたニヤニヤポイントで( ̄∀ ̄)笑

両視点の良さを生かした、焦ったさも楽しい主従転生ファンタジーでした。

0

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