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祖国を追放された俺を待っていたのは――イケメン部下からの熱烈強火愛!
kiraware shogun (ossan) desuga nazeka toshishita no bikei kishi ga hanashite kurenai

受けの言動や仕草がツボに入るたびに、ぽたぽた…どころではない勢いで鼻血を撒き散らす。
なかなかに様子がおかしな攻めの図が見られます。
攻めが鼻血を出しそうな空気を察知し、準備しておいたちり紙で鼻を押さえる受けの図には笑ってしまいました。
嫌われとありますが、全体的にとてもコミカルなお話です。
様子がおかしい一途な年下攻めと、にぶにぶ無自覚人たらし年上受けの珍道中といったところでしょうか。
きっとタイトル通りになるのだろうなと思いつつ、国からも仲間たちからも追い出されたガイの気持ちを考えると少々不憫にも感じる序盤。
そして、ページをめくって読み進めていくとなるほどなと。
基本は受けのガイ視点なのだけれど、合間に攻め視点や第三者視点が入ることによって、嫌いの反対といえば…な展開になっていきます。
なんというか、嫌われているのだと思っているのは本人だけで、実のところそれはもうお腹いっぱいなくらい周囲の人々から愛されているんです。
ただ、ガイはみんなのもの!抜け駆け禁止!精神ははたして良いのか悪いのか…うーん。
個人的には、やはりそこをひょいと飛び越えて一途に追いかけてきたエリクが正しいかなと思います。
ファンタジーな世界設定ではありますが、小難しいことはなく、本人が与り知らぬところでひたすらに受けが愛されている様をコミカルに追いかけられる1冊です。
ガイのことが好きすぎてたびたび様子がおかしくなるエリクと、天然でやや流され気味なガイによる、絶妙に噛み合わないやりとりをたっぷりと楽しめました。
しかしながら、「実は愛されだった」な部分の繰り返しを少しくどく感じてしまうところもあり、そこに萌えたか?楽しめたか?いうとどうだろうか…とこちらの評価に。
娼館の女将のエピソードが良かっただけに、他登場人物たちがガイに惹かれた理由がちょっと薄く感じられたところも。
ガイ本人だけが嫌われていると思っている時間が長く不憫だったので、旅の最中で奇行とともに好意を伝えてくれるエリクがいて良かったなと思います。
※キャラクター紹介イラストあり・本編挿絵なし
いくら愛されていてもガイには全く伝わってないどころか、嫌われていると孤独を感じ続けてきたところが切なかったです。
ガイ親衛隊や新王、笑って許せる範囲を超えてます。
国の英雄で孤独な将軍ガイ。冷遇されてきた新王から1人きりで遠くの国の邪竜討伐を命じられ…。
ここは怒ってくれるよね?と読んでて期待した部下たちは、なんてことでしょう!ひどいっ!
1人旅立つガイに追いかけてきた元従者のエリク。
でもなんか嫌そうで…。
あとあと部下や新王やエリクの想いはわかる仕様になってます。
ですがやはり遠巻きにされ愛を知らずひたすら国に尽くしてきたガイがなんとも哀れで。
同担拒否が最後は勝つ、牽制しあい抜け駆け厳禁でガイへよそよそしくする勢よりよっぽど良いですね。
初めて感じる胸の鼓動、ソワソワ感。
それにしてもなぜ英雄で筋骨隆々でナイスガイなのに周りはガイを受けだと決めつけるのでしょうか?不思議でした。
邪竜討伐も解決し竜の卵も預かり新居で新婚生活。小竜ことロジーとのほのぼの家族生活。
やっと平和で幸せであたたかい暮らし。
エリクの大きな愛と覚悟、さすが同担拒否!
良かったです。
中盤まではもっと気持ちをベールに包んで欲しかったのですが、これも良きでしょう。
番外編はエリクの鼻血を心配してガイがあれこれするお話でした。エロ多めです。