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yuusha ni naritakatta sokuhi, honmono no yuusha ni kashi sareru
おおお……これはおったまげた!((((・∀・))))
すんごい面白すぎて、他のことが手につかなくなる没入感でした!
滝沢晴先生の作品って、いつも予想の上をいくストーリーが最高なんですが、この作品も例に漏れずキレ味最高でした。
・よくある話になってない高揚感 → ページをめくる手がとまりません!
・期待を裏切らない神展開 → 読むモチベーションがアガります!
・悪者をボコボコにするスカッと感 → 勧善懲悪キラーにはたまんない!
他にも個性的なキャラが多数登場したりと、まるでエンタメの宝庫な世界観です。
オメガバースだったり、冒険のファンタジーものだったり、再会ものだったりと、とにかく色んな設定が盛り盛りで、読む者を飽きさせないエッセンスのあしらい方が素晴らしいストーリーでした。
ヴィクトールに下賜されたことから始まる2人の恋模様も、実は10年以上も前に始まっていたことの経過地点に過ぎず、その背景はまさにドラマチック!2人の出会いと再会は、まるでおとぎ話のようなドキドキ感で、もう全ての展開が最高でした。
では何故今になって出会うことになったのか。偶然か?必然か…?
その裏事情を知ると、ヴィクトールのものすごい執念と執着が垣間見え、こいつは敵に回したくないやばいヤツだということを実感できるでしょう。もちろんいい意味でです(笑)
表向きは爽やかな美青年、でも敵だと見なしたヤツはとことん切り捨てる腹黒勇者の二面性をとくとご覧下さいね。リヒトに害をなす者への容赦ない制裁は、楽しくてしゃーないです♪
ウザさとキモさで言うと、聖女と国王が筆頭株ですね。
ヴィクトールと何が何でも寝たい聖女様に、リヒトを孕ませることに躍起になっている好色国王の悪行が酷すぎてウヘェでした。魔王が悪とされているこの世界において、聖女と国王もかなりのワルなんですが……どの口が魔王討伐とか言っちゃってるわけ?と言いたい。
国王の横暴や聖女の堕落、誹謗中傷でリヒトを傷つける国民の人間性などなど、"悪しきもの"とはなんなのかを根っこから考えることもこの作品の面白さでした。
因みに。リヒトへの中傷はヴィクトールがボコボコにやり返してくれるので、ものすごい爽快感が得られることを保証致します^ ^
悪役たちの華麗な制裁とは対照的に、ヴィクトールとの愛を育んでいくリヒトの幸せの増幅度は、100パーセント…いや。120パーセントです!!
オメガバースだし、2人が番になることが最高のゴールかといえば実はそうじゃないんですよね。この作品の本当のハッピーエンドは、リヒトの長年の夢を叶えることにある。そして、その夢を叶えるためにヴィクトールがどれだけ気を回しているか。待ち望んでいたか。
勇者になりたかったリヒトの夢を叶えるヴィクトールの愛が、はぁ…身体中に沁み渡りました…( ´∀`)
小さい頃に語り合った夢や交わした約束を叶える2人の最高の幸せに酔いしれました。
何度も読み返していたい、そんな素敵な作品でした。
レビュータイトル(の一部)は名脇キャラのセリフからいただきました。
甘酸っぺ!!! となる再会×攻めの初恋成就物語(*´◒`*)
めそめそ執着勇者攻め×転んでもただでは起きない不憫受けという
カップリングです。
随所に滝沢先生らしい”笑い”と明るさとハッピーが溢れていて、
声を出して笑いながら読んだ一冊、オメガバースファンタジーでした(*´∀`*)
(オメガバースが続く先生の著作...そろそろ、別の味も楽しみたい気もしつつ)
なんとなく元気が出ない...という時、重すぎないお話が読みたい時、
笑って萌えたい時にぴったりな気がします◎
で、ここで一点、文章について...
すみません、少しネガティブな点を含んだ感想となります;
先生の文章、とても読みやすくて情景もよく分かる。
ただ、場面と場面の”つなぎ”が少なく、ところどころぶつ切りな印象...
これは接続詞の少なさゆえかな?
はっきり説明できず、自分でももどかしいのですが。。
場面や心情の分かりやすさに加え、何かもう一歩踏み込んで
沁みる描写、沁みる一文、余韻の残る描写が欲しいかな...と思ったりしました。
(自分が文章を書けるわけではないのに、すみません;)
で!以下、物語の感想を。
オメガに覚醒し国王の側妃へと召し上げられたリヒト(受)が、
魔王を退治した勇者・ヴィクトール(攻)に恩賞として望まれ、
心を通わせるようになるまで。
読者には丸わかりの、受けだけが気付いていない”再会愛”。
そして幼い頃の「勇者になる!」という夢を、もう一度叶えようとする
めげない受けの頑張りに、ドキドキしたり胸が熱くなるストーリーでした。
滝沢先生といえば。の「ちびっこ」は今回出てきません...が、
ちびっこもどき(?)の可愛い執事と、
まんまる毛玉のケサラン・パサランという二人組(正しい数え方が分からない)が
出てきて、この脇キャラたちがおおいにお話を盛り上げてくれる〜!
ケサラン・パサラン、白黒コンビの彼らのセリフが
津軽弁&筑後弁(福岡)なんです。
あとがきによると、しっかり監修付き。すごい。
セリフの数々、まさに「声に出して読みたい日本語」でした(*´艸`)
で。まず!
奈良千春先生のイラストがうっっっつくしい...!!!!!✨
美麗、とはこのことですね。。
表紙、いつまででもうっとり眺めてしまいます。
ヴィクトールが背負っている花々にもちゃんと意味があり、
”初恋”なのだそう。物語の世界にぴったりだー...
途中出てくるちびっこ執事やケサラン・パサランのイラストも
最っっ高に可愛くて、萌え転がりました。
間違いなく、先生のイラストが萌えとワクワクを爆上げ⤴︎して下さってた...!
攻め受け二人のキャラも面白いんです。
爽やか勇者のヴィクトールだけど、初恋を程よく(笑)拗らせていて
純情なところが「可愛いな」と思わせてくれるし、
感激してめそめそ泣くところも笑っちゃう。
一回だけじゃなくて、何回か泣いてましたw
一方の受け・リヒトの負けん気の強さもすごい。
18歳から24歳となる現在まで国王の側妃だった彼ですが、
絶対身体を許したくはなく、抵抗を続けたあげく国王の股間を蹴り上げ
ピンチを乗り切った(?)ー
という逸話の持ち主。
まあ、そのせいで足枷を嵌められ日々折檻を受けることとなるのですが...
(↑いくらなんでも6年間体の関係なし、は無理がある...?と思っていたら、
後々ちゃんとそこは”王も分かっていて泳がせていた”記述があり納得です)
で、そんな二人の恋愛パートでの見どころはやはり、
リヒトがいつ、ヴィクトールの正体と実は”再会”であることに気付くのかー
という点でしょうか。
やーーーっと全てを把握したリヒトが叫ぶシーン、
にやにやしながら読みました(。-∀-)
拗らせたヴィクトールが、毎晩変わるリヒトの寝間着を収集、
くんかくんか&スーハースーハーしてる変態っぷりにも笑い転げた〜w
で。個人的には恋愛パートよりも(もちろんそこにもおおいに萌えるのですが)
グッと惹きつけられたのが...
筋肉もない、力も弱いリヒトが幼い頃ヴィクトールに語っていた夢、
「勇者になる」夢を、当初とは違った形で叶えていくその過程、
主人公の成長ストーリーの部分です。
敵を薙ぎ倒すこと、倒した敵の数が「勇者」の価値ではない。
どれだけ弱き人を救うことができるかどうか、なのだー
低身長で筋力もない自分。リヒトの境遇に自分を重ね、
ガツン!と響くこの言葉に勇気をもらえた気がします☺︎
と、そんな感動に胸を熱くさせられながらも。
スライムに反撃されて全く手が立たず、お尻をぺちぺち叩かれて...
というリヒトのよわよわっぷりにはおおいに笑わせてもらいましたꉂ(๑˃▽˂๑)
真面目パートと笑いのバランスが本当〜に絶妙!見事です。
終盤の王との対決・退治については、展開が目まぐるしく
色々あっという間すぎて、やや拙速な印象があったかな...?
あとこれは完全に好みの問題なのですが、”勇者が結局王になる”エンドに
ちょっと戸惑いもありました。
権力の中枢にはおらず、弱き人々のために戦い尽くす、というところが
”勇者ならでは”の魅力だと思っているので...
とはいえ!
メインカプ二人の再会愛と、仕切り直して新たに始まるW勇者としての冒険に
胸ときめかせ、ワクワクする物語。
萌えて、楽しく、勇気のもらえるエンターテインメントでした✨
メインの二人も良いキャラだけど、一番インパクトあったのは
執事・アンタスの正体でしょうか(*´艸`)
奈良先生の美麗イラストで見る大きくなった姿に惚れ惚れです。
「ほんじつ、ことばうりきれ」の札をうまく利用してる
”ちゃっかりさん”なところもツボでした♡