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kakushigoto nashi no shinyuu
ほぇぇぇ〜〜〜……((((;゚Д゚)))))))
登場人物、みんなワケアリの秘密持ちでゾワゾワしました。
タイムリープもので、しかも謎解きミステリーあり。物語はかなり複雑に動きますし、状況もかなり錯綜していくSFチックなファンタジーストーリーは読み応えのボリューミーな一冊です。
アインシュタインの量子力学に話題が及ぶせいか、タイムリープの構造概念のアプローチに説得力が増すのもこのストーリーの面白さ。緻密な背景描写に引き込まれて読み入ってしまいました。
ところどころに物理学の要素が垣間見え、内容的に少し頭をひねってしまう物理学的概念もあるにはありますが、タイムリープのシステムや基礎知識にこだわるよりも主人公・律朗を取り巻く人間関係に重点を置いて読んで欲しいと思います。律朗の親友・斉季の立ち位置には注目ですし、斉季に抱く恋心から派生していく苦悩を帯びた感情には更に目が離せません!
親友への恋心を肯定的に捉えられない律朗の苦しみは、BLターンとしては切なさ度100パーセントです。「隠しごとナシ」の条件は、親友に心をオープンにしているようで実はクローズの意味も高くなってしまう歪さも孕んでいるのが実に悩ましいです。
ただでさえ自分の幻覚症状や時間の巻き戻りに苦しんでいるのに、そこに恋愛感情や家族感情も入ってきて、律朗の心の負担はいかばかりか…。律朗の心の拠り所となっている斉季だけが唯一救いの存在ですが、斉季も斉季で何だかワケアリ感プンプンするのが引っ掛かりますし、というか。みんなワケアリな感じなので信用に値する人かどうか頭の中グチャグチャになっちゃいます。
律朗視点で話が進むストーリー軸では何も分からないのが現状です。後半の斉季視点があってこそ、全ての謎とカラクリが解明されていくのがこの作品の最大の見どころでしょう。
斉季は律朗の抱える苦悩にも『力』にも何か事情を知っているキーパーソン。律朗が記憶を失っている時間の記憶を保有している彼は、そのことを誰にも言えずに1人で抱えてきたもう1人の苦悩人でもあります。
彼らの友情や恋情は誰にも入り込めない雰囲気すらあったのは、それが理由かなと思うとこれまでのことがしっくりきますね。"策士"と言われていた斉の行動の謎も解けますし、斉季の心情が分かると物語のぼやけていた輪郭がハッキリとしてくるので後半のストーリー展開は超重要な局面です。
律朗の父や母、胡散臭い医者やあの人はそうだったのかと……驚くような真実が怒涛のように押し寄せてきて、更にシリアスピンチな場面までブッ込まれてとハラハラし通しでした。最後はなんかもうえらいこっちゃなになってて、こんなストーリーに着地するとは1ミリも思ってもなかったので衝撃すぎました。
終盤なんか、斉季がめちゃくちゃ律朗のために命を張って頑張ってて、ああ…もう泣ける。律朗視点だと胡散臭い子な感じがしたけど、斉季視点だと人間くさい部分が露わになって、彼への分かりみがグンと増すのも両視点展開の良いところですね。モヤッとしていた部分がクリアになるスッキリ感がいい読後感に繋がりました。
ミステリー要素が強い作品なので、ミステリー好きさんにオススメの作品です^ ^
ダークファンタジーがお好みの方にもぜひ。
おおお〜〜...!!
沙野風結子先生の著作、そんなに沢山読んできたわけではありませんが
そんな自分でも”先生らしいなあ...!”と感じてしまう、
SF感漂う切ないミステリーBLでした。
親子の愛、恋情ー
誰かが誰かに執着している糸が、複雑に絡まり合った物語。
甘さもなくはないけれど、
ミステリー要素×シリアス度高めのため、
好みはちょっと分かれそうかな、、?
ミステリー大好き!な自分はガッツリ物語世界にのめり込みました
後半一部、体を傷つけられる描写が出てきます。
また陵辱(的)シーンもありますので、苦手な方、ご注意ください;
同級生×再会×異能ものであるこちら。
前半は攻め視点の雑誌掲載分(大幅改稿あり)、後半は受け視点の書き下ろし
という2部構成です。
特徴的かつ印象的なのは、受け・斉季(いつき)の執着…!
もちろん攻め・律朗(りつろう)も斉季のことが大好きなんですが、
受け視点の書き下ろしで明かされる真実、斉季の思いの長さと深さに
思わず「おおお…!」と声が漏れる、そんな”執着受け”(←この属性のタグが欲しい!!)でした。
けれどそれは決して、仄暗いダークなものではなく。
10代の青春期の青さというか、爽やかさを含んだ執着なんですね。
重い部分もあるお話ですが、そんな斉季のピュアで一途な執着に
心打たれました。
物語の主人公(前半)は、物心ついた時から
リアルな白昼夢に悩む律朗(攻め)。
9歳までの記憶を失っている彼は、何か嫌なことが起きるたび
時間が巻き戻され、別の結果を迎える現象を度々経験しています。
謎の”タイムリープ”現象が起きる度体調に異変をきたし、
不安にかられる律朗。
そんな彼を救ってくれたのは、中学で出会った親友・斉季(受け)。
寄り添ってくれる斉季のおかげで、普通の学生生活を楽しめるようになった律朗ですが、
斉季への特別な想いを自覚したことで、心が波立つようになりー
と続きます。
親友が目の前で事故に遭い(自分も太ももに棒が突き刺さったりしてる…!痛い;)、
そのタイミングでタイムリープが起きるー
という生々しい描写もリアルで怖くてゾクっとしてしまうんですが、
より恐怖を掻き立てられるのは、タイムリープが起きる度に
謎の蝶の羽ばたき、ノイズが聞こえること。
具体的な羽音なんかは特に書かれていないのに、
耳元でバサバサッ!!という音が聞こえるような気がしてしまうー..!
美しい蝶の羽音により掻き立てられる不安。
それが不気味さをより際立たせていて、ブルっと震えた描写でした。
前半の雑誌掲載分では、律朗の能力のあれこれや
二人が心身ともに結ばれるまでが描かれます。
でも、物語の真骨頂はやっぱり、斉季視点の後半にある!と思う...!
律朗が9歳までの記憶を失っている理由、
律朗×斉季の再会のその裏にあった事情、
律朗の記憶にはない”母親”のことー
小出しにされた全てのピースが繋がり、悲しい真実が見えてくる後半、
文字どおり手に汗握って一気読みでした。
物語は350P超え、ボリュームある一冊ですが
ページをめくる手が止められなかった…!
斉季視点で読んでいて、斉季と共に気付かなかった
”あの時”、なんとタイムリープが起きていたの!?とビックリしたり。
律朗の主治医であり、”マッドサイエンティスト”と言って
差し支えないであろう黒河のたどる運命に言葉を失ったり…
自分はてっきり、”心中”という形で黒河は◯されるんだろうな、
と思っていたのですよ。。
それがまさかの!!
…いや、読み終えてみれば確かにそっちの方が
犯人にとっては自然だよね、と思えるやり方で
檻の中に閉じ込められた黒河。
黒河については自業自得で”同情の余地なし”だし、
その犯人に至っては、斉季にとって決して許すことのできない
罪を犯した人物なのに。
その犯人の黒河への執着に、自身の律朗への思いを重ね
哀れみや同情を感じる斉季の姿が強く印象に残りました。
愛する人への執着が決して負の方向へと向かず
ただただ光の方へ、律朗を引っ張り上げる方へと向いている斉季の思い。
黒河へ向けられた執着とは全く違うよ...!と伝えたいけれど…
自分の強い想いが時に律朗を揺らがせ、「力」を使わせてしまうことも
理解しているからこその葛藤、やるせない思いなのですよね。。
ただ単に、タイムリープしてやり直せるから、良かったー
と終わるのではなく、その行為には常に代償が伴うこと。
親友を事故から救った律朗ですが、
その代わり4人の見知らぬ人の命が失われー
というニュース、それを見つめる律朗と共に
自分の心も冷え冷えと凍っていくような、
這い上がってくる恐怖を感じる描写でした。
”心をまっすぐに保つこと。”
(↑ちょっとうろ覚えなので、正確な言葉ではありませんが;)
震える文字で、そう息子へと託されたメモ。
律朗の母親の”力”との葛藤と、息子への愛、その悲しい結末には
涙が出そうになりました
シリアスな展開の中、ほっと一息ついて和んだシーンは、
幼少期の二人の出会いの場面です。
雪だるまを一緒に作り、次は海へ一緒に行こう!と
無邪気に戯れる二人の姿が、とんでもなく愛おしかった…!
(その直後にズン!と突き落とされたりするわけなんですが;)
再会を諦めない気持ちと、
今度は自分こそが律朗を救うんだ!という強い決意・覚悟を持ち続けた
斉季の執念。見事だった…
時をも”剪定”して自らの身体を犠牲にし、大切な人を守ろうとする攻め。
嘘をつき続けても、大好きな攻めを守るころに徹した受け。
そんな一途な二人の、心に刺さる
夜明けの異能ミステリーでした。
二人の濡れ場は何度か出てきますが(3、4回?)
見かけによらず(?)積極的な斉季がエッチー...!
ホットケーキのホイップクリームプレイと、
お風呂場で◯精、の2つがお気に入りえちエピソードです(。-∀-)
決してエロエロ、ではないのに濃厚に感じる描写にドキドキしました//