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tensei shita aniue ha 30banme no aniue desu
これはニュータイプのファンタジー転生BL!
これまでに読んだことない展開と面白さが病みつきになる逸品です。
お兄ちゃん候補がまさかの30人も。本物1人に偽物が29人ひしめき合う争奪戦に、どんなストーリーを迎えるのかワクワクしました。
シンデラのお話みたいに、この靴が入る人がホンモノです…みたいな単純な話で済む話ではありません。兄のハートを持つ者を選ぶのですから、真偽眼がとても大事になってきます。
本物の兄はどの候補者か。そして、本物の兄は俺だ!のすれ違いが、うまく噛み合わなくてやるせない思いでいっぱいでした。元自分の護衛の側近2人にも接触を試みても、あーハイハイあんたも偽物でしょ、みたいな感じで真剣に取り合ってくれないのが地味にキィーッてなります(笑)
30番目っていうのが状況が悪いんですよ。
兄候補がまだそこまで集まっていないときには、もしや兄上かもと期待を持てていた弟ベルムートですが、名乗り出る者がたくさん続いてくるとあーコイツもかみたいな諦めと蔑みの境地に立たされていくわけです。しかも大好きな兄の名を語る不届者たちというマイナスの感情もプラスになるので、後ろの数字になるほどスン感情が強くなる。
そこでやっと30回目にしていよいよ本物が登場したとしても、真偽どうこうよりお前も偽物だろうの先入観でなかなか信じてもらえないんですよね。ロクスとベルムートの昔のことを語る候補者もいたりして、それは既に聞いた内容だと言われてしまってはお手上げ状態としか言いようがありません。
ですが、やはりロクスは本物なので、他の候補者たちとは名乗り出た目的が違います。
あくまでも兄として弟を心配する気持ち、成長を見届けたい気持ちから会いに行ったので、皇帝であるベルムートに気に入られたい邪な気持ちはナッシング。そのため、あいつは変わり者だと思われてしまうけど、そここそが本物たる所以です。
過去を知っていないと、そして過去の深い繋がりや関わりを知っていないと対処できないようなことを示しながら本物のロクスだと信じさせていく道のりはコツコツでしたが、そのぶん読み応えは抜群です!
候補者の1人から嫌がらせを受ける展開もありましたが、そういったおバカさんにはちゃんとザマァ見せてくれるのでスッキリ爽快な読後感でした。
ロクスの脳筋な思考と前向きな姿勢には元気をもらえました。素直で裏のない明るい性格には大物の器感がどことなく漂ってきます。
兄・ロクスだと分かってもらえたのはいいけど、この作品これで終わりじゃありません。また次の問題が起こり、ロクスの転生の秘密とも関わってきそうで、ロクスの未来はどうなっていくのか引き続き次巻を待たれよで終わります。
それよか最初から続きものだと言ってくれ〜〜〜。めちゃくちゃ気になるじゃん。
そんなわけで終わりの未来はまだまだお預けです。
ベルムートから予想外の告白を受けたロクスの気持ちの収束にも注目しながら、ロクスの運命や2人のBL展開などなど最後まで見届けていきたいなと思います。
発売日に購入していたけど読みかけの本を先に読んでいたせいで読むのが遅くなった…
読み始めたら一気に最後まで駆け抜けました!
設定も世界観も分かりやすいので読みやすいです!BLはハピエンであるなら途中の展開をいかに引き付けるかが面白さの肝だと思ってるのですが、この作者さんはそこらへん得意です!
Rシーンがガッツリと濃厚な作品ではないので、そこを一番重視される方には物足りないかもしれませんが、とても面白く読ませていただきました!
続編やスピンオフ出ると良いな~
鳥人たちのバトルロワイヤルから始まるお話。青少年マンガに出てくる主人公みたいな、脳筋タイプで心優しい受けと、強くて繊細な心を持った攻め。終盤の盛り上がりも、剣の交わし合いが少年マンガチック。羽無し鳥人が実は…というドラマティックな展開もワクワクしました。ラブはあれどエロは控えめで、素股止まりか…という一抹の寂しさはあるもののw、上下巻ともあっという間に読み切ってしまう物語の面白さでした。