花影 異能の炎と桜の君

hanakage inou no honoo to sakura no kimi

花影 異能の炎と桜の君
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

213

レビュー数
2
得点
33
評価数
8
平均
4.3 / 5
神率
62.5%
著者
ミヤサトイツキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
さばるどろ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041164655

あらすじ

最高位の貴族・神代家の末子×望まぬ異能の力を持った黒染衆の頭領補佐

幼少期に危険な人体実験を経て異能を授けられた過去を持つ黒染衆の頭領補佐役の律は、ある日、暴走状態に陥ったところを旅人の青年に助けられる。因縁のある神代家の末子だという彼、燦は力を制御できない律を治療すると申し出るが、自らに実験を施した神代家と関わりたくない律は彼を拒絶。しかし燦はこのまま放っておいたら死ぬと律に詰め寄り、さらには黒染衆頭領が乗り気になってしまい、律は渋々燦の申し出を受け入れることになる。燦の真摯な姿を目の当たりにし、二人でいる日々に心地よさを感じていたある日、律は燦の恋心を知り、律もまた燦に懸想していることを悟る。しかし、強大な権力を持つ神代家からは魔の手が迫っており――?

表題作花影 異能の炎と桜の君

20歳、最高位貴族である七執権の神代家当主の末子
21歳、異能の力を持つ黒染衆の頭領補佐

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

謎が深まる幕引きなのですが、続きますよね!?

今回は神代家当主の末子と黒染衆頭領補佐のお話です。

人為的に真力を与えた神代家の攻様と関わった事で
受様が過去の因縁に再び絡め捕られるまで。

島国である和花国には異能の力を持つ者が存在し
その力を真力、真力を持って生まれた者を術師と呼び
貴族は血筋によって真力を受け継いできます。

平民の中にもごく稀に術師が生まれますが
己の真力に無自覚で発現して初めて気づくことが多く
真力を暴走させて迫害さる事が多々ありました。

受様は平民の孤児ですが
和花国の頂点に立つ七執権を輩出する神代家当主が
外国に対抗すべく人為的に術者を生み出す事を試み
唯一成功した術師です。

しかしながら真力を自由自在には操れず
最終的には失敗例とされ、同じく七執権を輩出する
一条家の預かりとされます。

受様は一条家当主の妹が頭領を務める黒染衆にて
京利の治安維持に貢献していました。

ある夜受様は盗人集団を捕縛しますが
盗人の1人が真力暴走で術師と判明しますが
雷光を呼び続ける男を止めるために
受様が抜刀した瞬間、受様までも真力が暴走するのです。

受様は自らの首に刃を当てますが
寸前で炎と雷光が消失し

受様と同年代の眉目秀麗な男が近くの木から舞い降り
受様の無謀を咎めます。
この男が今回の攻様です♪

攻様は封術を使い盗人と受様の暴走を止めますが
偶然この場に居合わせたというなら無理があり
事情を聴くべく相手です。

受様は素早く攻様と距離を詰めますが
攻様が幻術でその場を去ってしまいます。
果たして攻様は何者なのか!?

神代家当主の息子ながら命を狙われる攻様と
神代家当主と攻様次兄によって真力をつけられた受様の
和風ファンタジーになります♪

その場を逃走(笑)した攻様ですが
受様に真力を制御する術を授けるためにと
黒染衆頭領の屋敷を訪れるのです。

攻様は神代家当主の末子ですが
術師の修練の機会に恵まれない
平民の真力が暴走して厄病神と言われないように
諸国を巡って市井の術師の真力を封じており

受様との遭遇も街中で洗練されていない真力の気配を感じ
あの場に赴いたのだと言います。

攻様は術者を作る試みに率先して関わった次兄に
命を狙われた過去があり、攻様が神代家を出奔していても
因縁がある相手との関わる事は危険です。

受様の過去や身を置く環境はかなり厳しくきつく
かなり刹那的な思考をしているのですが
天然で上から目線な攻様の言葉にカチンときて
売り言葉に買い言葉で攻様に付き合うことになります。

受様の真力の制御は攻様の知識と努力で改善していき
その過程で反発しながらも惹かれあっていく
細々としたエピソードも面白いのですが

受様の真力が制御できた事が
神代家の次兄の関心を高める事となり
どうなるのだ!? と言うところで幕引きでした (ᗒᗣᗕ)

ナンバリングされていませんが続きますよね!?

0

異能×陰謀×再会、涙堪えきれない和ファンタジー

なんて切ない愛と覚悟なんだろう。
もう、もう、、読みながら泣けて泣けて仕方なかったです

今まで読んだことのあるミヤサトイツキ先生の作品の中で、
ダントツ心打たれました。

望まぬ形で植え付けられた異能 × 陰謀の和風ファンタジー。
溺愛執着攻め×健気強気受けというカップリングで、
萌えツボのど真ん中を撃ち抜かれました。

長髪攻め大好きな自分にとって、攻め・燦(さん)の
ビジュもまたどストライクです


さて、1巻完結ではなく続きもののこちら、「どうなるのーーー!!!!」
というところで終わっています。

続刊、待てません。
文庫本後ろの広告によると、「カクヨムネクスト」で
続きが読めるとのこと…ほうほう。
すぐさまカクヨムサイトに飛びました。
(これからじっくり続きを読みます)

読み終えた今、何からレビューを書けばいいのか…
と呆然としていますが、この心の震えを少しでも
先生や、これから読む方にお伝えできれば…!と思います


物語は、とある屋敷に囚われている
幼少期の律(受け)が逃げ出してきたシーンから始まります。

胸に大きな傷痕が残る律。
七執権貴族の一派・神代家(かみしろけ)の陰謀により
孤児の律は人体実験の対象とされ、
望まぬ”異能”を授けられていました。

地下牢から逃げ出した先で出会ったのは、
黒髪の男児。
胸の傷痕を見た少年から「痛いのか?」と
柔らかな声で聞かれるも、答えず再び逃げ出した律。

しかし、弱った律が追っ手から逃れられるはずもなく、
非情にも捕らえられてー

と続きます。

物語はその後、神代家の傀儡となった家に預けられ、
21歳となった律のシーンへと飛び…

思わぬ再会を果たした二人。
(律は燦が昔出会った男児だと察していますが、
燦はその事実に気付いていません)

その後、律の暴走する異能を制御し治癒するー
との燦からの申し出により、不本意ながら
燦をそばに置くことになるけれど…

とお話が続きます。

もう、この陰謀の内容や展開もハラハラドキドキもので
素晴らしかったんですが、
まずはBL的な萌えを語らせてほしい…!

”反発し合っていた二人”……というより、律の方が一方的に
燦の態度にプンスカ、イライラしている感じなのですが;

そんな二人の間の空気感が、どんどんどんどん
甘く切ないものに変わっていく展開の、胸のときめき。

言い合いをしたり揶揄い合ったりしながら共に過ごすうち、
不器用でカチンとくる物言いをする燦の根底にあるものに、
律は気付いてゆきます。

誰よりもまっすぐで、優しさをたたえたその姿。
律の目を通して読者である自分自身にもダイレクトに
伝わってくるのが、たまらないです。

ああ、恋ってこんなふうに生まれて
育っていくものだよね…と、
”恋のときめき”をリアルに、そして存分に味わいました

ほぼ全て受けである律視点で書かれている中で、
一箇所だけ攻め視点になるシーンがあります。

そこで明かされる燦の心中、律を”友”ではなく
愛おしく思い始めた気持ちを独白する様がまた、
萌え心をたぎらせてくれる…!

そんな萌えと共に、二人の恋には
胸を突かれるような切なさが漂います。

実は燦は、律に手術を施し異能を与えた張本人である
神代家次男・涼の弟。

燦に事実を告げれば、誰よりも誠実でまっすぐで
律を愛する男は、真実を明らかにし、世に知らしめようと
奮闘することは必至...

現在は神代家と縁を切っているとはいえ、
一度は涼に毒殺されかかかった燦が
敵対者として標的にされてしまう。

また、そうなれば燦が抱くある夢への道を
絶ってしまうことにもなり、
律は一生、胸の傷痕に関する事実を伏せていようと
決意するのですね...

二人が迎えた甘い初夜。
(ここでの二人の掛け合い、普段強気な律が
「恥ずかしいから暗くしてほしい」とお願いする様に
私のハートがやられました)

打ち明けられない事実を抱えた律と、
律が秘密を抱えていることに気付きながらも
無理に聞き出すことはしない燦。

重ねられた肌とは対照的に、
心まで全て渡して重ね合わせることができない
苦しさ、切なさ、律の覚悟の強さ。。
うー...こんなの、泣けてしかたないよー...( ; ; )

そしてそんな二人の恋模様と共に
物語をシリアスに盛り上げているのが、
神代家の次男で諸悪の根源でもある男・涼の陰謀です。

-一体なぜ、神代家は異能を授ける人体実験を行っていたのか?
-人体実験の”生きた証”である律を、なぜ殺さずに他家に預けたのか?

序盤で浮かぶ上記の疑問が物語の展開とともに
明らかになるにつれ、

この男、本当に許すまじ…!


という怒りがふつふつと湧き上がる。

燦と想いを通わせ合い、束の間の蜜月(本当に束の間すぎて涙...)に
心弾ませる律の元に、涼の魔の手が迫りー

心の中で、「逃げてーーーー!!!」と叫びながら
読んだ終盤、愛する人を守るための律の選択に
涙しました。

うん、律がきっとそうするだろうってことは
分かってた、分かってたんだけど...

そうして律に振り払われた手を、どこまでも律に
伸ばそうとする燦の熱い熱い想い。
その愛と執着にも、胸が詰まってしかたなかった...

なんて切ない、愛と覚悟なんだろう。

互いが互いを守りたい、と思うがゆえに
重なり合わない(合えない)手...

最近涙腺が弱くなってる自覚がありますが、
堪えきれず涙してしまうシーンがいくつもありました

この前途多難な恋の結実、
そして神代家の悪事が白日の下にさらされるまで。
正座して見守っていく所存です…!

4

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