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gojo na koibito
表題作と続編の、中編2作品が収録されています。
大学生同じ年カップルの話です。どちらも真帆の目線で進みます。
友人としてレズビアンが登場しますので、苦手な方はご注意ください。
「強情な恋人」
真帆(受け)が好きな親友の日高(攻め)は男も女も節操なし。持て余した気持ちをバイクに向けて外見は不良を装っていたところ、日高に「俺とも遊ばないか?」と誘われて、それからセックスフレンドになる。身体だけの関係が二年続く中、バイク仲間の明梨が、自分は友人の沙織が好きなのだと相談をしてきて…。
「ワガママな恋人」
お前は俺のものだ、と独占欲を見せたものの、日高は相変わらず女性と寝ている。それを許す真帆に腹を立てた明梨が、バイク仲間の西倉の方が優しいと言い出して…。
主役二人だけでなく、明梨&沙織の恋模様も書かれています。明梨の悩みに真帆が共感する場面もあり、男でも女でも友人か恋人かと悩む様は同じなのだと思いました。
明梨は、表題作では恋人のフリをしてもらうことで主役二人の仲を進展させますが、続編では余計なおせっかいで引っ掻き回しもします。詩織の活躍で結果的には真帆の誤解を解くことができたのですが、女性が登場するのが余り好きじゃない方にはお勧めできません。真帆より女性陣の方が活動的です。
女性が目立つとはいえ、主役二人がないがしろにされているわけではありません。ただ、日高が自分勝手な男で好感が持てません。男としてのプライドもあり意地を張ってしまう真帆には、難しい相手です。
真帆が遊びだと言うのに、俺が好きだと言えるか。
お前が毎日ヤらせてくれるなら、他のヤツとはいくらだって別れる。
本音が分かり、真帆はようやく日高の扱いを学んだようですが、日高は節操がない男なので、真帆の気は休まらない感じです。ハッピーなラストでしたが、大丈夫かちょっと心配です。
ほどほどの切なさで読みやすいです。男女入れ食い節操なしワガママ攻め、つい意地を張って自分の首を絞める受け、女性陣の活躍する話が読みたい方にお勧めです。
余談ですが、ちるちるの画像と実際の表紙イラストが違っていてちょっとビックリしました。出版年も出版社も同じなので新装版ではなさそうなのに…不思議です。描かれているのは同じ南京様で、画像は背中合わせの二人ですが、私が読んだ初版は主役二人が裸で緑色のシーツにくるまっているインパクトのあるイラストでした。