フラれたはずなのに押しかけられて同居はじめました。

furareta hazu nanoni oshikakerarete doukyo hajimemashita

フラれたはずなのに押しかけられて同居はじめました。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
安曇ひかる 

作家さんの新作発表
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イラスト
朝川さい 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576250601

あらすじ

空き巣と戦い足を骨折したフリーのグラフィックデザイナー・慧人のもとに、自分を振ったはずの同級生・瀬尾洸史郎が十二年と四ヶ月ぶりに現れた。プロの料理人になったという洸史郎は「お前の足が治るまで、俺が毎日飯を作って食わせてやる」と強引に同居を迫ってくる。甲斐甲斐しく料理を振る舞い、果ては風呂の手伝いまで(未遂)。なんかの罰ゲームか?――あの頃の面影を色濃く残しながらも、その横顔は色香を纏った大人の男のそれで。苦い過去と不純な願望が入り交じる中、同居を了承してしまった慧人だけれど…?

レビュー投稿数1

止まっていた時計の針が動き出す大人の青春ラブストーリー

約12年ぶりに再会した同級生との同居から始まるロマンスだなんて、何かが起きる予感しかしない……!!( ´∀`)
しかも相手は中学時代に恋をしていた相手で、今はイケメン料理人の洸史郎。ケガをした慧人の身の回りの世話をしたいと急に押しかけてきた洸史郎の提案には、一体ナニゴト?!な感じですが、押しかけ女房と化した洸史郎の思惑が透けて見える同居生活はドキドキの嵐でした。

ぶっちゃけ再会後の2人、なかなかイイ感じです^ ^
それなのに、あらすじには慧人は洸史郎にフラれたとあるのですが、嘘だろうな感じです。
この点に関して言えば、ここはかなりグレーゾーンかな、と。12年経った今でも、妙に慧人に執着している洸史郎が慧人をフッたなんてことがあるのだろうかと、そんな疑問が湧き上がってくると思います。
ハッキリと洸史郎本人の言葉で拒否されてもないし、そもそも慧人は告白もしてないので、これをフラれたと認識するのは慧人がまだ恋したての未熟な年齢の中学生だったからでしょうか。洸史郎が同級生とハグしてるシーンを見てしまった衝撃度が、慧人の恋にダメージを与えたのは想像に容易いですが、その状況だけでフラれたと判断してしまったところが、2人のすれ違いに繋がったと思うとやるせなかったです。

再会後の洸史郎を見て下さい。この男の束縛執着度のどこに慧人をフる要素があるって?とツッコミたい(笑)
まー、私のBLアンテナが100パーセント両思いだと反応してるので、ある意味安心して彼らの再び動き出した恋心をじっくりと見守ることにしました。


この物語では、2人の想いがすれ違ってしまった中学生のある日までを過去軸、そして再会を果たした今を現在軸として2つの時間軸で彼らの恋心を見ていく必要があります。
中学生時代の恋心や失恋を今の今まで引きずってることを考えると、2つの時間軸はずっと繋がっていて、26歳の大人になった姿をしていても、学生時代の仕切り直しをしているようで、どことなくくすぐったくて甘酸っぱさを感じるところでした。
大人になって変わった部分もあるし、変わらない部分もある……変わらないのは2人のハートの部分かな。今もなお想い続け合っている洸史郎と慧人の一途なピュア恋にはたくさんトキメかせてもらいました(*´︶`*)

私のBLアンテナが示した通りのやっぱりねな誤解の二重構造には笑ってしまうしかないけど、中学のあの時じゃなくて12年後の今だったからこそ成就する意味があったのかなとも思いました。
若い時の勢いでくっつくと上手くいくのもいかなかったりするし、逆に大人になった今で良かったと思う。お互いにずーっと想い続けていた本気度も分かりましたし、洸史郎の拗らせ執着が面白すぎたので、26歳までブレずにきて再会のときを迎えて良かったです。

1

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