無口な騎士団長ですが、狙った相手は逃さない!

臆病な従騎士の僕ですが、強面騎士団長に求愛宣言されました!

okubyou na juukishi no boku desuga kowamote kishidanchou ni kyuuai sengen saremasita!

臆病な従騎士の僕ですが、強面騎士団長に求愛宣言されました!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
27
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
25%
著者
大竹あやめ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
尾村麦 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784434349829

あらすじ

擬人化した動物たちが住んでいる世界で、ヤンバルクイナのヤンは臆病な性格に反して、ひょんなことから「蛇」を倒し英雄となる。その功績が認められた彼は城に迎えられ、騎士団長であるハシビロコウのレックスの従騎士を任じられた。レックスは身体が大きく強面で、小さくて弱虫のヤンは何かと彼に睨まれてしまう。その上、会うたびになぜか『お辞儀』をされ――!? ビビりまくるヤンだったが、なんとその『お辞儀』はハシビロコウの求愛行動だった! つまり、レックスはヤンのことを溺愛しまくっていたのだ。そんなレックスのわかりにくい愛情表現に、ヤンは次第に惹かれていき――

表題作臆病な従騎士の僕ですが、強面騎士団長に求愛宣言されました!

強面で無口な騎士団長のハシビロコウ
病弱ながら蛇を倒して従騎士となったヤンバルクイナ

その他の収録作品

  • 番外編 キラキラは番の証

レビュー投稿数3

鳥の擬人化ラブストーリー

今回は強面無口な騎士団長と臆病な従騎士のお話です。

無自覚で強敵の蛇族を倒した受様が攻様の従騎士となり
攻様の番となるまでと恋仲になった後のお話を収録。

ここは鳥や蛇、猫などの動物が擬人化した世界で
鳥が住むハリア王国は常に夜盗の脅威にさらされています。

今回騎士団は蛇の夜盗集団討伐で派遣されますが
頭が仕留めらるという僥倖で帰還パレードは
大いに盛り上がります。

蛇を5人も倒したヤンバルクイナの受様は
英雄としてパレードの荷馬車に座していますが

皆が思うような美丈夫ではなく華奢な身体つきで
赤い大きな目を泣きだしそうなほど潤ませて
荷馬車の端を掴んで震える手を抑えていました。

受様は夜盗によって暮らしていた場所を失くし
今回の活躍で騎士団に帯同してきたのですが

ハリア王から「王に誰かに仕えているのか」問われた時に
「そんな大層な身分ではなく・・・」と話し始めた事で
志願兵扱いされた上に褒賞として騎士団長である
攻様の従騎士に任命されるのです(笑)

王の退室とともに緊張の糸の切れた受様は倒れてしまい
副団長にお世話されてしまいますが
攻様は終始恐い顔です。

ハシビロコウな攻様は一匹狼で従騎士はおらず
戦闘の役に立たないようなヤンバルクイナは邪魔だと
言いながらも王命故と受様を従騎士にします。

果たして受様の騎士団生活の行方とは!?

WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改題、改稿、加筆しての書籍化でハシビロコウの攻様と
ヤンバルクイナの受様の擬人化ファンタジーになります♪

受様は戦とは無縁な庶民であり
衣食住のために目つきの悪い主人の世話をするのも
乗り掛かった舟と覚悟をして攻様に認めてもらうため
頑張りますが

受様の言動は攻様に溜息をつかせたり
突然お辞儀をされたりと意味不明な行動が多くて
ただただ攻様に付いて行くので精いっぱいです。

そんな受様ですが宿敵蛇を倒した英雄として
騎士団員たちは興味津々で攻様や副団長の目を潜り抜けて
お近づきになろうとされてなかなか愉快な展開です。

実家が仕立て屋で手芸が得意な服騎士団長
攻様達をからかうのが趣味のハクトウワシの王
美しいクジャクの攻様の婚約者
受様を突け狙うベンガルネコ

攻様のお辞儀を筆頭に
それぞれの性格や言動に族性が現れていて
コミカルなテンポで進んでいきますが
受様の過去が明らかになるにつれて重い展開になていき
ハラハラ&ドキドキ!!

騎士団が舞台なのに戦闘シーンが少ないので
受様の強さの証明が弱いかなと思いますが
受様の宿敵が倒され2人の恋が実るまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)/

1

息をするように〝求愛〟する攻め

ハシビロコウの求愛が〝お辞儀〟と言う事を、今作で初めて知りました

動物達が擬人化された世界の〝鳥の国〟のお話で、鳥類の特徴を捉えたキャラクターが沢山登場してとっても可愛かったです♡
中でも、ハシビロコウの〝大きい・常に眼光が鋭い・圧が強い〟の三拍子揃ったイメージが完全に攻めのレックスと一致していて「これは納得のハシビロコウ擬人化だ!!!!」と思わず感動しました(拍手)

で、そんな高圧オーラ満載なのに、なんか小さくて可愛いヤンバルクイナのヤンに一目惚れして、初対面からお辞儀しまくる訳ですよ……!
それはもう、息をするように何度も。
腰を90度に曲げて、お手本のようなキレイな姿勢で……!
顔は怖いまま、言動も厳しくて圧が強いのに、お辞儀が止まらなーーーーーい!!!!と言う状況です笑

そんな訳で、息をするようにお辞儀しまくるレックスと、そんなレックスを「何か重篤な病気なのでは??」と心配する(ハシビロコウの習性を知らない)ヤンのすれ違いをニヤニヤ楽しんでいたのですが、まさかのシリアス展開に……

もう、完全に〝勘違い・すれ違い系ラブコメ〟だと思っていたので、ヤンの言う『家族』の謎や、隠していた過去が明かされてから一気に重たい雰囲気になって「ラブコメじゃなかったの…??!」と困惑しました
この落差が好きな方には、凄く刺さるんだろうなーと思いますが、個人的には可愛い擬人化世界のまま楽しみたかったのが正直なところ(すみません)

また、前半の顔も言動も厳しいレックスは余り甘い雰囲気ではないので、期待したよりも〝甘々溺愛〟な作品では無かったのが残念でした
が、想いが通じてからは超溺愛・過保護になるので、後半からの怒涛の甘イチャっぷりが凄まじかったです……!笑

特に番外編のレックスは独占欲もお辞儀も止まらない溺愛っぷりで、ヤンに若干引かれる程の糖分過多をニヤニヤしながら堪能しました♡

2

お辞儀止まらぬ、ハシビロコウの騎士団長!身長差40センチの恋、鳥(擬人化)BL

電子で拝読しましたが、表紙とキャラ紹介のページ以外に
挿絵がないの、すごく残念でした…

というのもこちら、擬人化した”鳥”たちがキャラクターのお話で、
それぞれの”鳥の習性”に倣った仕草が出てくるのですが、
攻め・ハシビロコウの騎士団長、レックスの”お辞儀”シーンが
どうしてもどうしても見たかったから!!

この作品でなんといっても一番強く印象に残り、
可愛い〜!!と悶絶したのはレックスの不器用すぎる求愛行動、
「お辞儀」でした。
作中に何回、このお辞儀が出てきたんだろう…?
多分20回以上はしてるんじゃないか、と思います( ̄∀ ̄)

で、こちら。
そんなハシビロコウの騎士団長×その従騎士になった不憫受け、
ヤンバルクイナのヤンというカプのお話です。

なんとその身長差40センチ…!
今までいろんな”身長差”カプを見てきましたが、
その中でも最大と言っていいぐらい身長差が大きいカプだった気がします。


物語の主人公はヤンバルクイナのヤン(受け)。
彼は臆病な性格ながら、ひょんなことから「蛇」を倒し英雄となったことで
”英雄”として城に迎えられ、王の命令でハシビロコウの騎士団長・レックス(攻め)の
従騎士となることに。

小さく弱虫なヤンは事あるごとにレックスに睨まれるばかりか、
なぜか不思議と会うたびに”お辞儀”をされます。
”これは止められない癖だから気にしなくていい”と言われ
そのように振る舞うも、実はその行動はハシビロコウによる
”求愛”行為だと分かり…

不器用な愛情を向けてヤンを成鳥として認め、立派な騎士として
育てようとしてくれるレックスに、ヤンも次第に惹かれるようになりー

と続きます。


先述したように、もーーーーーレックスのお辞儀!!!
これが本当に本当に可愛くて仕方なくて。

腕の立つかっこいい騎士団長なのに、
実は”可愛い物好き”で、秘密の寝室にぬいぐるみが山ほど置いてあり
実は初めて顔を合わせた時からヤンに好意を持っていたー

なんて、萌えて萌えて身悶えしてしまう!(*´˘`*)♡


と、攻めに激しく萌えるのですが
お話の展開や構成なんかは、やや首を傾げたくなったり
ご都合的かな…?と思えたり、そこをもっと突っこんで知りたい!と
思ってしまう点があったかな、、と思い、それが「萌」評価の理由となっています


具体的には、

そもそもどうして、それまで剣の修行、立ち合いなど全くしたことのないヤンが
蛇を討ち取ることができたのか?
(作中では何がなんだか分からなくなっているうちに討ちとれていたー
という軽めの説明で終わっています)

どんな立ち回りをし、実はヤンにどんなポテンシャルや素地があったのか、
など知りたかったな、、

そして、そんなヤンの育った環境のことが
お話の途中まで明らかにされていないのですが、
そこが個人的にどうしても引っ掛かり、読み進めにくいと感じた部分です。

従騎士として召し上げられ、
どうしてもこの環境で出自を知られずに生きていかなくちゃ…!と決意する
ヤンの胸の内が何度か語られるのですが、

ーなぜそんなに怯えて必死なのか?
ー一体どんな秘密を抱えていて、たびたび出てくる殺された”家族”とはなんなのか?
(普通の家族ではなさそうな空気は感じ取れたので)

と、頭の中で「??」が並んだまま途中まで読み進めていました。


この「??」がミステリアスな魅力となるのかと思うのですが、
自分はこの、”受けの生育環境”については早めに知って、
お城で彼がうまくバレずに振る舞っていけるのか、
一緒に緊張しながら見守りたかったな…という気がしました。

そして二人の恋愛面で唯一、当て馬なのかな?と思えた
レックスの婚約者・クリスタの存在。
こちらも二人の恋の障害にはならず、「本気の恋なら仕方ないですわ」で
諦めてくれて終わり…といやにアッサリしていたような、、
(ドロドロが好みなわけではないので良かったのかもしれないのですが、
ちょっと肩透かし感が;)


と、こんな点がちょいちょい気になってしまい、
特に前半〜中盤まではあまりスムーズに読み進めていけなかったかな…と
思いました;

とはいえ、
我慢しようと思いつつもお辞儀が出てしまいむううっとなってる
レックスの可愛さは悶絶ものだったし、

想いを確認し合ってからの二人の甘い睦み合いにも
キュンとし、
さらに王令で出かけた土地での事件解決小話(「番外編」として収録されています)も
コミカルで楽しいものでした。

ヤンの周囲の騎士たちや出会う人で会う人が
みーんなヤンに一目惚れする現象は、(特に後半)ちょっと苦笑しちゃったりもしましたが。。

鳥の羽でもふもふ、なんていうのも期待したのですが、
厳密には”鳥人”ではないためそういったシーンはありませんでした。

とにかく受けにベタ惚れだけど言葉には出せず、
でも気持ちを抑えきれずに態度に出まくり(お辞儀で❤︎)という
不器用攻めさん、体格差カプ好きの方に、特に刺さるお話かなと思います☺︎

2

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