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netafuri shitetara kokurareta.
今回はバスケ部員と保健委員のお話です。
気になっていた受様に告白練習連れた攻様の恋の顛末と
本編後日談を収録。
攻様は中学時代にバスケットの試合で負ったトラウマで
バスケットの盛んでない高校に進学しますが
結局はバスケットボール部の門を叩きます。
しかしながら
先輩部員は練習に不熱心で遊んでばかりで
顧問はそんな彼らも放置していて指導もせずで
攻様は価値観が合わない先輩達と揉めてばかりいました。
初夏のある日
先輩達との言い合いが激化して
攻様は派手に突き飛ばされて足首をひねってしまいます。
向かった保健室で手当をしてくれたのが
保健委員の受様でした♪
受様が湿布を当てて手当てしてくれる間も
攻様は露骨に苛立ちと不機嫌丸出しで
受様の忠告にも聞く気はありませんが
関係ない受様に八つ当たりしてしまったと
謝罪して体育館に戻ろうとする攻様に
受様が予備の湿布を手渡してくれるのですが
そのシップには顔付きのバスケットボールと
「負けるな」というメッセージが書かれていたのです。
思いがけない励ましは攻様に受様を意識させ
部活に行くのがつらい時に保健室に逃げこむようになり
いつしか受様に会いに行くために通うようになりました。
2年のクラス替えで
受様と同じクラスになっても保健室通いは続き
今日も部活をさぼって保健室のベッドで寝ていると
「好きです」と告げられて目補覚まします。
驚いた攻様は薄目を開けて周囲を確認したことで
告白してきた相手が受様だとわかるのですが
受様はそんな攻様の状況に全く気付かずに
いろんなパターンで"好きです"を繰り返すのです。
やがて攻様は受様が告白練習中と気づきますが
決定的な確証がありません。
結局起きる事も出来なかった攻様ですが
受様の相手が自分なら両想いです。
果たして受様の好きな相手は誰なのか!?
寝ていて告白された攻様と攻様相手に告白練習する受様の
学園アオハルになります♪
寝ている相手に告白練習をする受様もたいがいですが
受様の告白相手が自分だと思った攻様は
受様に告白してもらおうといろいろと頑張ります(笑)
受様が好きな攻様には
受様の言葉や行動に好きバイアスがかかっていて
受様の天然告白ショーといい勝負な妄想大爆発で
受様の告白練習が進んでいく事で
受様の好きな相手の条件がバスケ部の友人に
より当てはまる事に魏ついて勘違い野郎なのか!? って
感じになっていくという実に楽しい展開なのです♪
最初の告白ショーがぶっ飛んでいたので
ドタバタコメディで進むのかと思ったら
攻様のトラウマとなった過去や
受様との接点が見えて来てハラハラ&ワクワク
攻様の恋が実るまで沢山笑わせて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
小説初心者のため読めるか不安でしたが、読みやすい文章とテンポの良いキャラクターの性格でスルスルと読み進めることが出来ました。
ストーリーは大きく3部に構成されています。
前半は、保健室で部活をサボって寝ていた真生が前からずっと気になっていたクラスメイトの由良に告白されるシーンから始まります。
両想いじゃん!と喜びますが、どうやって返事を返そうか寝たフリをしながら悩んでいる間に返事をしそびれます。その後何度も由良から直接告白されるのを待ちますが、起きている時には決して告白する素振りもみせません。
『あれ??告白する相手、俺だよな??』
読者も同じ疑問を持ちながら、由良君の意中の相手があやふやなままストーリーは進んでいきます。前半はとにかく真生の忙しい内面の気持ちが面白くて、時には戦国武将のように、また時には悪役のように時と場面でわちゃわちゃ画策している様子が楽しかったです。また、同じ部活仲間で友人のコバが時には世話焼きおかん、時には恋のキューピットとなって真生に口煩くサポートしてくれます。
しかし、話も中盤。『あれ??あれれ???』とお話の根幹を揺るがす事態が起こり、さらに物語は真生自身の内面の問題へ……。
今までおちゃらけ、時にドキドキしていた空気が一変。どうして真生が今の高校でバスケ部にいるのかという事の答え合わせと共に自分にとってのトラウマと向き合う事になります。
前半部分がおちゃらけムードだったので、中盤辺りからのシーンは真生に畳み掛けるように辛い事ばかりでとっても可哀想になってきました。しかし、『もうダメ、これ以上真生を苦しめないで!(私が)』と願った瞬間からの展開が素晴らしすぎてスタンディングオベーションしました。
さらに、その後から判明する友人達の友情に目頭が熱くなりました。青春っていいなぁ!と感じました。
おまけ??の番外編ではお付き合い後の真生と由良のお家デート(?)がの様子が見れるのですが、これがまた!恋愛童貞の真生に対して小悪魔的な由良の魅力が炸裂して『ん?(^^)誘い受けかなぁぁ??(最高)』とテンション上がる描写を拝めます♡
本編通してキスのみの描写なので、とてもライトなBL作品だと思います。男同士の友情を強く感じました!
恋に浮かれポンチな男子高校生の頭ん中、面白い( ´∀`)
溢れ出す感情をセーブすることができない、バスケ部の真生のあけすけな感情と行動のいちいちに笑わせてもらいました!
真生の脳内ワチャワチャボイスはやかましいですが、何せ好きな人が自分のことを好きらしいぞ、と。しかも近いうち告白してきそうだぞ、と。
そんなことを察知してしまったら、そこはアオハル真っ只中の男子高校生……頭の中がお花畑になるのはほぼ確でしょう( ̄▽ ̄)
真生のキャッキャッウフフの反応は、ちょっとハシャギ過ぎな側面があるとはいえ、すごく微笑ましく映りましたし、何より喜怒哀楽の感情が豊かで素直に可愛いです。彼の感情のアップダウンはこの作品のチャームポイントで、恋におバカになってしまうゆるゆる思考がとても楽しい恋の物語でした。
真生をここまでハイテンションにさせる理由は、彼の想い人である由良が寝たふりをしてる自分に告白してきたからです。当然由良は真生がガチ寝してると思ってるからの行動ですので、告白を聞いた真生がウキウキするのも当然の反応でしょう^ ^
けど、誰への告白か?というのは実はハッキリと分かりません。
分かっている情報から、俺しかいないじゃん!と思ってニヤついている真生ですが、さて真相はいかに?というのが、この作品の見どころです。
告白の相手は自分で間違いないと思っているところからの、まさかの別の相手が告白の相手だった説が浮上するなど、由良の好きな人探しによって真生の感情がくるくる変わるのが楽しかったです。面白いくらいに振り回されてます(笑)
告白のことを知ってるだけに、由良からの告白待ちを決め込むところがちょっぴりカッコ悪くて、そんなところも真生の面白さでした。由良の手のひらで転がされている感じがしなくもなく、楽しいけど少しだけ不思議な感覚に陥りました。
そもそも。本人を目の前に告白の練習をするってところが、不思議シチュエーションなんですけどね( ̄▽ ̄;)
小声での告白練習でもないし、気付かれる可能性も大なのに、すごいチャレンジ精神だなと。由良はちょっと天然なところがあるので、どういう思惑なのかは分からないけど、由良の視点からもその辺りの状況如何のことを知りたかったなと思いました。
真生の脳内ボイスと対比して、由良の脳内ボイスもぜひ聞きたかったです^ ^