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yamiiro no ou ha shirokishi no seppun de mezameru
蓮川先生なので購入。笑うところは1ミリもなく(夢乃先生なので当たり前なんだけど)重苦しい感じだなあ…と思っているうちに読み終えてしまったので、中立にしました。シリアス好きな方、攻めに訳ありなのが好きな方ならもうちょっと違う評価かも。
国境近くの村で、古い神官の家に生まれたエルナン。呪い師の祖父と2人、つましく暮らしていたある日、騎士が「神託があった」と言ってエルナンを王の下へ連れていき…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ネルクラ(侍従長)ブラナ侯爵(白騎士隊隊長)、悪党ぐらい。
++
攻めは訳アリ王様。受けが真摯に仕えてくれているのを有難く思ってはいるけど、訳の部分はお話にならないです。王様としてはジェントルなタイプ。
受けはいたって普通な平民。神託あったからということで王の側仕えをするようになったのですが、できることを丁寧にしようとする方。
攻め受けとも品行方正な真面目ちゃんで、お話も笑うところはなく、ユニークなサブキャラがいる訳でもなかったので、好みなところがあまり無かった一冊でした。うーん。無念。
大きめのご本ですね!
始めはエルナンの扱いがひどくて読むのを諦めそうになりました。呼び出しておいてなんだその仕打ちは!と。
そこを頑張ると一気読みです。
陛下とルファス。そっくりなのにまとう光や性格が正反対の存在。二人に惹かれていくエルナン。慕う気持ちと体が欲しがる反する心。
読み応えはあったんです。気がついたらもう残りこんなけ?ってくらい。
なんですが、タイトル通りなんですが、もっとこう欲しかったです。
それに今?ここで?そんな体力あるの?なタイミングでエッチしてばかりで。
なら何が物足りないのかというと分からないのですが…。
〇ヌスの鏡みたいな?二人を救うのは二人を愛したエルナンだから。そこは良かったですが、え?そんなことだけで救えたの?な気持ちもあり。いやいや、あの瞬間だからこそなのですが。なんかごめんなさい!
夢乃咲実先生、初読みでした。面白かったー…!
他の作品もぜひぜひ読んでみたい!と思いました。
そして先生、来年はデビュー25周年なのですね✨
なんと年を跨いで1月にも新刊を出版されるとのこと(しかもそちらも挿絵は蓮川先生♡)、
1月の新刊も楽しみです☺︎
さてこちら、中世ヨーロッパ風の世界が舞台のファンタジーです。
シリアスな事件とミステリアスな謎(同じ顔した攻めが二人!?)にドキドキ。
昼の王(カルド三世)と夜のルファス、違った魅力を持つ二人にときめくー!
黒髪長髪攻め、最高だー…
昼のカルド三世の優しさにもうっとりなんですが、
個人的には戦と夜の王・ルファスの強引さに強く惹かれてしまいました。
いかにも雄ー!!という感じが最高に刺さる。
主人公は神官の血を引く一族の平民・美貌のエルナン(受け)、18歳。
ある日王宮に突然神託が下り、神託どおりエルナンは王宮に召し上げられることに。
そこで騎士見習いの身分を賜り、王のお世話係としての日々が始まります。
しかし何故かその役割は「日没まで」と決められており、日没後は王の前を辞するよう命じられます。
そんなある夜、目覚めて迷い込んだ礼拝堂で
王と全く同じ顔だけれど、確かに別人であると分かる男・ルファスに出会う。
王とルファス、同じ顔をした二人の男に惹かれていく気持ちの間で揺れ動くうち、
ある濡れ衣事件が起きてーー
と続きます。
戦時中、敵国兵士たちに無理やり体を開かれたことから
トラウマを抱えているエルナン。
そんな彼が、どうしようもなくルファスに惹かれ戸惑う姿がなんとも官能的で
悩ましくて、グッとくるー…!
抗いきれない、野性味あふれる魅力を見せつけてくるルファスに
読みながら自分もうっとり。
そしてこの作品、かっこいいのは攻めだけじゃなく、
受けのエルナンも!
思わぬ”王の暗殺濡れ衣事件”の後、逃走先で剣を扱えぬ”昼の王”を守るため
必死に剣を抜き戦うエルナン。
緊迫感溢れる描写に心がたぎります…!
祖父と一緒に静かに暮らし、剣など振るったことのなかった体の細い青年が
精神的に強くなり、誰かを守ろうと戦う。
”弱い”だけ、”守られる”だけじゃないエルナンのキャラが刺さりました・:*+.
昼の王と夜の王、二人の王が生まれてしまった謎。
その決着はどのようにつくのか?
そして、濡れ衣事件の首謀者は一体誰なのか。
謎が丁寧に紐解かれていく後半の展開も目が離せず、
ラストまで一気読みでした。
そして”カルド・ルファス”に戻った王との、あまーいひとときやエッチにニヤける(。-∀-)
蓮川先生の麗しいイラストも堪能しました✨
電子限定のSSは、攻めのルファス視点。
ある朝、隣で眠るエルナンを見つめながら思いに耽るお話で、
甘く心温まるお話でした(*´˘`*)