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suki dato itte tsuki made itte
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
オーストラリアの作家さんによるM/M。
表紙真ん中のお子ちゃまが可愛すぎるのと、髭男子に惹かれて購入しました。
てっきり髭男子・ギデオンが攻めだと思っていたら、まさかのリバ!!
リバ大好きなので「おおお!」と興奮しました。(地雷の方ご注意ください)
生後3ヶ月の甥っ子(妹の子)・ベンソンを引き取ったものの、
仕事と育児が両立できず疲れ果てていたギデオン(口髭男子の方)。
そんな彼のもとに、ニューヨーク帰りの住み込みナニー・イタリア系のトビーが
やってきて、ギデオンの生活は大きく変わることとなりー
と続く、子育てもののお話です。
子育て描写も色々出てくるのだけど、焦点はあくまでもギデオンとトビーの恋愛に
当てられているのが良い〜…!
近づいていく二人の関係にキュンとしたり、「雇用主-被雇用者」という関係に悩む
それぞれの姿に切なくなったりしました。
もう、出会った瞬間からお互い好感持っちゃってるよね、という描写に序盤から
ニヤニヤしてしまいます(*´艸`)
シングルファーザーでお髭のギデオンの(トビーがやって来るまでの)大変さ、
その描写は決して長くはないのですが読んでいるとひしひしと伝わってきて、
全力で応援したくなります。
そしてこれは欧米ものならでは、なのかな。
子供への愛情表現の言葉が甘くて可愛くてストレートで、くすぐったくも暖かくて
心地よく、もうキュンキュンしてしまいました・:*+.
こんなかっこいいパパに、毎晩「月までひとっとびするくらい大好き」なんて
囁かれて子守唄を歌われて、愛を注がれたら。
もう、大好きになっちゃうよね…!!
そしてまた、その分野での学位も持つプロのナニー・トビーのプロっぷりが素晴らしいこと!!
どんな仕事もニコニコ笑顔でこなし、初対面の時からベンソンのことを
「可愛いチキンナゲット」と呼んで大きな愛で包んでくれる、太陽のような人なんです。
そんなトビーが”The・男"っぷりを見せつけて、少々ヘタレ気味なギデオンに
キスを仕掛けるシーン、ドキドキが止まりませんでしたよー…!
そのあまりのグイグイっぷりに、「あれ?受けだと思ってたけど、ひょっとして逆?」
と思っていたら、まさかのリバ(歓喜✨)。
で、雄々しくギデオンを抱くのかと思いきや、二人の最初のプレイはギデオン×トビー。
そして2回目はトビーがギデオンを抱くのですが、それが猛々しい感じではなく、
丁寧に優しく抱くんです。。
やーーー最高のギャップなんですがーーー!!
初めての時はギデオンが「がむしゃらにトビーを抱く」って感じだったので、
そんなギデオンの雄みにも萌えに萌え、もう萌え広がるしかない二人でした…
恋に落ちてることはどう見てもバレバレなのに、元彼との心の傷から
なかなかトビーとの関係を進められないギデオンだったけど、
トビーが肝の据わった青年で本当に良かったね!!と肘をツンツンして言ってあげたい笑
焦ったい二人の関係が変わるきっかけは、なんと日本の「照り焼きチキン」!
(作中では「てりてりチキン」)
これ、二人にとっては結構可哀想な大事件だったんですが、
チキンのおかげで踏み出せたわけですから( ̄∀ ̄)いい仕事(?)してくれました。
終盤、「雇用主-被雇用」という関係も変わり、
体の関係だけでなく立場上もいよいよ”対等”感の強くなった二人。眩しい!そしてなんだかとても嬉しい✨
一つ欲を言うならば。。
”二人の”愛する子ども・ベンソンのいろんな仕草の描写は
なんとなくちょっと薄めだったかな…?
もう少しイメージ化しやすい描写で、「可愛いいい!」と悶えたかった気も。
(元々の文の特徴なのか、訳文で薄味な感じがしたのかは分からないのですが;)
とはいえ!!
何よりも「ベンソンが第一」というポリシーは変わらない、「二人のパパ」。
その絆と愛の深さになんともグッと来る、優しい優しいベビーシッターロマンスでした。(ギデオンの無責任な妹に対しては、かなり言いたいことはあるけどね…!!)