勇者はおやつに入りません! ~強面魔王様は溺愛パパ~

yuusha ha oyatsu ni hairimasenn kowamote maousama ha dekiai papa

勇者はおやつに入りません! ~強面魔王様は溺愛パパ~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

289

レビュー数
4
得点
34
評価数
9
平均
4 / 5
神率
44.4%
著者
宮本れん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784774765907

あらすじ

勇者見習いのフィルは魔王にあっさり負けて魔王城に連れ去られる。
そこには可愛い人間の子供たちがいて!?

勇者見習いとして魔王退治に赴いたフィルはその道中、
頭を打った衝撃で前世の「日本」での記憶を取り戻す。
多少混乱したフィルだったが、魔王退治が先と魔王に戦いを挑むもあっさり完敗し、
逆に喰われそうになってしまう。

フィルはとっさに前世の知識を生かして危機回避し、
持っていた非常食のお菓子を代わりに差し出して、大の甘党の魔王の心を鷲掴みにするが!?

表題作勇者はおやつに入りません! ~強面魔王様は溺愛パパ~

魔王、100歳以上
17歳、勇者見習い

その他の収録作品

  • 番外編 使用人たちの井戸端会議
  • あとがき

レビュー投稿数4

魔王なのに、勇者なのに、な言動が楽しいです

今回は魔王と異世界転生した日本人のお話です。

ヒーローオタクな日本人の前世を持つ受様が
攻様討伐で勇者になろうとする顛末を収録。

受様は子供のころから強い男に憧れ
師匠と慕った男に欺かれて借金を負いながらも
滞在した宿で働いて借金返済を果たすと
仮ながら勇者として魔王討伐に向かいます。

しかしその道中で崖から落ちた衝撃で
前世でヒーローオタクな日本人だった事と
高い建物から転落死した事を思いだし
ヒーローに憧れた理由に納得する事になります。

閉鎖的な小集落の村を抜けていくと
断崖絶壁な岩肌に禍々しい堅牢な魔王城が見え
受様が喉を鳴らしていると

地の底を這うような恐ろしい声とともに
見えない力に身体が押さえつけられました!!

いつの前か受様の目の前には大柄で
恐ろしいほどのオーラと褐色の山羊の角を生やした
魔族の王である攻様がいたのです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

受様が魔王討伐に来たと言っても全く動じないばかりか
見えない鞭による痛烈で受様の剣は全く通じず
「喰らってやる」と言われますが

受様がとっさに「バイキンが入って大変なことになる」から
それよりも「とっておきのお菓子」を食べないかというと
お菓子に興味津々な攻様に城に連れ帰られてしまいます。

果たして受様の魔王討伐は成功するのか!?

魔族の頂点にいる攻様と勇者になりたい受様の
異世界転生ファンタジーです♪

受様が差し出したお菓子は非常食のパウンドケーキで
日持ちするように砂糖たっぷりのとんでもなく甘いもので
甘いものが苦手の受様は背に腹は代えられないと
泣く泣く食べていたものなのです。

攻様は受様を小脇に抱えて城に帰ると
城には人間の使用人と三つ子の小さな女の子達がいて
皆が攻様をとても慕っている様子が伺えて
受様は驚いてしまいます。

彼らは受様が通った膝れた村から
攻様への生贄として捧げられた人間でした。

その村では数年に1度魔力もちの子が生まれ
魔力に個人差があり、魔力の扱いを知らない人間達の中に
置いておけないと彼らを生贄と称して城に隔離して
食べるつもりが

子共に懐かれて父性が沸きた攻様は
子供達との暮らしを楽しむまでになっていたのです。

事情を知った受様も捕虜ライフを満喫する事になり
魔王討伐を諦めて攻様とのラブライフになるのか
と思っていたら

攻様の筆頭側近を自認する魔族が襲ってきたり
攻様の剣術指南で受様の勇者の血が目覚めたりと
思っていない方向で刺激がやってきてハラハラ&ワクワク

攻様の甘党設定に加えて
受様の前世持ちの設定も物語の端々で効いていて

攻様が受様とともにいるための選択をしての大団円まで
とても楽しく読ませて頂きました。

みずかね先生のイラストもベストマッチでした (^-^)/

1

まおーしゃま

みずかね先生おっかけで購入。さらっと読んでしまい残らないなと思ったので中立にしました。お菓子話が好きな方や、愛らしいお子様に目が無いの♡という方でしたら、もっと違う評価になると思います。本編250Pほど+サブキャラ視点の番外編8Pほど+あとがき。

子どもの頃から強い男に憧れ、念願かなってようやく勇者(仮)という称号を手に入れたフィル。魔王退治に出かけたものの、さっくり負けそうになり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの側近たち、表紙の三つ子(♀)ぐらいかな。三つ子、可愛いです。

++攻め受けについて

攻めは魔王なんだけど、お子様方は大好き、そして甘いもの超好き。魔王だから強いししっかり王様してるし怖い部分もあるってところでしょうか。魔王なりにあれこれ考えて、人間と敵対するという状況になっていた というところです。勿論イケメン。

受けは最初はへなちょこ、勇者(仮)っていうけど勇者という感じは全くなし。よく一人で魔王退治に行こうと思ったな?と思うんですけどねえ・・・・いい子です。あー設定の関係か、前世が日本人、前世記憶持ちとなってます。お子様方には優しいし、懐っこく、甘え上手な感じがします。

そんな二人の恋話でした。お子様方可愛いし、甘いもの食べてる強面イケメンは良いんだろうけどなあ・・シンクロするところが無かったのでちょっと物足りなかった一冊でした。

2

魔王と勇者のスイートな恋、始めました^ ^

魔王と勇者のほのぼのスイートストーリー。
冷酷非情な悪の王と言われている魔王が、実はとっても素敵パパで、噂で聞いてる話と全然違う見事な萌えギャップが光る作品です^ ^


一応、転生もの。そんなに存在感ないですが、入り口は転生スパイス入ってます。
転生して憧れのヒーロー…勇者になった主人公が魔王退治に赴くのが物語の始まりです。
意気揚々と魔王討伐に向かったところ敢え無くコテンパンにされてしまうザマァない結果にトホホ……。しかし、ゲロ甘なスイーツを食べさせたところ、魔王のハートをギュッと掴んでしまうというまさかの展開になり、そこからは魔王の城へと拉致。そして捕虜となります。
言葉はとても物騒ですが、魔王の屋敷に歓待されて、魔王によって保護され育てられている"魔王の子どもたち"と、ほのぼのホッコリ生活を送るというカラクリなのでご安心を。因みに"子どもたち"と言っても魔王の本当の子どもという意味じゃなく、とある事情があって保護してる養父に近い存在です。
三つ子の可愛い女の子たちのおしゃまな言動にデロデロになる、まおーしゃまがカワイーです(*´∀`*)

魔王なのに、大の甘党。
魔王なのに、大の子煩悩。
魔王なのに、魔王なのに……の枕詞がいくつも付きそうな、意外性のシーンがいくつもあり、魔王の人間味溢れる姿に惹かれていくこと間違いなしでしょう。

魔王の名前とイメージだけで勘違いする者も確かにいますが、魔王という人柄そのものに信頼を寄せ愛情を抱く人たちがいるのも事実。勇者のフィルもすっかり絆されて、魔王の人となりに好意を寄せていく恋模様は見どころです。

魔王と勇者といったファンタジーコンテンツなので、シリアスなバトル要素もありますが、ほとんどはほのぼのあまあまなテイストです。何せ大甘党な魔王なので、子どもたちにはとことん甘い^ ^ フィルには最初辛党でしたが、後半は想像の通り大甘党へと変貌します。激甘です(笑)
2人の間には魔王と勇者といった相反する相性が壁となってしまう切ない事情も出てくるけど、そんな困難を乗り越えていく過程はこの物語の見せ場の1つ。周辺の者たち、近隣の村やギルドの人たちを巻き込む、2人の愛の終着点は一体どんなものなのか見届けて欲しいと思います。


魔王の人情味溢れる側面や、萌えギャップにキュンとなる美味しい一冊。
恋とスイーツの甘さをじっくり味わってみてはいかがですか( ´∀`)

3

魔王×勇者(仮)の夫夫漫才ラブコメ♡

面白かった〜!!読み終えた今、とってもハッピーな気分です。一週間分の元気をもらえました✨
気分をぱあっと明るくしてくれる、魔王と勇者見習いのラブコメ。

コワモテだけど溺愛パパ、そして甘いもの大好き!という魔王様の魅力にやられました。
これぞまさしく「ギャップ萌え」。私も”魔王様ファンクラブ”に入りたい。笑

みずかねりょう先生のイラストも麗しいです・:*+.
大好きなのが、特に口絵のシーン!! 「口を開けろ。あーんだ」と、くわえたお菓子をフィル(受)に口移しで与えようとするところ。。
魔王様最っっ高にセクシー!!刺さる…

甘いもの大好きな魔王様、宿敵の勇者(仮だけど)であるフィルと距離を置こうとするもうまくいかず、元気がなくなっちゃうところも可愛い。
そして想いが通じ合い恋人同士になった後は、お菓子を愛でるかのように甘く甘く蕩ける愛を与えるところも最高です。。

このお話、面白いのが、ギャップがあるのは攻めの魔王様だけでなく、受けのフィルも同様というところ。
可愛い見た目だけど、敵対する魔王に対しては「絶対討伐!」と果敢に(敵うわけないんですが笑)攻めていく。
フィルがそんなにも「強くあろう」とするところにもちゃんと前世から繋がる理由があって。でも絆されるのも早い(笑)

タイトルの「勇者はおやつに入りません!」とは、どういうことだろ?と思いながら読み進めていましたが、
なるほどなるほどそういうことか、と納得。
結局はおいしく食べられちゃうフィル(本人まんざらでもなさそう!)にニヤニヤが止まりませんでした(。-∀-)❤︎甘いなあ…(大好き)。

キャラの立つ脇キャラ達も魅力的です。
特に表紙の、リリ・ララ・ルル三人娘ちゃんたち!ちなみに、魔王様の実の子ではありません。
魔王様大好きすぎて、玉座の匂いをスンスン嗅いじゃうちびっこたち、可愛すぎんか。

BLに出てくる子供って男の子が圧倒的に多いイメージだったので、女の子3人という珍しさもあり、とても印象に残りました。
赤・青・緑の服を着て同じ色の瞳でにっこにこしてる表紙が愛おしすぎる。。

この子たちへの魔王様の接し方を見て、「あれ?」とイメージを変えるフィル。
可愛いだけじゃなく、物語の中で重要な役割を果たしてくれる三人娘です。

敵対する者同士が惹かれ合い、困難と障害を乗り越え結ばれるー
予定調和的な流れといえば、確かにそうかもしれない……けれど、全く退屈させないテンポの良さと二人のキャラ(特に魔王様のギャップ❤︎)の魅力にグイグイ引きつけられ、
とても楽しく読める一冊でした◎

このお話、好きだー・:*+.(*´˘`*)♡

7

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