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katabutsu alpha kishi no kojiraseta hatsukoi unnmei no tsugai ha danshou omega deshita
攻と受がお互い以外の第三者と体の関係があるorあった、みたいな描写が苦手なので、受が元男娼という時点で読むか迷ったのですが、試し読みして面白そうだったので読んでみた結果……うん、これは読んで良かった。
確かに受は元男娼で、男娼時代の回想や男娼ならではの知恵や特技もありますが、客との性行為を直接的に回想する描写はなかったので許容出来ました。
イラストのイメージに反して、受・リュカの性格が男前だったのも良かった。
男前とはまた違うかな…?男娼をしていた割に擦れていないというか、男娼の世界以外のことは世間知らずで無邪気というか。
初めて見る雪が物珍しくて、寒さも時間も忘れて遊ぶなんて、可愛過ぎるよねー。
そりゃ攻・クロヴィスだって、可愛いと見惚れちゃいますよ。
最初はあんなにツンケンしていた(まあそれには理由があったのだけど)クロヴィスが、ある事件を境に素直になって、溺愛・過保護攻になって、死後の愛まで誓うなんて。
個人的に「永遠に君だけだ」「死んでも離さない」と約束する攻が大好きなので、ときめきまくりました。
途中切なくなったりハラハラしたけど、ものすごく幸せな読後感になる作品でした。
そして今回も作家さん名を確認せず読み始めて、途中で仁茂田もに先生だと気づき、やはりこの作家さんの技量はすごいなと思い知らされました。
「俺が君を愛することはない」というお決まりの文句で始まるオメガバース+身分差もの。
貴族の次男で騎士のα×男娼のΩ。国境の騎士団に男娼のΩが慰問にいき、運命の番っぽいαとすれ違ったことでヒートが誘発され、ヒート事故で番になります。番を解消することができ、妾を持つこともできる設定ですが、身分差のある結婚も許されているようで、攻めは受けと結婚します。ただ、結婚後の初夜に「俺が君を愛することはない」と宣言され、家庭内別居のような状況が続きます。
まずこの時点で疑問で、妾にすることも番を解消して娼館に戻すこともできたのに、愛する気がないのになぜ結婚した?という疑問がずっとつきまといます。タイトルの「拗らせた初恋」もこの台詞と矛盾しているので、その台詞を言わなければいけなかった理由については、せめて1巻で明らかにしてほしかったです。
一緒に暮らすうちにそれなりに気心も知れるようになりますが、攻めには元々婚約者がいて、その元婚約者が近々別の相手と結婚する予定だと聞き、自分がいなくなれば攻めはその婚約者と結婚できると考えて、受けは離婚届を置いて出て行きます。
盗賊が頻発し攻めが忙しくしていて家に帰って来られなかったという事情はありますが、身分の低い男娼を正式な妻にしてくれて何不自由ない暮らしをさせてくれた相手に対して、一言の礼も言わずに離婚届だけ置いて出て行くのは、あまりに身勝手な行動に思えます。番を解消しないことには娼館で働けないのに、それもせずに都に戻って娼館で働こうと決めているのも、すごく短絡的に思えました。
攻めの元婚約者についても、思い合ってる相手との縁談なら、こちらが離婚したところで攻めと元婚約者が結ばれるとは限りませんし。
盗賊が頻発している中で、主人の許可も得ずに妻であるΩを勝手に出て行かせる使用人たちにも、「いやいや。引き留めて主人に連絡して指示を仰ぎなさいよ」と思ってしまいました。
案の定、乗合馬車が盗賊に襲われて同乗していた女性をかばう形で受けが盗賊の男たちに襲われますが、ここにきて急に自己犠牲の精神が発揮されるので、切なさよりも唐突な印象を受けました。攻めから結婚を申し込まれた際、攻めの立場を考慮して男娼の自分は妻にはふさわしくないと身を引いていたり、攻めにちゃんとお世話になった礼を言ってから出て行くなどの他者の立場に立って物事を考えられるエピソードがあれば、もう少し受けのキャラクターに一貫性を感じられたのではないかと思います。
攻めが受けのことを好きなことは1巻でも読み取れましたし、最後は攻めが助けに来たっぽい感じで終わっていたので、2巻には進まず読了することにしました。
冒頭のキャッチーな台詞もそうですが、普通はこうしないんじゃないかなと思う言動に対してちゃんと納得のいく背景や理由が描かれていたなら2巻まで進んだと思います。
ひと目見てヒートを起こした娼夫な受
そのヒートに当てられて暴走した攻
まれにあるバースによる事故
思いがけない形で番ってしまった二人の
運命やいかになお話(*´∀`*)ふふ
前半は受視点
抑制剤を飲んでたにも関わらず
出会い頭にヒートとか、運命の番ですか
よきです。
この作品ちゃんと初期のオメガバースな設定くんでてそういうとこも好き。
売れっ子だった受、暴走は自分にも責任があるし
番解消さえしてくれればなんていうてたのに
責任とって結婚のながれ。
しかし迎え入れらても相手はそっけなく
はじめて1人で迎えるヒートは苦しいばかり
ざまぁ、からの
発情期ごとの交わりが好みですた
発情期な濡れ場好き
不安になっていく受は〜からの後半
攻視点にかわると
見えていた関係性が少し変わります
攻の元婚約者の話、攻の心情
や、もっとしっかりせぇよ(笑)なんて思いつつ。
「発情期以外でも抱かれたい」
盲点。
そしてなおさらしつこい攻に苦笑
読み手としてはエロさまして好ましいといわざるをえないわけではありますが
幸せエンドで充足
吉田ゆうこ先生のイラストが素敵ですね!
ひと目見て即買いしてしまった逸品作です。
2巻のイラストも大変に素敵なのですが、ここに上がってないのが残念。互いに見つめ合うクロヴィスとリュカの自然体の表情が微笑ましいイラストでした^ ^
1巻発売後にすぐに2巻が発売されたので、1巻のレビューに修正して書き足したかたちで2巻のレビューをしていますのでご了承下さい。
突然の発情で番ってしまったクロヴィスとリュカの婚姻から始まるお話です。
発情に抗えずに仕方なく番ってしまった彼らは、仕方なく結婚し、仕方なく夫婦となり、仕方なく婚姻生活を送る。そこに愛はない結婚でした。
結婚のはずでした……
が、しかし!!!というのがこの作品の見どころ。
「俺がきみを愛することはない」
クロヴィスはリュカにそう言います。
でたでた。大嘘つき案件( ̄∀ ̄)
タイトルに"初恋"って付いてるの知ってるし(笑)
確かに最初は冷ややかな感じの夫婦関係ではありましたが、リュカとの新婚生活に少しずつ色味が出てきて、どんどん愛情が生まれ温かな空気感が2人をまとっていきます。
それなのに、どうしてか2人に距離感が生まれてしまい、リュカは離婚を決意する。なんていう最悪な方向へとシフトし、そして屋敷を出ていくなんて展開に。
クロヴィス、しっかりしろやーーーー……!!
という怒りを抑え見守ると、どうやらクロヴィスの中で思うところがあるような感じだし、作者さんのあとがきでも2巻でクロヴィス事情の話があるとの言及がありましたので、事の真相が明らかになっていくと思います。
しかし、1巻終わりは家を出たリュカにピンチが訪れて、ヤバい状況です。
どう乗り切るのか目が離せないのと、クロヴィスのリュカへの想いに触れていく期待感で既に気持ちは2巻へ。
そして2巻はというというと…
1巻であまり読めなかったクロヴィスの気持ちが露わになっていきます。
つまりは答え合わせです。
あのときああだった、こうだった…といったクロヴィスの回想と弁明ターンです。1巻の肉付けの部分にもなっていますので、非常に視界がスッキリしました^ ^
クロヴィスのツンの部分は実はデレだったことが分かると、これまでのリュカ視点のストーリーがものすごくポジティブに映ります。
クロヴィスが恋愛童貞の不器用くんのため、誤解が誤解を呼ぶ何とも情けない始末になっていくのはご愛嬌ですが、それによってリュカがかなり危ない目に遭ったことには反省して欲しいものですね。
それはそうとして。リュカを助けるときの冷酷無慈悲なキレモードのクロヴィスはカッコ良すぎて超シビれました(*´∀`*)!
クロヴィスの拗れた想いからは未成熟な愛香が漂っていましたが、想いを交わし合ったあとは好きがダダ漏れで、そうした変化を見守るのも楽しかったです。
事故的に番ってしまったことから始まる夫婦関係だったけど、色んなことをすっ飛ばしてきた時間を取り戻すかのように、恋をして愛し合い、共に寄り添い共に慈しみ合う2人の姿に胸がじんわりと温かくなりました(*´︶`*)