騎士団長は異世界バーで恋に落ちる

kishidanchou ha isekaibar de koi ni ochiru

騎士団長は異世界バーで恋に落ちる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
9
評価数
5
平均
2.4 / 5
神率
0%
著者
魚形青 

作家さんの新作発表
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イラスト
伊東七つ生 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041154458

あらすじ

堅物騎士団長×恋に臆病なバーテンダー転移者。異世界ほのぼの恋酒場。

敬愛する祖父が残したバーでバーテンダーを務めていた薫だが、叔父が店の土地を勝手に売却したせいで、立ち退きを迫られる。天涯孤独で行き場のない薫が絶望していた翌朝、ドアを開けると見知らぬ異世界に店ごと転移していた。何故か言葉も通じるので、訪れた客に得意のカクテルを出してみると、ワインと蒸留酒しか知らなかった異世界の人々に大ウケ。さらに店で酒を飲んだ男女が多数恋が実ったことで、「恋が成就するお酒」と話題になる。しかし、噂を聞きつけた騎士団長が妙な魔法を使っているのではないかと取り調べにやってくるが、違法性はないはずなのに、それ以降、何故か毎日のように店に通い始めて…?

表題作騎士団長は異世界バーで恋に落ちる

26歳,エルデヒルド王国の騎士団長
24歳,バーテンダー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

大切な居場所を守る為に

今回は騎士団長とバーテンダーのお話です。

祖父のバーごと界渡りした受様が攻様達の助力を得て
居場所を作り、幸せを掴むまで。

受様はバーテンダーの祖父の姿を見て育ちます。
バーテンダーの専門学校からホテルのバーでの修業をへて
祖父の隣でカウンターに立つ道を選びます。

祖父のバーは外見は古びていますが
重厚な木造りのオーセンティックバーで
長年の常連客に愛されてきましたが

祖父が倒れて急逝すると
行方不明だった叔父が現れて遺産を要求し
祖父の葬儀をすませた受様が気が付いた時には
バーは売られた後で

叔父はごくわずかな金をよこして
バーは取り壊すから出ていけと言われた受様は
なすすべもありません。

祖父手製の薬酒を飲みながらいっそこの店ごと
どこか知らない世界に行ってしまいたい
そう受様が願ったせいなのか・・・

そろそろ朝かと顔をあげた受様が
外で大きくなっていくざわめきにドアを開けると
どよめきが起こります。

受様が開いたドアの目の前の人々は
金髪や茶髪の欧米人を思わせる人種で
映画のようなドレスや長い上着の古風な姿だったのです!!
果たして受様とバーに一体何か起こったのか!?

伯爵家に縛られる攻様となぜか界渡りした受様の
異世界トリップファンタジーになります♪

そうこうするうちに制服で帯剣した騎馬隊が到着し
騎士団長と呼ばれた美丈夫が受様の前に進み出ます。
彼が今回の攻様です♪

攻様は突然家と家の間に見知らぬ家が出現した
との知らせで事態の確認に駆け付けたようで
受様は事情聴取をされ
バーは王宮魔術師の調査対象になります。

魔術師は見た事のないもので溢れるバーに興味津々で
電源代わりの魔法構築をしてくれ
受様はバーを営む選択をします。

この世界にはない酒を使ったカクテルは
その彩と味わいの豊かさで珍しものが好きな
王都の若者の話題となるのですが

バーのカクテルで恋が成就するという噂が立ち
禁止されている恋愛魔法か媚薬を入れているのでは!?
という疑いを掛けられることになったりで
攻様や魔樹師に助けられる日々となります。

やがて受様の祖父とこの世界との繋がりが見えてきて
受様が向島に戻る道が示されたころ

攻様の複雑なお家事情に絡んで
伯爵夫人になりたい伯爵令嬢が現れ
受様は自身の居場所を失いかねない事態となり
ハラハラ&ドキドキ!!

受様の成長物語として攻様が受様を唯一とするまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)/

但、様々な要素を盛り込むための登場人物が多過ぎて
受様の祖父のトリップ話はともかく
攻様邸の家令の必要性が一番疑問でした。
もう少し絞って深いやり取りで納得させて欲しいです。

1

騎士団長とバー

タイトルが気になったので購入。今一つ盛りあがれず中立にしました。どういう方におススメすればいいのか、分からないです、申し訳ない。本編250Pほど+あとがき。

祖父が亡くなり、祖父と共に愛し大切にしてきたバーを叔父に売却され、途方に暮れた一夜が明け、外に出てみたらそこは全くの異世界で・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
騎士団の方々、バーに来られる方々、ルディウス(魔導士)、攻め実家の継母、異母弟等。

++攻め受けについて

攻めは実直まっすぐ堅めな騎士団長。遊び人の全くの真逆。気になってバーに来るのは来るものの、勤務時間終わるまでは水のみ。怖い顔してバーの片隅にいるんだから、営業妨害ではという気が少々。受けのカクテルで恋の魔法がかけられた等という方なんですよね。色事無関係だったに違いない。

受けはバーをこよなく愛していてバーもろとも異世界ジャンプしちゃった方。冒頭泣いちゃうので、女々しい?という印象が付いちゃったです。ルディウスの協力を得て何とかバーの営業を続けます。カクテルの種類や、代替品を考えようとしているところは楽しかったかも。

攻め受けともほんと見事に萌ポイントにかすらなくて。ちょっと残念だった一冊でした。騎士団長、バーという用語は大好きなんだけどな。

1

異世界転移でテンヤワンヤ

はじめましての作家さんです。あらすじと表紙に惹かれて読んでみました。

主人公薫が現代日本で絶対絶命のピンチなんと明日で潰されるはずのお店、バーツバメごと異世界転移!

そして異世界で現代のバーのカクテルで文化革命か?と思いきや…。
なんだか薫が異世界人たちに振り回されすぎて気の毒です。勝手に恋の魔法を使ってると言われ審問されたり、魔法が効かなかったと言いがかりをされたり。

なんか、思ってたのとちがう…。

勝手に恋の魔法にかかった騎士団長アロイスがとても良い男でした。が、彼のおかげでトラブルや窮地も多く。

そもそもなぜアロイスが恋の魔法(そんなものはない)にかかったのか?
あんまり説得力を感じませんでした。

勢いや説得力が物足りなかったかな。
でもお店ごと異世界転移は面白いですね。

薫は祖父の言葉を異世界でやっと実現できましたね。

4

もうちょっと色々、深掘りが欲しい。祖父のバーごと異世界トリップした先で…

現代を生きるバーテンダー × 異世界の騎士団長。

魚形先生のあとがきにもあったように、先生のお酒愛と情熱が伝わってくるお話でした。
いろんなお酒の作り方、必要な材料など、読んでいるとこちらもカクテル片手に
優雅な時を過ごしたくなる。

でも、でもなあ…

うーーん。
レビュータイトルにも書いたんですが、攻め受けのキャラとか、
恋に落ちる理由や過程とか、薫(受け)の悩みや葛藤、その克服を
もっともっと深掘りしてじっくり追いたかったな、と。。

働いていたホテルのバーで客に迫られたあげく”上客に迷惑をかけた”とされ
別部署に異動となり、ホテルを辞めた苦い経験を持つ青年・薫(受け)。

今は祖父の遺したバーで寡黙なバーテンダーとして働いているものの、
狡猾な叔父に土地を奪われ、立ち退き期限が来たタイミングで突然
バーごと魔法の存在する国へ異世界トリップ。
そのバーに現れ薫の作った酒を飲んだ騎士団長・アロイス(攻め)から、
「恋の魔法に落ちた」と求愛されー

と続きます。

人付き合いが苦手で、お客様とのコミュニケーションも万全とは言えなかった
薫が、必要に迫られてお客様サービスを向上させていくようになるのですが。
うーん、その過程がとてもアッサリしていて、感情移入とか共感とかする前に
サラッと終わってしまっている感じ。

もっとじっくり、薫の成長と変化を追いたかったなあ…と思いました。

そして!!
騎士団長アロイス、素敵な寡黙スパダリなんですけれど、
いまひとつ萌えきれないし、「なんで薫のこと好きになった??」というのが
最後の最後まで疑問に思えてしまい、入り込みきれませんでした。

攻め受けどちらのキャラも、何かこう…インパクトに欠ける感じ、、
薫は騎士団長の顔に惹かれて一目惚れっぽいけれど、
異世界で苦労して頑張っているとはいえアロイスが薫に惚れる理由は特にないような
気がして、もやもやが残ってしまいました。

そしてあと、最後の幕の引き方というか、まとまり方がとても性急だったのも
「うーん」となった理由です。
伯爵家との繋がりって、そんなに簡単に切れるものなのかな…
条件を満たしたとはいえ、もう一悶着ありそうじゃない?と燻る不完全燃焼感。

異世界の人たちとの交流や受けの変化、恋心を抱く過程、そういったものを
もう少し深掘りしてじっくり読ませてもらえたら、グッと萌える感じだったんじゃ
ないかなあ、、

4

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