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koi shita ouji ni giboue to yobarete imasu
もちゃろ先生なので購入。前作くっつくのはくっついたけど、今一つ盛り上がりが?という感じだったら、続いたって訳でした。今回はすっきり大団円。素晴らしい。とてもハッピーな気持ちの読み終わりな一冊、本編230Pほど+あとがき。
カルバス王国の王妃となるべく召喚されたはいいものの、王子の方と恋仲になり、そして子供まで産んじゃったユウ。国王や周囲の支援あり、なんとか子どもは国王の子供として無事育ててもらっています。王妃は産褥で死んだことになり、ユウは王子の魔術の師となれるよう頑張り中で・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ヴァレリー(攻め受けの子、赤子)、リュジス(国王)、レノ(受けの神殿仲間)、サージュ、オテック(魔術師)、グレイ(攻めに仕える魔術師)ぐらいかな。
++ 良かったところ
受けがヴァレリーを守ろうとするところが良かったなあ。母の愛って偉大。
赤子がね、あれこれあってピンチになるんですよ。おとん(攻め)もおかん(受け)もそれはもう心配して、お百度参りしそうな勢い。最後は受けがもう赤子を護る事しか頭なくて って状況になるお話です。
そんなピンチを逆手にとって、めでたく皆が幸せになりますしね。エピローグでその多幸感が倍増になる心地でした。いつの日かほんとのことをヴァレリーに言えるといいな。先生、暖かいお話有難うございました!
今回は第一王子と正妃として召喚された日本人のお話です。
攻様の父の妃ながら攻様の子を産んだ受様が
魔術師としての修行中に巻き込まれる復讐劇の顛末を収録。
受様は他人の感情が光として見えていたために
強大な魔力をもつカルパス国王の妻となり
世継ぎを産むために召喚されます。
王の最愛の妃は体が弱く子を産めずに迎えた
ナイアン国王女は第一王子の攻様を産みますが
彼女は自分を身代わりにした王への復讐として
命を対価に攻様の魔力を封印したため
攻様は王の子ながら魔力のない子として
蔑まれて育ちます。
後継者を求める王宮付魔術師は
受様は秘術で男も妊娠出産できる体となりますが
受様は攻様を愛し、攻様の子を産み
受様は出産での死を偽装されました。
そして我が子の近くにいる為に
魔力の強い王家の者には必ず付くという
魔術の師となるべく神殿での修行に出されます。
魔術師には最低3年ほどは修行が必要で
受様は別世界から来た事、かつて王妃であった事を隠し
魔術師として大成しなければ王宮に帰れないという
様々なプレッシャーを抱きながら修業に励みます。
幸いにも受様より半年前に神殿入りした
年の近い魔術師見習いが何かと親切にしてくれるため
少しづつ神殿暮らしに馴染んでいきますが
やはり攻様と愛息への想いは募ります。
そんな中、攻様は魔力がない事を利用して
神殿結界をすり抜けてあいに来てくれて・・・
既刊同名タイトルの続刊で
異世界召喚された受様と第一王子である攻様の
異世界トリップファンタジーです♪
既刊ですっきりまとまっていたので
どういう続きになるのかと思っていたら
想い掛けない方向からのこうきたか!? 的な展開で
面白かったです。
受様は魔力が強かったことで王妃となるべく召喚されますが
それは子を産む女性であることが前提であり
秘術で男ながらに子を産んだ受様は死を偽装して
母という立場以外で愛息の傍にいる道を探します。
そして王子の魔術の師となる事が最善と励むのですが
王妃が死んだことで思いがけない行動をとる人物が現れて
愛息に危機が迫るのです。
犯人の犯行動機は納得できる理由なのですが
当然ながら受様達の関係性を知らないために
彼の計画が達成していたら
さらなる悲劇となっただろうことを必須で
攻様が間に合って本当に良かったです。
誰かにとって誰かがとても大切な存在である様に
誰にも大切にされない人はいないはずなのにね。
親子でありながら名乗れない3人の未来が
どう変わっていくのかもう少し読みたいかな。
前巻の終わり方からこういう展開になるしかないんだろうけど、一応ハッピーエンド……なのかな。私としては、あんまり納得してないですが。
続編は、悠一郎が魔術師になってからのお話です。
アヴェルスとの子・ヴァレリーを産んだ悠一郎は、ヴァレリーに最も近い距離に身を置くために魔術師見習いとして研鑽を積む日々を過ごしており、アヴェルスとはたまに会える距離感で付き合っている……というのが現在の彼らの関係。ヴァレリーの母は悠一郎が召喚されたときの身分である"エナ王妃"で、悠一郎の子としては公的に発表されていない……という複雑な事情のためです。
ヴァレリーの生物学的な親はアヴェルスと悠一郎ですが、表向きはアヴェルスの父・リュジスの子となっているので、アヴェルスとヴァレリーは公的には兄と弟の関係となっています。
なんかややこしい関係ですが、現状これが国としてのベストらしい…。まぁ……息子と義母の不貞で出来た子、ってなると相当なスキャンダルなので仕方ない話ですが。
3人の親子は堂々と会える環境に置かれていないし、そもそも親子認知されていない。家族水入らずで過ごせないっていう制限下にあるのがこの続編の2人の置かれた立場となります。
色んな制限があっても、子どもと一緒にいるために悠一郎もアヴェルスも頑張っててすごい健気。仕方ない状況にあっても、いまできる最良のことを目指して生きてるわけです。
事情は分かるけど、父は兄として、母は魔術師として側にいて見守るって、それのどこがベストな関係なのか分からない。"魔術師"なんてもはや家族ですらないのに。
この関係が後半是正されると思ってました。本来の父と母、そして子という関係が皆に認知されるゴールポストを期待していましたが、残念ながら結果はノー。何だかなぁ…って感じでした。
そもそも、こんなことになったのはアヴェルス父のせい。前王妃を愛し過ぎていたがために色んな人を不幸にしているのに、ただ静観してるだけってどうなのかと思う。
この続編にもリュジスのせいで不幸になった男がまた1人登場します。すごい切ない理由なのこれが。…敵だけど被害者としか思えなかったです。
結局、前巻も今も家族の問題なんですよね。
リュジスが前王妃のことだけじゃなく、ちゃんと"家族"を見ていたらこうなっていなかっただろうなと思う。唯一良かったのは、悠一郎を召喚したことくらい?それ以外はシーン…です。
何だかんだで収まるとこに収まった結末にはなったけど、それはあくまで妥協点の中での話。最高のエンディングかどうかでいうと、わたし的には否です。
結局、悠一郎は母として名乗ることを一生許されず、アヴェルスも同様です。ヴァレリーには父と母の温もりを直接的に感じさせてあげられないのも可哀想。魔法をバンバン使える世界のお話なのに、どーにかできなかったのかねと思います。
表紙のイラストみたいに3人が堂々と親子になれたら良かったなぁ……理解は出来るけど納得できない結末でした。