悪役のご令息のどうにかしたい日常 5

やっとBLらしく

前作の４巻で7歳だったのに、こちらの5巻ではいきなり14歳になってて学校に通っていました。ですが貴族だけの学校ではなくて、平民も通ってる学校で、フランのお父さまが主導で設立したらしく他の作品にはない形態を取っているのが面白かったです。

そして学校に通うことによりトレーズくんが女の子に囲われてるところを見たフランがやっと恋心に気がつくんです。公爵家の御令息と元スラムの少年の恋路は他作品だと障害が多いように思いますが、フランの家族は今のところ暖かく見守っているようで、トレーズくんもフランと一緒にいる為に色々と頑張っているようでした。

この巻ではフランが初めて外国に行くんですが、その手段が凄いです。お爺さまが以前にトリアイナ家の船と言ってましたが、公爵家の船で外国に行ってました。もちろんトレーズくんも一緒です。

前世のゲームで悪役令息として登場するのが15歳なので、フラグを折ろうとするフランの努力が涙ぐましいのですが、そこもあくまでほのぼのとしてるので、癒やされたい時に読むのにピッタリな一冊だと思います。次巻もとても楽しみです！

因みにトレーズくんは自分の歳が孤児なので分かっていませんが、フランが6歳の時に10歳くらいだと自分で思ってたので、この巻では18歳くらいだと思います。