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kyoubou sankyoudai
うーーん……、これ、すごく評価が難しい。。
「萌」としたんですが、決して萌えたわけではない…ということを先に書いておきます;
むしろ、萌えも共感も皆無だった、、んだけど面白くないわけではなく、、
じゃあ面白かったのか?と聞かれるとこれまた「…?」という感じで。はっきりしなくて自分でもモヤモヤしますが、本当にそういう感じです。
野原先生の年下攻めオメガバースシリーズが大好きで、その他の作品も少しずつ集めて読んでいます。
ダークめなもの、人外ものなど色々読んでみましたが、やっぱり自分は王道系が好きだなあと再認識。
こちら、序盤〜中盤までとにかく暴力描写のオンパレード、中盤以降は主人公が改心(?)してだいぶ人柄が変わり、ガチ兄弟との3P、兄攻め・弟攻めとの各絡みが中心となります。
暴力描写がかなりガチで痛そう&動物(犬)が痛めつけられるエピソードが冒頭にあるので、苦手な方は本当にご注意ください。。
直接的に”どうされたか”という描写はなくとも、”どんな状態になったか”という描写だけでも犬好きな自分には辛かった;
田舎町の有力者を父に持つ麻原三兄弟。次男の二郎は気に入らない奴は女も子供も同級生でも容赦なく、片っ端から痛めつけるという荒くれ者で嫌われ者。
けれど二郎がそんなクズになったのには、幼い頃のとある事件のトラウマが深く関係していて…
といった内容のお話。
二郎のこの暴力描写が、想像していたよりもかなりエグいものでちょっとまともに読めなかった部分もあり(目を滑らせる感じ)。
後半、改心して別人に生まれ変わったかのようになっているんですが、それでも憎まれ恨まれて当然だと思ってしまいました。
口から頬まで裂かれた相手の10年後の復讐が果たされてても文句言えないよね、と思ってしまったし、町に戻った二郎が泥を全身にかけられてても、いまいち同情も共感もできなかったな、、
兄弟との歪んだ愛、愛を得てからの二郎の変化が描かれていて、主人公の成長ストーリーとしては良いものだと思うんですが。
前半の暴力描写が長いのとその内容のグロさに、いまいちストーリーに入り込めず乗り切れず、で終わってしまいました…やっぱり先生の作品は年下オメガバースが好き。。