転生したら竜族の王子に猛愛されてます

tensei shitara ryuuzoku no ouji ni mouai sare te masu

転生したら竜族の王子に猛愛されてます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

136

レビュー数
5
得点
26
評価数
8
平均
3.4 / 5
神率
12.5%
著者
今城けい 

作家さんの新作発表
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イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866696799

あらすじ

下っ端王宮事務官のヒナタは、時折誰かを必死に探す夢を何度も見るようになり、辛く哀しい感情に囚われていた。そんなある舞踏会で突然、竜の血を引く王子アレクシスの気まぐれで彼の下で働くことに!? アレクシスの型破りな行動と不器用な優しさに翻弄されつつも惹かれていくが、昔彼に最愛の伴侶がいたことを偶然聞いてしまい……。「我慢が出来ないほどおまえが欲しかった」執着のこもった眼差しに射抜かれて――。
竜族の王子と下っ端事務官の究極の愛。


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

表題作転生したら竜族の王子に猛愛されてます

アレクシス・カイ・リントヴルム、竜の血を引くリントヴルム王国王太子
ヒナタ・エルマー・エーレルト、子爵家の次男で下っ端王宮事務官、18歳

レビュー投稿数5

竜の強すぎる執着が招いた未来とは

今回は竜の血を引く王太子と若手王宮事務官のお話です。

王宮事務次官となった受様が攻様と出会い
攻様の哀しい過去に終止符を打つまで。

受様は子爵家の次男として生まれ
尚書省の王宮事務局務める王宮事務次官となります。

ある日、
先輩事務次官の伝言を伝えに入った舞踏会場にて
受様はなぜか王太子である攻様に名を問われます。

受様は声を震わせないように名を告げるで精一杯ですが
重ねて名の由来を問われてさらに応えると
おもむろに踵を返して去って行られてしまいます。

王太子のそんな行動には何かがあったようで
その後、たまたま行き合わせたからと
図書室の厚い本を抱えて歩く受様から本を引受け
王宮事務局に運んでくれるという謎行動をとられます。

受様は誰かの背中を追いかけても追いつけない
辛く哀しい夢をよく見ていました。

王宮に来てからは忙しくも充実した日々で
あの夢を見る事はありませんでしたが
攻様に助けられた数日後に久しぶりに夢を見て
切羽詰まった思いに駆られます。

そんな闇雲な衝動に圧された受様は気が付くと
生垣に囲まれ東屋に続く場所にいました。
ぼんやりした気分のまま東屋に向かっていくと
「誰の許しを得て入り込んだ」と叱責する攻様がいて!?

過去の恋に囚われる攻様と不思議な夢を見る受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪

攻様はここは誰も踏み入ろうと思う事さえできないように
つくってあると言い、受様がどうやって
誰の差し金で来たのかと糾弾しますが
受様の仲に応えはありません。

禁則地に足を踏み入れた受様への処分は
攻様の監視下に置いて監視するというものでした。

受様の周りを調査した結果
"あやしいところがみつからなかった"から
"あやしくないおまえはあやしい"
"あやしいおまえは俺の監視下に置く"という
三段論法は攻様だからこそ許さけるもので
笑ってしまいました。

そうして攻様の受様監視が始まるのですが
受様には何がどうしてそういうことになったのか
全くわからないまま攻様の側近を手伝うことになります。

そうして攻様が受様に構っていくうちに
受様がみる夢の意味が明らかなっていくとともに
攻様が愛した人を奪った犯人の姿が見えてきます。

攻様の側近で父が宰相を務める公爵家の嫡男
受様の学園時代の先輩でもう1つの公爵家の嫡男
煌びやかな装飾で王宮によく顔を出す神殿長
婚姻の儀を控え不慮の死を遂げた侯爵家子息

普通の輪廻転生設定とは全く違いましたが
竜の血を引く王族の性、権力を巡る貴族間の抗争等
過去と現代を絡めた伏線が丁寧に編まれていて

攻様が寿命を失ってまで求めた愛しの伴侶を戻すまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)v

0

竜の血を引く王族

兼守先生おっかけで購入。事件はあれど、穏やかに想いを通わせていく様子が良かったので萌にしました。読み返すと良いなあと思うんですけど、いつまでも覚えているわっていう感じが無かったんですよね。転生ものがお好きな方でしたら間違いないと思いますが。本編290P弱+あとがき。

幼いころからなぜか王宮に行きたくて必死に勉強、無事に王宮事務官となったヒナタ。ある日王太子から名前を尋ねられるわ、出会ったら荷物を持たれて一緒に歩く羽目になるわ、「怪しい」と言われて手元に預けられることになるわと大変で・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ヨハンネス(公爵家嫡男、攻めと親しい)、フランツ(侯爵家嫡男)、ユリアン(攻めが昔愛した人、故人)ぐらい?

++攻め受けについて

攻めは竜の血を引く王家で王太子。25年前に、伴侶とする直前にユリアンを失っている方。竜になったりはしませんが長命らしいです。圧倒的な力を持っているという感じで、受けは最初は直答してよいものかと悩んでいる様子でした。雲上人ですかね。

受けは印象は頭のよい、おとなしい小動物という印象。下級貴族の次男坊だけど、どうしても王宮に行きたいという欲求に従って、一生懸命頑張って勉強して王宮事務官になってます。事務、書類仕事やったら丁寧にしてくれて良い感じ。

そんな二人に、ユリアンがちょっと絡んできて、お互いに少しずつ思いを通わせてというお話でした。セツなさちょっぴりありに、小動物可愛いという感じがあった一冊でした。攻めが受けをちょこんと膝に乗せるなんて感じがお好きな方は良いかも。

0

甘々溺愛ストーリー

王宮事務官の下っ端ヒナタと竜族の王子アレクシスが主役のファンタジー転生BL。
王宮でたまたま出会ったふたりが一緒に過ごすうちに愛を深めていくラブストーリーで、猛愛とタイトルにも入っている通り、アレクシスが徹頭徹尾ヒナタを溺愛する甘々なお話です。

痛く苦しい場面はなく、心が痛むようなすれ違いもないので、すいすい読み進めることができます。
また、行為の描写もふたりの想いがしっかりと通った後になるので、全編通してとにかく甘い溺愛を楽しむことができます。
甘々なお話がお好きな方や、溺愛のお話に癒されたい方にはばっちり刺さるのではないかと思います。

ただ、転生ものということで、思い出せない記憶を巡る諍いや、前世の自分に対する嫉妬など、切ない盛り上がりを期待して読み始めてしまった分、そういった意味では自分向けではないお話でした(そういう要素がないわけではないのですが、あくまであっさりとしたものだったので…)。
主人公のヒナタがかわいい系の性格をしていることは早い段階で分かったのですが、はわわと実際に口に出したり、上司に頭を撫でられて喜んだり、風呂でお辞儀をしすぎて顔面を湯に浸してしまったりと、十八歳男性にしてはあまりにも幼すぎやしないかと感じる部分が多く、いまいち好きになりきれなかったのも一因かもしれません。

かわいい受けや溺愛する年上攻めがお好きな方、ノンストレスな甘々ラブがお好きな方におすすめです!

3

竜の血を引く王子の執着・猛愛/盲愛とミステリー要素にドキドキ

いや〜〜、良かった…!とっても面白かったです。自分のツボ・ヘキに刺さるお話でスルスルと一気読み。

前世持ち下っ端役人の受け君と、心の傷を抱え、無気力に生きている王子攻めとのラブストーリー。
王子攻めの執着愛が楽しめるとともに、攻めのトラウマとなっている事件解決のミステリーも絡んできてワクワク感満載、お腹いっぱい楽しめました◎

以下、簡単なあらすじを。↓

主人公は下っ端王宮事務官のヒナタ(受)。彼は以前から時折、誰かを必死に追い求める夢を見てはうなされています。
そんなある日の夜、アレクシスが強固な結界を張り誰も入れないようにしている庭に、偶然迷い込んでしまったヒナタ。そんなヒナタを「あやしい」と言い、自分のそばにいるようにと命じたアレクシスによって、彼の下で働くように。

共に過ごすうち、少しずつアレクシスに惹かれていくヒナタですが、アレクシスには悲しい恋と忘れられない伴侶の記憶があるようでー

と続きます。

序盤の、ヒナタが自分の下で働くよう命じるアレクシスのセリフ回しからして面白かった〜!(*´艸`)

「色々身辺調査をしたけれど、あやしいところがない。これだけあやしいところがないおまえはあやしい」→「仕方がないので俺の監視下に入れ!」って。
もうめっちゃめちゃヒナタのこと気になって仕方ないんだね、素直じゃないね…とこんなところからキュン。

その後もヒナタに会えなくて拗ねたり、命令口調で偉そうに朝から晩まで一緒にいようとするアレクシス。もーーーーー!可愛いなーーーー!!笑

ちょいちょいアレクシスをたしなめる側近・ヨハンネスとの掛け合いも楽しく、度々ニヤニヤしちゃいました( ̄∀ ̄)

で、そんなコミカルな部分とは対照的に、胸をグッと刺す切ない場面も。
”アレクシスにお似合いの相手・彼に愛されるべき人”は現世の自分ではないのでないか…と思い悩むヒナタ( ; ; )

”びっくり箱”のように何をしでかすか分からない健気なヒナタに惹かれていくアレクシスの気持ち・過程が分かっているからこそ、「ヒナタ!自信持って!!」と全力で応援しながら読んでいました。

ヒナタの体に現れる”伴侶の徴(しるし)”や、ひざまずいて愛を告げプロポーズするアレクシスなど、個人的萌えポイントもぎゅぎゅっ!と詰まっていたこちらの作品。

どこまでも深く愛を捧げる攻めに、思う存分酔いしれました✨
溺愛執着攻め、最高!(。-∀-)

3

過去と現在の対峙が見事に交錯する恋模様

アレクシス×ヒナタ


中世風のファンタジー世界、
竜族の血を引く王族が統治するこの王国で、
地道に働く下級の事務官・ヒナタ。
彼は誰かを必死に探す夢に囚われていて、
その夢が過去世における愛をどう結びつけるのか、
予想しながらも引き込まれる。


舞踏会で、黒い長髪と漆黒の瞳を持つ王子・アレクシスに声をかけられて、
その瞬間から戸惑いを隠せないヒナタが、
立ち入り禁止の謎の庭に足を踏み入れたことがきっかけで、
アレクシスの気まぐれで彼の下で働くことに。

アレクシスの理不屈な態度に、
ヒナタの健気な対応が見どころ一つだと思う。
それでもアレクシスの溺愛やクーデレっぷりが垣間見える。

アレクシスの型破りな行動に振り回されるヒナタが、
アレクシスとの交流や上流の世界での体験を通じて生み出す、
囚われた夢と現実の感情の揺れ、
アレクシスの過去の恋人に対する嫉妬や、
次第に自覚していく恋心に抱く葛藤も、愛おしい。

読み進めると、ヒナタの夢がただの夢じゃなくて、
過去の記憶が断片的に蘇る辛さや失った恋の痛みが切ない。
明らかになるヒナタの正体が、予想できても少し心が震えた。

アレクシスが最初からヒナタに執着しているのが愛の力強さでしょう。
長寿を生きる中で、
愛を取り戻そうとする姿に胸が熱くなる。

アレクシスに導かれる甘くて健気なエッチが萌えるもの。

途中はちょっと複雑で読みにくかった。
王族や貴族、竜・・・、頭が追いつかない部分もあったかも(個人的にだけ)。
もう少しシンプルだったらもっとスムーズに読めたかな。

ヒナタの心理描写が繊細で、
アレクシスとの関係が深まる中、
彼への感情の向き合い方が魅力的で、
過去と現在の対峙が見事に絡み合っている
素晴らしい恋愛ファンタジーでした。

2

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