「僕はもう嫌いだけど」好きな人に嫌われた世界へ再び転移して――?

嫌われ者の転移者は、出戻った異世界で溺愛される

kirawaremonono tenisha ha demodotta isekai de dekiai sareru

嫌われ者の転移者は、出戻った異世界で溺愛される
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

96

レビュー数
2
得点
18
評価数
9
平均
2.6 / 5
神率
11.1%
著者
てんつぶ 

作家さんの新作発表
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イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
発売日
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

一度目の異世界は十三歳の時。全身黒づくめで厨二全開の俺は、嫌われ者の異邦人だった。護衛の美形騎士グリズに淡い想いを寄せるものの、素直になれない俺はワガママ放題で最後には「僕は嫌いだけど」と言われてしまう! 失意のまま何者かに殺されて日本に戻った俺は、胸に重い後悔を抱えたまま十五年後、サラリーマンとして生きていた――。
しかし、何の運命か再び異世界へ舞い戻ることに。今度こそ、“トワ”として目立たず平凡に暮らしたいと願うのだが、初日から第二騎士団副団長となったグリズと再会してしまう! 正体がバレないよう恐る恐る接するトワだったが、なぜかグリズは急に距離を詰めてきて……。不意打ちのキスに甘い囁き、この溺愛モードは一体? 美形騎士(32)×平凡転移者(28/黒歴史持ち)の出戻り溺愛ラブ!

表題作嫌われ者の転移者は、出戻った異世界で溺愛される

グリズ・ノワレ、32歳(騎士団の副団長)、28歳(トワイライトの護衛騎士)
橘十和(トワ)、28歳、2度目異世界トリップしたリーマン、13歳(トワイライト)

その他の収録作品

  • 番外編:グリズ・ノワレと漆黒ぼうや/名門エイノルドフット家
  • 後書き

レビュー投稿数2

2度目ましての異世界で失恋相手に再会しました

今回は受様の護衛騎士だった騎士団の副団長と
2度の界渡りをするに日本人のお話です。

中学生で異世界を行き来した受様が
15年後に再び訪れた異世界で攻様の隣に居場所を得るまでと
脇キャラ視点による番外編2話を収録。

受様は13才の時に別の世界にトリップしてします。

その世界では
迷い込む異世界人がたまに現れ
彼らは紙からの優れた能力・ギフトが与えられていた為
異邦人として丁重な扱いを受けていました。

受様も王宮に招かれて護衛騎士が付けられますが
思春期真っただ中で厨二病真っ盛りだった受様は
自分の設定の中だけで生きていて態度が悪い
陰キャラでした。

そのため受様の護衛騎士は次々と入れ替わり
最後に付いた騎士が美麗ながらも飄々とした性格の
攻様でした。

攻様に対しても受様は我儘放題でしたが
攻様は今までの騎士達よりも親身で対等な扱いをしてくれ
受様は徐々に攻様に惹かれていきます。

しかしながら受様は態度を改めることができず
攻様が受様よりも他者を優先させた事を起こった夜
攻様に「嫌いだ」と拒絶される事となります。

そればかりか攻様の拒絶による失恋で落ち込んでいた受様は
その夜、王宮の中庭で何者かに殺される事となり
現代日本に戻ってくることになったのです。

それから15年、今では受様は社会人となります。

しかも現代日本に戻った受様の手には
かの世界で渇望したのに得られなかったギフトの証である
聖紋が現れていて受様に過去を忘れさせてくれません。

特に母が亡くなった1ケ月前から
異世界での日々をよく夢に見るようになていたのですが
ある朝、出勤しようとした受様は
まちもやかの世界に迷い込んでしまうのです。

2度目の界渡りとなった受様は
偶然知り合った薬屋の女店主になんとか雇ってもらいますが
この世界ではアレから4年しか経っていなかったのです!!

しかも女店主は王城にも薬を治めていて
騎士団の副団長になった攻様に再会する事になり・・・

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆、改稿しての書籍化で2度の界渡りを果す受様の
異世界トリップファンタジーになります♪

受様は28になっての再会ですが
4年しか経っていない攻様には受様がわかりません。

なるべく近づかないで過ごそうとするのですが
攻様になぜか受様を気に入ったようで
何かとちょっかいをかけられる受様はハラハラです。

なぜ受様が15年前に殺されたのかが
物語の鍵なのかなと読み進めましたが

受様自身というよりも
受様に関わっていく人物達の過去こそが
物語の軸部分に繋がっていたようで

最後の魔女だという受様を拾った薬屋の女店主
女店主に求愛している常連客
第二騎士団の副団長となった攻様
攻様に近づくなと警告する赤毛の騎士

受様の恋が実るまでドキドキ&ワクワク
楽しく読ませて頂きました。

先に出たコミツクス版1巻は
キャラの関係性が見えなくて読み難かったのですが
小説版は伏線や読ませ処が見えていてスッキリしました。

0

恋の未練が刺さる

グリズ× トワ

この原作小説を読まないと、
コミカライズだけでは全然伝わってこなかったストーリー。
特にトワが13歳の時に異世界でグリズとの出来事。


母子家庭で少し不憫なトワ。
13歳の異世界トリップしたときに、
当時のトワは、彼の護衛騎士のグリズに想いを寄せていたが、
素直ではない悪気の少年だった。
異世界トリップした者は異邦人で、
特別な能力のない異邦人のトワがグリズに嫌われて、
そのまま死んでしまい、元の世界に戻った。
15年後の今、28歳になった普通のサラリーマンのトワが、
もう一度異世界にトリップしてしまい、
異世界ではたったの4年しか経っていなかった。
騎士副団長になった32歳のグリズと再会してしまう。という展開。

個人的には、
ずっとグリズの影を追い続けるという
トワの諦めたはずの、15年間の未練の恋心が一番刺さるところと思う。
暗い記憶がよみがえって恋の辛酸さ、
悶々として大好きなグリズを思い出す姿が鮮やかで、胸がぎゅっと痛くなる!
そして、
グリズに会いたくても、
以前態度が悪かった自分だから、会いたくないという恋の矛盾で、
実際に再会してから、
気持ち抑えながら、
嫌われた死んだはずの自分の正体がバレないように気をつけながら、
当て馬の迫りでグリズと距離を置こうとしたりしながら、
勢いづくのように迫ってくるグリズに照れ照れしつつも、
どうしようもない境界線で揺らされる様子が可愛らい。

トワに負けないように完全に凌駕する
グリズの大きな愛情と、
その4年間トワへの想いが読み進むと明らかになる。
最後の番外編と合わせてまあまあ愛しい。

28歳のトワが異世界で、
魔女のミーニャの世話を受けながら、彼女の魔法薬屋で働いている。
そのミーニャとの交流や、
グリズのミーニャとの親密関係へ嫉妬も見逃せない。

「嫌われている」のは誤解ということが最初の予想通りで、
2人のあまあまラブラブな安心展開も予想通りだが、
グリズのミーニャとの関係にはちょっとびっくりした。

28歳の童貞、トワのウブな感度も可愛い!
キスを味わえる甘い痺れがキュンと共感できる!
エッチでグリズの器用さと共にが萌えさせてくれる!

異世界ファンタジー感満載で、
登場人物も少なめで、複雑な内容もほぼないから読みやすい。
トワ苦しい恋の未練や、
2人の焦がれる両片想いが少し切なくもドキドキで、
幸せな結末にほっこりしました。



・コミコミ特典SSペーパー
『一緒に暮らし始めた二人』:
トワがグリズと一緒に暮らし始めて数ヶ月が経った、
ミーニャとの3人での幸せな昼下がりのお話。

2

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