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hanagasumi no shukuka
昨年10周年を迎えた宮本れん先生の作品の中でも大好きな「祝」シリーズの最新作と知り迷わず購入しました。しかも隣国が「祝命のエトランゼ」のゲルヘムで、永世中立国のサン・シッドが舞台でした。
不思議な力を持つ少数民族である花の民のルスランの元に、深い孤独を抱えたナフルーズ王の花嫁になって欲しいと話が来たことからこのお話が始まっていました。
このルスランが純粋で情が深くて周りの人々を笑顔にする力を持ってるんですよ。なので頑なだったナフルーズもやがて…といった感じでした。
初めはどうしてナフルーズが心を閉ざしているのか分からなかったんですが、城の人々の様子や周りの人の言動から何となくですが想像出来るんです。
ですがその秘密を知ってしまった時にはルスランはきっと辛くなるだろうと予測出来てしまうんです。
案の定ルスランの利他的な性格とナフルーズに対する愛から「花の民」としての窮地に陥ってしまうんです。
健気受けが大好きな方なら堪らないと思いました。ですがあまりにもすれ違う2人に読んでてハッキリと言えば解決なのにと情緒の欠落した自分がいるのも確かで、自己犠牲の塊のルスランに少しイラっとしてしまいました。
最後のナフルーズの頑張りには胸熱でしたが、もう少し早く動いてくればと思ってしまったので萌2にしました。あとあの悪者の叔父が小物すぎてあっけなかったです。
美麗な表紙と、あらすじの中の「恋心、好意などの気持ちが高まると、周囲に花びらを降らせるという不思議な力を持つ少数民族〈花の民〉」という設定に惹かれて購入した、こちら。
シリーズものとは知らず読んでしまったのですが(シリーズ5作目とのこと)、シリーズ未読でも問題ありませんでした。
でも恐らく既刊に出てきたカプなのかな?というカプが登場していたので、既刊を読んでいらっしゃる方ならより楽しめるかもしれません。
表紙イラストを見ても分かるように、桃色の長髪受け様・ルスランが美しい〜!
見た目だけじゃなく、その心の中まで美しかった。
想いを寄せた相手・ナフルーズが過去に囚われており、自分はナフルーズが愛した人の身代わりとして召し上げられたのだ、と知っても、決してそのことに腹を立てたり城の者をなじったりはしないんですね。
それどころか、”自分が分不相応な恋をしたのが悪い”と自らを責めている様子に胸が痛みました。ここがね…なんとなく100%共感はしきれなかったというか、もっと、腹を立てていいのに…!ともどかしく思ったところ。汚れた心の大人でごめんよ。。
そして、この受け様なんとまだ15歳なんですよね。攻めとの歳の差、10歳。
うーん、15歳かあ…未成年かあ………15歳で、攻め様の愛した異母弟の愛娘を養子にしたのかあ…とか、年齢についてはちょっと引っかかってしまったかな;
個人的には、20代の設定の方が無理なく入り込めたと思います。
また、攻めが、かつて愛したの人の「身代わり」としてではなく一人の相手としてルスランを見るようになる過程も少し説得力に欠けたかなあと。
ただ、愛を自覚してからの溺愛・一途っぷりは見事だった!
枯れてしまい、両親のもとへ一時的に帰したルスランのもとを諦めず訪問し、ルスランの両親になじられながらも必死に愛と決意を伝える姿に、心打たれました。
あらすじを読んで期待していた「気持ちが高まると花を降らせる」描写にもとてもときめき、うっとりしました。
上記諸々を踏まえた上で、「萌」評価で。
今回はサン・シッド国王と花嫁となる花の民お話です。
閉ざされた世界で育った受様が
攻様の花嫁として外の世界を知り幸せになるまでと
甘いその後を描いた番外編を収録。
受様は好意を可視化できる花の民と呼ばれる少数民族です。
恋心を自覚したり、好きな気持ちが高まると
本人の周囲に花弁を降らせる特殊能力の他にも
同性間でも子をなす事ができると第三次性徴を持ちます。
花の民と結婚すると奇跡が起こすと噂されて
富や名声に目が眩んだ輩に狙われた事件が起こったため
100年前に人目を避けるように谷に底に村を作り
身を潜めて暮らしてきました。
時折訪れるキャラバン隊以外とは没交渉でしたが
ある日、現王の近衛隊長だと言う人物が
谷を訪れた事で受様の未来は変わる事になります。
近衛隊長は王の花嫁として
花の民を迎えたいとやってきたのです。
この王こそが今回の攻様です♪
賢王と讃えられるも心に傷を抱えて
未だに伴侶のいない攻様に前向きな力を与え
国を救って欲しいと言われた受様ですが
力になりたいとは思っても田舎でのんびり暮らす自分に
国家という重責を背負う人の心を解きほぐせるのかと
戸惑ってしまいます。
それでも切々と訴える近衛隊長に心を動かされ
攻様の沫城に向かうことになります。
果たして受様を待ち受ける未来とは!?
既刊「銀の祝福が降る夜に」から始まる祝シリーズの
最新刊は「祝福のエトランゼ」の隣国サン・シットが舞台で
国王である攻様の花嫁として乞われた受様の恋物語です。
祝シリーズは
近隣国が次々と舞台となっていくスピンオフシリーズなので
続編である「銀の祝福が宿る夜に」以外は
単巻読みでも問題ないお仕立てですが
既刊キャラ登場が定番化していて
既読者にはより楽しい要素となっています。
谷の村から出たことのない受様には
何もかもが初めてですが、持ち前の素直さとまっすぐさで
周りの人々と打ち解け、魅了していきます。
しかしながら攻様だけはかなり頑ななのですが
それには攻様の過去の恋愛が絡んでいて
受様が望まれた本当の理由が判明しても
受様は誰も責めたりしないのですよ。
健気すぎるぞ ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
虎視眈々と王位簒奪を狙う攻様の叔父の手が伸びたり
恋を成就できない受様が枯れかかったりと
ハラハラ&ドキドキ!!
受様が攻様の伴侶となるまで楽しく読ませて頂きました。
ただ受様の想いは丁寧に描かれているのに
攻様の気持ちの変遷はやや強引に感じました。
受視点だからか仕方ないのかな!?