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roujin ha shinjuu no chi ni madou
真宮藍璃先生ビギナーです。拝読するのは「極上アルファは運命を諦めない」に続き2作目。
狼獣人が大好きなので&表紙の子狼君の可愛さに惹かれて購入し、読んでみました。
文章がとても読みやすい〜
以下内容に触れていますのでご注意ください。↓↓
主人公は魔獣に襲われ獣人化してしまった陸斗(受)。両親を事故で亡くし、高校を中退して働き始め、祖母と妹を支える苦労人です。
襲われたところを救ってくれたのは魔獣退治をする「月夜守」一族の末裔で長の正親。
陸斗は住み込みで正親のもとで働き、「月夜守」の魔獣退治の活動の後方支援をするようになるのですがー
と続くお話です。
陸斗の獣化が進んでしまうのを防ぐため、正親の指の血を舐めるシーンがあるのですが、ぴちゃぴちゃとなんともエロティック。舐めると快感を得るようになっちゃうのも。
完全にノンケで、「番になる」という提案を聞いても最初は拒否反応しか示していなかった陸斗ですが、正親の人となりに触れて少しずつ惹かれていき、番になりたいと思うようになっていく変化にふふふ、となりました。「抱いて欲しい」って思うようになるのはちょっと唐突だったような気もするけど、、
クライマックス、喰った人間に擬態できる魔獣のリーダー・リクとの戦闘は正直ちょっと物足りなかった〜…正親の力が圧倒的すぎて。もうちょっと力が均衡してるのかなと思ったのですが、それほどでもなく。
番を取り合い、それこそ血みどろの戦闘をして欲しかったー…!というのは個人の願望です。。
男だから番になっても子供ができない、ということを気にしていた陸斗だけど、最後に表紙の子狼くんも登場して新しい家族に。
番と子どものような存在を得て、新婚生活が始まっていくのね…むふふふ、と笑顔になれる素敵なお話でした・:*+.
今回は狼神獣の子孫である一族の長と
魔獣と遭遇で狼獣人となる青年のお話です。
狼獣人となった受様が
攻様の生き方に寄り添う番となるまで。
受様は両親の不慮の事故死で高校を中退して働きますが
トラブルに巻き込まれる事となり、
夜逃げ同然で祖母と妹を連れて故郷を離れて
職を転々としながら2人に仕送りを続けています。
3カ月前から北陸の物流会社の物流倉庫で働きだし
仕事終わりの同僚に誘われて山向こうの
ディスカウントストアに一緒に行くことになります。
暗い山道ながらもマップに沿って走っていたはずが
いつの間にか車が道を外れていて
岩にぶつかって止まってしまいます。
幸い運転者も難を逃れきすが
外に出ようとした同僚達は黒い影に襲われ
受様も強い衝撃とともに車から投げ出されます。
受様は経験した事もない痛みに
息をするのも目を開けているのも辛くなり
死を覚悟しますが
長い刀のようなものをもった男性2人によって
黒い影達は次々と一刀両断にされていきます。
そのうちの1人が今回の攻様になります♪
受様は人外の存在に生まれ変わりかけていて
攻様は受様に「人ならぬ身となっても生きたいか?」と
問いかけます。
受様は家族を残して逝けないと生きる未来を選びますが・・・
魔獣との遭遇で獣人となった受様と
魔獣退治を生業とする一族の長である攻様との
もふもふファンタジーになります♪
攻様は大昔から魔獣退治を務めてきた大狼家の長で
表向きは環境保護団体として魔獣狩りを行っています。
死に瀕した人間と魔獣の血が大量に混ざり合うと
稀に両方の血を継いだ獣人に生まれ変わると言い
受様は獣耳と尻尾を持つ獣人となったのです。
ケモミミや尻尾は訓練次第で隠せるようになり
今までのように人の中でも暮らせると言われますが
獣人の能力を活かして働く事をすすめられます。
しかしながら先代の長である攻様の祖父からは
獣人の能力を使って魔獣と対する組織に属するなら
長と番って眷属長の眷属になる必要がある
と言われるのです。
攻様は別の方法受様の獣性を抑えようとしますが
魔獣達のリーダー的な存在に受様が狙われた事で
受様の獣性が暴走しかかって身体を繋げる事となります。
受様の抱いていた今までの価値観が変わっていき
攻様の中でも受様の存在が変わっていく事で
彼らの選択肢も徐々に変わっていき
受様が番として攻様と共に生きる道を選ぶまで
楽しく読ませて頂きました。
今までの常識に縛られずに
変わってしまった今を受け入れる事で
徐々に関係性が変化していく様子も無理がなく
攻様達を苦しめた敵だった存在にも
明るい未来が見える幕引きで読了感も良かったです。