FLESH&BLOOD(11)

flesh&blood

FLESH&BLOOD(11)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
117
評価数
27
平均
4.4 / 5
神率
59.3%
著者
松岡なつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
FLESH&BLOOD
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784199004599

あらすじ

毒殺されかけた海斗の療養のため、一時パストラーナの城へ──。片時も傍を離れないビセンテと一緒に、スペイン宮廷を後にした海斗。ところがその城で、ジプシーに変装して、旅の一座に潜り込んだジェフリーとナイジェルの姿を発見!! 二重間諜のラウルの手引きで、ついに感動の再会を果たすが…!? 陸に上がった海賊達の、反撃の火蓋が切って落とされる──息もつかせぬ奪還編!!
出版社より

表題作FLESH&BLOOD(11)

海賊船の船長
タイムスリップした高校生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

一難去って、また…!の展開に、涙禁じ得ず。

まずは、叫びたい。この想い…

ビセンテーーーーー!!やっとやっとやっと、自覚したのねーーーーーー!!!!
「こんな形でしか愛せない私を、許せ」
→このシーン、胸がときめいてときめいて仕方なかった…!

弟への愛でもなく、友愛でもなく。
紛れもなくそれは、恋心だよね。。(知ってた)

切ない執着に胸打たれます。。
敗れるものの美学?
…なんか違うかもしれないんですが、敗者を応援したくなってしまう不思議(だからナイジェルも大好き)。

そして、奪還された海斗の、更なる?奪還編。
やっとやっとやっと、7巻最後でビセンテに連れ去られてからの、久しぶりの再会!

なのに。

それを喜ぶ暇もなく、松岡先生、いや神様は、こうも試練を与えるの?
と、あああ!と頭を掻きむしりたくなりました。

そう、思い返してみれば、やたらと咳き込むシーンが出てきてたような。

この時代の結核なんて、死の病でしかないですよね泣

1巻ごとに最低1回、時には2回以上も殺されかけてる海斗。
今回も凛々しい太公夫人に最後の最後で…

いや、主人公だからそんな簡単に死んだりしない、って頭では分かってるんですが、
毎回毎回もうだめかも…!!!!と震える思いで手に汗握ってしまう展開、
松岡先生の筆力の凄さに感服です。。

ナイジェルとジェフリーのわかい、取り戻された友情(以上の絆を感じる)だけが、
今回唯一ほっとできるポイントだったかな…

海斗、負けないで。
きっとなんとか…なんとかなるはず( ; ; )

イギリスとスペイン、双方の面々の矜持や抱える思い、背景が鮮明に見えてきて、
どちらも応援したい、負けて欲しくない…と思ってしまうのが辛いところです。

そのぐらい、歴史や運命の荒波に揉まれながらも
必死に足掻く各キャラ達が魅力的で!

ジェフリーに心はありながら、揺れ動く海斗の気持ち、
分かるよー…!

エリザベス女王も魅力的だったけれど、
フェリペ2世もまた芯の強さを感じさせる、良きキャラでした。
隻眼の幽閉された大公夫人も、これぞスペイン女性!という感じの炎感のあるキャラで憎めない。
0か100か、愛か憎しみかー

なんて極端な考え方なんだ!と思うけれど、
強烈なインパクトを残すキャラでした。

これからの海斗が心配で仕方ないけれど、、
続く12巻、心して読みます…!

0

うーむ、伏線はバッチリですね

F&B、11巻です。

相変わらずスペイン編です。
審問を無事しのぎ、毒殺もしのぎ、ビセンテやレオ、スペイン王の助けで死線をくぐりぬけきた海斗。
その海斗を救出するために、スペインに身を隠すジェフリーたち。
イングランド組は修道士等に扮しているのですが、ナイジェルは眼帯の見習い修道士…なの?
想像するとちょっと吹き出しちゃいますね。
それとも何か別のものをしているのかな?
わたし、読み損ねてしまったかしら。

作中、スペインでの海斗がやたら咳をしていて、先のあらすじをチラッと見てしまったわたしは成る程!でした。
うーん、前巻同様伏線しっかり引かれてるんですね。
そして今回出てきた作家のセルバンテスですが、何巻か忘れましたが出てきていたはず…
ビセンテが熱心に彼の身元を保証していて思い出しました。
それまですっかり忘れていました(苦笑
あんな有名人だったとは!
しかし、あまり前のことを出されても一気読みしてなかったらわからないですよね(苦笑

弱った体の静養のために海斗が訪れたお屋敷で幽閉されている大公夫人は、自分らしく生きることに貪欲で、そして潔い。
ビセンテや王にとっては敵ともいえる夫人ですが、自分の内面に目を背けることを良しとしないのが意外に好きでした。

シリーズ通してですが、視点がスペイン側もイングランド側も書かれるので、両方の事情やら気持ちやらがえがかれています。
そのため、わかりにくい時代背景や人間関係のわりに読みやすいのかもしれません。
わたしのように、この巻数だし歴史サッパリだしって方はとりあえず二巻くらいまで読んでみてはいかがでしょうか。
一巻だけだと、もしかしたら面白味が伝わりにくいかなあとも思いますし。
本当は七巻まで読むと萌えが爆発するんですが(笑

1

色々と辛い展開でした

「無機質な数字で認識されるだけだった人々は今や名を持ち、表情豊かな顔を持っている」
海斗はビセンテ達を知ることによって、スペイン側の苦難に思い至るようになります。
未来の歴史書で見た「スペイン人の死者約2万人」という数字の中に、
スペインで出会った人々が含まれている。
今までただの数字だったものが、ずっしりと海斗に重くのしかかって来るのです。

戦争には絶対的な正義と悪は存在しません。
イングランドとスペイン。どちらにも正義と主張があり、
勧善懲悪でないところが戦争の悲劇です。
私もスペイン編に入ってから、
海斗と同じように手放しでイングランドの勝利を願えなくなってきました。
スペイン側もいい味を出しているキャラ達が多すぎて。

ビセンテに情がわけばわくほど、彼を死なせたくないと強く思う海斗。
そして未来を知る海斗は、スペインの苦難を救う情報を持っている訳です。
しかしそれを知らせると歴史が変わる。
そしてイングランドやジェフリーに対する裏切り行為です。

義理と人情に板ばさみで苦悩し、
自分の言葉はイングランドに災厄を呼ぶと嘆く海斗の姿は、
本当に痛々しくて。辛かったです。

そして今回で海斗を巡ってのジェフリーとナイジェルの関係は
一応決着がついた感じで、ホッとしました。
今後は二人で、全力で海斗を争って下さい(笑)
そしてジェフリーの「淡く切ない初恋の君」というモノローグに、
ホロッとしてしまいました。
今までのジェフリーの言動から、恐らく初恋はナイジェルだろう!と思ってはいましたが。
ジェフリーとナイジェルの親友関係には、激しく萌えてしまいます。

5

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