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ずっと一緒にいたいと思ってた。でも欲しがっちゃいけないと思った。
丸ごと1冊表題作です。出版社社長×作家の再会ものです。北園の目線で進んでいきます。
北園貴文(受け)は小説家。新しい出版社から来たのは、松平紅也(攻め)で、5年前に別れた元恋人であった。その後、北園は友人の小説家を通じて、松平の兄・厚也と知り合う。厚也から聞かされた松平の話とは…。
ポイントは、いつ、どんな風に、誤解が解消されるか、です。結構序盤でオチは分かってしまいます。北園も松平も伝聞で動かされたので、伝えた者が犯人ということだと。
ただ、作者様もあとがきで書かれていましたが「過程を楽しむ」ものだと思います。二人のすれ違いがなかなか解消されない状態を、私は「ほほう、こうきたか」と感心しながら読んでました(笑)
過去の回想が途中で挟まれているので登場が多く感じますが、北園が松平に再会してから解決までに会ったのは3回。初対面、襲われる、解決&刺される、です。その襲われる場面でのセリフとか、そらすのが上手だなぁと思いました。
ミステリ要素はあるようでないので、期待はできません。私はそれなりに楽しめましたが、確信に近づきながら合わない歯車にイラついてしまう人には向いていないと思います。私は面白かったです。本好きな北園にとても共感できました。松平との過去のやりとりも可愛らしかったです。
余談ですが。
作者様はあとがきで、松平兄に切ない恋をさせたいと書かれていましたが、私は松平の秘書・里中にこそ切ない恋をさせて欲しいです。里中は妹のこともありますし、想い人が松平兄と関係のある人物だったとしたら、なおドラマチックな展開になりそうだと思いました。恋をしてイケメンになることを願っています!
誤解やすれ違いから別れた二人が、出版社と作家として再会してという話なんですが、もう傷つきたくないという思いからか、とにかく受けの北園が話を聞かない。
状況証拠のように周囲の話を聞いて、また悩んで……。
話をしようとしてもいい所で邪魔が入るし、北園は逃げるしで、逃げるにも程があるなと思いました。
きちんと落ち着いて話し合いさえすれば、すぐに解決する話なのでは?と、こんなに思った話はなかったです。