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doukei no daisho
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
攻・春日組組員 堤(35)
受・組長相談役 篠原冬真(26)
冬真は大学生の時に母親を交通事故で亡くしています。
母子家庭で苦労していたため蓄えも無く、途方に暮れていた所に春日組長が現れ援助の申し出をします。
水商売の母子家庭と世間に冷たくされていた冬真にとって、ヤクザであろうと自分に優しく誠実に接してくれる春日に感謝し、大学卒業後に学んだ法律知識を活かして春日組の相談役としてヤクザの道に入りました。
恩のある春日が入院し、後継者問題で内部抗争が起きそうな気配が。
病室で「堤がいれば…」とこぼした春日の気持ちを想い、冬真は6年前に組を飛び出して行方不明の男・堤を探します。
探し出した堤に組に戻って欲しいと願うと、交換条件として「やらせろ」と。
側近の近松に止められますが、近松の不在の時に堤のもとに向かい、条件を飲みます。
以来、呼び出されれば応じ続ける冬真ですが、一向に組に戻ることを承諾しない堤。
金を用意して渡そうとしても、レイプされたと訴えると脅しても、逆に堤は冬真の弱みを突いてくる。
堤を知る組員達に話を聞いて回ると、堤を悪く言う人はいませんでした。
冬真が堤にレイプされ酷い傷を負ったことを知っている近松でさえ、過去の堤を悪くは言わない。
内部抗争が表面化し、組長相談役の冬真を取り込もうとする派と落としいれようとする派がじわりじわりと行動に移ります。
そんな中、偶然会った母の仕事仲間(ホステス)から、冬真の実の父親が春日であることを知らされます。
春日と親子であることを盗み聞きした板倉が、冬真をさらいます。
今更親子の名乗りを上げて組を継がれては困る、と冬真を殺そうとしますが、そこに影ながら冬真を見張っていた堤と近松が救助に。
堤は春日と冬真が親子であることを知っていました。
母親の死は事故ではなく、春日を狙った抗争の巻き添えになったものでした。
母親と春日のデートにボディガードとしてついていた堤は、冬真の母親に惚れていたんですね。
6年前に冬真の母親を救えなかったことを後悔し、組から飛び出していたんです。それを知っていたので組長も探さず自由にさせていた。
自分に「やらせろ」と命じたのは、母親を想っての事だったのかとショックを受ける冬真。
何故胸が痛いのだろう?
ソレハ、惚レテルカラデスヨ~。
堤も面影じゃなくて、冬真自身に溺れています。
お互いに「取り引き」なんて言いながら呼び出したのも、呼び出されたのも、惚れてしまってるからです。
堤は随分前に自覚してて、影ながら冬真をガードしてたようですが。
冬真は自分の感情を「憧れ」だと思い込んでて…。
インテリでメンタル奥手。
そのわりに無意識の誘い受な冬真です。
いおか先生のヤクザ☓ヤクザ。とにかくヤクザ物好きなのでw
男が本当に男くさい世界なところに憧れてます。
若き組長相談役の冬真が、組長が病に倒れてから組内の不穏な動きに巻き込まれていきます。
かつて組長に仕えていたある組員が消えてから6年。
病床の組長はその彼がいたらと口にします。
冬真は何としても組長の為にとその組員堤を探しだします。
が、堤は組に戻るつもりはなく、条件を飲むならと“冬真の躰”を要求。
一番最初はとてもひどく抱かれます。
何回も会ううちにお互いに惹かれていく?のですが…
堤にとっては冬真の母親に惚れていたことから、冬真は他の組員から昔の堤の様子を聞いて憧れの気持ちを持つのですが、最終的にそんなに盛り上がれるかなぁ?と少々インパクトにかけました。
物語は、組内の争いに巻き込まれた冬真のピンチを堤が救い、冬真の生い立ちと堤との関係が明かされ、組長の手術は成功し堤が組に戻ってそしてハッピーエンド。
まぁさらっと軽く読めて楽しめたって感じでした。
(実際に外出した往復のバスの中でほぼ読了^^; まわりに人もいなくてすいすい読めました。)
冬真の側近の近松が当て馬なのかなぁと思ってたらぜんぜん普通に護衛だったのが残念。
ヤクザらしい好きなキャラだったのになぁ。