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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
電子書籍版を購入。
電子版には作品情報にある「キャラクター相関図」は収録されていませんでした。
残念。
さて、感想ですが、面白い。けど、オシイ。
なんだろう。
前作の時も感じたのだけど、好みの設定で面白いのに、最後の最後で消化不良。
例えるなら、最後の数ページがなくて、いきなり結末になったような感じ。
クライマックスでCMが入って、続きを待ってたらいきなりエンドロールが流れはじめたって感じ。
違うでしょ?
その結末にたどり着くには、もう少し何か必要でしょ?
そこに至るまでの葛藤とか、心情の吐露とか、出来事とか、何かないの??
オシイ。
惜しすぎる。
いきなりラブラブになっても、読者は納得できません。
簡単に水には流せないっつーの。
もっと、攻め様の謝罪とか葛藤とか、誠意をみせてもらわないと、気持ちもおさまらないし、その愛を信じられないつーの。
以上、レビューというより読んだ人にしかわからない感想でした。
失礼しました。。。
『運命を喰らうとき』の続編。
SF設定なんですが、前作に引き続いて世界観が説明不足で、ストーリーに入り込みづらかったです。
「物語の吸引力とするために謎にしておく部分」と「最初にきちんと説明しておいたほうがいい部分」をきちんと絞れてない感じ。
視点がバラバラするのは相変わらずの義月粧子さんな文体で、お話そのものが面白いときはあまり気にならないんですが、このお話ではそれが完全にマイナスとなってました。
恋愛要素もなァ…
受けは大好きなんですが、攻めにイラつく。
いいんですよ、こういうタイプの攻めにイラつかされるのは嫌いじゃないんです。
だけど、そのぶんしっぺ返しが欲しいのですよ!攻めがみっともなく慌てたり悩み苦しんだりする描写を後半部に入れてくれたら、それだけですっきり爽快で満足するのになァと。
むしろ、受けが他の男と寝なきゃいけなくなるようなストーリー展開にしたほうが良かったんじゃないかなと思いました。
だってもう、前作でさんざん苦しめられた受けだからさー、今作ではとことん「攻めの苦悩」が読みたかっんだよ。他の男と寝るなんて、受けにとっても試練だろうし。そういう苦しみなら萌えたと思います。
つーか、「運命の男」であることが判明した受けに、なんでみんな優しくしてあげないわけ?なんであのわがままな当て馬に優しくしてるわけ?うじうじ受けを甘やかす構図は見たくないけど、この受けはそうじゃない。さんざん悩み苦しんできた健気受けだ。だからこそ、この受けが特別扱いされてる様子を見て、ずっと感じてたモヤモヤを晴らしたかったよ~!
義月さんは受けのキャラ造形はうまいし、そんな受けをなかなか甘やかさないのも好きです。苦しめて苦しめて受けに読者が感情移入する、そこまでの「焦らし」はとても上手いと思います。
ただ、焦らしたぶんスカッとさせて欲しいんだよー!そのためには、「受けが幸せになる」ってだけじゃまったく不十分なんです。受けを無意識的に苦しめてた攻めにも周囲の人間にも相応の苦しみを与え、深い後悔を与えてやって欲しいんだよー!深く反省し、受けに必死で許しを乞うような場面をきっちり描写して欲しいんだよー!と、義月小説を読んで毎度のように思うことをまた思いました。
攻・神矢武刀 30代後半?
受・狩野笙一 20代後半?
『運命を喰らうとき』で恋人となった武刀と笙一。
しかし「敵」との戦いは続いています。
奪われた笙一の精子。
人工授精で生まれてくる子供はとてつもない力を持つ存在であり、笙一ら神矢側は出生を阻止しようとしています。
出生阻止の方法は二つ。
①隠されてしまった子供(と母親)を見つけ出し、生まれないように処分する。
②生まれる前に笙一が死ぬ(力の継承を止める)
神矢たちは笙一の力を増幅させコントロールするために、医師である亜弓(男)を呼び寄せます。
亜弓は神矢の3人と親しく、特に武刀を思っています。
そのため笙一へは非協力的。
亜弓の存在は笙一の力にとって補給庫でもあり増幅装置でもあるんです。
笙一が能力を使うたびに亜弓は壮絶な痛みと苦しみに疲労します。
親しい者が笙一によって疲弊させられ、記憶を失うほどの痛みを負わされていることに怒り、責める神矢たち。
笙一は亜弓を犠牲にしているわけじゃなくて、亜弓が感じている以上の壮絶な痛みを自身もひきうけているんです。
でもそれを絶対に神矢たち、特に武刀には見せていない。
「敵」との戦いで、①に失敗したら、②の選択をするために、感情をセーブして未練を残さないようにしている部分がある感じ。
亜弓を守れと武刀に命令する笙一は、心のうちでボロボロに泣いてるのが切ないです。
敵との戦いは、武刀の働き(といっていいのか(汗))によって笙一の力が爆発的に増大し、①の決着となるのですが。
折角恋人同士になったのに、甘々だったのは最初のちょっとで、後は女王様ツンデレと不器用な従僕。
しかも微妙にベクトルがずれてて…うーん、武刀が寡黙すぎて。
亜弓に優しかったのは笙一の命令に従っただけだ、とは言うけどさ。
いくら仕える立場だからって、そこは強引にNOと主張しようよ~。
そしてSF設定がやっぱり活かしきれていないような気が…。
笙一のツンデレ仮面の下にある自己犠牲の健気さはツボなんだけど…。
するすると最後まで読めてしまうだけに、好きな設定なだけに、本当に惜しい。
倍の量で書けていたなら…と思います。