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ikemen ayakashi no iinazuke
座敷童・イチ × 不運なゲイ大学生・周
就活、その他いろんなことがうまくいかない周。地元に戻り、爺ちゃんのアパートに住み込みの管理人をしつつ職探しをするはずが、そこにいたのは和風イケメン。
プラス、かわいい枕返しと家鳴り。どちらも妖だけど、こどもビジュアルがかわいい。一緒に住む。
恋だなんだの前に、座敷童は周が幸せになる度に薄くなる(与える性質だから)。
だから、一緒にいるためにはどうしたら良いのか?と考える。
ラブの前に衝撃展開。えっっ!!て、なります。
あれこれあって。桐ヶ谷くんというキラキラ男子の不調の噂を聞く。彼は、元・周の想い人。話したことは無い。
この桐ヶ谷くんが、私的イチオシ。いい男だわ!
牛若丸のような狸の助けもあり、イチと周は結ばれます。
初めて同士だから、すごく見守ってる気分になる。
泣く攻めって…良いですよね。しかも長髪。
エッチ度合いは、まだまだ可能性は無限大なので星4にしました。
とにかく。明神先生のイラストの素晴らしさも相まって、全キャラ魅了的。続編はもちろん、コミカライズもして欲しい!
エンタメな一冊です。
高岡先生の新刊は、タイトルからも推測できるように「人ならざる者」のお話。
高岡先生はドシリアスだったり痛みを伴う作品も描かれますが、今作品はほのぼので人の温かさを感じるお話でした。
主人公は21歳、絶賛就活中の周。
が、彼の元に届くのはお祈りメールばかり。実はちょっぴり焦っている。
そんなある日、祖父から電話がかかってくる。その電話のために一歩歩みを止めたことが幸いとなり、事故に巻き込まれずに済んだ。そして、果たして祖父の電話の内容は、祖父が持つアパート「花咲荘」の大家になるために田舎へ帰ってこないか、というものだった。なかなか就職が決まらない周は、その誘いに乗って花咲荘の101号室に大家として入居することにするがー。
そこで、周は出会います。
自らを「座敷童」と名乗るイケメンさんに。座敷「童」と呼ぶには大人な彼に、彼の住まう部屋の号数にちなんで「イチ」と名付け共に暮らし始めるけれど。
普通の人には見ることのできない座敷童、もといイチを、周が見ることができるのはなぜか。
周の祖父、曾祖父から繋がれた絆が、周の代で花開くことになったわけですが、理由はそれだけではなく。その「理由」にびっくりさせられたというか、高岡先生の張られた伏線、あるいはギミックにしてやられた感がありました。さすがベテラン作家さまと思ってしまう。お上手です。
とはいえ、今作品の軸は、妖と人間が共存できるか、という部分だったような気がします。イチだけではなく複数の妖が登場しますが「怖い」というよりは種族を超えた愛が描かれています。
高岡作品なので、いつシリアスに振り切るのか、いつ痛いお話になるのか、と思いつつ読み進めましたが、読み終えてみると非常にハートフルな一冊。「イチ」が、とにかくめっちゃイケメンです。見た目だけではなく、その中身が。周のためだけに、彼は奮闘する。
妖、というか、神、というか。
そういう存在が攻めさんという設定のお話はBL作品では珍しいものではありませんが、その多くはスパダリ感マシマシなキャラが多いように感じています。が、今作品の攻めさん・イチはですね、おぼこいっていうでしょうかね。恋というものに慣れていない。ただただ、周を守るために。そんな彼の一途さとか一生懸命さが可愛いしカッコよかった。イケメンなんですが、座敷童という設定を裏切ることのないピュアさが詰まっています。
先述しましたように今作品にはイチのほかにも妖が数人登場しています。スピンオフもかけるんじゃなかろうか、いえ、むしろ書いてください!というナイスキャラなので、正座して続編、あるいはスピンオフ作品を切望しています。