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kimi no yoru ni fureru
原作ファンです。ですので、この作品をどのように表現するのか、ちょっと楽しみでした。絵で見るとすぐわかることを伝えるのはやはり難しいですからね。
なんて、とても楽しみにしていたので、やはり大満足の一言でした。
演者お二人の声から表現されるものと、漫画の絵柄がぴったりなので、本当に違和感なく聴けて、私の脳内で二人は実際にいる人物になっていました。
ちなみに私は原作を読みながら聴くことが出来ず(読むのが間に合わないので)、
原作を読みこんでから、ゆっくりと聴いているので、映画のように脳内で楽しんでいます。優しい声が染みわたって、切なさや優しさや愛しさが倍増でした。
これだからドラマCDはやめられませんね、本当にありがとうございました。
BLでありながらヒューマン映画を1本観終わったようなそんな気持ちになります。
原作でもボロボロ泣きましたが、それの音源化…いいに決まってるじゃん!!
重いストーリーの中にある葛藤、寂しさ暖かさ
そしてBGM本当に素晴らしかった。
普段聞いているえちえちあまあまとは違う、しっとりと静かに愛を紡ぐ千夏くんと佳澄さん
土岐さんの演じられる作品のいくつか拝聴してますが、まぁいつもべらぼうに可愛いんですよ。
佳澄さんの抱えたどうしようもない寂しさ、その中に感じる優しさや芯の強さ。
包容力の塊みたいな。
私が原作に感じていた佳澄さんの雰囲気そのままでした。
そして、阿座上さんが演じられる千夏くんの抱える後悔や苦しさ、葛藤
時には泣きそうに聞こえるお声
全身全霊で、この君の夜に触れるを感じることができました。
佳澄さんが間違えてお酒を飲んでしまっての話を音声化していただけたのは感謝です。
後日譚の春の陽だまりのような、二人の穏やかな日常を垣間見せてもらえて、思わず笑みがこぼれました。
素敵な作品をありがとうございます。
原作既読でずっと買うのを悩んでいたのですが、思い切って購入。
ほんと聴いて良かったと思います。
もりもより先生の繊細な絵が、そのまま音になって表現されていました。
1回目は目を閉じってじっくりと浸り、2回目は原作をお供に。
原作のセリフ外の部分もしっかりと表現されていて、より物語に深みが出ていました。
役者さんって本当にすごいですね。
登場人物の声が、想像していたそのもののトーンでぴったりでした。
とくに受けの「うふふ」と笑う声が、ドンピシャで感動します。
攻めの縋るような声は、あまりに切実で聞いているこちらも切なくなります。
原作そのままの雰囲気で進むので、じっくりと世界に浸ることができました。
原作を読んだ方にこそ、聞いていただきたいドラマCDだと思います。
原作既読です。
こちらは原作の画力が素晴らしいので、コミックスと合わせて聴くとより作品の世界が広がります。
千夏を阿座上さん、佳澄 を土岐さん。
最近阿座上さんのお名前をBLCDでよく見かけますが、どの役もちゃんとその役として聴ける素敵なキャストさんだと個人的には思っていて、千夏はちょっと特殊な影のある役ですが、その加減が絶妙でした。佳澄さんは目が見えない役でとっても素直でかわいらしい、そしてちょっと幸薄そうなイメージでしたが、土岐さんがこちらも本当に可愛らしく演じられていてコミックスのイメージぴったりでした。
そして、出番は多くないのですが、千夏の父親役で新垣さんが出てらして、凄く低音の迫力のある声で怖かったです。
音楽もうるさすぎずちょうどいい感じでバックで流れていて、全体的に素晴らしかったです。
キャスト発表時から喋るとこんな声だろうなと思えたキャスティングだったので安心して聴けました。
聴いてみるとやっぱりそのままキャラが喋ったと思える解釈の一致具合でした。
原作既読済みの方はご存知かと思いますが、エッチシーンはかなり控えめです。
エロを聴くのではなく、もより先生の緻密で繊細な絵を思い浮かべながらしっとりした雰囲気と情緒に浸るCDだと思いました。
キャストお二方ともお上手ですし、原作未読でも聴ける内容なのですが、CDを聴く上であの画が頭に浮かんでいるかは結構重要な気がします。
一コマ一コマの力の込め方が素晴らしい、絵で魅せる作家さん(だと私は思います。)の作品なので、音だけで絵の世界観を感じとるのは難しいと思ったというか、感動が違ってくるというか。
聴き終えたあと、原作片手に聴き返したくなりました。
キャストトークはアニメイト限定セットの特典ミニドラマ&キャストトークCDに収録されています。
ミニドラマの内容はアニメイト特典小冊子のお話です。
先生が涙されながら収録を見学なさっていたと聴けて、あぁ原作者目線からもキャストお二方が作品をそのまま表現してくださったと思われたのだな、ドラマCD化してくれたことを先生がこんなによろこんでいらっしゃってこちらも嬉しいなと思わせていただけました。
阿座上さん、教えてくれてありがとう!
原作未読(試し読みで1話のみ既読)。
主演の二人が好きな声優さんで、視聴でも良さそうだったので聴いてみました。
【キャストの演技について】
●千夏役の阿座上さん
阿座上さんは推しです。
本作では、地声に近い中低音でマイルドな雰囲気。千夏は多分まだ10代後半なので、役に合っている気がします。
3トラックの「俺を許さないでくれ」というモノローグが、すごく切なくてキュンとしました。
●佳澄役の土岐さん
ソフトな声が好きな声優さん。
可愛らしい雰囲気の役のイメージ通り、高音で美人声の演技です。とっても健気で可愛らしいです。ふふふって笑うシーン、かわゆい!
●千夏の父役の新垣さん
千夏を精神的に支配している父親役。出番は少なめですが、重厚な演技が作品に深みを与えていると感じます。ちょっと演技がオーバーな感じも受けましたが、そういう演出なのかな。
【作品について】
収録時間: 50分01秒+42分23秒(2枚組)
原作の試し読みで、佳澄が和服で、また絵柄などの雰囲気からも、昭和初期とか少し古い時代の話と思っていました。けどスマホが出てきて、現代物と知り、ちょっと驚きました。
かなりシリアスな作風ですね。じっくりストーリーを味わうようなお話です。
普段はコミカルな作品を好んで聴いてるので、ここまでシリアスな作品は久しぶりです。私にはちょっと重かったかも。
ストーリーは、殺しができない殺し屋というのが、ちょっとリアリティを感じられないなと思いました。父親も妻を殺すぐらい非情な人物なのに、引き際が呆気ないというか。
不幸を背負った二人の純愛を描いていますが、殺し屋という設定は行き過ぎた感じがします。もうちょっと普通の設定でもよかったんじゃないかなと…(原作への感想みたいですが)。
とはいえキャストの皆さんの演技は素晴らしいと思います。聴き応えがあります。
1冊の漫画を2枚組で音声化しているので、きっと原作に忠実に作られてるんじゃないでしょうか。
残念だった点が…。
濡れ場やキスシーンなどはかなり少ない上、短いです。あと濡れ場に長めのモノローグが被っていて、正直モノローグいらないから、もうちょっと描写を聴かせて〜!と思ってしまいました。短すぎます、残念(泣)
好きな声優さん達なので、もう少し濡れ場も聴きたかったです。
フリートークはありません。
最近短めのフリトをつけてくれるCDも増えてきてるので、少しでいいから聴きたかったな〜、時間的にも余裕があるし。
とても丁寧に作られている美しい作品だと感じました。
他の方のレビューによると、原作ファンも大満足の出来栄えのようですね。
原作未読でも、しっとりした切ないラブストーリーを、じっくり楽しみたい方におすすめです。
ただ濡れ場もしっかり聴きたいという方には、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
声優さん一人一人の演技がとても素晴らしく、ゆっくり、じっくりと本を手にしながら、楽しんでいます。
何度も読んでいる作品ですが、ドラマCDとして聴いた時に、また新たな感動が出てきて、涙しながら聴いています。
千夏くんの本の読み聞かせのシーンが楽しみだったのですが、佳澄さんがつられて暗唱するのが本当に可愛らしい2人でした。
そこからの、水族館デートも、効果音もとてもリアルに入れられていて、水が跳ねた二人の様子が目の前で起きている事の様に聞き惚れていました。
そして、千夏くんの父親智春さんの場面は、智春さんの渋いのに、どこか狂気を帯びている声が、すごくピッタリで、聞いていてハラハラドキドキ(何度も読んでますけど)でした。
傷ついてた千夏くんの心に触れる佳澄さん。そして、お互いの心の夜を理解して、グッと二人の気持ちが重なり合う場面、二人の声が重なり合って、、ここは涙が溢れます。そして、夜明けのシーンは心の夜明けを迎えた優しさに包まれて、このシーンは是非本を見ながら聞いて欲しいですが、千夏くんを感じる佳澄さんが、とてもかわいらしく、清々しい気持ちの感動の波が、海の音に重なって、とても感極まってしまいます。
脇を固める声優さんも素晴らしい演技で、少ししか登場しなかったですが、千夏君の母親千秋さんの、凛としたお声が、どんな母親だったのか?一言で想像出来てしまいました。そして、一人で二役(千夏君の兄冬樹さん、佳澄さんの弟聡さん)演じられた佐藤悠雅さんがとてもお上手だなぁと、おもいました。お兄さんの優しさ、しっかり者の弟、全く違うキャラクターなのに、とてもよかったです。特に聡さんは出番が何度かあったので、背筋が真っ直ぐな聡さんの見た目にピッタリだな!とおもいました。
ドラマCDの制作に携わった方達の、丁寧な作りが実感出来ました。
何度もまた聴いて幸せな気持ちを噛み締めたいと思います。
そして、細かな所まで愛情持ってイラスト描いてくださる、もりもより先生のアクリルプレートは最高です!これが通常版に付いているって、凄いです!
単行本の言葉に加えて新しい台詞や言葉も入り、ドラマCD初心者の私でもとても聞きやすかったです。そのうえ、声や音の凄みがより物語の世界へ誘ってくれるというか…ぐいぐい引き込まれる印象でした。他のドラマCDは聴いたことがないのですが、雨や海の音や場面のBGMなども聞こえてきました。これがまた効果的で、ドラマCDってすごい!と感動しました。
お気に入りのひとつは最終話の、夜を過ごす場面。ふたりの「夜」が「恐ろしさ」から「温かさ」に変化するところ。不覚にも泣きそうになりました。ここはひとりで単行本を読んだ時よりも、はるかに好きになった場面。最高のシーンです。声も混じり合い、まさに「君の夜に触れる(君の温かさに触れる と読むのかも…。)」でした。
中心人物ではありませんが、好きなキャラクターがいます。作品のなかに登場する女中のかよさんは、きっとすごく察しのよい勘のよい賢い女性なのかもしれません。ふたりの関係や、それを見守る聡さんの気持ちをさりげなくくんでいるように思います。ああいう女性素敵です!
原作既読、大好きな作品です。
その上、千夏くんを演じるのがこれまた大好きな阿座上洋平さんと知った時はゾクゾクとわくわくで発売が本当に待ち遠しかったです。
そして視聴動画で聴いてみて、優勝を確信しました!
土岐さんの上品でおっとりしていて、盲目でありながらも下を向くことなく精一杯生きている強い佳澄さん。
少年と言っても差し支えのない千夏くんを阿座上さんがそのまま演じてくれたのも、ふたりが初めて会った大事なシーンなのでその判断をして下さった事嬉しかったです。
音楽やSEも物語に奥行きや立体感を与えていて初視聴からこれは名作の予感しかしない!
さて、本編なのですが
とても静かな引き算の映画を観たかの様に感じました。
まっ暗闇の中で平均台の上の両端に立っているような対極なふたり。
殺し屋家業を背負わされた殺せない千夏くん、彼の背中からは薄い光が差していてたぶんそれは兄と母。でも彼は大きな過ち?と思い込ませる父親の呪いと兄の死という重い責任を抱えていて、目の前の暗い影しか見えていません。
佳澄さんは完全な暗闇の中に居ながら、千夏くんに向かって平均台の上を少しずつ歩み寄って行きます。大変危なっかしくでも勇気を持って傷つく事を厭わないように、見えない瞳で千夏くんをまっすぐ見つめるかのように。
千夏くんがまた父親から仕事をふられて
傷付き、雨の夜に佳澄さんのもとを訪れます。佳澄さんは雨は賑やかで好きと言い、遊びに来たカエルと戯れながら幸せそうに雨音に耳を傾けていて、部屋の灯りに包まれています。
一方で、千夏くんは光の届かない佳澄みさんの家の庭から声もかけられず静かに佇んでいます。2人の世界を別つかのようなこのシーンも見事に表現してくれました。
2人は会話をかわし、共に歩み寄りながらもいつ平均台から落ちてしまうのではないかとヒヤヒヤしますが、お互いに影響を与え合いながらやがて手が届き触れ合い抱きしめ合う。するとそこは平均台などではなくて、ひとすじの道でありやがて新しいふたりの道を歩んで行くことになります。控えめに言って号泣です。
加えて千夏くんの父親を演じた新垣樽助さん。出番は少ないのですが、この父親にも辻褄の合わない葛藤や悲哀が滲んでいて、ただの悪い父親にはならない事がお芝居からも伝わるのは新垣さんの説得力で絶対だなと思いました。
阿座上さんも土岐さんも、ひとつひとつの台詞を丁寧に繊細に情感豊かに演じて下さり、本当に素晴らしかったです。
これは何度も何度も折にふれて聴き返したい作品となりました。
最後に阿座上さん大好きマンとして、
1番好きな台詞は「いってきます」です。
眠っている佳澄さんを起こさないようにそれでいてちゃんと帰ってくるよの挨拶に聴こえて、千夏くんは一体いつからそういう意味の「いってきます」を朝の挨拶を出来ていなかったんだろうと思うと
嬉しくて哀しくなりました。