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konyaku haki saretara ummei ga hirake mashita
これ、すごい好きーー。
なんて言うんでしょうね……とにかくストーリーのテンポの良さ、リズム感、疾走感が気持ちが良いです。
あと、主人公の精神力の高さも推せます。メソメソじくじくしない、前向きで努力家なところは読んでいて楽しい♪
おとぎ話のような展開なので、誰しもがすんなりと読めちゃうと思います。
分かりやすいほどの悪役貴族たちが、この物語を面白くさせてくれます。悪役といってもドロドロじゃなくて、性格とお口が悪すぎて、やんごとなき貴族なのに育ちの悪さを感じるという意味でのヒール役。これね、マジでイライラしますよ(笑)でも逆に笑いがこみあげてくる不思議……作者さんお見事です。
この作品をひとことで言うと、オメガバース的シンデレラストーリー。下級貴族のエミリオが、第一皇子に見染められて幸せになるお話です。
第一皇子のジャハンギールの花嫁探しが公募され、崖っぷちオメガのエミリオが半分諦めモードで参加。そこで運命の出会いに遭遇します。
この花嫁テストがこの作品の主軸ですが、花嫁試験の中身が、んまぁ〜面白い!
わがままな貴族のお姫様たちが救いようもないくらいの自己中で、エミリオを翻弄していきます。
身分の低さと男性ということで、エミリオがシンデレラの如くお姫様たちにこき使われてしまうのですが。。。実は試験監督こそが皇子その人で、お姫様たちはおバカさんなため普段の生活態度がテストされているとも知らず、わがままのやりたい放題。ムカつく言動に胸焼けがしますが、ここまでやるアホな行動にかえって拍手を送りたいくらいです(笑)
でも、エミリオがため息つきながらもお姫様たちの世話を焼く姿をキラーンとチェックする皇子がいるので、何も心配はいりません。彼女たちのお陰でエミリオの良さが引き立っているので、グッジョブというべきかも^ ^
エミリオは年齢も若くはない(25歳も十分若いですけどね!)し、男性オメガだし今まで何度も婚約破棄をされてきました。しかし彼はオメガに必要とされていない勉強に励んできたお陰で頭がいい。身体も鍛えていて強くて、なによりも領民のことを思う優しい男です。
理知的で冷静なエミリオを、爵位が上ってだけでバカにする名ばかり貴族たちに辟易する一方で、エミリオの健気さがすごく光ります。そしてそんなエミリオに惹かれていく皇子にも……
そのあとの展開は実際に作品を読んで楽しんで下さいね!
ストーリーの構成が秀逸で、読みやすいし分かりやすいのが素晴らしいと思いました。
口当たりのいい文章もグッドポイント。おとぎ話を読んでるように、ワクワクしながら最後まで一気読みです。
ただのシンデレラストーリーじゃなくて、努力する者は救われる、優しい心根の者はちゃんと周りが見ている。みたいなところをフューチャーしているのが良かったです。
外見じゃく中身なんだと……そこをちゃんと評価された上で気持ちが通じ合っていくことに胸が熱くなりました。
"一目惚れ"とか"運命の〜"みたいなドラマチックな惹かれ方じゃなく、地に足のついた理由のある好意が現実的で納得できるエンディングは最高!シンデレラストーリーだけど、サクセスストーリー的な側面もあり、二重に楽しかったです♪( ´▽`)
運命は自分で切り拓く。
そんなカッコ良いオメガが活躍する物語が気になる方はぜひぜひ。
失礼ながら全然名前を存じ上げなかった作家さまでした。試し読みを読んで面白そうだと思い購入しましたが大当たりでした。
オメガバですがエミリオが型破りなオメガなのでオメガバが苦手な方にも楽しんで読んでいただけるのではないかと思いました。
とてもサクサクと進んでとてもテンポの良い作品でストレスは無いのですが、糞みたいな高位貴族がわんさか登場するのでそこら辺は後にどんな目に遭うのだろうと想像して楽しんで読んで欲しいのです。
個人的に残念だったのはジャハンギールの正体が早々にバレてしまう点でした。でもそれはエミリオがどれだけ利発だか分かるシーンでもあるのですが、私としてはもうちょっと隠しながらエミリオに手を貸して生意気な令嬢たちを懲らしめて欲しかったです。
どうしてジャハンギールが花嫁コンペティションなるものを開催せざるを得なかったのかとか、お国の闇にも関わる事なのですがその辺は決して暗くならずに書いてありました。
領地の民に好かれて好奇心旺盛に自分の出来ることを見つけて努力し続けたエミリオがとても素敵でした。そしてジャハンギールも人を見る目がある素敵な人物でした。とてもお似合いで無敵なCPなんですよ。www
短めの作品でしたのでその後のヴァルム帝国の様子とか知りたいので番外編とか出して欲しいと思いました。