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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 受:篝貢継(コンシェルジュ) 攻:古谷有司(人気作家)
ホテルのコンシェルジュ。ホテルマンと超VIPのラブものと思い気や、実は幼馴染ものなので、純愛ものでした。
強引に貢継と関係をもってしまいますが、有司のわかりにくい大人の愛情で尽くしていくところがいいですね・・。
コンシェルジュとして成長していく様子もおもしろかったです。
売れっ子のハードボイルド小説家・守谷(久しぶりに再会した兄の友人・古谷)×ホテルコンシェルジュ・篝(見た目はおとなしそうでも、負けず嫌い。小さい頃に散々からかわれいじめられた記憶があり、古谷にはいい思い出が無い。ただし、古谷と知らずに読んでいた守谷の作品の熱烈なファンでもある)のお話。
諸事情でホテルのスイートに長期滞在することになった守谷が、自分の世話は篝が専属でやるようにと指定してきたため、篝は嫌々ながらもコンシェルジュとして要望に応えるよう努力をするのですが・・・
無理な注文にも必死で応えようとし、疲れきっても泣き言は言わず、身体を要求されると意に反してされるがままになってしまい、いけにえ状態の篝ですが、古谷に振り回されているうちにコンシェルジュとして行き詰っていた状態から一歩踏み出すようになります。
古谷(守谷)の新作の執筆過程に沿いながら、コンシェルジュとして成長していく負けず嫌いな男の顔と、快楽に逆らえず古谷に開発されていくエッチな身体と、もてあます恋情と、一人で何度もおいしい成長記です。
ただひたすら我慢するのではなく、ときどきキレちゃうところも可愛い篝です。
エッチシーンだらけではありませんが、抱き合うたびにグレードアップして激しくなるので、H度はエロエロにしてみました。
ただし、コンシェルジュとして頑張りだしたところあたりから、時間軸的に無理がある感じがするので、もうちょっと早い時期からそちらの話を始めてもよかったのではないかと思っちゃいました。
それから、編集の三浦さんってどこか他の作品に出てきた人でしたっけ?気になるのに思い出せない…
1冊すべて表題作で、篝(受け・「かがり」)の視点でストーリーは進みます。
コンシェルジェとして働く篝のホテルに、兄の友人である古谷(攻め)がVIP客として長期宿泊することになります。専用バトラーやメイドを差し置いて、篝に自分専属になれと求めて来てという話です。
当時は小説家×コンシェルジェって職業として珍しい組み合わせだったのではと思いました。勝手な推測ですけれど。
篝はコンシェルジェとして一皮むけた成長を遂げますし、古谷も迷っていた新作の方向性を決めます。
過去に知り合いだった経緯もありますし、古谷は最初から篝をモノにしようと考えて行動していたのでしょうから、再会して早い段階で恋愛感情を抱くのもすんなり受け入れられます。
そういう点では仕事モノ好き&社会人カップル好きとしては嬉しいのですが、篝がマスター・スイート・ルームを荒らすのはちょっとなぁーでした。仕事放棄するほど嫉妬したとしても、一息ついたらできるだけは直してから去りましょうととは思いました。
秀香穂里先生の「お仕事BL」です。
本作の主人公は、一流ホテル・イリネスのコンシェルジュ・篝(かがり)。
支配人から、超VIPが長期滞在するので全ての要望に応えるように、と命じられ…
…という冒頭。
その超VIPの正体は、大人気作家・守谷。そして同時にその守谷は兄の友人で、10才の自分をしつこくいじめてきた相手、本名・古谷だった…!
古谷は超絶俺様で、傲慢で、幼馴染でありコンシェルジュの篝を奴隷のようにこき使い、性的サービスまで要求してくる。
…展開的には、先は読めるお話なのです。
昔を思い出して怒りを覚えながらも振り回され、しかしその強引さにどこか惹かれる気持ちを持つ篝。
今までの仕事量、内容とは比べ物にならないほど無理めな古谷の要求に応えるうちに、コンシェルジュとして一皮むける篝。
古谷は好きな子はいじめちゃうっていう典型的な「男の子」って感じで、15才の時に出会った10才の篝に初恋しちゃってたんですね〜。そう思うとなんかとても可愛いお話なのです。
作家・守谷として最新作を書き上げたあと、篝に告白する古谷。
そしてエロ巧者・秀先生の作品ですから、エロは安定の色っぽさ満点です。
イラストは陸裕千景子先生。正に正統派の美形画で、攻め・古谷はカッコよく、受け・篝は美人です。
お仕事BLと恋愛、エロのバランスがすごく良くて、読みやすさも満点です。