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kikoku ryouran
作者買い
旧作未読
最近やっと先生のほのぼのに耐性がついてきました(笑)
ちょっと前だったら途中で投げ出していたかも…というくらいほのぼのとき○く。
光の腐女子、初心者さんにはオススメ出来ないかも…
光の腐女子中級者以上と闇の腐女子さん初心者向け。
桜の精霊さん(受け)と国主(攻め)のお話し。
義理の弟に命を狙われ、毒矢で撃たれ瀕死の状態で見つかった攻めを受けが精霊の力で癒しますが、一目惚れし、心の清廉さに惹かれた攻めが子供の毒を癒す受けに嫉妬して恩を仇で返すように村人の前でほのぼのと公開レ○○。
そのまま城に連れ帰り村人の命と引き換えにほのぼのと軟禁。
冒頭部分だけでもこれだけほのぼのと執着しまくります。この後もすごい、、、(笑)
ここまで読んで「なんだ全然平気♡」と思われる方のみ購入されることをお勧めします(笑)
でも、忘れられない1作になること間違い無しです(⁎˃ᴗ˂⁎)
受けちゃんかわいそう…って思ったけどさらに上行く攻めちゃん不憫だったw
癒してあげてーーーー!!って思える作品です♡♡
正に〝鬼〟畜ド執着攻めでした。
これでもか!これでもか…!と、絶え間なく清音に注がれる重すぎる執着愛のオンパレードに圧倒。
鬼畜すぎる衆人環視プレイが2回もあって、流石にビビリましたw
もう、一方的すぎる曉景の愛情がめちゃくちゃ痛々しくて萌える……!
清音の純粋な愛に癒され、その愛情を独り占めにしたい。
けれど、愛の精霊故に誰にでも無償の愛情を注ぐ清音。
俺だけのモノにしたいのに、絶対にならない。
特別視して欲しいのに、その他大勢と同じカテゴリー。
俺だけが、こんなに清音に恋焦がれている……
あぁ、憎い、憎い…!でも、愛おしくて仕方ない……!
この攻めの葛藤が素晴らしすぎて、もう滾りまくりでした!
我が子同然に可愛がっていた村人達の前で清音を犯す鬼畜の所業に、思わず「清音さまぁあ」と村人達と共に叫びつつ、重すぎる愛故の愛憎孕んだ曉景のクソデカ感情に大興奮!
また、血湧き肉踊る乱世と曉景の異常性が絶妙にマッチしていて、世界観が堪りません!!
本当に自己中心的で酷い攻めですが、実兄妹の間に生まれた子供と言う特殊すぎる出自と、忌み嫌われて育った生い立ちが辛すぎるので、何故か許せてしまうと言う……
その反面、清音に懐く実の息子(5歳児)にまで嫉妬して、喧嘩する様子が微笑ましくてホッコリしました。
また、エロの大半が無理矢理プレイですが、苦痛や羞恥心を感じない精霊のお陰で悲壮感はそこまで感じず。
村の守神として向けられる、慈しみや尊敬とは違う曉景の重過ぎる〝愛〟に戸惑いつつも惹かれていき、少しずつ人間臭さが出てくる様子に焦らされました。
正に、帯にある通り「執着攻めの傑作」
曉景の重過ぎる愛情に息苦しくなる、最高の一冊です。
我こそは〝執着攻めニスト〟ぞ!と言う方に是非。
★地雷避けネタバレ注意★
側室候補達の前で清音を犯し、曉景がイク寸前で側室候補を陵辱しようとするシーンがあります(未遂)
子作りの為に側室を宛てがわれて激怒する曉景、そんな曉景に側室達は恐怖してるわで全く愛情は無いですが、少しでも女性が絡む描写が苦手な方はご注意を!
一時私を、特殊な沼へ嵌り込ませた思い出深い作品が十年の時を経て「出し直し」という形にて装い(イラスト)新たにまた手元にやって来てくれました。
嬉しいです。今回収録されているSSは旧版に収録されていませんでしたのでなお嬉しいです。
私が嵌った特殊な沼と言うのもひとえに攻めの異質さがもたらせたものであり、攻めの執着や苛烈さ、そして受けに対する想いの強さが異質です。
異常という言葉を使うか迷ったのですがとりあえず異質を選択。
読み終わった後しばらく、穏やかな愛や相手を尊重するような愛ではものたりなくなってしまった期間があるくらいに、私は嵌りました。
しかしその攻めの異質さは、好みが分かれるだろうなとも思うのです。
短絡的だと、暴力的だと、言ってしまえばそうなんです。でも、受けが自分を見てくれていると機嫌が良かったり、読んでいるうちになんだか、可愛いところも見え隠れするような気がするんです。
まぁ結局、受けが自分以外に目を向けると暴れるんですけどそれはもうお約束という事で。
そこも含めて可愛いと思えれば、ど嵌り間違いないと思える作品なので……苦手な人もいると思う、それは分かっているのですが、私はおすすめです。
執着がお好きな方は、是非。
残酷なところもひっくるめて丸ごと愛してやんよ!という方には、是非是非。
2012年に刊行された同名小説の新装版。旧版は未読。宮緒作品はほぼ読んでいますが、旧版のレビューを読んでちょっぴり腰が引けたこともあって読んでいなかったのです。
が、まああれからBLを読み漁り、いろいろな耐性もついたことだし、Cielさんの表紙は麗しいし、ということでお買い上げ。旧版は未読なので加筆・修正などについては分かりません。
旧版でもレビューがありますが、こちらでも一応書こうと思います。ネタバレ含んでいますので、苦手な方はご注意ください。
とある小さな村に清音という名の桜の精霊がいた。
人の愛情をたくさん受けたことで人型を取ることができるようになり、それ以来数百年という長きにわたり村人たちに愛を与え、そして与えられ生きてきた。
そんな村に一人の武士が川に流されやってきたことで、平穏な日々が一変する。
ケガをしたその武士を一心に手当てをした清音。その美しさと心根の清らかさに、その武士・暁景はからめとられてしまう。美しい清音を自分だけのものにしたいと願った暁景は、村人たちの前で清音を凌辱。そして村人たちの命を保証する代わりに、自分の城(暁景は国主で、かつ「鬼」と呼ばれるほどの強さと冷酷さを誇る武将でもある)に連れて帰ってしまいー。
はい。
宮緒節炸裂でございます。まさに宮緒ワールド。
犬を通り越した狂犬、もはやケダモノでございます。
暁景という人物はですね、出自がなかなかに複雑でして。人から向けられる、見返りを求めない愛情に飢えているわけです。確かに不憫では、ある。
が、ですよ。
だからと言って、精霊を、いや精霊じゃなくてもアウトですが、衆目の中でレイプするとか…。
は?
と思いましたです、はい。
で、清音の方も、自分を凌辱しつくす暁景に対して少しずつ心を開いていくとか。
いや。
いやいやいや。ありえないでしょ、そんなん。
これは完全に好みが分かれそうだなあ、と思いました。性加害に対しての批判がようやく当たり前のように出てくるようになった昨今、これほど突き抜けた作品を刊行されたその心意気はすごい。
ただ、暁景も、そして清音も。
「愛情」に飢えていたのだろう、と思うのです。
暁景はもちろんとして、人の愛情から生まれた清音も。彼も、「清音」を求めてくれる人はいなかったんじゃないかな。精霊に対する(良い意味での)畏れはあったのだろうと思います。でも、それは清音でなくてもよかったのだろうと。
そんな二人が出会い、お互いが、唯一無二の存在として、暴力的なほどに求め合ったのかな。「鬼」と呼ばれた暁景と、「精霊」だった清音が、「人」として生まれなおしたのかな。と。そんな風に思いました。
今作品は好みが分かれる気がします。
好きな人はとことん萌えそうですし、合わない人は絶望的に萌えなそう。
私は好き。宮緒葵、という作家の根っこに触れた感じがしました。先生の萌えは、ここにあり、といった感じか。
Cielさんの絵柄がまた良い…!
壮絶な色香と、暴力的なほどに相手を求める強さと。
この作品の持つ世界観をしっかり描き切っていらっしゃいます。
最後に、旧版のレビューも参考に、無理そうなら無理しない方がいいよ、というアドバイスを付け加えたいと思います。
今回は鬼と恐れられる辰巳国主と桜の精霊のお話です。
村人に慕われて顕現した受様が
鬼と呼ばれる攻様を助けた事で執着され人となるまで。
受様は今の幕府が置かれてもいなかった300年前
村人に助けられた旅の高僧が手厚い看護に感謝し
村の丘に植えた桜の精霊です。
桜には魔を退ける霊力が宿ると言われ
村人は高僧の置き土産である桜を慈しんで育て
彼らの愛情に応えたいと思った受様は精霊なります。
受様は霊力で村を悪しき者から覆い隠して遠ざけますが
戦う能力を持たない受様は万能ではありません。
受様が川の大岩に引っかかる攻様を見つけた事で
受様の日常は一変する事となります。
数人がかりでようやく引き上げられた攻様は
背中に毒の矢を受けて川に落ちたとみられ
今にも息絶えそうな微かな呼吸をするのみでしたが
攻様からは何としても生還するという強い意志を感じます。
受様は助けを求める人の声を無視できず
桜の解毒の効用を使って攻様の毒を解毒し
攻様の命を取り留めます。
実は攻様は武勇と智謀に選ると評判で
今や西集一の強さを誇ると謳われる辰巳国の新国主で
受様の美しさと死の恐怖から救った温もりは
攻様に執着を抱かせることになり!?
実の兄妹の間に生また忌子で鬼と呼ばれる攻様と
樹齢300年の桜の木の精霊である受様の
戦国ファンタジーになります♪
初出のプラチナ文庫のリメイク版で既刊既読ですが
その時も新刊で手にしたため
内容はあまり覚えていなかったのですが
受様にメロメロな俺様攻と
攻様に執着される健気受の組み合わせに
宮緒作品らしさが溢れていた印象があります。
攻様は前辰巳国の嫡男とされていますが
辰巳国の国主一族は元は大国桜見国の一家臣です。
攻様は先の辰巳国主が押し付けられた妹姫が生んだ
実兄の子という禁忌の子だったのです。
攻様の出生は公然の秘密であり
今回攻様野暗殺を企んだのは攻様の義弟であり
前国主の実息でした。
攻様はその生まれから忌避され続けて育ち
受様のように隔てのない情を注がれた事がありません。
受様は精霊である事を隠していないので
攻様は受様が人でないとかなり早い段階で知りますが
欲望を止められません。
村人を人質のように盾にして受様を城へと連れ帰り
強引に組み敷くも受様の感受性や感性は人とは違うため
攻様の想いが身を結ぶことはなさそうに見えます。
傲慢で強引な手段しか取れない攻様に
人ではない受様を手に入れる手段があるのかとドキドキ
攻様を追い落そうとした義弟は大国の意を借りてでも
攻様から国主の座を狙おうと画策してハラハラ
攻様が受様を恋女房として手に入れるまで
楽しく再読させて読ませて頂きました (^-^)/
宮緒先生買い。夏ですが桜のお話です、惜しいーー。これ早春に読んだら、より一層切なく感じられて嬉しかったと思うんだけどなあ……真夏だったからかな、萌にしました。本編230頁ほど+あとがき。
300年ほど前に僧侶が植えた桜から人の形をとるようになって、清音と呼ばれるようになった桜の精。普通の人と考えて形作ったはずなので本人は気付いていないけれど、周りの人は一目見ただけで見惚れてしまうほどの美人さん(♂)。ある日胸騒ぎがするので川に様子を見に行くと、川の中の岩の所に立派な体格の武士が引っかかっていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
佐伯(攻めの腹心)、頼直(攻め義弟)、かや(受けの側使い、佐伯の妹)、鷺丸(攻めの子)、あと戦相手少々。ちょこちょこ因縁ある人出てきて漢字2文字なので気になったけれど勢いで読んでしまっても何とかなりました!
++攻め受けについて
攻めは、兄に孕まされた妹を娶って生まれた子。娶らされた国の国主は、後で生まれた実子を愛しそっちに国を継がせたい・・とずっと考えていたため、攻めは戸籍上の父親から殺意を持たれつづけていました。そのため人間不信、人に寄り添わないし、近づけない。殺されないよう鍛えていたので鬼のごとく強い&怖い。母の記憶もないので、受けに母親に甘えるように全身で信頼を寄せ力を抜いているような様子もあります。もう受け一筋、まったくよそ見なし。犬っぽいアホな部分はあまり感じず。ちょっと怖い、えぐいなあと思う箇所があったので、あまり惚れる要素は感じなかったでした。
受けは人間の愛情を糧にして?という様子で人の形をとった桜の精。すべてに感謝している天使さんという印象。すべてに等しく愛情を注いでいたのが、だんだん攻めには特殊な思いを持つようになってきて・・という感じでお話は進みます。
攻め受けともキャラとしてはそんなに萌える感じはないのですが、清音の本当に清らかな母性とも感じる部分が優しくって癒された一冊でした。攻めと鷺丸が清音を取り合っている様子はほほえましくって良かったです!
底本となったプラチナ文庫版「鬼哭繚乱」が発売されたのが2012年で、まさに「渇仰」もプラチナ文庫から半年ほど前に発売されてるんです。だからなのか両者には似通った表現が使われていました。
宮緒葵先生の執着犬攻めは大好物なんですが、10年経過すると作家さまも時代に合わせて進化する訳で、テイストはそのままで進化した昨今の先生の作風が大好きな私としては、今のほのぼの宮緒葵先生の作品の方が断然好みです。
多分ですが10年前の「渇仰」を読んだ頃に読んでいたらハマっていたかもしれません。
歳を取って人生の半分も過ぎてしまうとどうしても登場人物やストーリーに求めるものが違って来てしまうのだと思います。その点「渇仰」は今読んでも満足行く内容でした。
こちらの作品は半ばまで攻め受け両者とも共感出来ず、お話の後半部分からやっと面白いと思いました。それまでは宮緒先生の良さを感じられずに途中で読むのを止めようかと思ったほどです。
戦国時代で、辰見国、桜見国、春日部国という架空の国が登場する和風ファンタジーBL。
攻めは辰見国の国主である鬼束暁景、受けは樹齢300年の桜の木の精霊、清音。
清音がその名のとおり清らかで優しくて、彼をとりまく村の人々もいい人達ばかりで、まるで日本昔話のよう。
毒矢で射られ川に落ち流された暁景を清音が助けたところから話が動いていきます。
この暁景の暴挙を許容できるかどうかがこの本を楽しめる鍵となるのではないかと思います。
不遇な身の上で、周囲の者からは鬼と怖れられる若い国主です。
彼の身分からすれば、自分が世界のてっぺんで、それ以外はすべて虫けら同然でしょう。
愛されたこともないのだから、愛する術も知らないでしょうし、好意をぶつけることで精一杯なのでしょう。
ただ、頭では理解できますが、読むのはきつかったです。私は暁景を最後まで許せませんでした。
桜の木の精霊である清音を、本能のままに凌辱する暁景に耐えられなかったです。清音が可哀相でした。
作中、清音は暁景を拒むことなく、むしろ生来の博愛精神そのままにすべてを許し惜しみなく愛を与えるので、余計に暁景の子供じみた独占欲や妬心、独善、暴力、嗜虐的な言動が目立ち、嫌悪感しか抱けなかったです。
このお城いやだな、家臣も下男下女も気の毒だな、早く代替わりすればいいのに、と思い、対抗馬が暁景に輪を掛けて最悪な弟なので、あーこっちも駄目だ、と。
暁景の前妻の子が長じた後によい当主になればいいなとそんなことに期待をかけるしかないくらい、この国の未来が心配です。
特に理解不能だったのが、清音が男なので暁景がいくら清音を溺愛しても子が出来ないため、側室を迎えるべく候補の女性を数名、暁景に面通しした場面です。
身元のしっかりした十代の女の子たち(殿に献上するのだから当然生娘でしょう)の前で、この男はなんてことをするのかと。
もうね、仕事人に小判を渡して闇討ちしてもらいたいくらいでしたね。女の子達が気の毒。絶対トラウマですよ。
というわけで、暁景に対し私は嫌悪しかないので、清音は好きだけど、二人の恋愛?の顛末にはとんと興味がわきませんでした。
しかも、清らかな心の清音が、暁景に何度もひどく犯されていくうちに、自身の博愛の精神に違和感をもつようになるというのは、性暴力による心理的外傷にしか見えなくて。
私は良い読者ではありませんでした。