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bukiyou shachou ha ai o tebanasanai
元保育士という経歴を買われた俊(受け)が、社長の郁之(攻め)の息子を世話することになるというストーリーです。
息子の晶郁は良い子なのですが、ある過去からベビーシッターに懐かず、特殊ヒーロー好きという共通点がある俊が保育士スキルで対応していくという展開が現実的でした。序盤の、とにかく特殊ヒーローの動画鑑賞ばかりさせているのとか。何の経験もない人が初対面でなかなかいきなり一緒に遊んだりできないし、とにかく見せとけという判断がリアリティありました。
母親との関係など息子の育成状況の方が気になって、相手への好感や告白が入った時に「そういやBLだったわ」と気づくくらいLOVEより子育てがメインの印象でした。
それと、攻めは別にそんなに不器用って感じでもないし、個人的には主人公のように素敵に思えるキャラでなかったので、萌えですがかなり中立寄りの評価でした。
あともっと君たち仕事しなよ。
松幸かほ先生の作品を読むのは「最愛の幼なじみは掌のなか」から1年ぶりになります。
私は子育てものが大好きなので沢山読んで来てますが、その際気になるのが子どもが実子なのか親族の子どもなのかという事です。
また母親とは離婚してるのか、または死別なのかで読む上で覚悟が必要なんです。
今作では攻めの郁之(ふみのり)の息子の晶郁(あきふみ)は実子で妻の不倫で離婚してました。
この作品は現代ものなんですがバツイチ子持ちがイケメン社長で、お相手の受けの俊(しゅん)が元保育士という時点でファンタジーだと思っています。www
離婚した時点で息子の親権を手放して、月々の養育費を充分なほど渡して元嫁と息子とは一切の関わりを絶っていたのですが、2ヶ月前になって再婚するからと息子を預けられたのがこのお話の発端となっていました。
ここで大活躍するのが郁之の会社で事務をしている俊になります。晶郁と俊には好きな特撮ヒーローが一緒という共通点があり、人見知りの強い晶郁が直ぐになつくんです。
晶郁がベビーシッターの女性を拒絶したり、ある年齢のガタイの良い男性に恐怖心を感じているのを俊が気付くのに感心しました。この真相がお話の終盤でハッキリするんですが、これがとても胸くそ悪いんです。
妻の不倫を知った途端に一気に冷めて彼女に異物感しか感じなかった時点で、郁之の彼女に対する気持ちはその程度だったと思えるし、そんな女性と責任取ってデキ婚したのまでは理解出来ますが、こんなにも聡明そうな攻めが避妊してなかったのがとても不思議だと思いました。
会社を起こしたばかりで子育ては妻に任せっぱなしで育児にも興味が無かったのに、俊の影響で手探り状態ながらも父親として頑張る攻めに好感を抱きました。
お互いにノンケ同士なのに一緒にいるうちに好感を持って…という点がBLはファンタジーだと思う理由なんですが、悪い奴を最後にしっかりと退治しているので読後感は凄く良かったです。またお子ちゃまと推しが一緒で、一緒にオタ活してる点がとても微笑ましいと思いました。
松幸先生なのでマストバイ。安心してニマニマできるお話でしたので、萌2よりの萌にしました。本編270Pほど+後日談10Pほど+あとがき。
保育士から事務職へ転職した俊。ある日社長あてに保育園から「子供が熱を出した」とお呼び出し。やむを得ないらしく、会社にお子様を連れてきたはいいけど、面倒見る社員がいないので、俊がご指名にあずかり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めの元嫁(クソ)とその母、寺沢(専務)、昌郁(攻めのお子様、可愛い)ぐらいかな。
++攻め受けについて
受けは幼い頃に父親を亡くしているのでファザコン傾向あると自覚している元保育士。なので、小さな大人しいタイプのお子様の心を解いて懐かせていく様子は、こっちもほっこり。二人してソードライダーという特撮ヒーローが大好きなので、大人の財力を持って集めた推しグッズの威力もあり、お子様とっても楽しそう。受けはほんとに良い方です。健気って感じは少なく、自分の出来ることを無理なくしている様子ですので、こちらも安心して読めます。
攻めはやり手の社長さん。親権持っていた元嫁が再婚するからとお子様を押し付けてきたもんだから、大変、今更ながら「パパ始めました!」です。ちょっと途方に暮れかけていたところで「天使降臨」というか救世主降臨、だったんでしょうね。自社の総務的立場の社員が元保育士♡藁でも何でもすがりたいですよね・・
で交流が始まりって感じでお話が進みます。最後の方は攻めが押せ押せで「おい、社長、セクハラなるぞ!?」と、にやにやツッコミ入れたくなりました。
攻め受けともそんなにキャラが強いという感じではないですし、お話も王道だよなと思うんですけど、安心して楽しめる、人肌程度の飲み頃の美味しいお茶という感じのお話でした。
なんかとっても素敵なお話でした。
表紙から分かるように子育てBLなんですけど、子育てのあり方、子どもへの向き合い方に感動しました。BLの枠に収まらず色んな方に読んでもらいたい、そんなストーリーです。
自分の勤める会社の社長・西條の子どもに懐かれて、育児の協力をすることになった元保育士の岸谷。元妻から急に子どもを引き取ることになった西條の育児をサポートすることになります。
この作品の面白いところとスゴいところは岸谷の子どもの扱い。元保育士スキル値が高くて、育児書としての参考にもなります(笑)情緒不安定な西條の子どもに優しく穏やかに向き合い、あらゆるイレギュラーな場面においても即座に冷静に対応できる岸谷……スーパーマンみたいな男です。
作者さんの育児情報が元々すごいのか、取材力の賜物なのかは分からないけど、晶郁のお世話シーンを通してリアルな子育て情報が満載です。岸谷が晶郁に接する姿が本当に神。こんな風に子どもと向き合える人、尊敬するわ〜と物語とは別のベクトルで感動しちゃってました。
そんな彼なので、西條の子・晶郁にも好かれまくって、そしてパパ方にも好かれて〜…なBL展開が起こっていくのです。
西條家にどっぷり浸かっている岸谷は、既にもうこの家の家族的存在になっていまして、その人柄はもちろん晶郁との信頼関係もバッチリです。離婚で女性はこりごり、そして身近には好感度の塊のような岸谷が…となったら、そりゃー好きになっちゃうよね、と。
後半くらいまで子育てメインでいつBLくるんだろうと思っていたら、突然の西條からのアプローチ。やっとそれらしいBL展開がきてホッとしました。
そこからは西條の怒涛のアプローチ。我慢してたのかな…クールなイケメン社長の本領発揮です。告白してからの西條の隠さない愛情表現に戸惑う岸谷のあたふたする姿が面白いので、ぜひ読んで見て下さいね。
私の体感的にはですが、BL3割、子育て7割っていう印象でした。BLの波もそこまで主張が激しくないです。
なのでBL感をすんごく味わいたい人にはちょっと物足りないかもですが、逆に子育ての方をメインにBLを楽しみたい方にはおススメです。
ストーリーはとっても良かった。丁寧に子育てのことや、元妻とのトラブル描写なんかも描かれていましたし、この作品の世界観を知るには十分な理解を得ることができました。
私はというと、西條と岸谷が中心にストーリーが回るってよりは、子どもの晶郁を中心にストーリーが回っているような感じだったところで、萌え2評価にしました。
BLってよりは子育て色が強かったかなと思いました。