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hakugin no shougun to senkai no miko ~ummei no ai ni michibiku suirenka~
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
すごく読みやすくて、私は好きですこのお話♪
中華ファンタジーって漢字が多くて読みにくい作品もあれば、漢字が気にならないほど読みやすい作品もあるんですが、こちらは後者のほう(私の体感)。すごく面白くて一気にブワーッと読んじゃいました。
こちらの作品は人界と仙界が存在する世界観。
仙界には仙人とその弟子たちが暮らしているんですが、弟子たちはたまに仙人の使いで人界に降りていくことがあります。
この物語の主人公・蓮可もお使いのため、人界…仙人がかつて創った王都へ降り立ちますが、着くなり早々王宮へ連れて行かれます。
そして王から告げられたことは、次の王を蓮可に決めて欲しいということ。
候補は3人の貴族。どいつもこいつも王の資質のない役立たずです。
しかし家臣の中に目を引く者が2人いました。将軍の毅焰と文官の俐心。2人は兄弟です。
王は蓮可のことを仙人だと勘違いし、次代の王の任命を促すけど、蓮可は師匠の仙人ではないので、のらりくらりと交わしていきます。
というのも。仙人からお前が決めなさいと言われたからです。
さてさて。
こうして無理難題を与えられた蓮可ですが、それとはまた別の課題、「将来仙界で過ごすか人界で過ごす」かの決断もしろと言われました。
いきなり色んな状況が降り掛かり混乱していく蓮可は、複数の課題をどう乗り越えていくんでしょうか。そして王は一体誰に?
国や民の未来の行く末を考えつつ、初めて抱く恋心に向き合っていく蓮可のハラハラドキドキたっぷりな一冊です。
師である仙人にお使いのため人界に降り立った、というのが蓮可が人界にきた目的。…とされていましたが、実はお使いが目的ではありません。これはあとあと分かることで、このストーリーの大きな核の部分です。
・蓮可は人界から仙人が拾ってきた子で、その昔王族が生贄になることがあった。
・蓮可の背中には大きな痣があって、毅焰の胸にも不思議な痣がある。
・現王は実は魔物で、王族は全員魔物に食われてしまい生き残りは誰もいない(とされている)。
何となくうっすら話が繋がって見えてきませんか?
そーなんですよ!読んでいくうちに、あっちとあっちが繋がって、こっちとこっちも繋がって…の伏線と回収が面白かったです。
肝心のBLパートもですね、「運命の番」的な繋がりで結ばれていて、出会うべくして出会ったのか、出会わされたのか…ってな感じで自然と2人の気持ちが合わさっていくのが素敵でした。
そのBL部分と、王の選定や魔物との対決がうまーく絡み合って、ストーリーが何倍にも面白くなっています。すれ違いかけていた蓮可と毅焰が本当の気持ちをぶつけ合うシーンは良かったなぁ〜(´∀`*)
文章がサラサラッと落ちてくるので、ストレスフリーに読み進めることが出来ました。
蓮可のふんわりした性格は可愛らしいし、むっつり気のある毅焰はニヤるし、ちょっといい加減な仙人には笑っちゃうし、キャラクターの存在感がとても良いです。
蓮可と毅焰の恋愛は少しずつゆっくりと進んでいきます。寡黙な男と恋愛事には無知な蓮可だけど、文章の中からわずかに感じる"好き"の気持ちや相手を意識してるなって描写が、トゥンク掻き立てられました(*´︶`*)♡
あとがきで、作者さんが体調不良のなか苦労して書き上げた作品だったとの言及がありました。
私がニヤニヤ楽しんでいるこの作品の裏では、作者さんと担当者の方にしか分からない生みの苦しみがあったんだなと思ったら、今日この作品を読めた事に感謝しなければいけないですね。
私は鏡コノエ先生の作品を初めて読みましたが、とても好きだなって思ったので過去の作品も読んでみたいなと思いました。
鏡コノエ先生の作品は「王様候補と愛しのオオカミ」を読んでから離れてました。ちょっと合わないと感じたからです。
ですが今回はあらすじと亜樹良のりかず先生のイラストに惹かれて、一か八かの気持ちで購入していました。
結果大正解でした。とにかく毅焰の不器用さに激萌でした。また亜樹良のりかず先生が描く毅焰が雄の魅力に溢れてて、凄く魅力的なんですよ。読みながら「自分、不器用ですから」って台詞が頭の中で回っていました。www
そして甚神仙人に拾われてからずっと仙界暮らしの蓮可がおぼこくて純真なんですよ。無垢故に毅焰を翻弄する様子にクスッとしました。
さてお話ですが蓮可の正体は誰もが途中で気が付いてしまうと思うのです。ですが蓮可が誰を王に選ぶかは最後まで分かりませんでした。
個人的に毅焰を王にして王気で魔物を退治させるのかなと思っていたので、甚神仙人が言ってた切り札の"術"も、誰が王になるかも良い意味で想像を裏切られてしまいました。
甚神仙人と蓮可の心話でのやり取りとか凄く面白かったんです。勝手にお爺ちゃんの姿を想像してましたが、終盤に登場した甚神仙人の容姿には驚きました。
蓮可も毅焰もお互いに惹かれていながらも、目の前の困難を解決する為に焦ったいほど清い関係な事に凄く萌えるんですよ。なので障害が無くなった後にやっと結ばれた時には感無量でした。その辺りが凄く好みな作品でした。
しかも凝った漢字の名称を使ってないので、凄く読みやすかったです。役職名とか建物に漢字が多いとそちらに気を取られてしまって苦手なんです。
鏡コノエ先生が体調を崩してた時期と自分の事が重なって思えて、復調されて作品を発表して下さった事が凄く嬉しく思いました。
まだ3作しか読んだ事がありませんが、これからも新作を楽しみに待ちたいと思います。
今回は王国の将軍と仙人の弟子のお話です。
仙人のお使いで降りた地上で受様が
次期王の選定を依頼され、王を定めるまで。
受様は赤子の時に仙人に拾われ
仙界で仙人になるための修行をしています。
ある日、人界にしか生えない薬草が切れ
かつて仙人が王を定めてたとされる地上の国での
薬草調達を言いつかります。
その国は受様が生まれた国でもあり
受様は秘密裏に地上に降り立つつもりでしたが
仙界と人界を隔てる険しい山を越えるため
仙界の巨鳥で移動した為、都の外れの林の降りた受様は
すぐに大勢の人々に囲まれるのです。
受様は連れていかれた王城で老王から
「次の王を定めに来たの仙人だろう」と言われ驚きます。
どうやら王は巨鳥で現れた受様を仙人だと思い
"仙人が現れる時新たな王が選ばれる"という伝説に則り
次期王の選定にやってきたと思ったようです。
受様は大慌てで王に釈明しようとしますが
師から念話で「受様の身分も事情も話すな」と命じられ
受様は仙人として次期王の選定を引き受ける事となります。
老王は最後の王族であり
すぐに後継者候補と定めた3人を引き合わされますが
受様には誰もが王の腰巾着にしか見えず
むしろ脇に控える臣下のなかの男性2人に目が行きます。
果たして受様は次期王見定めることができるのか!?
仙人から託された言葉で王を討たんとする攻様と
仙人のお使いで地上に降りた受様の中華風ファンタジーです。
受様が目を付けた臣下2人は兄弟で兄は将軍職、
弟は病みがちな父に代わって宰相代理を務めています。
この兄こそが今回の攻様になります♪
本来なら王都は王の王気で守られているのですが
近頃は都の中まで魔物が現れるほど治安が悪化しています。
民はそれを王の衰えと捉えていますが
実は当代王は王を喰った魔物がなり代わった偽王で
攻様の父である宰相は仙人からその事実を知らせれており
兄弟は偽王討伐を誓っていたのです。
初代の王を定めて以来王国を見守る仙人
次期王を餌として食おうと企む偽王である魔物
次期王の候補となった3人の貴族達
魔物が偽王と知り受様を護野ではと疑う攻様兄弟
師の命で薬草調達にきた受様が
なぜか師と間違われてどうしてか次期王選定をするって
スタートからしてワクワクしましたが
受様が仙人ではないという秘密と
攻様兄弟が黙していた偽王の秘密と
受様の次王選定と絡まり合う展開が実に絶妙で
丁寧に張られた伏線とその回収も巧みで
受様が攻様の手を取っての大団円まで
とっても楽しく読ませて頂きました (^-^)v
古代中国ファンタジーが読みたいな〜!表紙超綺麗だな〜〜〜!と、気づけばポチッと購入。
完全にジャケ買いでしたが、可愛くてゆるふわな中国仙術ファンタジーで凄く癒されました。
ただ、受けが女の子っぽくてそこが少し惜しい!
もう少し、男の子感が欲しかった。
落ちこぼれ仙人見習いの主人公・蓮可。
ある日、御師様より人間界へのお使いを頼まれ地上に降りたところ、「次期王を決める為に仙人が降りてきた!」と大歓迎されてしまい見習いである事を伝えられないまま、次期王を決める事に。
ところが王候補者達よりも側近の将軍・毅焰(兄)と宰相・俐心(弟)兄弟の方が気になり…?更には王都に魔物が出現するように…!どうする、蓮可…⁉︎と言うお話。
魔物等は現れますが、血生臭い描写はなく児童書のような優しい世界観でした。
蓮可の現状を仙界から眺めて楽しむ仙人様と、困り果てる蓮可のやり取りにクスッと笑えます。
動物に好かれて小鳥に囲まれる受け様は癒し効果絶大!
初めは蓮可を魔物だと疑い警戒心MAXだった毅焰が、徐々に蓮可の純真さや美しさの虜になっていく様子に激萌でした♡
無口で無愛想な攻めが受け溺愛に変化する展開が性癖なので、毅焰の変化に思わずニンマリ。
ですが、「あれ?私、BL買ったよな…?」と思う程、受けの蓮可に"男"を感じませんでした。
ゆるふわ癒し系で、少しおっちょこちょいな蓮可は可愛いです!可愛いんですが、何と言うか…女の子っぽい。
動物に好かれるスキルは可愛くて好きでしたが、やっぱりBLを読む以上、もう少し"男の子感"は欲しかった…
濡れ場は1回だけでしたが、中々濃厚な描写でエロ好きな私も大満足!
普段は無口なのに濡れ場で饒舌になる攻め様が変態チックでとても良い♡
文体も読みやすく、全体的に可愛くゆるふわな雰囲気で癒される作品でした。
掴みどころの無い飄々とした仙人様がお気に入りです!