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kagayaku okami ha tsugai wo choai suru
タイトル通りのお話で、それがこの作品の内容ズバリです。
ストーリーは、タイトルにもあるつがい(番)もの。人間になれる不思議系銀髪の狼と、宝石の声が聞こえる不思議な力を持った青年との、ファンタジーラブストーリーです。
序盤は2人の出会いから。
アートディーラーの伯母から相続した屋敷に住むことになった明斗が、その家を訪れると美しい姿をした銀髪の男・ヴォルフがいました。出会うなり、明斗のことを「俺のつがい」と主張し、離さない・離れないと言わんばかりの引っ付きよう。当然、明斗は冗談じゃねーと取り合わないけど、ヴォルフとの生活も相続の一部のようで……そんなこんなで、狼と人間(プラス猫)の不思議な生活が始まっていきます。
物語としては、"つがい"を主張するヴォルフと"つがい"を認めない明斗の攻防と言う流れです。共に生活するにつれて、ヴォルフを受け入れていく明斗の心と身体の変化に注目していって下さい。ヴォルフの気持ちがブレることは全くないので、明斗次第ってところです。
明斗がヴォルフを受け入れ始めるのは、心より身体から。目には見えない"つがい"の力が身体を求め合い受け入れていくのだそうで、明斗は割と早い段階からヴォルフと身体を繋げます。
身体に心が追いついていく過程を楽しむ作品かなって感じです。なんやかんや言ってる明斗がヴォルフとの生活に慣れてきて、次第にヴォルフのことを好きになって、最後は"つがい"を受け入れます。
…そうだろうなって予想と、そうなったなって結末が合致して、ある意味期待通りではあるのですが、ストーリーの盛り上がり的にはちっちゃくて、もっと何か欲しいなって思ったのが本音です。
中盤にヴォルフが明斗の腕を噛んだ事件が起こるんですが、おそらくここが一番のキーポイントで見せ場。明斗が気持ちを自覚する大事なシーンなのにインパクトが弱くて、もったいないなと思いました。
基本的に物語のテンポがほのぼのとしていて平坦で、見せ場のシーンもそのテンポのまま最後まで進んだ感じでした。内容が、というよりメリハリ的に物足りなかったかな。明斗のヴォルフへの気持ちがハッキリ分かるシーンは、もっと大げさにしても良かったと思います。
本能的な部分とは別に理性的な部分で、ヴォルフのことが大好きなんだって明確に分かる描写だったら嬉しかったです(´∀`*)
ヴォルフの、ちょっと幼く無邪気で真っ直ぐでブレない性格は結構好き♪狼だけどワンコのように、明斗、明斗と付いて回ったりするの可愛くて、お手伝いシーンなんかはホッコリします。たまに耳や尻尾を出したり、完全体の狼の姿になっては明斗を悶えさせるところは、この作品の癒しの部分ですね。
猫のクックも交えた、1人&1頭&1匹の生活は幸せそのもの。嫌な人間も登場しないし、苦しいシーンもないし、コミカルワチャワチャのほのぼのストーリーですので、幸せに浸りたいときにおススメな作品です。
もふもふ、ワンコや狼攻め様が大好きなので、読んでみました。
ストーリーはタイトルそのまま、「超美形の”狼”がつがいである人間に出会い、求愛する」というものです。
宝石の「声」が聞こえる能力を持つ明斗。唯一の理解者であった伯母が亡くなり、その家を相続することになったのですが、訪れた先にはこの世のものとは思えないほど美しい男性が。
彼はなんと”狼”で、明斗のことを「俺のつがいだ」と言いまとわりついてくるのですがー
と続くお話です。
狼もモフモフも溺愛も大好きで、大好き要素が詰め込まれている!…はずなんですが。
なんだろう、地の文がちょっと自分的に情緒に欠けるというか、心に響いてこない感じで。。(ごめんなさい;)
例えばハンバーグを作った場面で、
「…溢れる肉汁が食欲をそそった。」
「食べたい分だけ切り分けた。」
「ジューシーでとても旨かった。」
とシンプルな文がぶつ切りで並んでいたりして、いまいち美味しさが伝わってこない、、
ラブシーン等もそういう感じで、萌え設定やストーリー的な面白さが半減してしまっている感じがしました;
ストレートに求愛してくるモフモフ狼の攻め様はとても好きだっただけに、残念だなと。
明斗の仕事であるアクセサリー作りや、「石の声が聞こえる」という能力も、二人の関係にもう少し絡めてロマンチックな感じがあったら良かったのにな、という気も。
大好きな要素が詰まっていただけに、萌えきれなかった残念感が大きく残ってしまいました;