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ougon narumono, ten yori ochi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
伊藤クロエ先生。
なんて癖にザクザクと刺さるお話を書かれる方なんだ…
叶うことならぎゅっと握手をしたいです。ああ面白かった。
自分の中にある萌えのツボを「ここでしょ?」と的確に突いてくれる作品でした。
あのですね、もう好みの設定だらけだったんですよ。
一筋縄ではいかないお話だなと思った時点で、これは面白い作品に違いないぞとセンサーが反応し、読み進めながらあちこちにさり気なく置かれた細やかな萌えの欠片をさっと回収しては、これこれ〜〜!!と噛み締める。
いやはや、最高に面白かったです。萌えました。
そもそも、憧れの人が剣闘奴隷に…というだけで正直たまらないものがありまして。
両片想いで各々が秘めた想いはひたすらに甘い中、絶妙に切なくすれ違う2人の図を様々な人物の視点でたっぷり楽しめるわけなのですが、ユーニスが囚われているロマニア国が色んな意味で野蛮なんですね。
グイードとユーニスが互いに想いを隠したままもどかしい恋模様は純愛としか言いようがないもの。
その背景にあるのは…エログロナンセンスとまではいかないのですけれど、昔のローマっぽさが漂う淫靡で残酷な世界観。
この純愛度の高さとのミスマッチさと、静かな危険と隣り合わせの環境下で繰り広げられるドラマチックな展開の数々。
どれもたまりませんでした。
攻めの二面性が楽しめるのもおいしければ、愛だ恋だと言葉に出さずとも強く互いを心から信頼し合う熱いエピソードも、ピリッとスパイスの効いた話運びも最高に面白くて終始ワクワクしながらあっという間に読み終えてしまい今に至ります。
敵だらけの中で誰にも気付かれないように偽らなければならない「秘密の関係」を互いに推し量りながら演じ、本来の肩書きではないからこそ、そこでしか慈しめない・甘えられない図というのがツボでツボで仕方がなかったです。
なんでしょうか。メイン2人の良さと萌えるポイントを際立たせるのがすごく上手いんですよね。
いわゆる奴隷的な立ち場なわけなのだけれど、どちらも最後まで気高さを失わないかっこよさがあって素敵。
グイードがユーニスになかなか最後まで触れないところも本当に良くて、彼の心情込みでこれ以上ないほど萌えてしまった。
でも、1番良かったのはやはり強い信頼関係かな。
両視点の良さが光る、400P超の厚みをたっぷり楽しめた1冊でした。
また1冊面白い作品に出会えてうれしいです。
(この人がどれほど素晴らしい人かも知らないくせに)
最近は気持ちに余裕がなく、中々BLも30分と読んでいられなかったのですが、たまたま見かけた表紙と粗筋でグイグイ惹かれ早々に読み切りました。
金額としてはちょっと高めで(初めて読む作家さんだと特に)、一文がやけに長いのも最初気になったのですが、何冊分かというくらい萌ツボばかりで電書のしおり機能が止まりませんでした。結果大大満腹。あとBLにしては結構血や頭が飛ぶので吃驚。王子と将軍の言葉遣いもそれっぽくて、ときめきます。
おとぎ話のようでうっとり、どんなに辛い状況でも2人がお互いを想い、誇り高く強くあろうとするのが本当に素敵!!!あとエロが良い!!笑
・屈強な奴隷を買う高貴受け
・幼少期から憧れていた騎士(攻)に遠くから見つめているのを気付かれてる王子(受)カワイイ
・憧れから恋慕に変わり、騎士の周りの女に嫉妬し出すノンケ王子
・王子が剣を学べるよう配慮してくれた攻、大人になってから剣を交えて過去に想いを馳せる二人
・閨で「いい子だ」と奴隷攻に言われて喜びつつ、こんなことさせて申し訳なく思ってる王子受
・性奴隷と夜毎遊んでいると城の皆に思われてて、しかしそう仕向けている(でも最後まではしてない)二人
・お互いが他人(従者達)に触れられるのを厭い、うまい口実で触られないよう仕向ける
・受が攻に甘々に大切に髪やお肌もケアされる
・攻を狙う積極的な従者に超嫉妬した王子のフェ
・お互いの立場では本来出来ないことを異国の奴隷として言えたり甘えたり触れることが出来るシチュエーション
・「潔癖な捕虜の王子が卑しい剣闘奴隷との肉欲に溺れ、朝から晩まで片時も離さぬほどに溺愛し、そして今彼らの目の前で愛玩する自らの『男』を奪われそうになっているのだ」
・スパダリ敬語攻め(責め)&強気奴隷攻めを一度に味わえる(しかも攻め一人で)
・受攻の肌色と体格の差
・対面座位で上手くない&攻の物が太くて動けなくなる受が攻に動いてとおねだり
・か弱そうに見えて、従者の入れ替わりに気付く王子(訛りに気付いて勇気づけられるのも良過ぎる…!!!)何も教えてもらえないけどひたすらにグイードを信じる王子!
人質として暮らす国の王族が、小さい尻にあの男の〜とか毎回言ってユーニス王子を困らせたり、エロオヤジみたいなのばっかり!なのも異様ですが最高でした。そんな野次を初心な時は困ってた王子が、奴隷(味方で将軍で初恋の人)を得てスンッて対応するギャップも良い!
一国の強強将軍が、他国に侵入して剣闘奴隷としてアンダーグラウンドから自国と人質の王子を守るのも、ロマンチックだしカッコいいし燃えるし、
立場は違えど二人とも奴隷の様な生活で痛々しく、それでもお互いへの気持ちを胸に秘めて自らを鼓舞し、そしてまたその凛と対応するのを見てお互い惚れ直すという…この関係性が本気で尊い。こういう人と出会えたら最強ですよね。これだから男同士は羨ましい程格好良くて面白い。
グイードがまだ幼く弱いユーニスの手を「この手が何よりも美しく誇らしい」と言うの、じんわり物凄く好きなエピソードで、まさにおとぎ話や伝説の始まりのような永遠を感じます。
良いところが書ききれなくて、更新期限切れてからもあれこれ叫びたくなったらコメント欄に続きます。
再読中。3年も監視下におかれ昔のように笑わなくなったユーニスの慰めになるよう猫を出したり、剣を練習させたり、でも笑顔になってその後すぐどうせ禁止されると憂えば「剣舞と言えば」と提案するグイードが心強く、優しくて泣ける。
【奴隷に堕ちた祖国の元将軍×強国の人質となった皇子】の壮大な歴史ファンタジーBLです。
古代ローマ帝国を彷彿させる世界観で意外にも濃厚なエロスを堪能でき、悶えるような焦ったい両片思い好きの"萌"が詰まった一冊でした。
濃厚なラブシーンや心の機微が丁寧に描かれていてBLとしては勿論、小国が大国に挑む歴史ファンタジーとしてもハラハラする展開の連続で読み応えがありました!
受け攻め両視点で二人の心情が分かりやすく、お互いに想い合っているのにすれ違っていく…"両片思い"ならではな焦ったさを存分に堪能できる最高のシチュエーション♡
記憶喪失の元将軍グイードを性奴隷として扱う罪悪感に悩みつつ、ずっと好きだった人に触れてもらえる喜びを手放せないユーニスの葛藤が健気で切ない……
一方、ユーニス救出作戦がバレないよう記憶喪失のフリをして性奴隷に扮するグイード。本来庇護すべき自国の王子を穢す背徳感が堪りません…!
何と言っても、ローマ帝国をモデルにした煌びやかで淫靡な世界観に痺れます。儚くて淡い雰囲気の表紙に反して、めちゃくちゃドエロでびっくり!
媚薬・人前プレイ等…高潔で純粋だったユーニスがドロッドロに辱められる背徳感に、終始ドキドキ♡
健気なユーニスが卑劣なロマニア皇族達に穢されていく様子が不憫&可哀想で……めちゃくちゃ萌えました。
そして、優しくて穏やかな"将軍グイード"と意地悪で猛々しい"剣奴グエン"の一粒で2度美味しい設定が素晴らしく、どちらのグイードも大人の色気ムンムンで堪りません…!
シリアスでヘビーな展開の連続にハラハラしましたが、波瀾万丈だったユーニスの願いが叶うラストに、思わず涙が溢れました。
ユーニスとグイードが幸せになれて本当に良かった……!
大団円のラストで幸せ一杯な読後感でした。
伊藤クロエ先生の作品は初読みになります。
ボリュームのあるページに徐々に握力が無くなって来ましたが、面白いので指をマッサージしながら読み続けました。www
グイードとユーニス視点の両方から語られるので、何が起きているのか分かるので恋愛面では安心して読めました。
それとグイードがユーニスに相応しくない侍女や侍従や衛兵を遠ざけるように動くのが凄く面白いのと、段々とユーニスの周りをグイードの息のかかった者たちが守りを固めて行く様子にワクワクしたんです。
とは言っても敵国の皇宮の中に捉えられてて、更には皇太子や皇子や皇女達の宴に呼ばれる度にユーニスに危機が迫るんですよ。
偶然の出来事やグイードの策略で危機を躱すうちに、ユーニスが逞しく変わって行く様子も凄く良かったんです。
グイードを信じて何も聞かないユーニスがしなやかで素敵な人物でした。それとユーニスに惹かれながらも、堪えて、堪えて、最後には手を出してしまうグイードに萌えました。
敵の目を欺きながら剣技を鍛える2人が凄く幸せそうなんです。皇帝と皇太子を討つシーンとか最高にワクワクしました。
個人的には皇帝が父親と兄弟を殺して地位を簒奪した時の気持ちが知りたかったです。
皇太子が成人してから表に出て来なくなった理由と関係あると思うのですが、そこが書いてなかったのが残念でした。彼は帝国を手に入れてから国が滅んでも良かったと思ってたと思うからです。
帝国を脱出して王国に帰国してからの離れ離れになる2人が凄く切なかったのんですが、身分差を乗り越えての大円満を迎える最終章まで飽きずに読めました。
今回はルウム王国の盾たる将軍と
黄金の至宝と呼ばれる第三王子のお話です。
人質としてロマニアに囚われていた受様が
再会した攻様と敵王を倒し祖国へ帰還するまでの本編と
その後の2人を描いた続編短編2話を収録。
受様は南の小国ロウムの第3王子として生まれます。
亡き王妃の面影をひく受様は最も美しく
"ウロムの黄金の至宝"と評されていました。
しかしながら3年前に
大陸で絶対的な力を持つロマニア帝国王に召し出され、
ロマニアでの人質生活を送る事となります。
受様に後ろ盾となる貴族や忠実な臣下もおらず
普段は完全に忘れ去られいないもののように扱われますが
剣闘奴隷達によるの天覧試合の観戦などには
好んで受様を連れ出したがります。
その日の試合のメインは最近負け知らずと言う
鉄仮面で顔を隠した剣奴の試合でした。
彼は3人の男相手でも一方的な勝ちを手にしますが、
次に彼が対したのは怒り狂った手負いの獅子で
獅子の体当たりで鉄仮面が外れた男の顔は
受様の知った人のものだったのです!!
この剣奴が今回の攻様です♪
攻様は"ロウム王国の盾"と呼ばれた将軍であり
受様に剣の道を与えてくれた恩人であり
受様が秘かに恋心を抱いていた人でした。
攻様が傷つけれながらも獅子を倒した事で
剣闘狂と呼ばれる皇太子に目を付けられそうになり
受様はとっさに王に攻様を欲しいと訴えます。
王は受様の常にない様を面白がって
攻様を受様に与え、受様は攻様に駆け寄るのですが
攻様は受様を誰何するのです!!
攻様は本当に受様がわからないのか!?
そもそも将軍たる攻様がロマニア帝国にいる訳とは!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」連載の
Web小説を改稿、加筆しての書籍化で
敵国に囚われた受様と受様の奪還を狙う攻様との
ドラマチックファンタジーとなります♪
遮断された生活をする受様は知りませんが
実はロマニアはロウムに侵攻していて、
攻様は受様の奪還すべくロマニアに侵入していたのです。
攻様達はロマニアの侵略を矛先が向かうだろう
複数の国と手を結び、ロマニア打倒の準備を進めます。
攻様は万一の時に受様に類が及ばないように
自身が記憶喪失と偽って正体と使命を隠していたため
受様に性奴隷として買われた建前を全うすることになり
それがまた受様をグルグルさていく様にとても萌えました♪
受様の母に執着するロマニア王
剣闘狂と言われるロマニア皇太子
奴隷達と爛れた饗宴を広げる第2皇子や第3皇女
攻様の秘密がいつバレるのか
攻様達はロマニアに一矢報いる事が出るのかと
ハラハラ&ワクワク
受様がロウムに凱旋するまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
受様が敵国で虐げられながらも王子としての矜持を失わず
自身の成すべきこと、なさねばならぬことに
真摯に向かう姿が攻様達の希望となっている展開が
すごく良かったです。
とても面白かった。
古代ローマ風の世界観。
栄華と怠惰を極めた大国に周辺諸国から人質が集められていて、受けも人質の一人。小国の王子と侮られながらも三年が過ぎたある日、剣闘士奴隷として戦う自国の将軍を見つける。攻めは記憶喪失だといい、自分を買った受けに奴隷として奉仕し始める。
受けの幼い頃からの片思いが健気で可愛かった。物陰からそっと鍛錬の様子を覗いたりするだけの儚い片思いが健気。そして攻めが何らかの密命を帯びていることや、入れ替わっていく衛兵に何かが起ころうとしていることを察しても攻めを信じて何も問い質さず協力する受けの強さが良かった。革命前夜のような不穏な空気感もハラハラして好き。
二人がこんなに近くで親密に過ごせるのは今だけどお互いに理解し合っているのも切ない。二人とも真面目だから身分やそれぞれの役割を弁えているのが焦れったいけど好き。攻めが受けの勇敢さや強さを尊敬していて忠誠心を持ち合わせている主従関係も好き。あと猫ちゃんが可愛い。
ひぅん!喘ぎ声が独特でした。
長かった…。
何度もくじけそうになりましたが、皆さんの評価の高さに名作に違いないと信じて頑張りました。ついついあとどれくらいしんどいの?と相談もし励ましてもらいました。
なんというか、ユーニスがグイードと再会できて怪我を負った彼をつい身請けして…。それは性奴隷ってことになって…。えええ?
まあグイードの働きはすんばらしいのです。だけど、夜毎ユーニスがねだってグイードに伽をさせるのが、どうもしっくりこず。
そんなことしてる場合か?いや、しないとまずいか?憧れの将軍になんてことを!とつい思ってしまい。
でも彼もいつも臨戦態勢だったので、ならいいのかと納得しました。
ギリギリの緊張感のある暮らしにグイードが来てから、彼の心配りに救われますね。
お互いが自分のために相手に申し訳ない、こんなことしたくないだろうに…とおもってたり。
成り上がり物?国取り合戦物は手に汗握り達成感があって好きなのですが、こちらは潜伏期間の緊張感と、それなのにエロはするんだ…な感じで、それらが長すぎてどうにも…。
命懸けで救い出しに来てくれた初恋の将軍と、何も聞かず問わず信じ続ける美しい王子。読み応えがありました。グイードが強すぎる!小国の将軍とは思えないですね。
あと、皇帝は気持ち悪いですね。
黄金が天から墜ちるって、そういうこと?!
両方のこと?
Webで読んでおり、とても面白かったのと挿し絵のミクロ先生に惹かれて電子で購入(シーモア)。
記憶が曖昧ですがWebに少し加筆されていたかな?あとは番外編が3本ついていました。Webで読んだよ~という方も、その後の番外編があるので是非。
まず、受けのユーニス。美人で健気です。王族の矜持をもち苦難を静かに堪え忍ぶタイプ。芯がしっかりしていて機転も利くので、ハラハラドキドキの展開にも、ある意味この子なら大丈夫!と安心感がありました。
普段は物事に動じず自分を律しているのに、攻めのグイードだけには感情が押さえられずダダ漏れちゃうのも可愛かったです。この特別感、グイードがメロメロになるのもわかります。
攻めのグイードはとにかく格好いい。
騎士であり忠誠心も篤く理性的な大人ですが、諸事情で記憶喪失・剣奴のふりをしているため、粗野で意地悪、色気ムンムンを装っています。いや、装っていたの?という描写もあるのでつまり一人で2粒美味しいです!二面性が性癖の人には堪らないです!!
本来は理性ガチガチの人がユーニスの天然の色香に辛抱たまらん!となり陥落する様はとてもえっちです。
両視点で話が展開するので、2人の気持ちのすれ違いや、盛り上がり方、特にグイードがユーニスに惚れた部分は読者も好ましく思うところだと思うので説得力がありました。
結構血が飛び散るハードさと、割りと多めのお色気が「この世界大変だな…」という生々しさになっていました。
身分を偽って敵国に入り込み、ユーニスを救出しようとするグイード。
祖国と自身の危機を感じてはいるけど、身動きが取れず、その中でなんとか生きようともがくユーニス。
無事救出できるのか、祖国の様子は、その後は、とハラハラする場面が次々と訪れどんどん読み進めてしまう力があります。
シリアスな展開の中にも、グイードのモンペが発動していたり、2人の切なくも甘いやり取りがあったりと緩急が絶妙でした。
注意点としては、名前ありのモブにユーニスが辱しめられるところ(最後まではありません)、グイードを性的に見ている名前ありの女性がいる、ユーニスのお母さんの過去がとても悲惨、といったところでしょうか。
最後に、第3者視点大好きマンも大満足な番外編があります。
表紙買い。大晦日にうっかり手にとってしまったら面白くて読み止められず一気読みしてしまいました。国の興亡戦話がお好きな方でしたら面白いと思っていただけると思います。ムーンライトさん由来のお話ですがweb由来とは思えなかったなあ。本編350P+番外編60P弱+あとがき。
人質として大国ロマニア帝国へ単身差し出されたユーニス。西の離宮で他国の人質たち同様、一人静かに本を読むだけというような生活を送っていたある日、連れ出された闘技場で見かけた剣奴は、祖国で憧れだったグイード将軍に瓜二つで・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ロマニア帝国の皇帝、皇太子、第二皇子、皇女、グイードの部下、ギュレム(ユーニスの側仕え)等。ギュレムが良かったなあ。やっぱり主人に忠実な誠実な側仕えが好き!
++
攻め:忍耐強い、剣持たせたらめちゃ強い将軍。口数は多くない印象。敵国に一人連れていかれた麗しい王子を救出するという困難な任務を慎重かつやるときゃやるぜ的にやり遂げる。ほんとに心強い方。大軍率いて云々というシーンはないのですが、馬にのり軍の先頭にたって・・・等というシーンも見たかったなあ。きっと素晴らしいに違いない。
受け:儚げ忍耐強さ抜群美人。弱っちくなく、ひたすら好機を待っていたという感じになったですね。時をきちんと選び行動できたので、ある意味強運の持ち主かもしれない。
受けさんが弱っちいだけじゃなかったのが本当に良かった。そしてただただ攻めさんに恋をし守るために頑張り、そして最後は祖国を守るために頑張り。よく頑張りました賞をあげてよいと思うのです。
最後めでたしめでたし♡となるかと思ったら、そっからまだ半山ぐらいあってですね、そこも良かったなあ。馬駆けてはるばる会いに来てくれたと知った時のグイードの慌てぶりを建物の陰から見てみたかったわ・・きっと宝物のように受けを抱っこしてアワアワ走ったに違いない。
国を守る立場の方が正しくないと国は滅び、真面目に邁進すると好転するという勧善懲悪な王道お話かなとは思うのですが、読後感が良くって、とても楽しかったお話でした。
すごく読み応えありました!
ひゃー…びっくり。紙版じゃないから良く分からなかったけど、読んでも読んでも読み終わらないと思ったら、なかなかのページ数。でも、すごいストーリー展開にハラハラとドキドキです。
ストーリーとしては、王子と将軍の身分差の恋。でも普通の身分差恋のお話じゃありません。2人の恋物語は、悪しき環境下で始まっていきます。
主人公のユーニスは人質として、恋する相手グイードは奴隷として……。そう。2人は元々の身分でBLしていくのではなく、不本意な状況下と立場で出会い、愛し合っていくのです。
大国ロマニア帝国に人質として召し上げられた、ルウム国の王子・ユーニス。剣奴隷として出会ったのは、ルウム国の将軍・グイードでした。ルウム国でユーニスがずっと恋焦がれていた憧れの人物です。
ユーニスの人質としての待遇はあまり良いものではなく、麗しい見た目から性的な下卑た視線を送られることもしばしば。大国ロマニアの皇族たちに蔑まれ、悪趣味でゲスい宴に呼ばれては辱めを受けることもあり…最初の方は読んでいて楽しいものではありません。
(ロマニアの皇子・皇女たちが本当に気色悪くて蹴り飛ばしてやりたいくらいオェ)
グイードが剣奴隷→ユーニスの性奴隷としての立場になって、周囲からキモい視線で揶揄われることもあったけど、その立場があったからユーニスが好きなグイードと身体の関係を持つことになったのは、ユーニスにとっては嬉しいことでした。
グイードが記憶を失っている(ふり)からこそ、彼に寄りかかれる密かな嬉しさを抱くユーニスが何とも控えめで健気。人質としての立場があるから、大っぴらに会話も出来ず与えられた最低限の環境と言動の中で、グイードと心を通わせていく前半部は、本当に焦ったい。
グイードもユーニスのことが好きで、ユーニスもグイードが好き。お互いの視点で語られるお互いの想いが、このゲスな環境において何と純粋でピュアなこと。見かけは性奴隷と主人の関係なのでエッチなことはしてるんですけどね。そのギャップに、地団駄踏むしかないツラさよ…
ロマニア帝国の栄華と衰退。
それを背景に昂るユーニスとグイードの恋愛模様がめちゃくちゃ深い。自由じゃない環境だからこそですかね、邪魔が多いけどだからこそ2人の想いが高まっていくのが分かります。身体をなかなか繋げないグイード気持ちからも、ユーニスを大事に思う気持ちが伝わります。奴隷から従者みたいなポジションになって…ユーニスに過ごしやすい環境を作るさりげない手の回しも見事。
グイードがどれだけユーニスを愛しているかが伝わる濃厚な筆致に唸るしかありません。ユーニスにツラい状況の前半部を耐えて読めたのは、これから大どんでん返しがあることが期待できたからです。中盤以降は心臓ドッキドッキで読み進めました。
ロマニア帝国の終焉シーンは凄かった…
大国の滅亡に伴って起こる、やっと迎えたユーニスの幸せに私もようやく安堵です。
グイードとの恋の行方はどうした?…ってな感じですが、それはもう期待して良いかと。2人の恋愛を見守る周囲の人たちのナイスアシスト〜!!みんな良い仕事しすぎ(笑)
この作品の良いところは、彼らに関わる人たちの視点から色々語られること。彼らから見た2人の姿が面白かったです。第三者視点だと、ニヤニヤがいっぱいです。
古代ローマ時代を彷彿とさせる世界を思い浮かべながら、終始映画を見てるような気持ちで満たされました。大国ロマニアに翻弄された2人の恋物語は、最初こそ切なく苦しいものだったけど、最後はこれ以上ない素晴らしい結末になりました。
長いストーリーでしたが、それに相応しい物語展開とエンディングは納得のいくもの。読後感も良く大満足です!