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shishitei no kangancho
本当に官能表現が豊かかつ多彩な作家さんです。
読み飛ばさないエロシーンが書けるのは本当にすごい。
BLもブロマンスの流れが来ていると思いますが、
古き良き耽美を愛する者として、
この作家さんにはずっと変わらぬ路線で頑張っていただきたい。
新人作家に人気のイラストレーターがついているので
レーベルの舵取りが大切ではないかと思う。
あきらかな作画ミスがあってそこは残念。
体の全部が逞しい獅子王と、美しい宦官長(苦労も多い)の情事シーンがたっぷりの作品です。
完璧ながらも己れの大きさのせいで悩ましい閨事情を抱える攻めは苛立ちのあまり、受けに床の相手を強います。そこから二人はずぶずぶと互いにハマっていくのです。
文章の一文一文が短く書かれていて、疲れないで読み進められるのも私の好みでした。
官能ものが読みたい時にやたらと頭を使うようなストーリがくっついていると、いくら面白くても邪魔に感じてしまうことがあるので、その分この作品は受けと攻めの濃厚なイチャイチャシーンが主軸になっており大満足でした!
正直に言って、さほど期待せず読み始めたんです。
あ、アンリミに入ってる、宦官かぁ読んだことないしな、くらいで。
レビューには「ほぼ房事での出来事」みたいに書いてあって。
それが!!!!いやぁ、面白かった!
奴隷と皇帝ですよ、身分差。
半分くらい読んだところでトップが故の孤独な皇帝の伴侶に収まったのは良いけれど、この先ひと悶着が無いわけない!と。
読者側としては絶対皇帝の気持ちはイルに向いてる!って思うのに、奴隷上がりのイルがなかなか諦念の域から抜け出せなくてヒヤヒヤしました。
性奴隷なところはつらいんだけど、皇帝の愛は深くて文句なしのハピエンだし、皇帝との閨もお道具もお風呂もエロエロで大満足です♡
Kindle Unlimitedにて。
皇帝イケメン〜!俺様何様皇帝様。スパダリって感じではないけど、そこがまた皇帝って感じで良い。
受けも健気でかわいい。エロい。
個人的には真ん中すこしダレましたが、全体的に面白かったし満足!
7〜8割ほどエロです。
いや、マジでビックリしました!!
官能的な物語なんですが、最終的に主人公が皇妃に召し上げられるエロティック・シンデレラストーリーです。
幼少期から男たちの慰み者として生きてきたイルハリムは、その身体を使い宦官長まで昇り詰めました。
皇帝であるラシッドは精力絶倫。寵姫が出産で後宮にいなく他に側室がいないため、持て余した情欲を宦官長であるイルハリムにぶつけます。ラシッドはイルハリムの虜に、そしてイルハリムもラシッドに惹かれていくのですが、それを阻む者たちの罠にかかって……という展開へと続きます。
ラシッドとイルハリムの恋愛の軌跡を描いた物語。2人の関係だけをみると、すごくドキドキするストーリーです。ですが、2人を邪魔する輩たちがいまして、イルハリムが危険な目に遭うシーンが2度ほどあります。
このイルハリムにピンチな状況がですね、凌辱シーンなのでちょっと好き嫌いが分かれそうかもです。私は、ごめんなさい…あんまり好きじゃなかったです。
エロ描写が特に目立つ作品だからこそ、ですかね。この凌辱シーンもサラッと流してくれなくて、細かくねちっこく書かれています。胸がジクジクと嫌な気持ちになったのは、私がまだ修行が足らないからですね。それが前半と後半の2場面……ちょっときついな。
一応ピンチのときはラシッドがスーパーマンのように助けてくれるのでホッとはしますが、多少頭には残ります。モブのエロはサラッと、ラシッドとのエロはじっくりと描いて欲しかったかな。ラブだろうが無理矢理だろうが、エロに手を抜かない作者さんの情熱がすごすぎる。
とにかく、エロの描写が目立ってしゃーない作品です。エロ文面が生き生きとしていて、作者さんの気合いが伝わってきました(笑)エロの表現で、こんなに間を繋げられるもんだなと驚きました。
エロ描写の主張が強けれど、イルハリムを溺愛するラシッドの愛の深さや執着は、この作品の最大の萌えポイントです。それはイルハリムを嵌めた奴らへの容赦ない刑罰からみても分かります。
イルハリムがね…快楽に弱すぎて(これは宦官職であれば仕方ないことらしい)心配になるほどです。もっとしっかりしてくれーと思うけど、ラシッドはイルハリムの身体が快楽慣れしてるところが逆に有難いと思ってるので、相性抜群の2人。ラシッドのアレが大きいから慣れてる方が都合が良いんですと……なるほど(笑)
こんなにラシッドに愛されてるのに、そして自分もラシッドを愛してるのに、奴隷と王という身分差から積極的にラシッドの気持ちに飛び込み切れないイルハリムですが、最後の最後で明かされるラシッドからのサプライズはドラマチックで大ハッピーエンドでした。
エロの存在が凄くて忘れがちになりますが、お話としては溺愛執着攻めの幸せエンドなんですよね。
濃厚エロ大好き・ハッピーエンド大好き!って方にオススメします。
色々規格外な王様×奴隷の宦官長
後宮の若い娘たちを震え上がらせる身体も声も何もかも大きな王様。夜伽が上手くいかない罰として宦官長の青年を呼び寄せては罰として抱く日々。…と、そんな感じでえっちシーンは非常に濃いかつ多い!なのですが、全く中弛みすることなく目を滑らせる事なく一気に読み切ってしまいました。タイトルに書きましたが、非常に勢いのあるイキイキした文章で読んでいて清々しかったです。
淡々とした態度の受が実は可愛らしかったり、荒々しい王様が受を実は溺愛していたりとキャラクターも好ましかったです。痛々しいところも出てきますがハッピーエンドなので安心して読んでください!
読んでいてビックリの、エロエロ度。メインカプの絡みだけでなく、モブによるレイプシーン、後宮に入ったばかりのイルハリムを救い生きる術を教え込んだ青年なども含め、エロシーンがかなりの頻度で出てきます。
どなたかも書いていらっしゃるように、エロシーンかなり多めだけれど、”読み飛ばす”ことをさせないのがすごい。
エロシーンも含め、グイグイ引き込まれて最後まで一気読みでした。
傲岸不遜な皇帝・ラシッド(攻め)。その巨根のためほとんどの側女が彼を満足させることができず、今夜も泣き喚く側女についに怒りを見せたラシッドが腹立ち紛れに部屋を訪れた宦官長・イルハリム(受け)を抱くところから始まる、後宮身分差ストーリー。
俺様で傲慢な攻めによる陵辱からスタートする関係なんですが、読み進めていくと皇帝は皇帝なりの配慮や思いやりを(一応)見せていることが分かるのと、序盤と中盤以降の皇帝の変化っぷりに萌えます。
ただ、個人的には宦官→皇后となるハッピーエンドはちょっと無理あるかな、都合良すぎかなあ…、と思ったりも。ハピエン大好きなんですが。。
王宮の陰謀によって引き摺り下ろされるか暗殺される未来しか見えず、うーん。
最後の最後にそんなモヤモヤはあったものの、イルハルムに何度も訪れるピンチとそれを救う獅子帝のヒーローっぷり、傲慢だけれど溺愛するラシッドの姿に胸打たれる、後宮ラブストーリーでした。
兼守先生の挿絵なのでマストバイ。挿絵は大好きだったのですが、色事シーンがすごく多く感じられ、そちらにはあんまり興味がないので、申し訳ありません、中立にしました。皇帝の後宮舞台、本編260頁、紙限定の番外編26頁ほど+あとがき。
筆頭寵姫のアイシェがライバルたちをことごとく後宮から追い出したのに、自らは出産のため後宮を留守に。欲求不満が溜まってきた皇帝が、宦官長であるイルハリムで解消するようになり…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
アイシェ(寵姫、出産前後)、タシール(受けの昔の知り合い、貴族)、その他悪党少々。
++攻め受けについて
政治的に有能とか戦が強いとか、惚れるようなシーンは少なく、有り余る精力を受けにぶつけているだけという印象。きらきら金髪、押しの強い性格(悪く言えば傲慢?)で圧倒的俺様感、皇帝感。好きになっていたら良いんだけど、好きになる前からこの俺様っぷりだと、ちとツラい。お仕えしたいなあとはあまり感じず。
受けは何でかわからんが皇帝大事、めちゃ献身的にお仕えなさってます。凛々しいなあという感じはなかったです。喜怒哀楽少なく、ツライことを耐え忍びただただ皇帝の良いように…と頑張ってますねえ…しっとりしたお肌、黒い瞳、黒い髪、抱き心地良いんでしょうねえ。皇帝、えらくお気に召されて。
攻め受けともあんまり入れ込めなくて、お話も、お道具出てきたり凌辱あったり、どエロエロで、個人的萌ポイントをつくところがあまり無かったでした。アラブっぽい雰囲気は好きなんですけど、ちょっと残念だったかな。