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ousama ni sasageru senyaichiya
安西リカ先生のアラビアロマンスー!!すごく良かった♥️ アーシェがとにかく可愛いんですよね。朗らかで、面白いお話をしてまわりに希望を与える子。壮絶な経験をしているけれど、暗くならずひたむきに生きているのが素晴らしい。
ラシードがまた魅力的な王様で(*´ω`*)
アーシェをただひとりのパートナーとして大事に大事にするラシード✨️物語の最後の語りが2人の幸せな人生を感じられてとても素敵でした。Ciel先生の挿絵がまた美しい...
なんて素敵なお話なのでしょうか。
ほろほろと口どけの良い砂糖菓子のような、甘くて心地の良い柔らかな雰囲気が漂います。
流れるように「ああ、なんだか良いな」が続いていくのです。
静かな夜にぴったりの1冊だと思います。
ゆったりとしたテンポで綴られる優しいお話でした。
タイトルの千夜一夜から連想するものといえば、やはり千夜一夜物語ことアラビアン・ナイト。
下働きのアーシェが語る御伽話のような創作の物語の数々は、人知れずストレスを抱えていた国王・ラシードを始め、多くの人々の心を癒し、優しくするすると解いていく魔法のよう。
そこにいるだけであたりをパッと明るく照らすような朗らかさのある、働き者のアーシェに非常に好感が持てるんです。
身分の低い者が身分の高い者からの寵愛を受け、周囲の人々からも愛されていく…それは決して珍しくはないシンデレラストーリーの定番だと思うのです。
ただ、定番の中にはなぜこんなにも好かれるのか?なんて思ってしまうこともしばしば。
しかしながら、今作の主人公・アーシェという人は愛さずにはいられなくなる魅力があります。
周囲の人々から可愛がられ、愛されていることに対してなんの疑問も湧かないんですよ。
読み手の自分もアーシェのことをどんどん好きになっていってしまっているものですから。
今作の中で好みだったのが、ラシードがアーシェをすぐに見初めて側に置いたわけではないところ。
39歳の美丈夫が夜毎癒されながら寝かしつけをされている図にはたまらないものがありました。
アーシェと過ごす安らぐ時間の中で、気付けばありのままのアーシェを自然と愛していた…ここがすごく好きでしたね。
ほのぼのとしていて甘くかわいらしい雰囲気の2人です。
2人の間で交わされる掛け合いがまたどれも良いもので、終始楽しみながら読みました。
サブキャラクターも魅力的なのですが、中でも女性キャラクターのマアディンが素敵。
ラシードとアーシェのこのお話も、きっとこれから何年も語り継がれる物語のひとつになっていったのかなと思える締め方でこちらもとっても素敵でした。
疲れ切った王様と天涯孤独な下働き
賢王と名高いラシード王(攻め)の後宮で下働きをしているアーシェ(受け)は政務に疲れゆっくり寝たい王によって伽に呼ばれます。
寝入るまで得意の物語りを語って王をゆっくり休ませることに成功したアーシェは次の日も次の日も呼ばれることになってしまいます。お互い惹かれ合うようになるのですが‥
アーシェは幼い頃家族を大火でなくし、使いっ走りをしてなんとか生きてきました。耳がよく、そのため火事の中でも生き残ることができたのですが、その特技を使って芝居小屋などの物語りを聞き、自分でアレンジして人に語ることを得意としています。
後宮でも寵姫たちの癒しとなり皆に大事にされるのです。
ラシードは、四十路を前にして未だ子がいません。本人よりも周りが焦っていて、最終的には多産の庶民の家から身売りのように連れてこられた寵姫まで次々と寵姫が増えていってうんざり。
掟で、誰かと共寝をしなければならない夜に嫌気がさして、戯れにアーシェを呼ぶことにするのです。初めてゆっくり寝られることに味を占め毎日呼ぶようになるのです。
とても面白かったです。
後宮の話だったので、女性たちと王を共有しないといけない話なら読むのをやめようと思いながら読み始めました。王なので後継を作らねばならず、過去は毎日励んでいたようですが、今はすっかり嫌になってしまっているので、女性はいますが、途中で解散してしまい、話が始まってからはアーシェ一筋なので安心しました。
アーシェは初めてラシードを見た時は「うわわわ」とか「はわはわ」とか意味不明なことを言ってしまうお馬鹿っぽい言動がありましたが、すぐにいつもの調子を取り戻し明るく周りを照らす太陽のような存在として、ラシードだけでなく皆を癒す存在になるのを楽しく読みました。
ラシードを狙う輩に代わりに誘拐されてしまったりピンチにも遭遇しますが、得意の物語りで敵地でもアーシェらしく突破する様子はハラハラしました。
後半の書き下ろし「愛妾の贈り物」は贈り物の意味にハッとさせられました。
自分を顧みて、見習おうと思いました。
「2人が末長く幸せに暮らした」と軽いラストの一節は御伽噺の終わりのような終了の仕方に、千夜一夜物語を読んだ気持ちになりました。
そして、お話もさることながら、Ciel先生の挿絵が素晴らしい。
ため息が出るほどの美しさでした。
面白過ぎて先生にファンレターを書いてしまったほど。
会話のテンポが良く、何回読んでも好きなシーンなどがあり、思わず笑みがこぼれてしまいます。
文章って楽しいな、と素直に思えた作品です。
アラブものとして読まなくても良いので、もし苦手意識がある方でも読まれてみるといいと思います。
攻が受いぞっこんになっていく様が本当に楽しいです。
他の方のレビューがとても良くて期待値を上げすぎたんでしょうか。
素敵なイラストとタイトルから幻想的でロマンチックなラブストーリーを想像しており、しかし受けの中身が子供っぽすぎてアレレ?と。外見が幼くて可愛いのは大歓迎ですが、「あわわわ」とか「うひゃ」とか変な奇声を上げるのはどうなんだろう。実際は子供じゃないんですよね。
攻めの年齢にも思ってたより歳入っててびっくり。おじさん×ショタにしか見えず。どうにもハマれない組み合わせでした。
あと後宮が舞台なので仕方がないのですが女性の登場が多い・・・。直接絡むシーンがなくても、女性とのあれこれを連想させられ気持ちが萎えてしまいました。
寵姫達があっさり受けと攻めの関係を受け入れちゃうところもなんだかなぁという感じです。
雑誌で読んだ時に、本になったら絶対に買う!と決めていた一冊。
なんといっても、受けのアーシェがかわいい。
働きもので、素直で、表情がくるくる変わってとても生き生きとしている。
そんな彼が語るお話に、後宮のお姫様たちも、そして攻めのラシードさえも虜になってしまうんですね。
一番いいなと思ったところが、敵に拉致されて絶望的な状況に陥りながらも明るいお話を聞かせるシーン。
ただ可愛いだけではなく、すごい胆力の持ち主というんでしょうか。
あんな状況でも、聞いてる人を笑わせることができるアーシェの「語り」の力の凄さ。
そして機転も利かせて切り抜けようとする姿。
後半の書き下ろし部分も良かったですね。
せっせと芋を剥くアーシェも確かに可愛いけど、それだけではダメだと説くマアディン。
このマアディン様もとても素敵な女性でした。
最後の数行も素敵。
わたし、こういう締めくくりが大好きなんですね。
なので、書き下ろし部分も大満足です。
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似たような締めくくりの作品。
・貫井ひつじさん「狼殿下と身代わりの黒猫恋妻」
・月東湊さん「呪われた黒獅子王の小さな花嫁」
千夜一夜、お話しする子供に興味を持つ王様って最高にロマンチックでワクワクだなと購入しました。
王が神々し過ぎて「あわわわ」「うぅわわわ」「はわはわはわ」と言葉にならなかったり、足元に頭を低くしているので王にビックリされるアーシェがかわいい。
働き者で口から生まれたような快活なアーシェが王ラシードにおちょくられた時のリアクションも可愛いし、女との閨に疲れた王が子供(アーシェ)とお喋りしたりして夜を過ごす事を楽しみにする様子も良かった。男の子二人伸び伸び楽々寝る感じで。
王にとっては当たり前の甘いものや肉を嬉しそうに美味しそうに喜ぶアーシェに、ラシードも菓子や乳をせっせと用意したりどうしたら喜ぶのか焦ったりするのもかわいい…
だんだんアーシェを好ましく思うラシードの直球な言葉や行動、慌てたり照れるけどちゃんと言葉にするアーシェ(決定的なことは身分から言えなかったりするけど)がどちらも甘々。歳の差や体格差、経験差が好きな人には会話もエッチも堪りませんでした。
「男の大事なものをちょん切られたくはありません!」
「あるのか、男の大事なものが」
「それはあります」
「ほう?どれどれ、見せてみろ」
こんなん可愛いだろ。
それとグッときたのがマアディンの「謙虚は美しいが卑下は逃げだ」という言葉でした。
権利や立場をしっかり認識し、相手のために(相手から向けられる心を大切にするために)どうあるべきか考えることも大切だし、それが自分のためにもなる。恋に関係なく、覚えていようと思いました。
心温まる優しいお話で何度も読み返す為に紙書籍で買い直したほど、大好きな一冊となりました。
初めは揶揄うつもりが、受けにどっぷり嵌る溺愛展開が堪らん!終始キュンキュンしながら楽しめました♡
明るく働き者のアーシェ(受)が兎に角、可愛い!
明るい・天然・無邪気!ですが、賢く機転が効き、自分の得意分野で危機を乗り越えようとする逞しい性格の持ち主で、見ていて気持ちの良いキャラクターでした。
一方、王の重責や世継ぎを儲ける事への周囲の期待に疲れ果てていた、若き賢王・ラシード(攻)。
気まぐれ&揶揄い半分でアーシェを閨に呼んだ筈が、アーシェの紡ぐ物語にどっぷり嵌り、癒されていく様子が微笑ましくて、ほっこりします。
中でも、アーシェと楽しく過ごしたいのに他の寵姫の元へ行くよう促されて拗ねるラシード様や、かと思えば、畏まった態度のアーシェに戸惑い「どうすればいつものアーシェに戻る?」とオロオロするラシード様など…。
かっこ良さの中に可愛いさがチラ見えして、アーシェの事となると"残念なスパダリ"になってしまうギャップが最高
また、登場人物に嫌なキャラが居らず、ノンストレスで楽しめました。
特に側近のナーイムがお気に入りです!
ラシードの無茶振りや、アーシェの天然&無邪気さに振り回されつつ、何だかんだ2人を暖かく見守る様子に思わずにっこり。
敵国の襲撃やアーシェ人質事件もありますが、基本的に穏やかな雰囲気で、そこまでハラハラ展開はありません。
ラシードとアーシェの関係にほっこり癒されて、疲れた心にじんわりと沁みる、大人の為のお伽話でした。
次々ページを捲る手が止まりませんでした。
安西先生の本が大好きなのですが、ファンタジーも良かったです!
痩せっぽっちで身体の小さいアーシェ。後宮での働き手に、小さな子どもとして(子どもじゃない!とアーシェは言っていますが)働く事に。よく働くアーシェは、部屋のものを磨きながら物語を語り、それが後宮の女性たちの楽しみになっていきます。王のラシードの気まぐれで、ある日寝所に呼ばれるようになり…。というお話。
アーシェは働き者で快活で、物語を語るのが好きな少年。彼の考える物語は、アーシェにとっての武器となっていきます。
安西先生は心の動きが丁寧で大好きなのですが、この作品でも健在で、アーシェとラシードの惹かれ合う姿が良かった。アーシェのキャラクターもありますが、健全で可愛らしいお話(えちもありますよ!)です。
恋だけでは終わらないストーリーにページを捲る手が止まりませんでした。たくさんの人にオススメしたいお話でした!
安西先生のファンタジーが凄く好きで、必ず購読してます。
今回も電子版。
ササン朝ペルシャの王に、毎夜、妻が物語を語る「千夜一夜物語」が土台。
この物語だと、王様に毎晩物語るのは、少年アーシェ。
子供ができない事が重いストレスになって、熟睡できなくなった王様。
後宮で、王様が一人寝をしたくて、悪戯心から伽に呼んだのは、アーシェ。
アーシェは、創作物語りが上手、
面白い?話を聞いているうちに王様は寝落ちして、物語の夢まで見て熟睡。
アーシェの物語で、安眠出来るようになり、段々顔色が良くなっていく王様は、
アーシェを毎晩呼び続ける・・
王の愛妾になり、故郷を視察、ラシード襲撃があり、アーシェの拉致。
色々在って、面白かった。